240120 (SAT) 【PG wasn’t built in a day】 in 北海きたえーる

 アリーナなので開演前に客席いじりあり。
 真実のクチ所長とやらは、とりあえず口調で特徴を出そうと
している模様でしたが、個人的にはどうも今イチぱっとしないと
いうか(^^;
 客席いじり自体はいつもと変わらず、果敢にチャレンジをして
くれている人に対して皆が「よくやった!」と称え拍手するので
そこそこ盛り上がりはするけれど、企画自体が受けてる感じは
あまりしなかったな。
 良く言えば安定、悪く言えばマンネリかも。

 ただひとつ、その客席いじりの最中に、『俺セレ』の出だしが
1小節くらいだけ大音量で流れてビックリしました。
 え、何? なんかの演出?って思ったけど、「まーるいつ」で
ブツッと途切れたし、真実のクチ所長は全く素知らぬ顔で客席
いじり続けてるし、多分本当にただのスタッフさんのミスだった
ようで。
 しかし「あ、つまりこの曲演奏するのね」とバレバレに(^^;
 後ろの席にいた男性たちも「オープニングこれで始まるってこと
じゃない?」なんて話したりしていました。
 実際は1曲目じゃなかったけど、あんな公式に堂々とネタバレ
されたことはないな(笑)

 なお、今回の私の座席はCブロック11番。
 Cブロックは前から3番目のブロックなので、ちょっとステージに
遠いかなと思っていたのですが、ブロック内の2列目だったことも
あって、姿が小さくはあったけれどそれなりに見えやすく。
 また、アリーナツアーということでBブロックの前方あたりまで
突き出しているセンターステージがあったので、そこにふたりが
来てくれた時はバッチリ見える!という、なかなか良い環境でした。

 セトリは「THE25周年!」といった濃厚さ。
 1曲目からの『センラバ』に、「え、いきなりそれ!?」となったのは
曲目こそ違えどCupidツアー以来じゃないかな。あの時は1曲目が
『ジレンマ』でビックリしたけど、今回もまさかと思う楽曲でした。
 そんでもってその1曲目で銀テも降るし。
 今回グッズでなかったんで、曲中で発射あるんだなと期待は
もちろんしていたのですが、それこそまさかの1曲目で来るとは。

 とにかく昔の曲から新しいものまで幅広くて、昭仁が『Sheep』を
歌い終わった後に、
昭:「50にもなってティーンエイジャーの曲歌うのこっぱずかしい
   んだけど。これを作った頃は30代前半くらいだったと思うん
   だけど、その頃はまだティーンエイジャーの気持ちが残って
   たんだろうね」
 とかって話してたりもして。
 それでも、そういう風に曲にその時その時の気持ちが残せる
のも音楽の良いところだって言ってました。

 久々の声出し解禁ライヴということで『センラバ』をはじめとして
最初の方はひたすら「歌える」曲が並んでいて。
 『テーマソング』の時かな、昭仁が「やっとみんなで歌える」って
言ったその言葉に泣けましたね……
 いや本当にライヴが始まって数曲は声も出したけど涙も出た。
 声を出したいとはそりゃ思っていたけど、でも実際に声を出せる
ライヴがこんなに嬉しいもんだとは思ってなかったなぁ。

 中間のインタールードがすっごいカッコよくて、これ正式にCDに
入らないかなって。晴一がトーキングモジュレーター使っていて、
それがめっちゃハマってました。
 インタールードが終わって昭仁が再登場したと思ったら……
え、まさかのその恰好?っていう。
 リアル羽根しょってらっしゃる(>w<)
 本域の『オレ、天使』状態でした。
 久々の曲で嬉しいんだけど、ちゃんとセリフも入ってるし嬉しい
んだけど、羽根! しかも妙に短い。絶対飛べなさそう(^^;
 しかしここからが、結構珍しいんじゃないかな、こんなにしっかり
テーマ性もたせた曲順は、っていうパートで。
 『オレ、天使』
 『170828-29』
 『アビが鳴く』
 と、明らかに平和を意識した流れになっていました。
 特に『アビ』の時にはスクリーンに戦争に係る映像が流れていて。
 でもそのパートの最後には、だからこその『解放区』が。
 平和を祈り、考え、行動することの大切さだけを「押し付けて」
終わるのではなくて、こういう世の中だからこそ、あるべき場所で
自分を大切にすることも大事なのだと肯定してくれるありがたさ。
 大丈夫、ひとりじゃないよって言ってくれる優しさに救われます。

 ライヴ終盤、ガンガンに盛り上がって、また皆で歌って。
 しかしアンコールがなかなか始まらない。
 あれ、こんなに暗転が長いの珍しいな?と思っていたら……
 ステージに現れた晴一、そして昭仁、とスタッフさん。
 昭仁がなんかスタッフさんと喋っている途中にマイクがONに
なって、「え、スタンドもないの?」という昭仁の声が。
 それだけで何かあったのかなという予感。
昭:「生の声でアンコール呼んでもらうのも久しぶり」
 あー、確かに久々にポルノコールしたなぁとしみじみ思いながら
スタッフさんがマイクスタンドを運んできて設置しているのを眺めて
いたら、晴一がおもむろに話し出しました。
晴:「えー、岡野くん。我々25年やってきて、スタッフから初めて
   聞いた言葉なんですが。
   『ゴリッゴリにトラブってます』って」
 音声機材がトラブっているそうで、どうやらイヤモニに音が
入ってきていない様子。お互いの声もイヤモニから聴こえて
きていないんだそうな。
晴:「じゃあ、これ(イヤモニ)外して肉声で聴けばいいんじゃ
   ない?」
 しかしイヤモニを外したとて、それぞれの立ち位置からだと
普通の大きさの声では互いに聞こえにくいらしく、ふたりして
めっちゃ声を張り出して「大きな声で話せばいいんじゃない!?」
「そうじゃねぇ!!」って具合に話し出したもんだから客席は爆笑。
 (マイクは生きていたので客席にはきちんとふたりの声は
聞こえている状態)
昭:「いやいや、大丈夫。こんな状況でもね、25年やってれば
   これがあるから」
 と言いながら右手で左の腕を叩く昭仁。そうして出した話題が、
昭:「昨日、晩御飯何食べました?」
 素晴らしい!(笑)
 ちなみに昭仁はヒレ肉を食された模様。
昭:「僕くらいになるとね、店員さんに『ご飯少な目でいいんで
   ヒレ肉多めでお願いします』って言うから。齢49でそんなに
   肉食べられる僕すごいでしょ?」
 でもヒレ肉ってあたりに歳を感じ…げふんげふん。
昭:「新藤さんは? 何食べたの?」
晴:「大泉さんが推薦してたスープカレー屋さんに行こう思って
   場所訊くのにNAOTOさんに連絡したら、『そこよりも良い
   店、3つ教えてあげる』って」
 さっすがNAOTOさん。しかも3軒も(笑)
 ちなみにその場では店名は言っていませんでしたが、後で
リサーチしてみたら清田区にあるトムトムキキルさんへ行った
らしい。
 その後もあれこれ話をしていて(どのタイミングで何を話したか
うろ覚え ^^;)、終いには、
晴:「そういえば……って、俺、しゃべりすぎ?」
昭:「もう(モニターに)再開できますって出てるけどね。
   えぇ、もう直ったんじゃ?
 なんて言いながらもさらにMC続けてて面白かったです。

 そういやライヴ後にXで「#ワズビル」見てたら、初めてポルノの
ライヴに来たっていう方が「ギターの人が意外とすごくしゃべる」
みたいなこと書いていて、そうかぁ、歌番組でしか晴一見てないと
あんまりしゃべらないイメージなのかと思いましたね。

 さあ、じゃあライヴ再開しようかってなった時には、
昭:「スタッフもね、裏できっと『ポルノさんさすがですね』って
   感心してると思うわ。『さすが25年もやってればこんな急な
   トラブルの時でも見事にトークで時間もたせてくれる』って」
 と自画自賛しておりました。
 まあ確かに昨日の晩御飯の話をメインに時間稼げるのはすごい
かもしれん(笑)

 無事トラブルも直って、アンコール1曲目はふたりだけのギターに
よる『アゲハ蝶』アコースティックver.。
昭:「えー、わし、『歌って!』って言うかもしれんけど、そこは全然
   好きに楽しんでくれてええから。ギター必死に弾いてるから、
   こう、あんまり手を振ったりとか煽れないんで『歌って』って
   言うかもしれんけど、歌わんで拍手でもええし手を振っても
   ええし、ただ聴いててもええし、好きに楽しんでください」
 そう前置きしたうえで、いざ曲に入る時には、
昭:「じゃあ、一緒に歌ってください。『アゲハ蝶』」
 と曲紹介して自分で笑ってました。
 どうしても、ついそう言っちゃうのね(笑)

 『アゲハ蝶』の後、サポートメンバーを呼び入れながら紹介をして、
残った2名がポルノグラフィティ。
 ふたりの名前を直接呼ぶのも久しぶりで、気持ち良かったなぁ。
 先に晴一が紹介されて少し話すのもいつも通りだったのですが、
そこで何話してたっけな……なんか話してて昭仁と掛け合いしてた
そのままの流れで急に晴一が「ボーカルの名前は?」と言い出した
ので、その急展開さに昭仁が一瞬「えぇ?」って感じになってたのが
面白かったな。
 そしてそのタイミングでも客席が間髪入れずに「アキヒトー!!」と
見事な返しをしていたのが(自分含めて)さすがでした。

 そうして最後の曲が撮影OKな曲。
昭:「もう、愛知の時のSNSで知ってる人も多いかな?」
 いや、そこはネタバレ嫌で見てなかったけど、ここまで撮影の
許可がされてなかったので、そういう意味で「そうか、ラストの
あれが撮影タイムか」と少し前に悟ってました。
 今回初の試みでしたが、後で自分で撮った動画を見た時の
ドキドキ感はとても新鮮で、何度見直してもあの瞬間に気持ちが
戻れる幸せといったらありませんね。
 参戦できなかった母にもライヴの一部だけれどすぐに見せて
あげられるありがたさもあり。言葉だけじゃ伝わらない距離感が
伝わるというかね。こんな感じでステージ見えてたんだよっていう。
 ツアー後に円盤になっても、自分が参戦したステージではない
からねぇ。自分が参戦したそのままの映像っていうのは本当に
貴重な宝物になると思います。
 しかし『ジレンマ』で撮影はなかなかきついな?
 撮るか暴れるか……若干不完全燃焼気味にもなるので、もし
次回にも撮影可能な時間をとっていただけるならアンコールの
1曲前とかがいいかもです。
 正直、『ジレンマ』が終わってからも撮り続けてる人がいたりも
したし、どこまでが撮影OKかの線引きもラストの曲だと難しいと
思うんだよね。
 あ、でも『ジレンマ』で良かったと思うこともあって、ラストの
「胸張っていけ!自信持っていけ!」が残せているのはすごく
嬉しいです。

 それと我ながら良かったと思うのは、スマホ用の三脚を持参
したこと。
 自分の背よりも高い位置にスマホを掲げるのはダメよという
ルールですが、少なくとも自分の頭くらいの高さには上げて
撮るよなーと考えると直接スマホを手で持って撮影するのは
つらいだろうと思い、100均で200円の三脚を購入しておいたの
です。そうすると三脚を持つ腕自体は肩くらいの高さまで上げる
だけですんだので、これが本当に楽で良かったです。

 今回、なんだかすごく思ったのが、昭仁が「札幌」だけじゃ
なくて「北海道」を強調してくれてたなっていう部分。
 個人的にいつもちょっぴり思ってる自分がいたんだよね。
 昭仁、「札幌!」って煽ってくれるけど、私は札幌の人じゃ
ないんだよなぁ、って。
 北海道でのライヴは基本的に道庁所在地である札幌にて
行われるのは当然として、だから道民のファンは皆札幌へ
集うわけだけど、つまりそこには札幌人じゃない人が大勢
いるはずで。
 「札幌でのライヴ」という意味での「札幌!」は確かに正しい
んだけど、「札幌のみんな」という意味で捉えてしまうと少し
枠外にいる気分になってしまう時があったのです。
 細かいかもしれないけどさ。
 なんだけど今回は昭仁がやたらと「札幌!」って言ってから
「北海道!」って言いかえてくれたり、「北海道は広いから、
道内の遠い所から来てくれとる人もたくさんおるんじゃろ?
大変よね。ありがとうね」みたいなこと言ってくれたり。
 行く前に「ライヴは楽しみだけど札幌遠いんだよなー。行く
までが疲れるんだよねぇ」とブーたれていただけに、昭仁の
そうした言葉がものすごく嬉しくて報われた感がありました。

 さて、以下、どのタイミングで話したか覚えてないMCについて
ランダムに書きとめておきます。
 もちろんあくまで「こんな感じのことをしゃべってました」という
内容を勝手に再構築しておりますのでご了承くださいませ(^^;

 あ、でもこれは確実に最初のMCででしたね。
昭:「すごく男が多くない? こんな多いのは初めてかも。
   これだけ男が多いとオスとオスのぶつかり合いで燃えるね!
   もちろん女性の黄色い声も嬉しいんじゃけど」
 本当に多かったなぁ。私の席なんか、前と右と後ろが男の人
だったもんね。
晴:「今朝のローカルのワイドショー見よったら、まだ新人の
   アーティストが出てて、初めて北海道でライブやる言うて、
   北海道といえばセイコーマートがー、とか、みよしのがー、
   とか言うとったけど、俺くらいに25年目ともなったら、もう
   そういうベタなことは言わんね」
 そう言いながら、右の人差し指で鼻をほじる仕草をする49歳。
晴:「もうね、北海道はホームみたいなもんだからね。
   日ハムにとってのエスコンみたいなもんだからね。
   みよしのの餃子カレーが、とか言わんね」
 だからそう言いながら鼻をほじるんじゃありません(^^:

晴:「北から目線って言葉があるんだって」
昭:「え、何それ?」
晴:「タクシー乗ったら、運転手さんが言ってた。
   すごい雪ですねーって言ったら、『いや、こんなのまだまだ。
   この間なんか3つ先の信号が見えなかったんだから』って。
   マネージャーと、明日あたり東京も雪降るって言ってるけど
   無事に帰れるかのぅとか言うてたら、運転手さんが『東京は
   ちょっとの雪で電車も止まるんでしょ? 大変だよねー。
   って、こういうのを北から目線って言うんですよ』だって」
昭:「それは上から目線……」
晴:「だから、それの北からバージョン」

晴:「今日、大泉さんコンサートやってるんでしょ?」
昭:「やってることは知ってる。今日なの?」
晴:「朝の情報番組で言ってた」

晴:「今年の冬はすごくて、道民の8割はもう転んだっていう話」
 客席の反応は今イチ。
昭:「そうでもないって言ってるで」
晴:「だって朝のワイドショーで言ってたんだもん。
   俺が言ったんじゃないもん。
   俺に(違うって)言われたって困るわ!」

晴:「あとね、これも情報番組で言ってたけど、イオンで真鱈フェア
   やってるらしいよ」
昭:「あ、それ俺も見たわ。同じ番組見てた(笑)
   白子とかね。なんだっけ、ケツ?」
客席:「タチ!」
昭:「え、何?」
客席:「タチー!」
昭:「あ、それよ。タチよ。何よ、ケツって(笑)」
 ※北海道では白子のことをタチと言います
晴:「明日帰る前にイオンで真鱈買って帰ろうかなぁ」

 あまりに朝の情報番組からのネタが多い晴一に対して、
昭仁がちょこちょこツッコミ。
昭:「あなた今日のMC、全部朝の情報番組(笑)」
昭:「それでもう全部出尽くしたわ」

昭:「ベタなこと(ご当地ネタ)は言わないんでしょ?」
晴:「言わないっていうか、もう昔さんざん言ったから、今はもう
   言わない(レベル)っていう」

昭:「北海道は広いから、みんな色んな遠い所から来てくれたん
   だよね。ベタなのいっとく? 北海道はでっかいどー!」
晴:「それはレベル1よ」

昭:「俺、ひとつ思い出した。聞いた時、それすごいって思った
   こと。北海道の人は当たり前に知っとるかもしれんけど。
   (この会場の)きたえーるって、なんできたえーるっていうか
   知ってる? これ、名前思いついた時、よく思いついたって
   いうんで会議終わってからすぐ飲みに行ったと思うわ」
晴:「えー、きたは北のきたでしょ。エールはあれよ、エールを
   送るのエールじゃないの?」
昭:「そう、まずはそれでしょ。それとダブルミーニングで」
晴:「んー……あ、鍛える!
   (両手にダンベル持って上げ下げするような仕草)」
昭:「スポーツの所だから。こういう音楽とかもするけど、元々は
   スポーツやる施設だから。
   これ、部長と思いついた人とで絶対そのまま飲みに行ったと
   思うわ」
 飲みに行ったくだりを2回言う昭仁(笑)
 そこで晴一もひとつ思い出した模様。
晴:「ダブルミーニングでいうと、徳島のさ、北海道で徳島の話を
   するのもあれじゃけど、阿波踊りってあって、そこの地鶏の
   名前も阿波尾鶏っていうじゃん。あれもダブルミーニング
   だよね。阿波の……あ、阿波地方だから阿波がつくのか」
 何故か途中で話が失速。え、いいんじゃないの? 阿波地方の
地鶏という意味と、阿波踊りにかけて阿波尾鶏でしょ?
 それをダブルミーニングというかは微妙かなとは思ったけれど、
話の流れ的には特におかしくはなかった気がするんだけどな。

 ラストの生声挨拶は、
晴:「なまら最高でした!」
昭:「気をつけて帰ってねー!
   また会える日まで、元気でおってねー!」
 次の「最高」に立ち合えるのはいつかな。できれば9月に会えると
いいな。それまで元気でいないとです。