〜犬と暮らす〜
モサク物語2


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ある日、モサクと散歩していたら、15mくらい離れた所に、ちょっとかっこいい感じの男性がいたと そう思って下さい。
年の頃は20代前半から半ばにかけて。おしゃれなスーツを着こなして。
その人が私方を見て言うんです。 聞こえてしまったんです。
「あっ、可愛い、すっげぇ、可愛い」

私が歩くとその人が目で追っているのが判るんです。
でも私は、すぐに気付いたんです。 その人は、モサクに言ったんですね。 たんなる犬好きのお兄ちゃんだったんですね。
あは。


夏。猛暑。
もさく・・・お前暑苦しいよ。上だけでも脱げば?


今朝目覚めてゴミを捨てに行こうと玄関を出ると・・・。
そこには、モサクとハスキー犬の女の子が!しかもふたりでなんかにこにこしている!
なななななななななんてこったい!
お昼になってもその子はいる。
モサクはそれはそれは大喜びでもうだらしない顔をしちゃって品性のかけらもない。
ハスキーの女の子は、大人しくて品があって可愛くって綺麗な子だ。
でもいつまでもここにこうして置くわけにもいかない。
飼い主が探している可能性もあるだろう。 しかたがないので動物管理センターに電話をして引き取りに来て貰うことにした。
電話したからには、ここからいなくなって貰ってはこまる。
モサクの予備の首輪をつけて繋ぐ事にした。 その時気付いたんだけれど、この子のは首輪の跡がない。
しかも玄関のドアをあけると何のためらいもなく入ろうとする。車のドアを開けると乗り込もうとする。 間違いなく室内で大切に飼われていたお嬢様だ。

首輪を付けるとお嬢様は、ショックだったようだ。何?!これは・・・。と顔色が青ざめるのを私は見た。
連絡を受けた動物管理センターの車がやってきて、お嬢様は連れて行かれてしまった。
別離。
モサクは悲しかった。
しかたがないんだよ。モサク。キミは自立しているが自活出来ていないんだ。
しかも相手はお嬢様だよ。
モサク11歳の冬。数時間の恋は終わった。


冬。車のバッテリーが上がってしまったのに気付いた私は、行きつけのガソリンスタンドにSOSを出した。
まもなくガソリンスタンドのにいちゃんが駆けつけてくれた。
バッテリー充電のためには、車の鼻同士を付け合わすような向きにしなければならない。
で、私が車に乗って、にいちゃんが車を押した。そこにどういう訳かモサクも参加したのだ。
で、どういう訳か、車を押すにいちゃんの手を囓ってしまったんだね。
その時は大丈夫ですと言っていたにいちゃん。
後で、ガソリンスタンドにお金を払いにいったら、そのにいちゃんの手がドラえもんの手みたいに腫れてるの。
「あの。病院行きたいんですけれど。」
「どうぞ、行って下さい。」
で、治療費も払ってきました。(泣き)
モサクは悪びれた様子もなく。まったく何を考えているんだ。犬ってのは!

今日も、ガソリンスタンドの脇の道を走ると、グルグルに包帯をまいてますますドラえもんの手と化したにいちゃんの包帯の白さが目にまぶしい。


つづく・・のか?・・・つづくかも・・。






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