「蛍」
 
あーいたいた。光ってる。思っていたより沢山飛んでいます。今夜は蛍の観察会。早来にもこんなに蛍がいるなんて知りませんでした。子供たちも大喜び。 我が家の蛍初体験は、数年前の夏休み、家の前でキャンプしたときです。夜になりなにやらテントが騒がしい。行って見ると子供たちが「光る虫がいる」と言うのです。見ると蛍でした。「あら,蛍でしょう。」と言うと,急にシーンとなって,その光を皆目で追っています。蛍をはじめて見た瞬間です。小さな体の割に明るい輝きに皆くぎづけです。しばらくみんな息をつめて見ていましたが、一人が「外に帰してやろう」と言うと今度はテントをはぐって大騒ぎです。私も嫁いで以来はじめて見たので、感動しました。 今夜は、昆虫の話を聞き,蛍の知識をつけてから現場に行きました。明るいうちからわくわくどきどき。なかなか暗くなりません。それでもやっと見えてきました。いるいる。  私が子供の頃は蛍なんていてあたりまえ。いっぱいいて、あたりまえ。今日の話しで蛍は光に弱いことを知りました。光って相手を見つけるので明るいと見えない、相手も探せないということらしい。オスとメスの光り方が違うそうで、オスが光をチカチカ点滅させながらゆっくり光るメスを捜すそうです。見つけると追っかけて相手も気に入ると交尾となるそうです。たった一週間の命、相手を見つけ交尾し,卵を産んで死ぬのです。光が二人の成り行きを私たちにも見せてくれ、ついがんばれと,応援したくなりました。暗闇で一緒にいた子供たちもいつのまにかばらばらです。みんなそれぞれ蛍を追っていってしまいました。集まってきた子供たちの手にはやっぱり、それぞれ蛍が…。そうだよね,こんなにピカピカ光っていてちゃんと見たいよね。蛍さんごめんなさい。

ゆのみ  NO4  7月23 日

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