2013/5/6━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.174 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 北国もやっと暖かくなってきました。 もうじきモンシロチョウが舞っているのも見られるでしょう。 春のチョウを見ると私たちはなごみます。 わぁ、春なんだぁって。 でもチョウは私たちを喜ばすために飛んでいる訳ではありません。 チョウは花の蜜を見つけるため、繁殖相手を見つけるため、 タマゴを産むのに適した場所を探すため、チョウにはチョウの用事があって飛んでいます。 チョウはそういう用事をこなすために独自の感覚器官が発達しています。 チョウにとって世界はそれらの用事をこなすための舞台です。 世界はそのように見えていますし、 それ以外の世界は見えていません。 世界の認識の仕方は持っている感覚器官によって違うって事なんでしょう。 今日はそんな世界の見え方と認識の話です。 それから、ものすごい久しぶりに「やまねこ投書箱」も復活してます。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■世界の認識の見え方の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私の家の近くには小川が流れています。 ほんの小さな小さな川です。今日も川べりを散歩していました。 雪深かった冬もやっと終わりです。 日当たりの良い場所では土が見えていて、そこからフキノトウが顔を出していました。 あざやかな黄緑色が目に飛び込んできます。 フキノトウの香りは春の香り。 フキノトウのテンプラは春の味です。 太陽の光が川に反射してキラキラしています。 雪解け水がチョロチョロと小さな音を立てて流れています。 小鳥のさえずりが聞こえます。 気持ちの良い穏やかな風が頬に当たります。 人は視覚聴覚触覚嗅覚味覚など五感で今現在を感じることが出来ます。 人間はこうやって世界を認識します。 人は目に見える範囲内の世界を見渡すことが出来ます。 見渡すことが出来るそれより向こうの事は、目には見えないけれど、 音が聞こえたり、どこからか匂いがしたりでわかることもあります。 人間が見える範囲っていうものがあります。 視力とかそういうのじゃなくてね、波長としての色です。 人は赤から紫の間までが見えます。そう虹の色ですね。 赤より外の色は感じることが出来ません。 見えないけれどけれど赤より外の色はあるという事は知っています。 それを赤外線と言います。 紫の外の色も感じ取れないけれど、紫の外には紫外線というものがあると知っています。 音も、人が感じ取れる範囲内というものがあります。 光も音も匂いもその動物によって感じ取れる範囲が違います。 たとえばモンシロチョウの視力はそれほどよくなくてせいぜい1mでしょう。 ヒトの方が多くを見渡せます。 たぶん音も匂いもモンシロチョウより多くのものを感じ取ることが出来るでしょう。 だからヒトの方が客観的に世界を認識できていて、 モンシロチョウは世界の一部しかわかっていないと思いがちです。 世界は私たちが見えているように成り立っていると、 私たちはつい人間を中心に考えてしまいます。 でもモンシロチョウはヒトには感知できない紫外線を、色として感じ取ることが出来ます。 その感覚器官で世界を見ています。それは人間が見ている世界を越えたものです。 紫外線が見えるモンシロチョウの世界をヒトは実感できません。 もしかしたらこう見えてる?という想像しかできません。 でもヒトは紫外線や赤外線の存在を知って利用することができます。 紫外線を浴びると日焼けするから日焼け止めクリームを塗ると良いとか、 赤外線を利用してヒーターを作る事が出来るとか。 電磁波とか磁石の磁力なども見ることは出来ないけれど 存在を知っていて利用しています。 見えないけれど、世界にはそういうものが存在するという事を知識として知っています。 遠い遠い何光年も先の星のことも知っています。すごいことですよね。 みえないなら見えるようにしようという事で、 機械の力で見えるようにしたものはたくさんありますね。 遠くの星を見ることができる望遠鏡。小さなものを見る顕微鏡。 放射線やX線も機械を使って、私たちの目に見えるようにして、 世界にはこういうものが存在していると、頭の中で考える事が出来ます。 そんなことができるので人間は、ほかの動物より世界を客観的に見えていると 思って生きています。 それでも、現実の感覚として、わかるって事ではないです。 その知識と概念の上に世界を考えて感じています。 そう。頭の中で。 そんな調子で宇宙の進化まで「こうではないか」と仮説を考えたりしているんです。 そう。頭の中でね。 モンシロチョウは紫外線が見えています。 ヘビは赤外線を感じています。 ゾウは人間が感知できない重低音を使ってやりとりしています。 コウモリは超音波を使って餌を捕らえたりしています。 匂いを頼りに生きている生物もたくさんいます。 いずれもヒトの感知できる枠の外の感覚で世界を認識しています。 こうなるとどちらの世界が真実かというのはあまり意味をなしませんね。 それぞれが自分の感覚で世界を感じています。 っていうことは客観的な世界っていうのは存在しないのかもしれません。 同じ森、同じ草原にいても、それぞれの動物の思う森や草原はたぶん全然違います。 感じることができないものは、その動物にとって存在しない世界です。 必要な物しか見えない。 チョウはチョウが必要なものだけを感じ取ることが出来ます。 外敵と繁殖相手と餌、それと身を隠す場所くらいでしょう。 それと似たような話だと思うんですけれど、 見えているのに見えていないというものもあると思うんです。 8世紀の中頃につくられたという万葉集には約4500首の歌があります。 その中にたくさんの動植物の名前が詠まれています。 哺乳類ではクジラ、イヌ、ウサギ、ウシ、ウマ、キツネ、サル、シカ、イノシシ、トラ、ムササビ。 動物だけで100に近い名前がでてきます。 鳥は、ウグイス、カモメ、カラス、ガンなど51種類の鳥が600近くの歌に登場しています。 他にも数は少ないけれど、爬虫類、両生類、魚類、昆虫類、貝や蜘蛛も詠まれています。 このたくさんの動物の歌から万葉の時代の動物の事がわかるのではないかと、 万葉集には植物の歌も多いことから、詠まれる歌の動植物からわかることも 多いのではないかと思ったら、そういう事にはならないんです。 万葉集にはチョウがまったく出てこないんです。 出てくるのは歌の説明の中に二度でてくるだけで、その説明の文は中国の古典の引用です。 万葉の時代にもチョウはたくさんの種類がひらひらと飛んでいたはずです。 でも歌には詠まれない。これは万葉の人たちの心に、 チョウは存在していなかったと考えても良いかもしれません。 同じような事が西洋の聖書にもあるんですね。 新約聖書、旧約聖書を通してチョウが一度も出てこないんです。 あの時代、チョウがいなかったとは考えられません。 万葉集と聖書を作るのに関わった人たちにとって、 実際はいるんだけれどチョウは眼中になかったんですね。 チョウに意味はなくて存在しないものという世界に生きていたと考えるしかありません。 万葉集より古い古事記にもチョウの記述はありません。 でもね、トンボはたくさん出てくるんです。 トンボを当時の言葉で「あきづ」と言います。 日本の事をあきづ島というくらいです。でも万葉集にトンボは出てきません。 万葉の時代にもトンボはいたはずです。 旧約聖書にもトンボは出てこないんです。 もともと旧約聖書はヘブライ語で書かれた物です。 そしてそもそもヘブライ語にトンボって言葉がなかったのですね。 ヘブライ語にトンボという言葉が出来たのは、 ヘブライ語が現代語として復活してからの事で、まだ一世紀も経っていないんです。 で、100年前、トンボを名付ける事を託されたヘブライ語の学者たちは、 その時、はじめてトンボという昆虫をまじまじと観察したんです。 その姿が美しくて愛らしい事に感動して、 美しい乙女という意味のヘブライ語をトンボに与えたと言います。 電磁波、磁力、紫外線、超音波、低周波などなど、 実際に存在するんだけれど人間の感覚器官では知る事が出来ないものを、 ヒトは機械を使って見えるようなりました。 そういう事ができるだけでもヒトって、他の動物とはすいぶん違いますね。 で、もうひとつ、世界の認識の仕方が他の動物と決定的に違う所があるんです。 人間は、その時代によって脳内で作り上げている世界観が違うんです。 地球ってこんな所、宇宙ってこんな所、だから世界はこんなふうなものっていう世界観が 時代によって変化しているんです。 昔、地球は平らなものと信じられていて、 人々はそういう世界で別に不便もなく暮らしていました。 でも時代が進んで平らな地球から、まるい地球になりました。 そして動いているのは太陽ではなく地球だということになりました。 もちろん地球自体が変化したんじゃなくて、人間の認識が変化したんです。 古代インドでは、この世界は半分の球で、その下では、大きな3匹の象が世界を支えていて、 ゾウの下には巨大なカメがいて、一番下ではとぐろを巻いた大ヘビが 世界のすべてを支えていたんです。 昔って、現代からみると事実ではなかった事を事実として世界を考えていました。 世界のありようは、ここ数百年でどんどん変わっていきました。 世界も人間も変化はしていないのに、人が考える世界の認識だけが変化しています。 人間は見えなかった多くの物を発見していきました。 見えなかったものはかつて存在しなかったものです。見える所までが宇宙でした。 でも、人間には感知できない紫外線や電磁波などの存在をひとつひとつを証明してきました。 そういう発見をするたびに、世界の認識は変わっていきました。 つまりね、時代によって世界の感じ方が違ってきているんです。 光は粒子という粒であると理論が成立すると、太陽の輝きの認識が変わりました。 いや、光は粒子じゃなくてね、波であるという理論が成立すると、また認識が変わりました。 そして光は粒子であり波であるということが理論で説明されると、 光はまた昔ながらの光に戻ってしまいました。 この光の認識が変わって一周まわってまた元に戻ってしまっても、 世界は今までのように存在しているし、 その事によって、動植物のありようもヒトの暮らしも、何が変わったって事もありません。 すぐれた発見や理論は、新しい発見や理論に塗り替えられます。 学者たちは何をしているのでしょう。 学者たちはたぶんこう言います。 「我々は真理に近づこうとしている」と。 確かにね、私たちは昔よりも多くの事を知っています。 でもね、それによって私たちは真理に近づけたのかな。 物理的な世界観という意味では真実の世界に近づいているのかもしれないけれどね。 これが世界なんだよと人間が理解できるものしか理解できないんです。 どうやっても世界は、他の動物と私たちとは違って見えるんです。 関心のあるものが違うし、感覚器官が違うんですもん。 人間も動物もそれぞれの感覚の枠の中で世界を感じ取って、 世界とはこんなものと思い込まないと生きてはいけないんですね。 でも人間は、自分たちの感覚の枠を越えて、 こうなんじゃないかと脳内で世界を認識できます。 そう、感覚の枠の外のものは機械を使って見えるようにしている他に、 自分たちの脳の中でも、世界はこうと認識できるんです。 地球が丸いって事を一般人が本当に実感としてわかったのは、たぶん最近です。 人工衛星から地球の1部分がまるく弧を描いているのをテレビで見たとき。 人間は文化を作ります。 昔からさまざまな文化を作り出しては、新しい文化に取って代わられてきました。 文化は、脳内での世界のありようを共通の認識としています。 文化に正しい正しくないはないです。 すごく身近な所では、世代間の文化も古い物から新しい物に取って代わられています。 例えば、ラジオは必要だけどテレビは必要ないという人たちは少し前にたくさんいました。 その人たちは自分が生まれた時にラジオはあったけれどテレビがなかった人たちです。 その後に生まれた世代は生まれた時からテレビがあったので、 彼らの世界はテレビがある世界として構成されています。 そして今はネットの世界です。ネットがない世界なんて考えられない世界を作っています。 人は所属する文化の中で生きています。 例えば何か恐ろしい神さまがいて、その神さまによって世界が作られて 人はその世界の中で生きているという文化もたくさんありました。 現実にはそんな恐ろしい神さまは、いないんだけど、脳内ではいることになってると、 その文化の中では、それが真実でそういう世界なんです。 動物たちは、その動物なりの感覚の枠の中の世界で生きています。 そしてそれは代々変わることはないんですね。 人間は、自分の感覚の枠を越えて世界を脳内で作って認識しています。 学者や研究者を含めて、私たち人間は何をしているんでしょう。 たぶん、それは何かを探して考えて今までとは違う概念の世界を見つけて 「今までの世界は違った。これこそ世界だ」みたいなものを見つけるのを 楽しんでいるんじゃないかな。 そうやって見つけた新しい世界は、一時的なものでしかないんだけれど、 なんか新しい世界が拓けたように思うんだね。 そういうのがとても新鮮な喜びとして感じるのが人間なのかな。 人間はそういう事を楽しむ動物なんだね。 100年後、世界の成り立ちは私たちが今認識しているものとはずいぶん違うんでしょう。 100年前の人たちが思っていた世界と今が違うように。 と、ここまでお話してある事に気付きました。 この話って映画マトリックスに少し似てませんか? すべては夢で脳内での出来事で、 現実はまったく違った世界だったという映画マトリックス。 または邯鄲の夢というお話もありますね。 邯鄲という青年が、眠っている間に波瀾万丈の経験をして 栄枯盛衰の人生を経験して目覚めると、 寝入る前に火にかけたお粥もまだ煮えていなかったという話。 人生は脳内の認識でしかないのでしょうか。 世界を知る事は、たかが生物には所詮無理なのでしょうか。 生きているのは一時の夢。 人類史のような壮大と思える歴史でさえも、あるいは一時の夢なのかもしれません。    * * * * *  * * * * *            私たちの脳では世界を客観的に理解することはできない           私たちは脳内で世界を構成している           新しい発見は、真実に近づいている興奮           新しい発見は、もっと新しい発見に塗り替えられる           真実は陽炎のよう           近づくと遠ざかる           世界は幻のよう           脳内の幻想 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「旭山動物園 坂東園長の戦い」 4月26日NHK「北海道クローズアップ「格闘する動物園〜旭山・坂東園長 理想を追う日々〜」 」 という番組で旭山動物園園長の坂東元さんに焦点を当てた番組を放映していました。 たぶん、全国放送ではないだろなと思ったんで、ここで私の記憶で再現してみます。 旭山動物園の行動展示というやり方は、全国の動物園を変えた功績はすごいものがあります。 その行動展示を前園長の小菅さんとともにやり遂げたのが今の坂東園長です。 地元の旭川の高校のグラウンドに大きなオスのエゾシカが現れて、その処理に旭山動物園の 坂東園長が要請された事がありました。 エゾシカは本州の倍の大きさがあります。特にオスはとても危険です。 吹き矢で眠らせて、安楽死させたことが全国ニュースに流れました。 そのニュースを見た全国の人から、動物園に抗議のメールやFAXが100通以上きました。 「なぜ殺す。可哀想ではないか」 増えすぎたエゾシカ約65万頭。 北海道の森林や農作物に与える損害は62億円。 近年では、エゾシカ増加のために海洋資源にも影響を与えていると言われています。 年間13万頭以上も駆除されています。それでも増え続けるエゾシカ。 駆除されたエゾシカは食肉まどに利用されているのが1万頭弱。 その他は埋め立てられているのが現実です。 「なぜ殺す。可哀想ではないか」という全国からの抗議に坂東園長は考えます。 あそこで森に返しても次の日にはハンターに撃たれるかもしれないのに。 坂東園長は、今まで獣医として多くの動物を助けてきました。 その坂東さんが、ハンターの資格を取る勉強をはじめました。 自分たちが作り出した社会に何が起きているのか。 まったく別の視点から動物と人間の関係の本質に迫りたいと思ったからです。 動物園では、エゾシカが北海道の自然に与えている影響に焦点をあてた説明に力を 入れはじめました。 道外の来園者は「知らなかったー。そうなのー」と、のんきな態度です。 坂東さんは、小学校から講演を頼まれた時に児童に聞いてみました。 「動物園にいる動物は幸せと思う人、手をあげて見てー」 「動物園にいる動物は可哀想と思う人はー」 半々くらいでした。 講演では、捕獲対象のフラミンゴが逃げて、オトリに使ったフラミンゴ2羽を失いました。 逃げたフラミンゴはがまだ捕まえられない状態を、みずから子どもたちに語りました。 子どもたちが考えるきっかけになればと、さらけ出しました。 動物と人間の関わりはどうするのが一番良いのだろう。 ハンターの資格が取れて、実際に銃を撃つことになります。 その撃ったその反動が肩にかかる衝撃に驚きます。 エゾシカの命を取る衝撃。 弾は秒速600m。250m離れた所から自分の意志でシカの命を奪う事が出来る銃です。 坂東さんの信念は 「動物園は訪れた人が動物との共存を考えるきっかけの場であるべき」 昨年のフラミンゴ脱走騒動でも、多くの批判がある中、捕獲にこだわり続けました。 さらに今、多くの人にエゾシカ問題に目を向けてもらおうと、 ハンターとして駆除の最前線に立とうとしています。 新たな動物園像を模索する坂東さんの日々を追った番組でした。 ━■やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [ぬり]  4月19日21時から放送のBS11 「本格報道 InsideOut」に生出演します。  海底レアアース、メタンハイドレート、そしてなぜか非接触給電技術についてコメントします。  良かったら御覧ください。 -------------------------------- [みかりん] 上記の発信をみて、私は「BSみれないしー」というコメントを残しました。 それを受けて、ぬりさんがyoutubeに番組がUPされたのを教えてくれました。 BS11の「本格報道 InsideOut」という番組で4月19日、 やまねこ通信の読者の方の「ぬり」さんがゲストでお話をしています。 この時の番組名が「本格報道 InsideOut ゲスト大場紀章 」です。 ぬりさんとはずっと以前、投稿してくれて幾たびか、メールのやりとりをした記憶があります。 やまねこ通信は、2000年12月が初配信。 もう干支も一回りしちゃってるし。 vol.158で、読者のshoさんが小型衛星の装置を開発する会社を立ち上げて、その製品が 宇宙へ旅立った話を紹介しました。 初期の頃からの読者の方が、10年くらい経ってこうやって活躍されているんだなぁと、 感慨深く思います。 今回のぬりさんがテレビ出演でお話してくれたのは、エネルギー問題です。 youtubeに4分割されてUPされました。  http://youtu.be/REINHsILycw  http://youtu.be/eOFw0zA1jGU  http://youtu.be/c8lLkrVFI1o  http://youtu.be/bZLUNHi2h9A 3行でまとめると、 レアアース見つけたけど、あれアテにしないでね。 それから、節電じゃなくて節ガソリン節灯油のような節石油の方に意識向けてよ。 その内また事情は変わるかもしんないし。それまでみんなはそっちに気を使ってね。 って事です。 たぶんだいたいあってる。(笑) エネルギーっていうのは、電気は、原発・火力・水力・自然エネルギーとか色々あるけれど 石油エネルギーっていうのは、石油しかないんですね。しかも人間の努力で生み出せない。 で、エネルギーの総量でいうとこの石油エネルギーの占める割合はとても大きい。 だから、もっと石油を節約するような仕組みや意識を持たなくちゃという提言です。 -------------------------------- [やすべぇ]  山猫通信、相変わらず面白いネタ満載ですね。  今、まとめ読みをしました。  4ヶ月間、手術入院してました。腰椎ヘルニアです。  すっかり病院の最古参でどっちが自宅だか忘れるところでした。  暇だったんで毒物劇物という国家試験(一般)の勉強してゲットしてしまいました。  現在の医療現場って本当に大変だと思いましたよ。  手術中のDVDをもらってきたりしました(くれる所がすごい)。  なかなか見ることないですよね、自分の腰の骨とか、神経とか。  骨を削って、針で軟骨引き出して、ペンチで毟り取る…って感じ?  生々しい映像でした。見ていてイタイイタイ、ヤメて〜って  見てるとなんか傷が疼き出す…すっかり良くなったけどね。  ヘルニアの痛さってなった者しかわからないって本当の話でしたよ。  看護師学校の生徒さんが正看護師として病院に社会人になってきました。  卒業前に旅行+貴重な体験ツアーに行った話をしてくれました。  臨死体験ツアーって言うんだって。  聞いたら、葬儀家さんの斎場で交代で棺桶に入ってきたんだと。  釘打ちはしないけど蓋は閉められて、順番に友人たちが顔の部分の  扉を開けて顔を覗いてくる…閉められてまた真っ暗になる…5分くらい繰り返し。  なんだか本当に死んだらこんな感じなのかと思ったり、  家族のこと考えたり…涙がでたって言ってたよ。  看護師になれば人の死と直面して、遺族の気持ちを理解する...  貴重な体験だったと語ってくれました。  Vol.171の「地震の話」で思い出した。  昔は日本は中国と大陸で繋がってたけど、今は島国ですね。  地球は生きてて動いてる。今どこそこで活断層が話題にあがる。  何万年後はハワイは日本に来るみたいな話がよくあったケド・・・遥か先の話。  もっと身近な所では、九州は南北に分裂してきてるって日本地震学会では説がありました。  東海大の教授と学生が10年かけてその説を覆しました。  実は自分は8〜10年目の3年間を担当してデータ化、数字化したんだ。  でも南北には動いてなくて、東西にスライドしてるんだよ。  年間の速度は12mm、10年で12cmもスライドしてるってことが判明してます。  測定に使用した相対測位GPSの精度は誤差0.1mm未満なんで  あれから8年経って観測開始から20cm動いた単純計算になるんだ。  断層の上に立ってる家は大変だね。  1万年後の世界地図が手に入れられるなら、重ねてみたいって思ってます。  Vol.171「絶滅の話」じゃないけど現人類は絶滅してるかもしれないし、  地球自体の存続もどうなんだって話の方が先になるんだけど... -------------------------------- [みかりん] 腰椎ヘルニア、大変だったですね。 そして入院ついでに勉強して国家試験ゲットってすごすぎですっ。 手術のDVDを貰えるってのも、なんかすごいし。 自分の内蔵を他人様に掻き回されているのを、 自分のパソコンであとでゆっくりみることができる時代になってるとは。 看護婦さん(古い言い方だ。(笑))の臨死体験ツアーの話も興味深い話です。 そして大陸移動の話。 未来の世界地図、見てみたいです。 大陸はこれからも動いて集まったり分散したりをくり返すのでしょう。 その上に暮らす動植物を乗せて。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今回のお話、ラジオ山猫通信では、ちょっと新しい試みをしてみました。  札幌NHKでレポーターやドラマなど各方面で活躍している岩尾亮さんにお願いして  「へっ、宇宙なんてのはな、見える所までしかねぇんだよ」  というセリフを言って貰いその言葉を録音しました。  そのセリフを効果音のように、番組内で4回入れたんです。  ラジオ山猫通信は、第一第三月曜の19時から30分。その山猫通信のあとの  19:30から30分は「岩尾岩田のワンボックスラジオ」という番組をやっていて、  収録の時にお願いしてみたら快諾っ。  素人みかりんのつたないしゃべりと、岩尾さんのプロがしゃべるセリフの  対比が良い味出してます。(笑)  岩尾さん、ありがとうございました。 ★今回のこの「世界の認識の見え方の」は、ネットで聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「世界の認識の見え方の」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0415.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.174の参考書籍           動物と人間の世界認識           イリュージョンなしに世界は見えない   日高敏隆 筑摩書房                                      ★予告です。 5月6日放送「カラスの話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は5月20日) 5月20日放送「ミツバチの話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は6月2日) 6月2日放送「雨の話」(なんとか書き終わった)  (ネットにUP予定は6月16日) 6月16日放送「目からウロコの環境の話」(書き終わった。面白いと思う)  (ネットにUP予定は7月1日) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  丸3年を過ぎ4年目を目指しています。  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。  そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日作ったフキ味噌がうますぎ。 一生フキ味噌とご飯だけの食事でも良いかもって思えるほどだ。(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.174  2013年5月6日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━