080107 (MON)  【ポルノグラフィティがやってきた】 in 札幌(1日目)

 ライヴハウス×4日間のドッキドキな初日がやってまいりました。
 いつもの「ライヴ楽しみー♪」「どんな曲をどんな風にやってくれるんだろう」と
いうドキドキと、今回は特別にちょっと心配&不安なドキドキも。
 昭仁の結婚報告後、初のライヴだったからね。
 MCの時や曲の合間に変に叫ぶ人とかいたら嫌だなぁなんて思って。
 昭仁もドキドキしてるかもと想像したら、余計にこっちもドキドキしたりして(苦笑)

 初日の整理番号は1200番台。
 なのでさほど期待はしてなかったんだけど、いざ中に入ってみたら後方の
一段高くなっている場所の2列目が空いていてラッキー♪
 ステージ見えるじゃん。ポカリの時とはえらい違いだなぁ。
 バックの下から2/3くらいをPORNO GRAFFITTIと書かれた白っぽい幕が
覆っていて、その上部に……んーと、角笛みたいな形をした黒い網っぽい
感じのセットが掲げてありました。上手側が細くなってて、下手側へいくに
つれてカーブを描きながら大きくなってるの。

 ネタバレは一部ちらっと目にしたものもあるけど、95%は知らぬまま
参戦したので、この日は本当に何が出てくるかわからない状態。
 オープニングで『ロックバンドがやってきた』が流れ出した時には「やっぱり
コレからだよねー」って思ったけど、でもまさか英語詞バージョンとは。
 そして角笛みたいな形(笑)のセットはなんとスクリーンでした。途中から
それに映像が映し出された時にはびっくりしましたよ。実際わかった後には
「ああ、言われてみれば」って感じだけど、形のせいか本番前にはスクリーン
だなんて全然これっぽっちも想像できなかったんだもん(^^;

 曲が終わる頃、下手袖からステージへ登場したメンバー。
 昭仁は白シャツに黒マフラー黒パンツ。
 晴一はグレーっぽいスーツ姿。ちょっと珍しい感じね。
 ちなみに晴一は途中で上着を脱いでたけど、中は黒長袖に白半袖の
重ね着みたいな風でした。

 セットリストは『Please say yes, yes, yes』、『メリッサ』、『Light and Shadow』、
『リンク』と、最初からかなり私好み系統。
 そういえば『ミュージック・アワー』はどっかで聴いたアレンジでしたね。
 原曲と全然違うのに、聴いた瞬間に「あ、ミュージック・アワーだ」ってわかるの。
 昭仁の「あいや、あいや」もすっかり馴染んでるしさ(笑)

 最初のMCも大体パターン化されてきてるのかな。
 「わしらが!ポルノグラフィティじゃ!」はもちろんだけど、昭仁が気合を
語ってから晴一に「じゃあ僕の気合は伝わったと思うんで、ここでひとつ
晴一さんからも」ってバトンタッチする流れ。
ハル:「正月気分か! 浮かれとんのか!」
 正月気分ではないけど(笑)、浮かれてるに決まってるじゃんねぇ。
ハル:「浮かれてるのはどこのどいつだい? ……アタシだよ!」
 おのれはにしおかすみこかっ。
アキ:「それ、今年も使うの?(^^;」
ハル:「もうダメか」
アキ:「んー、今年はもう、ちょっとねぇ」
ハル:「でもそんなの関係ねぇ!」
 出た、小島よしお。
アキ:「それも、もうねぇ」
 厳しいな、昭仁(苦笑)
 そして今年も晴一は「浮かれ気分でロックンロールじゃ!」と申しておりました。
 よっぽどそのフレーズが気に入ってるんだろうか。
 ここでライヴハウスの注意事項が昭仁からなされました。
アキ:「あまり前に押さないように。そりゃあね、わしらを見たいのは
    わかるけども。男前のわしらふたりを見たいのはわかるけども(笑)」
 昭仁も最近結構言うようになったよねぇ(笑)
 注意事項と言っても、あまり押すなとか、具合が悪くなったら一旦外に出てとか
そういう基本的なことなんだけど、4日間ともここで昭仁が「この空間にこれだけ
たくさんの人がいると、少ない空気、エアーの取り合いになるけね。エアーの」と
言うたびに会場中が笑っとりました。何故そこだけ英語、みたいな(^^;

 ここのMCタイムでだったかなぁ、私の左斜め後方あたりから「昭仁、結婚
おめでとー!」と大きな声で叫んだ人がいたのは。
 申し訳ないけど、一瞬「うわっ(>_<)」としかめっ面しちゃいました。
 やっぱりいたかって感じ。言いたい気持ちはわかるけどねぇ……
 でもそこで便乗して叫ぶ人も他におらず、昭仁自身が何も聞こえなかったかの
ようにMCを続けてくれたんでそれっきりになって、ホッと安心したのでした。

 その次のMC時には、ほやほやの紅白話が。
アキ:「あれ、勝負大事なん?」
 お、いきなりぶった切ったね?
 しかし晴一は大事なんだとおもむろに頷いております。
アキ:「そうか、大事か。まあね、それはそれやね。
    確かに東京タワーが白くなった時嬉しかったし」
 3年連続で白組が勝ったと喜ぶふたり。
アキ:「俺らが出た時は勝つんよ……って、最初の3回は負けとるか(笑)
    ここ3年は勝ってるけどね」
 なんだかんだ言ってもやっぱり白組が勝つと嬉しいんだよねぇ。
 紅白の時はなんてったって大物揃いなので、自分たちの小ささ具合が
よくわかると自嘲する昭仁。
アキ:「蛍の光歌ってる時なんかおどおどしとるもん。
    気がついたら真ん中におってね。ヒロシ・イツーキの後ろに」
ハル:「わし、ずっとキムタクの後ろ髪見とった」
アキ:「木村さんがちらちらこっち振り返って、一緒にはじけようぜみたいに
    見てくれるんだけど、俺ら全然無理で(^^;」
 さらに昭仁はリハーサルの際に、ステージの反対側にいるアッコさんと
目が合いまくった話をしてました。
アキ:「なんでだろうなんでだろうと思ったら、俺、ガム噛んだままじゃって」
 その瞬間、会場中&晴一の口から「ひえぇ」という声があがりました。
 やっちまったねおまいさん、みたいな(笑)
アキ:「いやね、リハーサルじゃけ。ちょっと油断しとったんよ。
    アッコさんはそんなことで怒るような人じゃないとは思ったんじゃけど、
    一応ね、その場ですぐ飲み込みました、ガムを」
ハル:「ちゃんとホリプロに菓子折り持ってお詫びに行ったんか?」
アキ:「いや、行ってないけど(^^;」
ハル:「沢尻エリカの次はおまえが潰されんぞ」
アキ:「えええ?」
 と晴一に脅された昭仁、彼の中でそこから話が繋がったのか不意に「『アッコに
おまかせ』に出ようか。隔週でよゐこの代わりにとか。はーひふーへほーって
吉村さんの真似したりして」などとしゃべってから、「あ、『アッコにおまかせ』の
話なんですけど」と後から改めて説明してました。
 そろそろMCも終わって次の曲へという流れのあたりで晴一が上手側の袖に
行ってスタッフさんと何か話したりしていたのですが……戻ってきた彼を見ると
なんだか変。
 いつの間にそうなったのかはわかんないけど、私はその時に「あれ?」と
気付いたし、昭仁が気付いたのもそこでした。
アキ:「晴一、髪の毛はねとる」
 左側の髪の毛が遠くから見てもわかるくらい、ピンとはね上がっちゃってるの。
 うちの母なんかは「帽子かぶってるのかと思った」と言ってました。つばに
見えたのね、つまり(^^;
 言われた晴一、頭をぶんぶん振ったり髪を両手でぐしゃぐしゃにしたり。
アキ:「直った? 直ってない? いい、そのままで?」
 結局彼の髪の毛は適当なまま、MCタイムは終了。

 その後のブロックでは、今回私がいちばん楽しみにしていた『鉄槌』と
『空蝉』に酔いしれました。
 特にすごかったねぇ、『鉄槌』は。
 ここでバックの幕がなくなって、その下にセットされていたもうひとつの
スクリーンも有効となったのですが、そうしてバック一面に映し出される
赤いマグマのような映像も迫力満点だったし。
 が、しかし。
 2番を歌い終えたところで演奏がいちど静まって、晴一のギターが入るでしょ。
 この日、それを聴いた瞬間に思わず笑い出しそうになったのは私だけ……じゃ
ないはず。一瞬本気で「え、まさかここでおちゃらけタイム?」って思ったくらい、
その出だしのメロディが妙に面白く聴こえたんですよ。
 7日オンリーだったけどね。びっくりしたなぁ。

 そんな濃ゆい時間を経て、ステージが明るくなったところで改めて見てみると、
やはり晴一くんの髪の毛ははねたままでした(笑)
アキ:「すいませーん、スタッフさん、直してあげて下さい」
 上手袖から現れて、晴一の髪の毛を数回なでつけるようにして整えている
女性スタッフの方はもちろん……
アキ:「ヘアメイクの渋谷さんです」
 ですよねー(^-^)
 髪を直してもらっている晴一の姿に会場から口々に「可愛いー!」の声が。
 すると昭仁ってば、それに対して大笑い。
アキ:「可愛い!(爆笑)。33歳の男が!(笑)」
 それからいきなりころっと口調を変えて、
アキ:「いやいや、可愛い言われてなんぼですよ、ええ」
 爆笑の後のそのセリフにこちらが大笑いです。
 すかさず会場からは「昭仁も可愛い!」の声がとびました。
アキ:「うん、わしは可愛いよ」
 即肯定かい!
 冒頭の「男前」発言でも思ったけど、いいねぇ、最近のそのぬけぬけしさ(苦笑)

 さて、ここで昭仁がスペシャルプログラムの発表を。
アキ:「せっかくこういうライヴスタイルでやってるので、いつもとはちょっと
    違うことをと思いまして、ポルノグラフィティじゃない曲をやろうかと」
 お、きたきたっ♪
アキ:「とは言え、作曲は本間昭光。作詞は新藤晴一」
 紹介されて本間さんが立ち上がってお辞儀してました。
 曲はBuzyの『鯨』。やっぱりね〜。
 というのも、ちらっと目に入ってしまったネタバレで、日替わり(?)で『鯨』と
いう曲をやるらしいと知っていて、『鯨』といえばBuzyのかなと楽しみにして
いたのです。好きなんだよねぇ、あの曲。
 それを昭仁の歌声でと思ったら嬉しくって、ドキドキしながら聴いてました。
 なのに今思い出そうとするとBuzyの歌声になっちゃう……あれぇ?
 あれはぜひDVD化していただいて、リピしまくって脳みそに刻み付けたい
ものです。

 この後もなかなかノリのいいセットリストで盛り上がりました。
 『My 80's』では間奏で本間さんが日の丸の扇子を両手に持って振りながら
ホイッスル吹いて三三七拍子してたっけ。
 バックの映像がちゃんと歌詞に合わせて作ってあって、凝ってるなぁと
感心したんだけど、「胸に七つ星」が……北斗七星が横向きって!
 思わず心の中で突っ込んでしまいましたよ(^^;
 もしかしたら著作権の関係なんですかね? わからんけども。
 そして最高に感激だったのは『ROLL』。
 生で聴くのは2年ぶりだったかな。とにかく好きで好きでたまらない特別な
曲なので、嬉しくて泣きそうになりながら酔いしれてました。
 あ、でもこの曲で昭仁、歌詞とばしたのよね。
 2番の出だしが出て来なくって、8小節ほど困ってました。
 それにしても個人的な贅沢を言うならば『ROLL』は手拍子なしで聴きたい
ところです。SWITCHツアーの時のレポにも同じこと書いてるけどね(苦笑)
 『マシンガントーク』もすっごい久しぶりで、はじけちゃいました。っていうか、
イントロがアレンジされまくってたので昭仁が歌い出すまで全然なんの曲か
わかんなかったのね。「どうにもこうにも〜」と始まった瞬間に「きゃあっ!」と。
 サビの縦横の手のフリしてる人があまりいなくって、もっぱら前後のフリを
してる人ばかりだったので「あれ?」と思いつつ私は縦横で。
 最後のサビでコール&レスポンスがあったせいかな?
 札幌初日なのに、それをネタバレで知ってる人がたくさんいたから?
 それとももうあのフリは消滅したのかしら。昭仁もしてなかったしなー。
 等々と考えつつ暴れてました(^^;

 『ベアーズ』で本編が終了し、アンコールへ。
 ライヴハウスサイズだとさすがにアンコールの掛け声もぴったり揃うね。
 いつもはバラバラだもんなー。
 再び現れた昭仁はオーケストラTシャツ、晴一はポルノTシャツ。
 メンバー紹介は今回比較的あっさりでございました。
 根岸さん松永さん本間さんと3人を紹介して、
アキ:「残ったふたりがポルノグラフィティということで」
 こちらもあっさりと「ギターの新藤晴一!」「そしてボーカルの昭仁です」と。
 今回のスタイルにはそういうのが似合ってる気はします、確かに。
 そうして、「アンコールやるかー!」「まだまだ行くかー!」と場を盛り上げて
おいて昭仁ってば一言。
アキ:「テンション高いとこ申し訳ないけど、次の曲はおとなしめの曲なんよね」
 あはは。
 ってことは、いよいよ新曲ですね?
 『あなたがここにいたら』はスクリーンにぽつん、ぽつんと時折歌詞が出る
演出が切なさを後押ししてくれる感じで、とてもハマッていたなと思います。
 が、なのに昭仁くん、よりによって歌詞が表示されているとこのフレーズを
間違っちゃうし(^^;
 確か2番のBメロを1番で歌っちゃってました。

 この曲の後だったかな。
 演奏が終わった後の拍手がやんで、それっきりしーんとなっちゃったの。
 そうしたら照明がついたところで昭仁が、「何回もライヴやってるけど、
この静けさはどうしていいか未だにわからん」と苦笑してました。
 たまに訪れるあの沈黙の数秒間は、妙に緊張感をはらんでて一種怖いものが
あるよね。なんだか気まずいんだけど、でももうどうにもできない感じ。
 あの瞬間は、早く次の曲が始まるか、昭仁しゃべってー(>_<)って、きっと
みんなそう思ってるんだよ(笑)

 さあ、いよいよ次が最後だろうな、『ジレンマ』やってくれるよね?と
ドキドキしていたら、昭仁が「寒い中来てくれて盛り上がってくれた皆に
ご褒美をあげよう」と言い出しました。
 あの瞬間は何かさらなる新曲でもやるのかと思ったわよ昭仁ってばさー。
 しかし次に「みっつほどご用意しております」と言うので、それは違うなと。
 で、何かと思ってたら、
アキ:「今皆さんがいちばんしたいこと。跳びたい、暴れたい、叫びたい。
    このみっつを叶えてあげましょう」
 今回はそうきたか(笑)
 『ジレンマ』でのソロ回し、昭仁は晴一の前に「俺!」と自ら言って、
ステージの真ん中で逆立ちしてました。靴、脱いでたよね、確か?

 演奏が全て終わって最後の挨拶時。
 サポメンさんが3人退場して、昭仁と晴一がふたりでステージを左右に
行ったり来たりといつものように手を振ったり拍手したりしてたんだけど、
中央に戻ってきたところで前のお客さんが持ってた野球帽を手に取って
なんかしゃべってました。 確かあの帽子は、『ジレンマ』の最中にも一瞬
昭仁だったかなぁ、が手に取ってたような……
 どっちか忘れたけど、「楽天かい!」って言ってたのは聴こえました(笑)
 それでその帽子をお客さんに返して、あとは最後の生声挨拶、という
ところで、会場から「昭仁、おめでとー!」という声が。
 ここなら言ってもいいよねと皆思ったのか、この時には会場中から口々に
おめでとうコールが巻き起こりました。私も言わせていただきました。
 昭仁は照れたように苦笑して「ありがとう」と言い、それから晴一を手で
ひらひらと示す素振り。
 静かになるまでちょっと時間がかかったのは、皆がおめでとうを言うのに
夢中だったというよりも、昭仁のその仕種が「晴一が挨拶しますよ」っていう
意味だとわからなかった人が多かったせいだと思う。実際私なんか昭仁が
照れ隠しに晴一の方に話振ってるのかと思ったもん(^^;
 ちょうど会場からも「晴一も頑張れー!」とかって声があがってて、晴一が
「頑張れって(^^;」みたいな切り返ししたりしてたしさ。
 そうして静かになってから、晴一の挨拶が。
ハル:「僕はまだまだ女の子の後ろを追っかけていきます」
 これには爆笑&歓声の嵐でした。うまいねぇ、晴一くんてば。
 さあ、締めは昭仁の挨拶です。
アキ:「皆さんにおめでとうと言ってもらってとても嬉しいです。
    僕はこれからも頑張っていきますので……おまえらも頑張れよ!」
 これ、嬉しかったなぁ。
 「おめでとうと言ってもらって嬉しい」と彼の口から聴けたことに、なんだか
すごく安心したというか。
 さあ、これで明日からは不安も心配もなく、本当に心の底からいつもの
ライヴモードで参戦できるぞって感じでスッキリしたのでした。