2001/4/6━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆        週刊 やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.17 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 先日、戯れに野の草の図鑑をみていたら凄い名前の草を発見! 「ままこのしりぬぐい」 あぁ〜。なんて言葉だ……。 新しく登録して下さった人、はじめまして。 バックナンバーがあるので、ここ↓チェックしてみてね。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■ガイア仮説の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 生命とはなんだろう。生命の定義を考えてみよう。 ・細胞壁や皮膜、皮膚などの外側との境界がある。 ・エネルギ−と物質の流動が自由。 ・外部環境が変化しても、内部環境を一定に保つことができる。 ・エントロピ−の大きい老廃物を排出する。 ・内部の非平衡の程度が大きい状態を保つ。 簡単に言うと「新陳代謝し、自己調節するものはすべて生きている」という事だ。 J・E・ラブロックは「地球は巨大な生命体である」としガイア仮説を提唱した。 反対意見もある。 「生命とは、有機分子体の成長と、生殖ができるという特質をもつものである。生殖 の変異は後の自然選択のプロセスで修正される」というものだ。従って、生殖できな いガイアは、他の惑星との競争の中で進化せず、生きているとはいえないという。   私はラブロックのガイア仮説が好きだ。 地球そのものがひとつの生命なのだ。生殖が出来ない? どうかな? そりゃぁ、私 たちの概念の生殖とは全く違った形の生殖かもしれないじゃないか。 生殖とは、自己と似たようなものを生み出すという事でしょう? どういう訳かヒトは宇宙を目指す。 もし宇宙に飛び出て行ってどこかの星を自分達の住み良い地球環境に似せて作り替え てまで住むことになったら……! 地球から生まれて地球を飛び出したヒトが、地球 を母としその環境に似せたらそれは地球が自己増殖した事と似ていないか?! 私たちが宇宙を目指すのは大いなる地球(ガイア)の意志。私たちは地球の生殖手 段……かも。 ━■動物行動学からの性♂♀の話 (15)━━━━━━━━━━━━━━━━ 「一夫一妻、一夫多妻、一妻多夫、形態は雌が選ぶ(2)」 いままで雌というのは、雄の付属物みたいに考えられていて、縄張りの中におさま れば良いくらいの見方をしていたけれど、どうも雌は意外としたたかで。と、モズの 観察者は語っている。 雌は選ぶ人、雄はつくる人。いや、人ではないけれど。モズだけど。(笑) そうすると一夫一妻も一夫多妻もずっと同じ論理で説明がつく。一夫一妻の保たれる のが雌の選択であるということだ。もうペアの出来ている縄張りへは次の雌があえて 入らないで避ける。 雌が、前妻がいてもここへ入った方がより繁殖の成功率が高いと判断するか、前妻が いたのではまずいと判断するかで、一夫一妻か一夫多妻かに分れていく。 縄張りには質の良いものと悪いものがある。 餌の量であるとか、巣場所の快適さであるとか。その一番良いところへ鳥は集中す る。 雄同士はそこで財産分けをやって、今度はそれを雌が選ぶ。それはもう慎重に慎重 に選ぶ。 その時に雌は雄の迫力で選ぶのだろうか? それとも財産を横目で見ているのか。両 方だろう。 雄的世界がとても見えやすいということがあったためだろうけれど、鳥はすべて雄が リードしていくような見方があったが、観察していると雌のしたたかさばかりが目に つくらしい。 結局雌は雄を良いようにいじりまわしているという感じがするし、そのいじりまわす のが極端になっていくと一妻多夫になってくるのかもしれない。結局は一夫多妻にな るかならないか、一夫多妻になるのか、雌がシステムを選択している。一妻多夫はも ちろんのこと。 一夫多妻は、有利な遺伝子にメスが群がる状態。羨ましいなどと言っていられない現 実がそこにはあるんだよ。 ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「旭山動物園はすごいかも」 北海道旭川市旭山動物園が、今、全国の注目を浴びているのを知っているだろうか? 展示している動物は、どこの動物園にもいる動物ばかりでどうってことはない。すご いのは、動物の見せ方なんだ。 ペンギン館では、水中トンネルでペンギンの遊泳を見せる全国初の試み。 オランウータン舎は、20m程離れたふたつの飼育舎を空中に渡した鉄棒でつなぎ、樹 上で生活するオランウータンは、枝を伝うように鉄棒を伝って移動するんだ。 高い所は本能に沿っていて楽しいはずという発想なんだ。 ホッキョクグマ舎は、床に直径1mほどの半球形ののぞき窓をつくり、そこから人間が 観察。野生のホッキョクグマは流氷の海から顔を出したアザラシを手でたたいて捕獲 します。人間はエサの視線でクマの行動を見るような仕組みだ。 足元に人間がひょっと顔を出せば、クマにとっては素晴らしい退屈しのぎになるとい う発想。 トラ舎にはわざわざ草の種子をまいて伸。茂みにひそむトラ。これでこそ、トラじま の効果が確認できる。 ヒョウ舎は、来園者の頭上に暮らす生態に沿ったもので、ヒョウはお客さんを悠然と した表情で見下ろす。 環境展示という言葉がある。動物の種にあった環境で展示することだ。 来園者が、動物が住むそれぞれの環境で展示で知り、彼らの置かれた厳しい状況にま で思いをはせてほしい。動物園の展示が自然保護と直結していなければならないとい う考え方だ。 英語で動物園はズーロジカル・ガーデン、動物学・園だ。そもそも動物の園と訳した ことが、日本に図鑑のような動物園を生み出した背景になったのかもしれない。 工夫された旭山動物園の動物舎がこの夏どんどんオープンされる。 行ってみようっと。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ まず最初は15号での“みかりんの叫び”のコーナー「動物と話す」を読んでのやまね こさんの投稿です。 --------------------------- [やまねこ]  動物と話せる話はつき詰めれば植物だって可能。しかしながら現実には私は外国人  とも話せない。  それどころか大学を出ていながら英語も読めないのですべて翻訳書に頼っている始  末。  大学生の学力が問題になっていますが,こちらのほうがはるかに切実。  大体読みたい論文が翻訳されるわけもないし。 --------------------------- そうなんです。私は、植物にも意志も感情もあり、こちらの気持に反応する生物だと 思っています。 観葉植物の前で憎々しげにキャベツを滅多切りにした人物を、その観葉植物は他の人 と見分けるという実験をしているのをテレビでみたことがあります。 だからって観葉植物に遠慮しながら野菜サラダを食べるっていうのも。(笑) で、それでも植物とは双方向性のコミニケーションはなかなか取りづらいです。 私も英語がからっきしダメです。英語ができればコミニケーションできる人の数は増 えます。日本語ができるだけじゃせいぜい一億ちょっとの人としかコミニケーション できません。 まぁ、いいか。一億人で我慢するか。(笑) 次の投書は前号“みかりんの叫び”「水」を読んでikekunさんの投稿。 そして、えむいとうさんの投稿。えむいとうさんの投稿文は、今回の記事「ガイア仮 説の話」にも通じます。続けてどうぞ。 --------------------------- [ikekun]  以前、どこかの写真集で水の結晶を扱ったものを観ました。  「ありがとう」と言い続けたものと「バカヤロー」と言い続けたものとが 結晶の  形が違う、というより、同じ物質とは思えないほどなのです。 (前者はきれいな結晶、後者はくちゃくちゃ)  それを観たときに思いました。 人間(というより生きもの。地球もかな)の大部  分が 水分だって言われていますよね。  和やかな環境だったり、ほめられたりすると「うつくしい」人になれて、けなされ  たり、冷たくされると人間も「くちゃくちゃ」かなあって。  やり方じゃなくて、本質なのかなと思います。 --------------------------- [えむいとう]  さて、青い水に包まれた地球… この大量の水はどこからやってきたのか?  実は、隕石なのです。太陽系の惑星は、太陽引力によって集まった、宇宙の  塵やらガスやらが、集まって雪だるま式に、大きくなって誕生しました。  っで、惑星自体が大きな引力をもち、ガンガン彗星を引き寄せると…。  おなじみのハレー彗星も、成分に「氷」が含まれてるとのこと。まだ、大気  が無かった頃の地球は、屋根のない家のようなもので、彗星は落ち放題…   落下時のエネルギーによって、氷は水蒸気に気化… 丁度良い重力が水蒸気  を宇宙に逃しません。あとは、H2Oは大気中をグルグル循環。  そして、熱しきった地球表面の熱を奪い、温度を下げます。水が循環すること  で浸食がおこり地球に「地形」を作りました。  火星にも水による浸食地形があるようです… 火星の大河(運河)は実在して  たんでしょうね… 果たして、その大量の水はどこにいったのだろう?   極地で凍結してるのか… はたまた地下水脈としていまだに循環をしてるのだ  ろうか?  で、いつか地球にも寿命がやってくると… そして、散り散りになった地球の  水が大宇宙に流れていく…。そう考えると、隕石にDNAなんかが水と一緒に  凍結されて、どこぞの惑星の命の苗床になってるのかなぁ〜と。地球の食物  連鎖や大気循環… 仏教的にいうと「輪廻転生」。絶対これって宇宙規模に  循環してるような気が、するんですよ。  植物が種を「遠くへ遠くへ」と飛ばすよう進化してきたように、人間(生命  が)が宇宙へ宇宙へと広がりを見せるのも、本能というか定めというか…  “サガ”なんでしょうね。 --------------------------- ikekunさんの話しは、結構本質をついていると思います。 もう褒めればいいんです。人も動物も植物も水にも、褒めて褒めて褒め殺しにしま しょう。(笑) っていうのは冗談にしても、要は言葉ではなく(「ありがとう」や「バカやロー」と いう日本語は水の結晶は理解していない)なんていったらいいのか……オーラと言っ たら良いのか。つまり感情には力があると思うのです。人の気持ちには力がある。思 う。念ずる。これはあなどれない人の力だと思うのです。 えむいとうさんの宇宙観は、私のそれと近いです。 あらゆるものは循環していると思うのです。命というものもエネルギーだとしたら、 それもやはりエネルギー保存の法則の中で、決してなくなることなく循環しているも のとそう思うのです。 地球から生まれた私たちだけれど、その地球は宇宙から生まれたのだから。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 去る3月31日に北海道の陸別町の銀河の森天文台でオーロラの撮影に成功したん だ。 同天文台は、昨年4月7日に8年ぶりに、続いて同11月29日にも、自然光での オーロラ写真撮影に成功している。 太陽活動が活発化する11年周期で発生しやすくなり、昨年4がつからその時期に当 たっているんだよ。 3月30日に太陽表面にこの10年間で最大の黒点が出現し、同天文台は観測態勢を 強めてたらしい。 31日のオーロラは午後7時から1日未明にかけて発生、北方向の地平線から約20 度の高さまで赤い光がさまざまな模様を描きながら広がったという。 北海道のような低緯度に発生するオーロラは赤っぽいらしい。 私が見てみたいのは、青や緑のオーロラ。 陸別町っていうのは、厳寒期には−30度や−40度にもなる北海道でも特に「寒 い」という事を売り物にしている町なんだ。 厳寒期の陸別町に行く気力もない私に青や緑のオーロラを見る機会はないか……。 4月3日付けの新聞から(ワシントン2日共同) NASAは、八ッブル宇宙望遠鏡の観測で、地球から最も遠い位置にある超新星を発見 した、と発表した。 見つかった超新星の距離は、約113億光年。 現在の地球の年齢が45億年と言われているから……。113億光年!単位が違うっ! 光年だよ、光年。 おや? また錯乱している私。距離と時間がごっちゃになってる。光年は距離。 光が113億年かかって辿り着く距離。地球の年齢は45億年。 これだけ、壮大な時間や距離になると、もうどうにでもしていいよって感じになる。 別に、投げやりになっている訳じゃないけれど。 時間と空間っていうのはね、結局の所、かなり似たものであるという感触があるから 不思議なんだ。 色即是空と空即是色みたいな関係。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。 ★メルマガ相互宣伝です!  バックナンバーを読んでみて、気に入ったら購読すると良いよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━┯┯┯┯┯┯━━━   窓<ココロ・言葉・体の不思議なドラマ> ┃   事実は、小説より  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    <気>│なり!?  心、言、体の間で境界線の切れた不思議な臨床記録!  └┘└┘└┘  整体による「簡単で効果的な手当て法」「体の季節変動を健康法に‥」 登録: http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php3?mag_id=000108 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――─ 【妄言辞典】 http://www3.plala.or.jp/mougen/jiten-index.html  当該国語辞典は抱腹絶倒・奇々怪々のジョーク定義集。一読して 笑うか唸るか呆れるかは読者次第である。――編者・妄言王の呟き。 ―――――――――――――――――――――――――――――─ それじゃ、今週はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 口にいっぱい、ほおばっている時に電話がかかって来る。 もごもごになる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○週刊 やまねこ通信E=MC二乗 vol.17  2001年4月6日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: ◆インターネットの本屋さん「まぐまぐ」 http://www.mag2.com/ ◆メルマガ発行サービス「メルマガ天国」 http://melten.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○週刊やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━