2012/10/1━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.160 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 ヒトは誰でも生物学上の両親がいて、その両親にもそれぞれに両親がいます。 遡れば遡るほど数え切れない出会いがあって、 その結果である今現在の私たちが存在しています。 それではすべての動物が、このように単純にオスとメスの出会いで 命を繋いできたかというと、そういうことでもないんです。 さまざまなやり方で現在につながってきました。 今日はそんな色々なやり方で命を繋いできた生物たちのお話です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■いろいろなオスメスの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 秋はいろいろなものがおいしい季節ですね。 サンマやクリやカボチャやもう色々収穫の秋です。 その中で特に秋だけって訳じゃないけれど、 7月くらいから12月まで旬の長いスルメイカも美味しいです。 イカのオスメスを見分けられますか?  スーパーに売っているイカを解剖せずにオスメスを見分ける事が出来ます。 イカの足の真ん中に口があるでしょう。 その口の周りに白いツブツブがあるのがメスです。 それからイカっていうのは、右と左に一対ずつ他の足より長い脚がありますよね。 その長い脚の左右の長さが違うのがオスなんです。 こんどイカを買ったとき観察してみてくださいね。 何故こういうことになっているのかは、スルメイカの生態にその答えがあります。 スルメイカのオスは精子の入ったカプセルを右の長い脚で、メスの口に差し込むんです。 その精子のカプセルから精子が飛び出します。 その時メスの口の周りにくっつくんです。 これがメスの口のまわりのツブツブです。 でもオスから精子を受け取ったメスはまだ成熟していません。 その後、成熟するまで口の周りにツブツブをつけたまま数ヶ月過ごします。 イカには漏斗という器官があります。 海水がピュっと出て、その勢いで移動する漏斗。 メスが成熟してタマゴを産卵する時期になると、この漏斗からタマゴが出て、 その時に口の周りに付いていた精子と触れてやっと受精完了となります。 一瞬の出逢いと別れから受精まで数ヶ月。そんなスルメイカの出会いです。 スルメイカの出会いはヒトとはずいぶん違いますね。 でもこれから紹介するものから比べれば、これでもまだずっとわかりやすい方かもしれません。 次に紹介するのはチョウチンアンコウです。 チョウチンアンコウにも色々種類があるんですけれど、 ここではミツクリエナガチョウチンアンコウという長い名前のチョウチンアンコウの仲間の オスメスの珍しい生態をお話します。 深海魚で頭の上に釣り竿のような棒が1本あって、その先にチョウチンにように明かりを ゆらゆらさせて小魚をおびき寄せて、パクっと食べちゃうあのチョウチンアンコウ。 これだけでもかなり斬新なやり方です。 そして私たちのイメージするあのチョウチンアンコウはあれ全部メスなんです。 じゃぁ、オスは?オスはどこにいるの? ほんとオスはどこにいるんでしょうねぇ。 ミツクリエナガチョウチンアンコウのメスの大きさはだいたい40cm前後。 そしてオスは2cmほどです。 ちっちゃいんです。驚くのはまだ早いです。 大きさがこんなに違うくらいは驚くに値しません。 深海ではなかなかオスメスが出会えません。 メスは成熟してくるとフェロモンを出しているようです。 オスはそのフェロモンに引き寄せられてメスを見つけるようです。 メスを見つけた小さいオスは、同じ仲間のメスだとわかると体に噛みつきます。 噛みつくとね、オスの唇とメスの皮膚がくっついてしまうんです。 いえ、くっつくというレベルではありません。融合してしまうんですね。 血管レベルまで融合してしまって、オスはメスの血管から栄養を貰うようになります。 栄養だけではありません。 こうなると目も退化していって目は消滅してしまいます。 呼吸もやめて内臓もなくなります。 すべてメスに依存します。 そう完全に寄生してしまうんですね。 一心同体、身も心も一緒っていう状態です。 そんな状態でもオスは成長して少し大きくなるんです。 どこがって精巣がです。ほんとうに子孫を残すだけの存在になるんですね。 その頃になるとメスも卵巣が成長していきます。 そして産卵のタイミングは、血液のホルモンを通じてオスに伝わるので、 タイミング良くタマゴを受精させることができるのです。 メスは、オスを1匹だけ寄生させているのかというとそういうことでもなく、 何匹も寄生させて悠々と泳いでいることも珍しくないようです。 このチョウチンアンコウの一心同体ぶりは寄生のレベルを超えて、 もうなんていうか雌雄同体って感じです。 もう別々の生き物ではないんですもん。 科学者が最初にチョウチンアンコウをしらべた時、そのすべてがメスだったんです。 そしてすべてに寄生生物がくっついていたんです。 この寄生生物がオスだと判ったときの驚き。 驚異のオスの生活が少しずつ判ってきたのです。 タマゴを受精させたあと、オスはどうなってしまうんでしょう。 もう一心同体で身も心も一緒のオスとメス。 役目を終えたから、じゃねーと別れる訳にもいかないにっちもさっちもいかない状態です。 どうもね、役目を終えたオスはそのままメスに吸収されていなくなってしまうんです。 餌の少ない深海で無駄なくメスの栄養になっていくオス。 命を繋いでいくというのはこんなにも壮絶なことなのかと、ただ驚くばかりです。 ちょっと横道にそれますが、このチョウチンアンコウはミツクリエナガチョウチンアンコウという 日本で2番目に長い和名を持つ魚です。 ミツクリっていうのは、箕作佳吉(みつくり かきち)さんという明治に活躍した動物学の 創始者の名前から来ています。 で、このミツクリエナガチョウチンアンコウは16文字あります。 これより1文字、長い名前をつけようじゃないかとある研究者はカワハギの仲間に、 ウケグチノホソミオナガノオキナハギと、五七五で整えた一七文字の名前を付けました。 でもね、一八文字のジョルダンヒレナガチョウチンアンコウという和名のアンコウがいます。 ウケグチノホソミオナガノオキナハギとジョルダンヒレナガチョウチンアンコウは、 日本近海に棲んでいないので、やっぱり正式にはミツクリエナガチョウチンアンコウ 16文字が標準和名で一番の長さのようです。 話を元に戻しましょう。 今度はエビのお話です。 北海道の自慢の味にホッカイシマエビがあります。 6月7月の夏漁と10月11月の秋漁があります。もうね、ビールのお供に最適のホッカイシマエビ。 これがまたちょっと面白い生態をしています。 まず生まれます。0歳から2歳までは未熟なオスの状態で過ごします。 そうして1歳になると成熟したオスになります。 成熟したオスは繁殖に参加します。あれ?メスがいませんね。 成熟したオスが2歳になると…成熟したメスになって繁殖に参加します。 え? 何? 一生のうちにオスとメスの両方を経験するの? 全員が? なんかすごい。 すべてのエビがこんな方法をとっている訳ではありません。 ホッカイシマエビの仲間の甘エビとボタンエビなどに限られています。 ホッカイシマエビの漁は資源保護の事も考えて、網の目が大きいんです。 大きい網の目は小さいエビを逃がします。 だから獲れるホッカイシマエビはみんなメスばかりになります。 私たちが食べるのはメスなんですね。 そうするとエビたちにとっては困ったことになります。 オスばかりで繁殖相手がいなくなってしまうってことです。 こんな状況になると不思議な現象が起きます。 まだオスなのにメスになってしまう早熟メスが現れるんです。 周囲の異常事態を察知して偏ってしまったオスメスの割合を正常な状態に戻すために 成熟オスになるべき所をむりやりメスになって調節するんですね。 でも早熟メスは、小さくて、繁殖力も弱いです。 それでもこの能力のお陰で生き残ってきたという一面があるんでしょう。 オスとメスが別々に生まれないで途中で性転換する。 実はこういう戦術をとる生物は、それほど珍しいって訳でもないんです。 次に紹介するディズニー映画の主人公にもなった魚もそんな方法で繁殖します。 カクレクマノミという魚を知っていますか?  2003年に話題になったディズニー映画「ファイティングニモ」の主人公にもなった魚と言えば、 あぁ、わかるという人も多いでしょう。 オレンジ色に白い太い縦縞がある魚です。 このカクレクマノミもかなり面白いオスメスのやり方で命を次に繋げています。 クマノミはひとつのイソギンチャクのもとで数匹で暮らしています。 この数匹は家族でもなんでもない集まりです。 イソギンチャクは毒を持っているんですけれど カクレクマノミはイソギンチャクの毒には平気なんです。 弱いカクレクマノミは、イソギンチャクに守られて暮らしているんですね。 まず、カクレクマノミは生まれたときはオスメスのどっちでもありません。 タマゴから孵ったクマノミの赤ちゃんは、泳ぐ力もないので漂ってイソギンチャクから 離れていきます。 しばらく海の中を漂っていてそのうちまったく別のイソギンチャクにたどり着きます。 そこで血縁関係のないカクレクマノミと暮らし始めます。 ひとつのイソギンチャクには複数のカクレクマノミが棲んでいます。 一番大きいのがメス。次に大きいのがオスです。 それ以下の大きさのクマノミはまだ性別が固定されていないオスでもメスでもないものです。 そして同じような大きさのものはいません。 性別の固定していないクマノミは、自分より体の小さいものを攻撃して、 自分よりも大きくならないようにしています。 一番大きなのがメス。 メスが産んだ卵を世話するのは2番目の大きさのオスの仕事です。 この関係はずっと続きます。 そうしてメスが年をとったりなどでいなくなると2番目に大きかったオスがメスになります。 3番目に大きかった性別の固定されていなかったクマノミがオスになります。 ものすごい年功序列型の社会です。 こうしてオスはメスとなり、3番目がオスとなり、メスはタマゴを産み…。 3番目以下は、他が自分より大きくならないようにつつきまわすという、 なんとも息苦しいカクレクマノミの社会です。 大きさの違う数匹の群れが、ひとつのイソギンチャクのもとに仲良く暮らしている、 一見ほほえましく見えるカクレクマノミの暮らし。 小さくて弱いカクレクマノミの最高の生き残り戦術なんでしょうけれど、 私は縦社会の息苦しいのが苦手なので、カクレクマノミに生まれ変わるのは ちょっと勘弁して欲しいです。 次に紹介したいのはミジンコです。 あの水中のプランクトンの小さいヤツです。 顕微鏡で簡単に見ることができます。 川や池にもいるんだけど、そこには大量にはいません。 田んぼの水なんかを採取できたら小学生でも顕微鏡観察ができます。 ミジンコって泳ぎ方で種類を見極めることが出来るんです。 まるっこい体でタマゴを担いでいて、左右の腕を同時に動かして バタフライ泳ぎをしているのがミジンコ。 細長い体で犬かきで泳ぐのがケンミジンコ。 二枚貝みたいな姿で左右の腕を交互に動かして自由形みたいな泳ぎをするのが 貝ミジンコです。 今まで紹介してきた動物たちは、私たちからみれば驚くべき方法での オスメスの繁殖のやり方でしたけれど、ミジンコは、メスだけで増えます。 オスなしで。メスだけで増えるのを単為生殖と言います。 これは性質が親とまったく同じっていう事でクローンって事です。 ずっとメスだけで増えることができるんだけど、オスが生まれて有性生殖する時もあります。 これはどういう時かというと、水質が悪くなってきたり、水温が冷たく変化してきたり、 またはミジンコが増えすぎてしまったなど、環境が変わってきた時に ミジンコはオスを産むんです。 オスが生まれて有性生殖になると、ミジンコはタマゴを産みます。 タマゴは乾燥にとても強くて、タマゴのまま休眠状態にはいります。 良い環境になるまでタマゴでやり過ごすんです。 単為生殖でメスばかりが生まれているっていうのは個性が皆同じという事です。 オスが生まれて有性生殖になると、新しい個性が生まれてきます。 環境の変化に対応できる個体も生まれるという事なんです。 新しい個性が必要な時だけオスが生まれます。 ようするに環境が安定していて平和な時は、メスだけで仲間を増やして、 危機的な状況になった時のみオスを利用するという、平和時はオスはいらないというなんとも、 身も蓋もないミジンコの選んだ生きる戦略です。 他にもこの単為生殖とオスメスの接合での有性生殖を組みあせて、 オスメスを生み分けた社会を作るものに、ハチやアリがいます。 ミジンコやハチやアリなんか、そんな小さい、結局ムシでしょ。だから原始的なのって 思う人もいるかもしれません。 調べたら脊椎動物にも結構いました。 ショモクザメ、コモドオオトカゲ、七面鳥などは有性生殖と単為生殖を 組み合わして繁殖しているようです。 ショモクザメが単為生殖するのがわかったのは、最近です。2007年です。 ある時、アメリカの施設でメスだけ3匹飼っていたショモクザメが出産したんです。 このショモクザメは少なくとも3年間はオスと接触してないんです。 この生まれた子どものDNAを調べてみたら父親のDNAは存在していなくて、 母親のDNAだけ引き継いでいた事がわかったんです。 その後、オスのいない環境でのサメの出産報告は何件か報告されているという事です。 インドネシア諸島のコモド島に棲むコモドオオトカゲっていうトカゲは、全長2mから3mにもなって、 体重70kg〜160kgもあるような巨大なトカゲです。 コモドドラゴンということもあります。恐竜のようです。 トカゲの仲間では世界最大級です。 待ち伏せして通りかかった哺乳類を何でも食べるというから結構怖いですね。 シカやイノシシを主に食べるそうです。 何故こんなに大型かというと一説には、数万年前にはこの土地に小さめのゾウがいて、 そのゾウを食べていたからという説があります。 飼い慣らすこともできるようで、一緒に散歩するくらい慣れるというんです。 でも、野生では、人間を襲撃した報告もあるようですし、行方不明者も多いといいます。 そんなゾウを襲うような、時にはヒトを襲うような巨大なドラゴンを飼い慣らすなんて。 でもちょっとは憧れますね。 で、そんなコモドドラゴンも、メスだけで子どもを産む単為生殖をするという報告があります。 大昔の恐竜も、条件の良い環境では、そういう増え方をしていたものもいたんでしょうね。 想像をかき立てられる動物です。 七面鳥は日光を浴びるとタマゴを産みたくなって、まれに単為生殖で雛が生まれてくるといいます。 わかっていないだけで、まだまだこういう動物は多いのかもしれませんね。 今日は、色々な動物のオスメスの特に珍しい生態を紹介しました。 たぶん探せばもっともっと不思議で面白い生態はあると思います。 不思議と思えるのはヒトを基準とするからです。 それぞれの生物は、これが一番色々良いからその戦略で命を繋げてきました。 過去にはもっと不思議な生態を持った生き物がいたかもしれません。 発見されていないだけで、もっともっと珍しい生物が現在もいるかもしれません。 最近では火星探査が活発になってきました。 木星の衛星エウロパには豊な海がある可能性があると言われています。 人々の目は宇宙に向いてきています。そう遠くない将来に、 地球以外の生物が見つかるかもしれません。 その生物は、どんな方法で命を繋いでいってるんでしょう。 もっと途方もない方法かも。それとも私たちとそう変わらない方法かも。 どちらでも、ものすごい驚きであることは確かです。 そんなニュースが伝わってくるのもそう遠くない事のように思えます。    * * * * *  * * * * *                 地球が生まれてから46億年                 生命が生まれてから35億年                 その頃からオスとメスが出逢って、                 新しい命を繋いできた                 出会いの数だけドラマがあった                 命の数だけドラマがあった                 これからも出会いと命のドラマは続く                 この先、たとえ人間がほろびても                 やっぱり命のドラマは続いていく                 過去と未来のドラマを繋ぐのは、現在の私たち                 明日のドラマのために今を生きる私たち ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「同期現象するメトロノーム」 まずここを見てください。 http://www.youtube.com/watch?v=JWToUATLGzs 複数の(ここでは32個の)メトロノームをバラバラに動かします。 すると、数分後に(動画では4分後に)みんな揃ってしまいます。 すごいです。 乗せている台が少し振動で揺れるようになっています。 それで揃ってしまうのかと思うんですけれど、 そういう事ではなく、いえ、もちろんそういう事なんだけど、(どっちだ!(笑)) 動かない台に乗せても結果は同じで、動くようにするとその結果が早く出るから動画にするのに 都合が良いだけらしいのです。 見てると面白いです。 最初バラバラに動いていたものがだんだん揃っていきます。 1分経過後、まだばらばらです。 約1分半後、だんだん足並みがそろってきます。 2分が経過すると、32個のメトロノームはほとんど同じ動きで音を刻みます。 4分後、そこには軍隊のように同じタイミングで動くメトロノームたちの姿。 どんどん揃って行く中で、右端の前から2番目が、みんなと正反対に動いています。 なんか「みんなに同調せずに頑張ってる」感が伝わってきて、応援してしまいます。 でも最後には、全体に飲み込まれるようにして揃ってしまいます。 「メトロノームですら空気が読めるのに、お前らときたら…」というネットの声。(笑) この世界にはたくさんのリズムが存在しています。 虫の鳴き声、蛙の合唱、蛍の明滅、水の滴り。 自ら安定したリズムを刻み続けるものを「非線形振動子」とか「リミットサイクル振動子」と呼ぶようです。 ふたつのメトロノームをバラバラに動かします。 やっぱり揃うんですね。動画では台が揺れていましたけど、ノイズでも揃ったりするようです。 テレビのザーっていう音。冷蔵庫の電気や振動音。 これらで起きる同期現象を「ノイズ同期」といいます。 たぶん。 意図的に揺れる台に乗せたり、ノイズを鳴らさなくても、もっと時間はかかるんでしょうけれど 流れる空気が一緒なら、揃っていきます。 メトロノームのような人工物にもシンクロ現象があるんですね。 世界のすべては波長でつながってるんだなって感じます。 光も電波も音も、波長です。 シンクロ現象も、101匹目のサルの話も、この広義の意味で同期現象で説明がつくのかもしれません。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★日中国交正常化40周年を迎え、尖閣諸島問題で日中のバランスがきな臭くなってきています。   やまねこ通信は、自然科学マガジンなのでここではこの問題は扱いませんが、  尖閣諸島の魚釣り島には、センカクモグラというモグラがいるらしいんですけれど、  上陸して詳しい調査ができないんですね。  魚釣り島には、1978年に与那国島からヤギのつがいが移入されて、今では小さな島はヤギだらけで、  島の植生の破壊やそのための土砂の流出で、センカクモグラの生息環境はかなり悪化して  いるんじゃないかと予想されているようです。  他にも島固有のセンカクサワガニ、センカクツツジなどがあるようですけれど、尖閣諸島付近での  天然資源を巡っての領土問題で、ヤギ問題からモグラまで調査すらできないようです。  ヤギを持ち込んだのは日本の民間政治団体で、建物の建設に合わせての領土権主張のための  既成事実作りらしいです。  センカクモグラは1991年に1属1種の新種とされたんだけど、なんかタイワンモグラそっくりと判った  らしい。(wikipediaによる)   ヒトって、対立することでアイデンティティーを確立するのかなぁと思ったり。   あ、そうじゃなくてこのたびの事は、天然資源の利権絡みですよね。   動物学的にいうと、ヒトの集団単位の勢力分布の拡大の話ですね。 ★今回のこの「いろいろなオスメスの話」は、ネットで聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「みんなどこにいるのだろうの話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0917.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.160の参考サイト          東京農業大学          性転換するエビの不思議          http://www.nodai.ac.jp/web_journal/adventure/vol30.html          ★予告です。 10月1日放送「下肥の話」(収録済み)  (ネットにUP予定は10月15日)   10月15日放送「イネ科の植物の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は11月5日)   11月5日放送「ヒグマの話2」(書き終わった)  (ネットにUP予定は11月19日) 11月19日「水の性質の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は12月3日) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  今度の9月で丸3年になります。  でも相変わらずしゃべりはトチってばかり、噛んでばかりです。  なんかモゴモゴしています。(笑) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ティラノサウルス vs 巨大ウニ」という講演がある事に驚愕す! さっそく申し込む。 よく見ると「巨大ワニ」だった事に気づく。(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.160  2012年10月1日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━