「お爺さんは、魔法使い」   作/みかりん



おじいさんは、大きな桃を見て はっと思った。
あれは禁断の魔法の一種、 ”DEKAIZE”だ。あの魔法は封印したはず。 おじいさんの本当の名前はマジックユーザー16世。ウィザード一族の末裔である。

一族は、何百年もの昔から、鬼族と戦ってきた。鬼族はウィザード一族におされだんだん数を減らしてきた。しかし、それに伴って ウィザード一族も、少しずつ衰退してきてしまって今では、点在して人数もはっきりわかっていない。このところ鬼族が、集結してわるさを しているというウワサを聞いたことがあるが、まさかと軽く考えていた。

しかし、あの大きな桃である。あれは悪い予兆だ。16世は、おばあさんに「ちょっと出かけてくる。少し遅くなるかもしれない。」と言い残し、鬼族退治 の旅に出かけた。何故、といわれても血がそうさせるとしか答えようがない。

途中、歩いていると犬に出会った。「おや?この犬は・・・。」おじいさんは、毒消しのきびだんごを犬に与えた。犬は、人間になった。





「ゲーマー」(風祭にぎり/作)
 その瞬間、犬が飛びかかってきた。(アイス)
 おじいさんが旅に出た後、おばあさんは大きな桃の処分に困った。(久遠)






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