札幌市民会館のキャパは1592席。
2階席というものはなくて、すり鉢状に席がずーっと奥まで続いてます。
で、私の席は「ね列23番」。
これは単純に「あ」が1列目で、あいうえお順なので、「ね」列は24列目ね。
全体を前、中、後と3つにわけるとしたら、後ろグループのいちばん前。
つまるところ、私の席の目の前は通路。
見晴らしいいし、楽だったよ、すごく。ステージは……遠いけど(笑)
ちなみに私の席の真正面の位置にタマちゃんでした。……遠いけど(^^;
会場内に流れるSEは、なんだか私の印象としては宇宙的なイメージ。
それに混じって時折、『INNERVISIONS』のオープニングの機械音。
18時の開演予定より3分ほど押して、会場暗転。
あの瞬間がたまらないよねぇ、ライヴって。
メンバーが出てきてスタンバイして……しばししてからステージが
ライトアップされて、『INNERVISIONS』でライヴ開始。
アキヒトくん、サングラス。
しかしやはり北海道は最初、すこーし静かめよね。
盛り上がってないわけじゃないんだけど……でも全然足りないじゃん?
どうしてなんだろうねぇ。内気な土地柄なのかしら(笑)
私個人としては、初めてのポルノライヴなので、やはりおとなしめ。
『INNERVISIONS』『アポロ』『グァバジュース』と立て続けに3曲。
そしてちょっとばかりMC。
ポルノはデビュー直後、札幌でラジオレギュラーやってたんだよね。
私は聴いた事ないんだけど。
そんなわけで、札幌には恩があるという彼ら。
アキヒト曰く、前回札幌に来た時は10月で、初雪が降った日。で、今回
来てみたら、こっちもすっかり春というわけで、季節の節目節目に来られると
いう事は、やっぱり札幌には縁があるんじゃないかということらしい。
……だったら、夏の初めにもまた来てね?(笑)
さて、アキヒトがギターを抱え、次に演奏するのは『Name is man 〜君の味方〜』と
『夜明けまえには』の2曲。
そしてまたMCが入りました。
今度は『foo?』について。
アキヒトがアルバムタイトルを決めた時の話を。
なかなか決まらなくて、「2枚目」で×くらって、「ロマンチスト・エゴイストの次の
アルバム」でまた×をくらって(笑)
で、「ひーふーみーよー」の「ふー」にしたわけよね、って。
そしたらそこでハルイチが一言。
ハル:「じゃあ、次は『みー』かの」
いいねぇ(爆)
そんなわけで、タマちゃんとハルイチの『foo?』についてのコメントへ。
タマちゃん曰く、「もしこれが最後のアルバムになるとしても、悔いはないような
アルバムになった」ですって。
タマ:「まあ、いつもそういう気持ちでいるんじゃけど」
でも、これで最後は嫌よ?
ハルイチは『グァバジュース』についてコメントを。
ずっと前からある曲で、でもスタンダードな曲だから「ここで!」という決め手もなくて、
ずっと出せないでいたという話をしてました。
ハル:「スタッフに聴こえるか聴こえないかくらいの声で、「傑作なんじゃけど」って
言い続けてたんじゃけど、ようやく『foo?』に入りました」
そして、「ここでひとつ告白せんといけん」と……
ハル:「実はねぇ、わし、グァバジュース飲んだ事ないんよ」
あれって実はそんなに甘くないらしいんよね、渋みとかあるらしいんよね、って。
ハル:「でも、『foo?』に入ったけ、ま、いいや」
そんな『foo?』話の後、『愛なき…』。
そしてその後、暗転したステージと共に、陽気なコンピュータ音。
ステージは暗転したままで、アキヒトの声が。
アキ:「旭川市民文化会館の皆さーん」
当然場内からは「違うよー」の声。
さらに、「旭川市民文化会館の皆さーん」の呼びかけに、「ここ、札幌ー」という
会場の皆。
と、しばらーく間があり。
アキ:「わかってるよ」
うっわ、その小馬鹿にしたような言い方、めっちゃ好き(笑)
アキ:「すすきのって、いいよねー。安いし、うまいし、女の子は若いし」
……最後のそれはどうかな(^^;
どうやら「彼」はただ今パトロール中らしく、なにか騒いでる声が聞こえたので
札幌市民会館に寄ったらしい。
アキ:「何してるの? オレも混ぜてよ」
どうぞどうぞ(笑)
アキ:「さて、そんなオレは……誰でしょう?」
その声と共にステージライトアップ。
そしてもちろん曲は『オレ、天使』。
ミディアムテンポな曲の後なので、余計に盛り上がりますねぇ。
タマちゃんが、「おら、ソロいくぞ、ソロ!!!」と前に出てきてソロやってくれたり、
途中の「音楽なんてそんなもんか」のセリフの後、「そんだら、これでもくらえや!」って
叫ぶの、すっごい好き好き〜
最後、「人生」の声と同時にステージ暗転して、アキヒトだけライトあたってるの、
いい演出だわぁ。
さあ、ここでのMCは、インディーズ時代の事について。
苦労した話をアキヒトにふられたタマちゃん。
タマ:「苦労話するのって好きじゃないんだけど、するわ」
タマちゃんてそういう人よね(笑)
インディーズ時代に対バンでライヴやってた時、楽屋が汚かったから、代わりに
タマちゃんちを楽屋に使ってたとか、そういう話をしてました。
なんにも物がなくて、だだっぴろかったからって。
そして大阪の2丁目劇場とかで前座代わりに演奏させてもらってた時に、
お客さんをつかむために歌ってた歌ってことで、ジェームス・ブラウンの『セックス
マシーン』の替え歌とかやってたんだよね、って、ちらっと歌ってくれました。
「因島♪因島♪ 僕らは島っ子です♪」って(笑)
タマちゃんが、当時アキヒトの希望通りに、原曲のように「ゲロッパ!」っていう
合いの手入れるのは、この替え歌には合わなくて難しかったって文句(?)言ってた(笑)
そして因島にも暴走族いるけど、夜の9時には信号が消えるから、暴走行為も
9時以降はできないんだよね、とかいう、当時してた小話もあり。
インディーズ時代から歌ってきた、僕らの魂がこもった歌をということで、『ライオン』へ。
続けて『PRIME』。
すっげー嬉しかったですよぅ、『PRIME』好きなんだもんっ。
大体2曲ごとにMCが入るペースなので、ここでまたもやMC。
今度は東京に出てきてからデビューまでの2年間の間にしてた、ライヴハウス
巡りの時のこと。大阪以外では無名だったから、お客さんがステージ上の人数
(当時は5人)より少ない事が多くて、でもその分、ステージのこっちとあっちの
垣根がなくなって、一体化みたいな雰囲気になって……と、「ポルノチーム」の話へ。
そこから始まって、今はこんな風に何千人という皆が集まってくれて、このみんなで
最高のポルノチームになっていこうじゃないかと盛り上がり。
こうしてライヴに来てくれるきっかけは皆色々あるんだろうけど、って、アキヒトがね。
アキ:「例えばー……ボーカルアキヒトの顔がいいだとか」
会場がわいております。
アキ:「例えばー……ボーカルアキヒトの声がいいだとか」
さらに歓声。
アキ:「例えばー……おい、そろそろつっこんでくれ。おまえだけじゃないか!って」
ここでつっこみいれてくれるようでなきゃ、まだまだポルノチームにはなれんぞ?だって。
いやぁ、だってつっこみ入れづらいじゃんなぁ(笑)
『デッサン#1』の後、ステージ暗転で波の音のSEが。
なんだろうと思っていると……『デッサン#2 春光』へ。
ああ、瀬戸内の海の音なんだ。
『デッサン』シリーズの後、いよいよメンバー紹介へ。
「世界のジャッキー池田さん」は、こだわりの赤靴下を見せてくれましたし、
このツアー中、メンバーもびっくりするほど遊びまくりらしい「世界のタカシくん」は
ほぼ金髪。
そして「世界のDJサウスさん」は、ジャパンツアー手ぬぐいを広げてアピール。
さてさて、前の3人、ポルノグラフィティはベースから。
アキヒト、「こっち。オンベースタマ!」って……こっち、って(^^;
下ネタ期待したんだけど、タマちゃん、めっちゃ真面目にトークしたよ、今回は。
タマ:「もうね、言葉にできないくらい、北海道好き」
そりゃあ会場盛り上がるさ。
それを受けて、「じゃあ、こっち。オンギターハルイチ」のハルイチくんは、
ハル:「タマの軽く3倍くらい北海道好き」
おおっ(笑)
ラストはアキヒト自ら、「そしてオンボーカルアキヒト」で締め。
しかしだね、皆の時にはタカシくんがドラム鳴らしてくれるのに、タカシくんの時は
だーれも効果音入れてあげないのね(^^;
そうこうしゃべってる間に、ハルイチのギターが白いギブソンに。
おおっ、ということは?
アキ:「では、久しぶりにこの曲いってみましょう。『ヒトリノ夜』」
オッケーオッケー、これを待ってたのよ
『ヒトリノ夜』の後、またもやステージ暗転……そして明るくなった時には
タマちゃんの手にウッドベース。『サウダージ』です。
さらに続いて『空想科学少年』。
会場内はライトが点滅して、いかにもライヴハウスってなノリ。
途中、間奏部分ではサウスさんとハルイチと、そしてジャッキーさんが
代わる代わるソロやって盛り上がります。
タマちゃんはそのたびにソロやってる人の方を手で指し示してるし、
アキヒトは踊りまくってます。
そしてお次の『ミュージック・アワー』は……あのね、ハルイチが『B-PASS』の
今月号で、アキヒトに対してのコメントで「『ミュージック・アワー』の、変な踊りは
なんなんじゃろ?」って言ってたけど、ほんとにあの振り付けはなんなんじゃろ?(笑)
「きーみがむーねをこがっすーから」って、あの手のフリじゃ焦がされない感じが
するのですが(^^;
そうこう思ってるうちに、ラスト1曲。『Report 21』。
「メトロポリタンin札幌♪」ってな感じで盛り上がり、メンバーは下手にはけていきました。
当然、アンコールの拍手が鳴り響き、しばし後出てきたメンバー&サポートメンバーの
総勢6名は電飾TシャツとカラーテレビTシャツをお召しになっておりました。
ちなみにポルノは3人とも電飾Tシャツ。
何故かアキヒトは靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ……裸足になりました。何故???
そしてハルイチが会場に向かって話し始めます。
ハル:「札幌には本当に恩があるけ、少しずつ返していきたいと思っとる」
てなわけで、「手ぶらでは来れんけ、土産持ってきた」と、新曲を。
新曲やってくれるとは聞いてたけど、そういえばやらんかったなぁと思ってたとこへ
これです。まさかアンコールでやるとはねぇ。
ハル:「タイトル言います。『狼』」
うぉう、『ライオン』に続いて今度は『狼』ですか。カッコええ〜
……しかし気になるのは、表記の仕方。
私は漢字一文字のがいいなぁと勝手に思ってるので、ここでは『狼』と書いてますが、
実際にはカタカナかもしれないデス(^^;
とにかくこの曲がまた、いい! めっちゃいい!!
踊るのも忘れて、じっくりと聴き惚れてました、私。
すっごい好きなタイプなんだもん、これ。『サウダージ』よりさらに好きよ、私は。
そしてラストは……
タマ:「この曲でみんな、濡れて帰ってくれ! 『ジレンマ』」
よっし! これよこれ!
生で『ジレンマ』聴きたかったの〜。
そういえば最近のライブでは、必ずラストが『ジレンマ』だよね。
すっごい嬉しくて、思わず「やった!」とガッツポーズつくってしまいました(^^;
やっぱりタマちゃん、ソロで前に出てきてくれるし♪
この曲で正真正銘のラスト。
最後に6人で手をつないで礼をしてくれて、そしてポルノのメンバーとサポート
メンバーとで握手をし合い、サポートの3名は先にステージからはけました。
アキヒト、ハルイチ、タマちゃんが残って、アキヒトがマイクなしで会場に呼びかけ。
「最高じゃ。また札幌来るから」ってね。
すごいよねぇ、あの、アキヒトがしゃべる瞬間の会場の静まり具合。
アキヒトが手でメガホンつくって口元にやったら、聞き取ろうとしてしーんとなるもんね。
3人で手をつないで礼をしてくれた後、タマちゃん、アキヒト、ハルイチの順で
下手へとはけていきました。ハルイチははける瞬間、最後に客席に向かってまたもや
礼をしてってくれましたね。
そして、ひとつMCネタを書き漏らし。
いえね、どこでしゃべったんだったか忘れちゃったのよ(^^;
ツアー時に泊まるホテルの話でね、ハルイチが笑える話をしてくれたのです。
今まで結構すごいとこに泊まってきたらしい。
ハル:「まあね、泊まれりゃいいんよ?」
と言いながらも、シャワーがおかしいとこは困るとの事。
それこそ今月号の『B-PASS』に載ってたけど、「熱い、ぬるい、熱い、ぬるい」なら
タイミングはかって洗えるからいいけど、「熱いぬるい熱いぬるい」って短い間隔で
こられるときついっていう話をね。
それとか、女の人の絵が飾ってあって、絶対にこっち見てるんよ、って言ってたの
とか。絵に背中向けてたら、「おまえ、今こっち見てたじゃろ?」って雰囲気がして
しょうがないんだってさ(笑)
そして最高だったのが、
ハル:「なんていうかねぇ、ムーディーな暗さじゃなくて、薄暗いのよ」
という、確か大阪のミナミのホテルの話。
部屋が4階で、
ハル:「まず、4階っていうのがねぇ」
と思いつつ、エレベーターであがって、ドアが開いたと思ったら目の前の壁に、
『心霊研究所』って看板がかかってたんですってよ(爆)
ハル:「ここはホテルじゃなかったんかのぅ」
ていうか、めちゃめちゃ怖いな(^^;
ハル:「ここ、幽霊出るんじゃのぅって感じ」
しかし、そのホテル内にある心霊研究所ってどんなとこなんだろう……ちょっと興味(笑)
MCでそんなホテル話をしてくれたのですが、どのタイミングでしたんだったかな。
どうも思い出せん……そのうち思い出すかしら(^^;
全体的には盛り上がったは盛り上がったのですが、どうもロックバンドのライヴという
認識的には盛り上がり方がゆるやかだったようなイメージの2時間10分でした。
これが北海道の特色か……と思いきや、翌日の旭川はしょっぱなからヒートアップ。
あらびっくり(笑)