今追分鉄道記念館に保存されているD51320号機が追分のヤードで入換をしている所です。撮影したのは1974年8月でこの当時はまだ追分ではなく、確か岩見沢第一機関区所属だったと記憶しています。元々追分機関区に深いゆかりのある機関車ではなかったのですが、あの火事のためD51241号機の代替として保存される事になり、道内の静態保存機としてぴか一の存在となりました。実はC11171号機を復活させる時にこの320号機もその状態の良さから動態化の候補となったそうです。しかし当時の追分町の保存会はそれを断ったのです。もしそうなったらと考えると少し残念な気もするのは私だけではないと思います。
 余談ですが、現在追分鉄道資料館に保存されている同機は現役時代とは異なる煙室扉のハンドルを付けています。形態を見るとどうもD51603
号機が末期に付けていて、綺麗に磨き出されていたためSL最終日のD51241に譲られたハンドルのようです。