020115 (TUE)  Cupidツアーin 札幌(2日目)

 予定時間よりも15分ほど前に開場。
 1階3列26番。この先こんなにいい席はもうないかもしれないというような
ラッキーな席。大体真正面にタマちゃんという位置ですね。私、北海道ライヴって
そのパターンが多いなぁ。
 なんだかステージは面白い設置になってました。
 1列目とステージの間には、普段なら1.5mか2m近くスペースがあるのですが、
そこが1列目のすぐ前まで仮説ステージで埋められていたのです。
 もしもここまで出てきてくれたりしたら、すっごい近いなぁと思いながら開演を
待ちました。
 時間がおすこともなく、6時半開演。
 イナズママークの緞帳が落ちて姿が見えた3人は、皆一様に黒い衣装。
 代々木の時の昭仁は白い上着を着てましたが、今回は黒でしたね。
 靴だけ白くて。
 タマちゃんは相変わらず胸のはだけっぷりがいいねぇ(笑)
 でもネックレスは細めのものになってました。
 で、ひとりだけ半袖。そいえば代々木でもそうだったっけ?
 晴一も全身黒系統でまとめてました。
 さすがは3列目、嬉しいことに3人の表情、指使いが私の悪い視力でも
きちんと見える♪ 今回は視覚的にも満足して帰れそうです。

 一発目、『ジレンマ』。タマちゃん、めちゃめちゃ腰おとしてるねぇ。
 ラップはないけど、ベースとギターのソロはアレンジされていて、太い音が
カッコいい。
 『オレ、天使』はね、やっぱタマちゃんのチョッパーぶりが見たいっ!
 彼の指の動きをじーっと見つめてました。
 そして『マシンガントーク』ではタマちゃんの雄たけびあり。
 ……あれ? 私、タマちゃんのことばっかり書いてるぞ(笑)
 モンキーダンスしてる人、今回他の会場では少ないみたいなことを聞いたけど、
札幌じゃ結構みんなしてましたね。サビの十字架も一緒にやると気持ちいいね〜。

 最初のMCではまず恒例の「わしらがポルノグラフィティじゃ!」にはじまり、
今日がツアー本編の最後であること、よって、いい緊張感があることを語る昭仁。
 もちろん会場もそのつもりで盛り上がっていくこと!とのお達しを受けました。

 『アポロ』はあの始まりの感じがいいね。白いスポットを浴びて、昭仁が
歌い出すの。音がちょっと押さえ気味になってて、だから歌声が突出してて。
 『リビドー』では、赤と緑の照明と、昭仁のあの「足がよくもつれないなぁ」と
いうような動き方に陶酔。なんかちょっとこう、怪しい雰囲気にひたりました。
 イントロの昭仁のファルセットからして、綺麗だけど怪しげなムード満開。
 代々木の時はステージが遠くて、「これって昭仁が歌ってる……んだよね?」と
いった感じの認識だったのですが、今回は間違いなく昭仁の生声だという確認も
できました。
 しかしこれはライヴの前半じゃないとできないだろうねぇ。
 未リリース曲の1曲目……やはりあまり覚えてこられなかった(汗)
 聴いた時は、「あ、そうそう。こんな曲だった」って思ったのにな。
 歌詞が好きで、そちらを懸命に聴き取ってたせいもあるかもしれないけど……
でもだからって、今、歌詞もちょっとしか思い出せんのが悔しいわぁ。
 そして『見つめている』です。照明が怪しい雰囲気かもし出してるなぁ。
 ちょっとね、代々木2日目のスクリーンで見たあの表情がインパクト強くてね。
 B-PASS2月号の代々木ライヴレポにも書いてあったけど、ほんとにあんな人に
道端で出くわしたら逃げるよ、っていうアレ(^^;
 さすがにスクリーンのない札幌じゃ、そこまでのインパクトはないけど、
でもやはり立ち尽くして歌う昭仁は雰囲気怖いです。顔をマジマジと眺めちゃった。

 さあ、MCタイムです。
 ここでは「変化」についての話ですね。
 会場に向かって、「みんなにも訊きたいんだけど」と、音楽を聴くと当時の
思い出がよみがえったりせん?という昭仁。
 ちなみに彼は、『天才バカボン』の「西からのぼったお日様が〜」を聴くと
実家のソファの後ろにある戸棚のことを思い出すと言ってました。何故に戸棚(笑)
 そして、曲づくりにつまった時の気分転換話。
アキ:「なんでもいいんですよ。テレビを見るでもいいし。マンガを読むんでもいい。
    『タッチ』ね。タッちゃんとカッちゃんと南と……あの犬はなんだったっけ。
    あ、パンチだ、とかね。昔、ロシアで大火傷して北海道に運ばれてきた子の
    名前はなんだったっけ、とか。あ、コンスタンチンくんよ、とかさ」
 さり気に北海道ネタ(?)を入れる昭仁。
 パンチもコンスタンチンくんも、ちょっと年代を選ぶネタだったかもしれんけどね。
 「心も洗われるんよ」という掃除ネタでは、「ジフとげきおちくん」でしたね。
 噂に聞いてはいましたが、いつのまにか 「よくみがけーる」ではなくなった模様。
 代々木では次にタマちゃんが話す番でしたが、今回は晴一が2番手。
ハル:「えー、面白話は昭仁がしてくれたんで……」
アキ:「いやいやいや(^^;」
ハル:「さっきから言っとるけど、今日がツアー本編最後です。まだこの後に
    横浜アリーナがあるけども、あんなもん……」
 と言ってから、「あんなもんって言うてしまった」とひとりごちる晴一(笑)
 あくまでも横浜アリーナは「追加」だと言いたかったみたいなんですが。
 そこでツアー本編最後として、ひとつ話しておきたいことがあるとのこと。
ハル:「これは初めて話すことなんじゃけど……聞いてくれる?」
 しかし、なんて話し出せばいいのか、「えーと」「あのー」と前置きが長い彼。
 とうとう客席から、「だから、何?」というつっこみが入りました。
 すると晴一、ショックを受けた顔をして、とぼとぼと後ろを向き水分補給。
 そのままなかなかこっち向きません。
 昭仁が、「先生、ご機嫌をお損ねになられましたよ。なんとかして」と苦笑してます。
 ようやくこちらに向き直った晴一があらためて話したことは、雑誌では何度も
話していたこと。でも、テレビやラジオで彼らの口から直接には聞いたことが
なかったこと。
 名前を一生懸命呼んでくれるのは嬉しい。けど、バラードの時には最後の音まで
聴いてほしい。そこまでが曲だから、という。
ハル:「別に、今日のみんながどうだとか言ってるんじゃなくてね」
 そう断わりながら、話をする晴一。
 うん、やっぱりバラードの時は最後の最後まで音を聴いていたいから、
会場全体がそうなると私も嬉しいな。音が収束していった時に、メンバーの名前を
呼ぶ声があがると、がっかりするもの。聴いている私ががっかりするんだから、
演奏している方はもっとがっかりするでしょうね。
 晴一の話が終わったところで、ではタマちゃんの出番です。
タマ:「話を元に戻すけど……なんだっけ? あ、変化の話ね。
    みんな、頭リセットして聞いてね」
 「リセットして」のとこで、自分の頭を指でぽんと押す真似するタマちゃん(笑)
 メジャーデビューして、まわりの意見を色々と取り入れるようになって変化して
きた話をしてくれたんだけど、代々木の時よりも前置きが長かった。
 アマチュアの頃は良くも悪くも自由だったから、段々我が強くなっていって、という
話をしてくれて。
タマ:「まあ、いわゆる頑固ってやつね」
 プロになって、ジャズベースをすすめられた話の時には、「ジャズベって、
これなんだけど」と、そのMC時に手にしてたベースをみんなに見せるように
ちょっと持ち上げて見せてくれました。
タマ:「こんな茶色いの使いたくないわ、って思ったけど、使ってみたら思ってたより
    10倍ぐらい良くて(笑)」
 衣装の話の時も、スタイリストさんにすすめられた衣装を、「しょうがないから
鏡の前で、こう着替えてみたら、あ、案外俺好きかも、って」って言いながら、
服を脱ぐジェスチャーしてました。
 たくさんのバンドがいて、腐るほど曲があふれてる世の中だけど、それでも
自分たちはタイトなスケジュールで動いてる。お偉いさんに 「なんでそんなに
俺らのこと色々とやってくれるん?」と尋ねたらしいタマちゃん。
タマ:「いや、もちろんそんなタメ口じゃないよ。もっと下からね」
 そしたら、その方からは 「みんなひとりひとり別だから」という答えが返ってきて、
確かに言われてみたらその通りだなと思ったとか。
タマ:「人間って、血液型とかさ、出身地とかさ、そういうのである程度、A、B、Cって
    パターンにあてはまるのかなと思ってたけど、違う。みんなひとりひとり
    違ってて。当たり前だけど。それはみんなにも言えることで、社会人でもさ、
    学生でもさ、みんなひとりひとりそれぞれ違ってて、面白い。と思った」
 なんだか今日は、すごくタマちゃん語ってます。
 それが嬉しくてね。
 話の内容も代々木の時よりさらに一歩踏み込んでて、しみじみと聞いてました。
 が、話の終わり方が唐突です、タマちゃんてば(^^;

 MCの後は、『Search the best way』から。
 この間奏部分でナオトさんが現れました。
 すごいよねぇ、あの楽器いっこであれだけの音をかき鳴らすんだもん。
 『ロマンチスト・エゴイスト』では、途中のアレンジ部分でどっぷり音の世界に
連れ去られました。今日のライヴ中でいちばんハマった部分。
 みんながそれぞれソロやるでしょ。それに聴き惚れて、ずーっと聴いていたくて、
とうとうその部分が終わって昭仁が歌い出した時に、ちょっと残念に思ったぐらいでした。
 この曲、確かにすごくいい曲なんだけど、ここまで染みたことはかつてなかったです。
 昭仁が歌っているのを聴いていて、「こんなにいい曲だったんだ」って再認識した
感じですね。
 続いて未リリースの2曲目は、『ロマ・エゴ』の余韻もあって、もう涙がにじむほどに
心臓がふるふると震えてどうしようもなくて、ずーっと胸に左手あてて抑えたまま、
歌い上げる昭仁を見てました。これで3回聴いたことになるけど、何回聴いても
胸にびりびりと響く曲ですね。聴けば聴くほど好きになります。
 さらに『サボテン』と続くこのあたりの選曲には、本当にやられました。
 染みる染みる……ポルノグラフィティはアップテンポの曲はもちろんいいけれど、
スローテンポの曲たちだってものすごくパワーを持ってるよなぁと再認識。
 先ほどの晴一の話の後だけに、このスローテンポなコーナーでは会場の雰囲気も
なかなか良くてね。曲の間中、静かに聴いていて、曲が終わるとその余韻があって、
さらにその後に拍手がクレッシェンドで会場中を満たしていく感じ。いいねぇ、こういうの。
 と、次に流れ出したイントロを聴くや否や、会場は即座に手拍子の嵐となりました。
 ッタタン、タッタッタというあのリズム。はい、『アゲハ蝶』です。
 私の斜め前にいた、友人に連れられてきたのかな?という感じの女の子が、
隣の席の子に「ねぇ、これって決まってるの?」と驚いて尋ねてたぐらいに
会場の反応は素早かったもんね(笑)
 今までの反動かと思われるほど、みんな踊るし。
 そして当然、コーラスも。
 昭仁が前の仮説ステージまで出てきて、「もっともっと」「まだまだ」「いけるいける」と
あおるのにまかせて、みんなが懸命に歌うあの一体感がいいよね。
 途中から晴一がコーラスに合わせて、頭の上で左右に両手を振り始めました。
 そしたら会場内も真似して手を振る人続出。
 終いに晴一、タマちゃんに 「おまえもやれ」というような合図を。しかしタマちゃん、
「いやいや(^^;」というような苦笑をして、しませんでした(笑)

 そんな『アゲハ蝶』が終わったところで、またMCタイム。
アキ:「いやぁ、さっきのあの話の後だけに、みんなすごく静かになってねぇ。
    ちょっと心配だったけど、『アゲハ蝶』でたくさん歌ってくれて良かったわ」
 あれ、静かすぎたかしら?(笑)
 っていうか、あの時はだってめちゃくちゃ聴き惚れてたんだもん。
アキ:「今年に入って、もう今日は15日か。たったわけですが……みんな、
    今日がイチゴの日って知っとった? いや、話には全然関係ないんじゃけど」
 「去年の話を少し」と言って、テロ事件の話をし、音楽のもつ力のすごさを語る昭仁。
 自分たちもポルノグラフィティをしてて、ファンの人からメールや手紙をもらい、
ポルノの曲を聴いて元気が出たとか、仕事に行く気になりましたと言ってもらうと
すごく嬉しいと思うという話をして、単純に音楽を楽しもう、音楽で幸せになりたいと
いう思いから始まったツアーだと説明。
アキ:「ここまでみんな、幸せになってますか?」
 ええ、そりゃもう(^^

 さらに胸の鼓動を高めましょうとのことで、『Heart Beat』。
 「もっともっとたくさんの愛を、君たちにあげようじゃないか!」という昭仁の
セリフ、やっぱいいなぁ。好きだなぁ、これ。
 未リリース曲3曲目の前フリは、「素直な、素直な君たちに」でした。
 代々木じゃ「可愛い、可愛いおまえらに」だったっけね。
 どうやらこの「素直」、例の晴一発言に対するうちら会場の反応ぶりを言うらしい。
 間奏部分に突入しようとする頃、ナオトさんの方へと近づいていく晴一。
 なんだか、「僕こっち行くんで、ナオトさんあっちお願いします」的な打ち合わせを
してるっぽい。そういうのってライヴ中にするもんなんですか?(笑)
 で、ふたりして仮説ステージまで出てきて、弾くこと弾くこと。
 晴一がちょうど私がいた下手側に来てくれて、いや、マジでね、私の目の前
1.5mのとこで弾いてるわけよ。で、その横顔見てしみじみ思ったね。
 「しっかし綺麗な兄ちゃんだなぁ……」と。
 なんていうか、普段からテレビや雑誌で見ていて端正な顔立ちだよなとは
思ってるんだけど、間近で見たらなまら綺麗でしたよ、ほんと。
 ステージに戻りしな、上手側で演奏してたナオトさんとスライドする際に、
晴一、彼に向かってぴょこんとお礼のお辞儀してました。またその仕草が
めんこいんだってば(^^;
 そいえばこの曲、昭仁のあおり、「YO! YO!」かと思えばそうでもないね。
 なんかねぇ、純粋な「ヨ」ではない……「ビョ」とか「ジョ」に聴こえるんだけど。
 『サウダージ』にはやはり赤い照明が似合うねぇ。
 ステージを見渡しながらしみじみ思ってました。
 そしてお待ちかねの『Century Lovers』。
 昭仁、仮説ステージまで出てきて、あおるあおる。
 ちょうど私の目の前のとこにいて、会場の「Fu-Fu!」に対し、「甘いな」とか
「そんなもんじゃねーな」って呟いてる(いや、マイクは使ってるけどさ)姿が
目に焼きついてます。
 そりゃあなたにあおられちゃ客席のみんなだって頑張るさ。
 最後には「ありがと」って会場へお礼を言ってくれました。
 けど、そういえば腰のグラインドがなかった気がする……多分やってない。
 あれ、ぜひ目の前で見たかったなぁ(笑)
 『ミュージック・アワー』では、ウサギちゃんがちらほら。
 3列目にいる私の視界に入るだけでも数名。
 昭仁は別に何も言わなかったけど、でも微妙に右手の人差し指を「ちっち」と
動かしてたみたいに見えた。
 サビの例の十字架はすごかったけどね、場内一体。
 昭仁みたく、左足あげてるファンの子もいっぱいいたね。
 でもキャミ着てタイトスカートはいてそれはなかろう、とかちょっと思った(^^;
 途中、晴一がタマちゃんとこまで行って、珍しくセッションみたいにしたんだけど、
すぐ互いに照れ笑いみたいにして離れました(笑)。いやいや、なかなか貴重な
風景を見せていただいたわ。
 その後晴一は仮説ステージへ出てきて上手側へ移動し、花道の方まで
ずーっと行ってました。下手側にいた私からは見えなくなるぐらい。
 生『ヴォイス』はやっぱりいいですね。いや、どの曲も生がいいに決まってるけど、
生バラードをじっくりと聴くのって心地いい。
 で、あまりにも聴き入っていたためか、『ヴォイス』の次が『オレ、Cupid』、
つまるところ本編最後と知っていたはずなのに、それをすっかり失念していて
あのSEが流れはじめた時に、「あ、終わりだ」って思ってすごい淋しかったです。
 でもあの曲は好きなので嬉しいし。
 淋しいんだか嬉しいんだか、なんだかすごいジレンマ(^^;
 この曲で初めて上着を脱いだ晴一、中はノースリーブに近いほどの短い袖丈でした。

 そんなに時間かからずに、アンコールで出てきたメンバーはBLACK★T姿。
 でも、昭仁だけは半袖バージョン。
 サポートメンバーは色はブラックだけどデザインはPINK★Tのものを着てました。
 昭仁曰く、「みんな、ほんま素直じゃねぇ。打てば響く響く」。
 わはは(笑)。やっぱねぇ、直に言われると言うこときくもんよね。
アキ:「今日はとても楽しくやれました。こんな楽しいことはねぇ、他にはすすきので
    ソープランド行くぐらいかな」
 おっ、出たぞ、下ネタ♪
 いやいや、代々木じゃ下ネタ出なかったから、なんだか嬉しかったね(笑)
 ここでメンバー紹介。
 サウスさんがやたらと投げキッスをするもんだから、晴一も昭仁もそれに返す返す。
 終いにゃサウスさんと昭仁との投げキッス交換会みたいになってました。
 「ぽこぽんた」だか「ぽんぽこた」と紹介されたポンプさんも、やはり投げキッス。
 そして最後には客席の空気を逆に食べるような仕草をしたため、晴一あたりは
ステージにくだけおちるようにして笑ってましたね。
 ナオトさんはひとつだけ投げキッスして、客席に向かって一礼をしてくれました。
 その礼の仕方がすごく好きな私は、思わず「カッコいい〜」って呟いてしまいました。
 ……あれ、考えてみたらメンバーには「カッコいい」って一度も呟いとらんな私(汗)
 いや、もちろん演奏し、歌っている彼らの姿はすごくカッコいいですよ。当然。
 最後、ジャッキーさんに至っては、投げキッスじゃなくてばくばく何か食べる
ジェスチャーをしてましたね。みんなやること細かいなぁ。
アキ:「ということで、ポルノグラフィティとゆかいな仲間たちです」
 続いてポルノグラフィティメンバー紹介。
 「ベース! ベース! タマ!」の紹介に他メンバーがSEを入れるんだけど、
それが長いこと長いこと。タマちゃん、「入りにくいな」と苦笑い。
タマ:「えっとね……何話そう」
 いいなぁ、その素な感じ。
タマ:「来てくれてありがとう。次も頼むね」
 その言葉に、「えっ?」って感じで目を丸くして苦笑気味にタマちゃんを見つめる
昭仁の姿がこれまた会場の笑いを誘いました。
 まあねぇ、普通、バンドもこれだけのクラスになったら、客席に向かって
「次も頼むね」っていう言い方はなかなかせんよねぇ。
 タマちゃんらしいといえばらしくて、すごく好ましいけど。
 そこにさらにタマちゃんらしいこだわりの言葉が続きました。
タマ:「それとね、ゆかいな仲間たちじゃないよ。最高のプレーヤーたちだから」
 それ聞いた時、「うっわぁ、タマちゃんらしいなぁ」ってすごく思いましたね。
 その言葉には昭仁も笑ってうなずいてました。
 そして晴一。
ハル:「来てくれてありがとうはありがとうなんだけど……それはもちろんなんだけど。
    今日は楽しくやらせてもらってありがとう。音を聴いてくれてありがとう。
    そして、来てくれてありがとう」
 そのみっつのありがとうが、すっごく嬉しかった。
 だってこっちからしてみたら、逆でしょ。「楽しくさせてくれてありがとう。音を聴かせて
くれてありがとう。来てくれてありがとう」っていう。
 でもね、晴一がそうやって言ってくれたから、すごーく嬉しかった。
 特にMCで「音を最後まで聴いてね」っていう話を晴一がしただけに、ライヴのラストに
彼の口からその言葉が聞けたのが嬉しくて。
 最後に昭仁が自ら「そしてボーカルの昭仁です」って言ったところ、やはりSEが
長い長い。晴一なんか頑張ってギターかき鳴らしてます。
 昭仁が晴一見て苦笑して、「長いな」って言ってたぐらい。
 「本当に今日は楽しくできた、ありがとう」って彼も言ってくれました。
 アンコール曲は『ダイアリー 00/08/26』。
 頭の上で手拍子をしながら気持ちよく聴いてました。
 ステージ上でタマちゃんが時折見せる笑顔がまた良くてねぇ。
 確かこの曲でじゃなかったかなぁ、ギターソロに入る時に昭仁が「晴一!」って
ふったの。そんなのも見ていて嬉しくて。
 もう、何見ても何聴いても嬉しいし幸せだし、っていう気分でした。
 あ、昭仁、今回は裸足じゃないのね。ちゃんと白い靴はいてました。
 演奏が終わると、みんな楽器を置いて前に出てきます。
 昭仁はサポートメンバー4人とこぶしつき合わせて、にっこにこと楽しそうな笑みを
浮かべてました。
 晴一も笑顔だったし……タマちゃんはまあ、相変わらずマイペースだけどね(笑)
 7人そろって一度はステージの前に並んだんだけど、昭仁が晴一に「どうする?」って
問いかけてるのが見えました。何のことだろうと思ったら、本来のステージのいちばん
前じゃなくて、どうせなら仮説ステージのいちばん前まで出ようか?という話だった
みたい。
 で、あらためて7人そろって前へ出てきて、本当にいちばん客席の近くで整列して
礼をしてくれました。
 すごかったのはナオトさん。彼の投げたピックが、なんと2階席まで届いたんじゃ
ないかというぐらいに飛びまして。昭仁がびっくりして、ナオトさんに 「2階まで
届いたんじゃない?」って訊いてましたね。
 サポートメンバーから順番に下手はけ。
 タマちゃんが消えて、次に昭仁が。下手で一度こちらに向き直って客席に礼を
してくれたところ、ちょうどそちらに行きかけてた晴一が、その昭仁に向かって
礼を返すという小ネタなんかを最後にやってくれましたね(笑)
 晴一も最後にこちらへ向き直って礼をしてくれて、下手へはけていきました。
 ステージ奥には、
 『Cupid is close to you.
  キューピッドはあなたの近くにいます。
                   Good-bye』
 というメッセージが。
 このメッセージ、代々木では『Cupid is you. Good-bye』だったんだけど、
どうも大阪あたりから『close to you』になったらしいですね。
 意味がまったく変わっていて、和訳までついたわけですが、これにはさて、
どのような理由があるのでしょうか。
 そのうちメンバーから説明が聞けると嬉しいですね。

 今回の札幌ライヴは、もう本当に楽しくて嬉しくて幸せで切なくて。
 音楽を吸収したなぁと、あんなに心底思えたライヴっていうのは初めてでした。
 MCで昭仁が言っていたように、「音楽のすごさ」を身をもって体感。
 音楽で感動する、っていう本当の意味を初めて知ったかもっていうぐらいに
心ゆさぶられたライヴでした。自分でもびっくり。
 すごいよ、ポルノグラフィティチーム。
 帰りしなにPA席を見ると、本間さんらしき方がいらっしゃるのが見えて、
思わずお礼を言ってこようかと思ったぐらいでしたが、さすがにそれをするだけの
勇気はなかったです(^^;
 あのステージの設置の仕方もすごかったね。
 ほんと、仮説ステージのいちばん前まで昭仁や晴一が出てきたら、1列目に
いた人なんて、彼らまで50センチあるかないかじゃない?
 途中、昭仁が何人かと握手してたくらいだし。厚生年金であの近さを体験できるとは
思わなかったので、それも嬉しかったです。
 ただ、彼らが前に出てくるたびに、警備の方が大変そうでしたね(^^;
 他にも色々と、どの部分でだか覚えてないけど、っていうエピソードがあるんだけどね。
 噂には聞いてたけど、昭仁いつもの指輪してないんだね、とかさ。
 タマちゃんがピックをぴっと床に投げ捨てるシーンとかさ。
 曲の途中でなんか「ごんっ」っていうようなマイクに何かぶつかったか、何かが
落ちたかみたいな小さな音がして、「気のせいかな」と思いつつステージを見ると、
歌ってる昭仁の後ろで晴一とタマちゃんがなんか苦笑いみたいなの浮かべてたりして、
やっぱりなんかあったのかな?とか思ったりさ。
 文章にできるだけはっきりと思い出せないこともいっぱいあるし。
 しょうがない、この辺が私の記憶力の限界ということだ(^^;
 とにかくもう、今から次のライヴが楽しみになるようなステージでした。
 アンケートにはNGワードということで書かなかったけど、ここじゃ言いたい。
 一言で言うなら、やっぱり「最高!」ですよ(^^