エッセイ・トーク4


「何をもって『人』とすると思う?」
「DNAじゃないのか?」
「哲学なんかの意味でだ」
「俺らが単に『人』を『人』って言っているだけだろ」
「当たっていると言える。別に『人』を『足』と言ってもいいし、『猿』と言ってもいい。『猫』を『人』と言ってもいい。だが俺の話を聞いてくれ」
「なんだ?」
「精巧なロボットがいたとする。行動も外見も頭脳も同じとしたら『人』と言えるか?」
「かもな」
「IQ200近くて人の言葉話せて人の感情を理解できる馬がいたとする。この場合どうだ?」
「微妙だな。で何言いたいんだ?」
「『人』とは案外ソフトウェアの面かもしれない」
「問題は基準か?」
「そうなんだ」



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