大きな山がある
            そして彼らは安楽に眠る
生い茂った山の中
            何かの思い出を胸に
人間が打ち捨てられている
            眠りについた
死んだ人間が
            永い疲れを癒すため
墓となる山
            永久の眠りにつく
ここで人々は眠る
            誰も来ないのは気にしない
誰もが見捨てた山だ
            思い出があるから
ただ 朽ちるのを待つ
            わずかな思い出が
人間たちがいる


何かを想う間もなく 死んでいった人々もいる
幼い人々が
何も感じないまま 幸せだったのだろうか


とにかく土の中は 全てを受け入れる

暖かい 暖かい世界が 彼らを いずれ 包み込む


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