僕らはおとなし過ぎないか



先日起きたハイジャック事件について思うことがある。
私は現場に居合わせたわけではないし、報道も注意深く見聞したわけでもないので語弊があるかもしれない。

全日空関係者が読んだら「ふふん。素人が、何も解ってないくせに何をほざく。」と悲しくなるだろう。ごめんね、全日空関係者。 でも、素人は語りたいの。
関係方面の方には我慢して貰って私は言いたいことを言ってみよう。

今回の事件は組織だって行動しているわけでもないし、銃をもってる訳でもないたった一人の相手に 何故ここまで言いなりになってしまったのか。
人質を取られていたというが、圧倒的に人数でこちらが勝っている。
乗客、乗務員のすべての人に対してたった一人が誰にも後ろも見せずに移動するなんて。と素人は思うんだ。

何百人かの乗客の中には腕自慢も武道の有段者もいるだろう。
みんなで後ろからたたいてしまえばいいのに。

私は、提案する。
ハイジャックの人質になりやすいスチュワーデスさんは、皆、必修で護身術を身につける。
護身術は馬鹿に出来ないよ。ナイフを持った人に後ろから羽交い締めされたときは、こうする。前から来たときは、こうかわしてここをたたく。等、 具体的なんだ。
たとえうまくきまらなくても、隙をつくことくらいは出来る。そこをみんなで寄ってたかってボコボコにたたくのだ。

凶器を何処から持ち込んだかというのが、一番の問題点と専門家は言うが、そうだろうか。
機械が反応することの限界、人がチェックすることの限界というものもある。
すべての乗務員に基本的な護身術があれば防げた事件ではないのかという思いがどうしても湧いてくる。

え?スチュワーデスという言葉はダメ?客室乗務員と言え?
今は、そういう事を言ってないの。その問題はまた別の機会に語るとしよう。
え?ダメ?はいはい。わかりました。客室乗務員さんね。はいはい。
はいは、一回で良いって?はいはい。解りましたよ、もう。

で、ね。思うんだけど、日本人はおとなしすぎないか。
米国の犯罪者を捕まえるドキュメンタリーのTVを見てると、向こうの犯人はすごいね。
カーチェイスになって、逃げ切れないと悟ると車から降りて走って逃げる。塀を乗り越えて逃げようとする。
そこを引きずり降ろされて大勢の警官に押さえられてもまだ大暴れして隙あれば逃げようとする。
逃げ切れないと思ったら今度は押さえてる警官に唾を飛ばして反抗を表現する。

良し悪しは別にして、凄いなぁと思う。さすがに何世代にも渡って肉を喰ってきた人種は違うや。
日本人は、その点、大人しいよな。元々草食だからかなぁ。観念しちゃうもん。

でもそれが悪い方に働くこともある。「基本的に自分の身は自分で守る。」このスタンスを忘れちゃダメだ。
乗客の安全を第一に考えたんだろうけれど、隙あればたたいてのしてしまおうと、早い段階で思う人はいなかったんだろうか。
ごめんね。現場に居ない、しかも素人の意見って当事者は腹が立つだろうね。


亡くなった機長のご冥福をお祈りしながら、筆を置きます。
いや、この場合はキーボードをたたく手を休めます。








蟹屋 山猫屋