2010/3/21━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.130 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 「やまねこ通信 E=MC二乗」しばらく休刊していました。 前回vol.129は、2008年7月です。 今は2010年3月。 みなさま。本当にお久しぶりです。 解除しないで、そのままにしていただいてありがとうございます。 このたび、どうしてもみなさまにお知らせしたいことがあって、 まぐまぐさんに復刊届けを出しましたら、OKが出て、 こうしてみなさまにお話しすることが出来ます。 休刊中、さまざまな方からご心配のメールをいただきました。 こんなにもみまさまの気にかけていただいて、感無量であります。 みなさまへ、お知らせしたいこと。 それは、このメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」が 「ラジオ山猫通信」としてラジオ放送しているのです。 それをネットで聞けるようにしました。 そのお話しは「みかりんの叫び」のコーナーで。 で、ずっと暖めていた「時間の話」があって、それをメイン記事にしたくて それがどうにもまとまらなかったっていう時間のネタがありました。 せっかくみなさまに配信するのに、「ラジオ山猫通信」のお知らせだけじゃ あんまりなんで、その時間の話をなんとかまとめなきゃなぁと 「やまねこ通信 E=MC二乗」の下書きが入ってるフォルダをクリックしたら・・・。 なんと! 私、パンダの話を書いていたんですね。(笑) 知らなかった。ってか、いつ書いたんだろう。 そういう訳なので、今回のメイン記事、出典が不明です。(笑) ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■ジャイアントパンダとレッサーパンダの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 19世紀、中国を旅していた探検家や宣教師によって、 ジャイアントパンダとレッサーパンダは欧米に知られるようになりました。 ジャイアントパンダの生息地は、中国南部の四川、甘粛(かんしゅく)、陜西(せんせい)、 雲南などの省の極限られたところ。 レッサーパンダは、中国南部の四川、雲南からヒマラヤまでのかなり広い地域。 共通点は、 ・オスのペニスが小さく後ろ向きについている。 ・タケが主食。 ・タケをつかむために「握れる指」があって手首の骨のひとつが発達して  6本目の指のようになる。 ・分布している地域が近い。 こんなことから、ジャイアントとレッサーは、同じ仲間として同じグループに入れられます。 両パンダは、食肉目アライグマ科パンダ亜科に属する。となります。 ところがジャイアントパンダを徹底的に比較解剖した学者は、ジャイアントパンダが クマにとても近いって事に気づきます。 それで、ジャイアントはクマ科。レッサーはアライグマ科に属する。となります。 でもアライグマはアメリカ大陸にしかいないのに、両パンダはユーラシア大陸の 東にしかいない。パンダをアライグマの仲間に入れるのはおかしくね?ってことになって、 両パンダのために新しい科が設けられます。パンダ科です。 哺乳類学者で有名な、今泉吉典、忠典、父子は、 父は両パンダともアライグマ科パンダ亜科に属するとし、子はパンダ科を設けるべきと 見解が違っています。 という訳で、すっかり収拾がつかないパンダです。 ところが1980年から動物の分類にDNA解析という観点が取り入れられるようになりました。 進化の道筋が見えるようになったのです。 DNA解析から見えたことは、約4000万年前にまずクマの系統からアライグマが分かれ、 その直後にレッサーパンダが、やはりクマの系統から分かれました。 ジャイアントパンダは約2000万年前になってようやくクマの系統から分かれた事が わかりました。 ジャイアントとレッサーは別物と言って良いほど系統的に遠くて、 どちらもアライグマの仲間ではなく、そしてジャイアントはクマに近いという事です。 ジャイアントはクマ科に入れ、レッサーは新たな科を設けるという事でこの混乱は どうやら収拾がつきそうです。 だけど、こんなにもはっきりと別種なのに、どうしてジャイアントとレッサーはいくつもの特異な 共通点があるのでしょうか。 それはたぶんタケを主食にするという特殊な方法を選んだという事で それぞれに同じような性質が別個に進化したと考えられます。 6本目の親指は、この収斂(しゅうれん)進化という考え方で説明できますけど 後ろ向きペニスっていうのがわからないです。 ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ラジオ山猫通信」 さまざまな経緯を経て、2009年9月7日から私はラジオ番組を持つことになりました。 隔週の30分番組です。 内容はこのメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」を元に、ラジオ用に書き直したものです。 この私が? ラジオを通してしゃべる? えええええぇぇっぇっぇっぇぇ〜っ、なにそれ。 マイクなんてカラオケのマイクしか知らない私。 第一回のネタに選んだのは「ナマケモノの話」。 スタジオに対して上がり、マイクに上がり。あがりっぱなしです。 もうオタオタしまくりで、挙動不審です。 変な汗かきまくりです。 ヘタなんてもんじゃありません。 ドヘタもいいとこです。 そんな状態がしばらく続きました。 毎回収録後、たくさんダメ出しされ、そうして少しずつ少しずつコツをつかんでいきました。 そうか。メルマガとラジオは、ここが決定的に違うんだ。とか。 なるほど、メルマガではできない事で、ラジオでできる事がある。とか。 で、半年経ったある時。 「うん、これなら公開してもいいよー」と、一緒にラジオ番組を作っている仲間からOKが出ました。 私は当初からずっと、番組のネット公開を希望していたのです。 あまりのヘタさに仲間の承諾が出ていなかったのでした。(笑) やっと念願のネットで公開です。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ここ、右側の「★ラジオ山猫通信」って所をクリックしてください。 現在は「テラフォーミングの話」だけが聞けます。 やっぱりね、30分番組をUPするというと容量が、すぐなくなってしまいます。 どこかに借りないと。 オープニングテーマは長いです。 約2分あります。 これは、水の中から生命が誕生して、クジラの鳴き声ののちに、 生命が陸に上がった印象でジャングルの音など、どんどん時代は過ぎていき、 人の誕生、文明の誕生、それからスペースシャトル打ち上げ・・・その失敗で、 人類の終焉を暗示しているってのを音で表現しています。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 「やまねこ通信 E=MC二乗」って、私にとって魔法のアイテムのような気がしています。 このメルマガ版を書いているだけでも充実した時間が過ごせていました。 そして、メルマガの返事を、普段関われないような方々と、やりとりが出来て驚きと幸せを味わいました。 その後、「蟹屋 山猫屋」というサイトを立ち上げ、蟹のネットショップをしましたが 「やまねこ通信 E=MC二乗」の読者の方々からの注文もたくさんいただきました。 メルマガ休刊中も多くの方から、ご心配メールを頂き、 または、休刊中にも関わらず、メルマガ感想メールも頂いておりました。 そして「ラジオ山猫通信」です。 ラジオは、メルマガ版とは、違ったものになっていくんじゃないかという予感が 当初からありました。そして今、予感通り違うものになりつつあります。 ラジオ版は、もっともっとメルマガ版から離れていくべきと思っています。 生きているって面白いね。 何が起きるかわかったもんじゃない。 この私が、ラジオ番組を持つなんて。 そして今、私の人生はまた思わぬ方向に行こうとしています。 それは、またの機会に。 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2008年の9月と10月、思いがけないメールを2通いただきました。 それは2002年のVol.61からVol.70まで連載した「ネイティブ日本人の思想」の「番外編希望」という メールです。 今は、2010年だからもう8年も前の記事になるんですね。 「ネイティブ日本人の思想」は10回連載して一応の完結をみてますけど、まだ書き足りなくて でも、これ以上書いたら自然科学マガジン「やまねこ通信 E=MC二乗」の趣旨と はずれてしまうような気がしたので希望者に番外編を送ったのでした。 そんな事もすっかり忘れていました。 ネイティブ日本人の思想を書いて6年。 「番外編希望」のメールを貰った私の驚きと言ったら! まず、「これってなんだったっけ?」というのが頭をよぎりました。(笑) それから徐々に驚きへと変化していきます。 過去に書いた私の文を読んでいる人がいる! それから私はその「番外編」ってのをパソコンのどこかにあるはずと探しはじめたんです。 もう!どこにあるんだぁ!だってもう6年も前の文。その間、パソは買い換えてるし。 たしかあれは渾身の文章だったような気がする。なかったらどうしよう。webにUPしておけば良かった。 そうだ、多くの人に番外編を送っているから誰か持っているかもしれない。やまねこ読者に聞いてみようか などと思いながら、やっと見つけ出しました。 そうして発掘した文を改めて読んでみると、実によくまとめています。偉いぞ2006年当時の私。(笑) 6年前の文に感動した2年前の私は、これを機会にUPして、HPから行けるようにしました。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 直接行くには、↓です。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/bangai.txt 「何故日本人は、仏教と神道の二重構造なのか」の他に 「あの世観と竜宮城の関係」や 「猛威をふるっていた一神教から、これからは多神教の時代へ」など。 です。 ★もしかしたら、また休刊状態になるかもしれません。   でも、こうしてまた復活するかもしれません。     どんなことがあっても、私は「やまねこ通信 E=MC二乗」の事は忘れていません。   いつも、次回テーマの事が頭の隅にあります。   「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素なんです。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 ★vol.130の参考文献  すみません。わからなくなってしまいました。    もしかしたら、週刊文春の竹内久美子さんの連載からのような気もします。   ★次回配信予定は未定です。でも必ず配信しますから。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう!  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  御中元に、ご贈答に、山猫屋の海産物を。 ★今、毛ガニがおいしいっ! ★みなさんの中にメールマガジンを発行している方はいませんか?  相互で宣伝しあいませんか?  連絡ください。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古くて傾いている建物に、これまた傾いている手書きのポスターが貼ってある。 「増改築フェア実施中」 見た人は全員突っ込むだろう。 「自分とこをちゃんとしろ!」と。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.130  2010年3月21日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━