「稲の花」
 
やっと暑くなった市場の日、今日は稲が満開だぞと,kさんが言いました。家に帰り見ると,たくさん咲いています。稲穂の一つ一つが開いて中からおしべが出ています。稲穂が出てからいつ花が咲くか毎日楽しみに見ていましたが,寒いのかなかなか咲きません。もう咲いてしまったのかとあきらめていたところでした。そんなことで,やっと出会えた稲の花です。
今年はうちにも小さい田んぼがあります。春,たまたま行った家で稲の苗を捨ててました。一度育ててみたいと思っていたので、端っこを少しもらって帰りました。帰ってさあ植えようと思いましたが、どうしたらいいのかわかりません。入れ物は何がいいのか?土は何でもいいのか?肥料はどうするのか。水を入れてすぐに植えていいのか。次々疑問が湧いてきます。バケツで植えた話は聞いたことがあるので大きな発泡スチロールの箱に家の裏の土と堆肥を入れ水を入れました。見た目は田んぼのようになりました。前に田んぼの挿し苗をやったときのように2本ずつ間をあけて一つの箱に8本植えました。さて,水は変えなくてもいいのでしょうか?毎日田んぼの横を通っていても何も知りません。水は替えなくてもいいから切らさないようにといわれました。どんどん伸びる稲を不思議な気分で眺めていました。7月15日頃一度水を切って根を張らせると、指示がありました。ただ植わっているだけじゃないようです。茎が分けつして増えていきます。根元が太くなり、いつ穂が出るのか楽しみでした。穂はくの字に曲がって出てきました。そうしてまっすぐに立ちます。花が咲いて安心していたら、受粉をしていないと米にならないそうです。10日程で頭がたれて来ると、大丈夫だそうです。発泡スチロールでここまで育つと思いませんでした。うちの田んぼにはバッタ,クモ、カメムシ、コガネムシはじめて見たドロオイまで来ます。秋までもう少し楽しめそうです。 

ゆのみ NO6  8月17日
目次へ

ホームページヘ戻る
Copyright (C) 2002 NAITOU ANGUS FARM All rights reserved.