向こうから



向こうから人が歩いてくる。
   向こうから人が歩いてくる。
映画のハリーポッターの様な顔をしていた。
   ニヤついた顔をしていて寝癖が酷かった。
とても弱そうだった。
   正直関わりたくなかった。

   でもこの男、いきなりしゃがみ込んで。
「昇竜拳!」
   と叫んで殴りかかり、俺は3メートル吹っ飛んだ。
   あのクソ男はまだニヤついている。
   なん勝ったとか思ってそうだ……
フッ勝利!
予想以上の軽さだ。まさかこんなにまで飛んでゆくとはな!
ん?何?
   「い…いきなり何をする……!?」
   と俺はうめきながら言った。
簡単な事だ、
「素振りだよ、君!」
   最低だこのクソ野郎……
   「人に当てる素振りが存在するか!」
   そう俺は言った。
何を言っているのだ? この男は?
「当てる気などなかった! ここにいたお前が悪い!!」
   正気か?
   「当てたら素振りじゃねえ…!」
何を言っているのだ?
「そんな所いるお前が悪い!」
   正気じゃねえ!
   「当てるお前が悪いだろ!」
「大体私が何をしたというのだ!」
私は率直に言った。
   「『昇竜拳』つって俺殴ったろ!」
大丈夫かこの男は?
「私は殴っていない! 昇竜拳を出しただけだ!!」
   ヤベえよこの男……。
   「拳で殴ったら、殴っ<た事になるだろ!」
「知らんなあ。いつ誰が決めたのだ?」
全く、最近の若い者は……。
   この野郎、ヤバ過ぎだ……。
   「普通そうだろ!」
近頃の若い奴は礼儀も知らんのか!
「普通とは何だ! 答えなさい!!」
   人間の脳みそしてねえ……。
   「一般人の感覚だよ! アンタとは違うな!」
「私はその一般人とやらだ!」
私は力図欲はっきりと断定した。当たり前ではないか。
   クソ野郎は力強く発揮入りと断定しやがった。
   「絶対違うぞ! 一般人はいきなり人殴んねえ!!」
「だから私は殴ってなぞいない! 拳が君に当たっただけだ!!」
    「それは人は殴りというんだよ!」

「君とは話が合わないようだ。いたし方あるまい」
    俺には奴の拳がスローモーションで見えた。
「真竜拳!」
    と叫びながら奴は俺にトドメをさした。
    そして奴はあほな理屈を出して自分を正当化するんだ……。
「正義は勝つ!」
    そう、そんな理屈だ……。


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