RPGツクールの二人

「僕たちの姿は君と全く同じだ、でもなぜこう僕は勇者に君は悪魔になってしまったんだろう」
「ああ姿はな、でもやってきたことは全く違うんだ。お前は『竜の冒険』てところで正義の味方だったんだ、俺とは違う」
「いや、正義をやろうとは全く思っていなかったんだ。ただなぜか身体が勝手に動いて口が勝手に言葉を出して村を助けたり娘を助けたりしてなぜか尊敬されたんだ。身体が勝手にやったのに」
「いいんだよ。別に信念なんかどうでもいいんだ。行動がありゃいいんだ。俺なんか『地獄』ていう腐れたところで殺しに殺していたんだ。信念はどうでもいいんだ。俺達は行動させられてその行動にあった評判をつけられるだけだ」
「しかし僕は化け物を殺しまくってた。悪い者はいただろうがよい者もいただろう。あそこじゃ化け物=『悪』だ、こっちも悪いのではとは思わないんだ」
「人殺ししていた俺よりマシだ」

「僕たちなんで生まれて勝手に身体が動くようになったんだろう」
「知らんよ。ただただ勝手に動かされてお前は善人、俺悪人になるだけだ」
「そんなものないのにな」

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