2013/6/3━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.176 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 北国もやっと花咲く季節になってきました。 長かった冬は、この一斉に花咲く季節を美しく見せるためにあるのだと思います。 植物たちが花を咲かせます。 花粉を運ぶ昆虫たちが活躍する季節になります。 そんな昆虫たちがいないと、植物たちは実を付けられません。 花粉を運ぶ代表的な昆虫にミツバチがいます。 日本には西洋ミツバチとニホンミツバチがいます。 そしてニホンミツバチは言葉と感情を持っていて人に慣れるといいます。 ニホンミツバチは、こまやかなコミュニケーションをしながら暮らしている愛らしくて賢い野生動物です。 今日の話題は、ニホンミツバチとその周辺のお話です。 ジングル ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■ニホンミツバチの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ミツバチと言えば、普通私たちはセイヨウミツバチの事を言っています。 ハチを飼って蜜を取る仕事をしている人たちを養蜂家といいます。 養蜂家の人たちの扱うミツバチはセイヨウミツバチです。 セイヨウミツバチはアフリカ出身です。日本に来たのは、明治時代。 ハチミツをとるためにヨーロッパから、輸入されました。 一方、ニホンミツバチは、人が日本列島に住み着くよりもずっと以前から日本に棲んでいました。 生息地としては、北海道と沖縄以外の日本のどこにでもいたのがトウヨウミツバチの 亜種であるニホンミツバチです。 日本にたくさんある離島にもくまなくニホンミツバチはいるのですから、 海で隔たって島になってしまう以前から、日本列島にはニホンミツバチが暮らしていたのでしょう。 今回ニホンミツバチのお話をするにあたって参考にさせていただいた本があります。 「ニホンミツバチが日本の農業を救う」というタイトルの久志冨士男さんという方が書いた本です。  本を読んで一番驚いたのがニホンミツバチは人と会話が成り立つ相手であるという事です。 まずそのあたりを紹介しましょう。 ニホンミツバチを飼い始めるとやめられなくなる人が多いのは、 ニホンミツバチの心がわかるようになるからです。 ニホンミツバチは人に慣れるんですね。セイヨウミツバチは人に慣れるという事はなくて、 いつも世話をしている養蜂家も、扱う時は顔を覆う専用の布は欠かせません。 ニホンミツバチもセイヨウミツバチも手荒く扱うと人間不信になって攻撃的になります。 でもニホンミツバチとは仲直りすることができて、再び穏和なハチにする事が出来ます。 例えば人間不信になってしまった群れを再び人に慣れさせるには、 顔を覆う布を付けて、巣の横に座ります。 すると数匹のハチが顔の布に体当たりしてきます。その時のハチたちのお尻は白くなっています。 お尻から集合フェロモンを出して「怪しい人間がいるよ。みんな巣の中に入って」と 仲間に知らせているんですね。 次に巣から5mほど離れた所に移動します。 ハチたちも付いてくるけれど数分でいなくなります。 そしたらまた巣の横に行きます。 今度もハチは顔にやってくるけれど、お尻の白いハチは減っています。 そうなったら今度は巣から3m離れてハチが来なかったら、 巣の門の所に行って手を近づけます。 ハチたちが怒りをあらわしてぶつかってくる様だったらまた離れます。 こんな事を20〜30分もくり返すと、お尻の白いハチはいなくなって、もうハチは怒りません。 こうやって仲良くなると、蜜を取るときも人の邪魔にならないように移動してくれます。 巣を移動したり掃除したりの作業をしても静かにしているし、 もし作業中にハチを1匹押しつぶしてしまっても、 番兵が顔に体当たりをしてきて不服を述べるくらいで、刺すような事はしません。 人に馴らしたあと、ハチが一番嫌がること、巣箱をとんとんとノックをするとどうなると思います? そんな時でもハチは友達となった人間を襲う事はしないんです。 困った様子でみんな巣の中に入ってしまうんです。 巣の前を、刷毛でちょっと掃除をしてやる時など「掃除だよ。みんな中に入りなさい」というと入るし 「終わったよ。みんな出てきていいよ」というとその通りにします。 セイヨウミツバチは人と仲良くできないので、煙を焚いて大人しくさせてからでないと作業はできません。 この違いはどこからくるのでしょう。 ニホンミツバチと同じトウヨウミツバチの亜種のインドミツバチは、 この性質をもっと進化させているようです。 手荒く扱って怒らせてしまったら、ニホンミツバチなら近くにいる人を代わりに刺すという事も しますけれど、インドミツバチは手荒く扱ったその個人をハチが覚えて追いかけてくるんです。  たとえ人が逃げ切っても、巣の近くに人が戻ったらまた攻撃してきます。 ニホンミツバチは個人の認識までしません。 インドミツバチの方が人間との付き合いが長いのでしょう。 だからこの能力を発達させたと思われます。 よく知られているようにミツバチはダンスをして蜜のありかを仲間に知らせます。 でもダンスだけがミツバチの言葉ではありません。 ぶーんという羽音やお尻から出す匂いを使って意思を伝える事もしますし、 それからお互いにくっついて集まっている時は体毛の震動を通じて意思伝達をしています。 その伝達内容はなかなか細かいニュアンスも伝えているようです。 ある時こんこんと巣をノックするとハチたちが十匹出てきました。 ハチは「なんだぁ、あなたなの、おどかさないでよ」と言っているようだったんですね。 その時よく観察するとお互いの間をかすかな動きが走るんです。 「寒いね、中にはいろうか」 「うん、そうしよう」という感じでまず7匹が連れ立って中に入っていったんですね。 ちょっと間を置いてから残りの3匹が中に入ったんです。 7匹のかたまりと3匹のかたまりがあって、その間には隙間があったので言葉が 繋がらなかったんですね。だから十匹揃っての行動にはならなかったんです。 巣の中はお互いの体が接触しているので、一匹のハチの感情は瞬時に巣全体に伝わります。 言葉だけではなく、記憶力も判断力も巣にいる全体のものになります。 ある時、飼い主のミスで巣の一部を壊してしまって蜜が流れ出てしまった事があったとき。 巣の中からハチたちがどんどん飛び出してきて大騒ぎになってしまったのです。 そのうちハチたちは近くの枝に集まりだして大きなかたまりになって、 このまま巣を見放して逃げてしまうのかと飼い主は思ったそうです。 でもハチたちは、全部が枝に集まったのではなくて、一部は巣に残っていたのです。 どうするのかと観察していたら、ハチたちは枝と巣の間を行き来するようになったんですね。 ハチたちはこぼれた蜜を舐めとるという事にしたんです。 量が多いのでそれを交代でする事にして、作業の邪魔になるハチたちは いったん枝の上で待機している作戦です。 人間でもこんな災難に遭ったら、同じ判断をしたかもしれないけれど、 ハチたちは瞬時にこのやり方をすることに決めて、行動に移しました。 ニホンミツバチは食料事情が悪いとよく逃亡すると言われています。 ある日突然全部がどこかに飛び去っていなくなってしまうんです。 その点セイヨウミツバチは逃亡しません。 食糧事情が悪かったら、そこでそのまま餓死してしまいます。 ニホンミツバチはたぶん相談しています。 「ここは食料が乏しいから引っ越ししようよ」 「東の1キロ先に良い森があるよ」 「今いる幼虫を育て上げたら移るのがいいんじゃない」 こんなふうに提案して討議して移転日を決めて、 その一週間前から無駄な蜜や花粉を集めなくなって、 引っ越し前日には全員で腹一杯食べて、引っ越し当日巣を 出てあっという間に飛び去ってしまいます。 言葉というかコミュニケーションなくしてはこれだけの計画は立てられないです。 セイヨウミツバチが巣を見捨てて逃げ出さないのは、 ここまでの緻密な言葉を持たないからなのかもしれません。 ともあれニホンミツバチは喜怒哀楽の感情を持っていて、 それをいつも羽音や体の動きや匂いで表現しているんです。 ひとつの群れはひとつの感情を共有しています。 ミツバチたちがこれほどの感情を伝え会う生き物とはしりませんでした。 ハチたちは群れが大きくなって数が増えると、 分蜂と言って女王バチはたくさんの働き蜂を連れて出て行きます。 残された巣にはまもなく新しい女王が生まれます。 いよいよ分蜂の日が近づくと、分蜂はいつするのか、 誰が女王に付いていってだれが残るのかを決めなくてはなりません。 どのようなやりとりがあるんでしょう、ある日それは行われます。 その時、出て行く方の働き蜂が適当な木の枝を見つけて止まります。 そして集合フェロモンを出します。 飛び回っていたハチはそこに集まって大きなかたまりになります。 女王はあとから巣箱を飛び出してそのかたまりの中に入ります。 たまに女王蜂が巣から出てこないことがあります。 まだ心の準備が出来ていないらしいんですね。 そんな時は、蜂たちは巣に戻って入り口でホバリングをして女王を励まして決心を促すんですね。 それでも出てこない時は、まだ分蜂をしたくないという女王の意志を理解して ハチたちは巣に戻ります。 そして分蜂は数時間後か翌日に延期されます。 または、巣の入り口でホバリングする蜂たちが諦めず、その数が増えてくると、 女王は根負けして出てくる事もあります。 女王が出てきて蜂のかたまりの中に入ると、 それまでざわついていた蜂たちは安心して静かな綺麗なかたまりになります。 蜂たちはこの時すっかり安心しているので、人が指を入れてもほおずりしても全然動じません。 このとき巣の周りには、この段階になっても出ようか残ろうかまだ決めかねているハチがいます。 ハチにも優柔不断なものがいるんですね。 そんな迷っているハチを捕まえて、ハチのかたまりの方に持って行くと中に入っていきます。 入ったけれど気持ちが変わって巣に戻るハチもいます。  どうも、出るのか残るのかは自分で決めるもののようです。 ハチが分蜂する時、こうやってまずひとかたまりになって、それから新しい住処を探すことになります。 やがて働き蜂たちが新しい住処を探しに四方八方に飛んでいきます。 適当な住処を見つけたハチは、かたまりの中に戻ってダンスでその方向と距離を皆に知らせます。 教えられたハチはそこに確認にでかけて、気に入ったら 自分もおなじダンスをします。 たくさんのハチで探すので複数の候補地が見つかることがあって別方向に踊るハチもいます。 それでも時間が経つと共に、同じ方向に踊るハチが増えていきます。 多数派になると少数派を飲み込みます。 やがて全体が同じ方向に踊り出して、移転先の決定と意思統一がなされます。 ハチは多数決で決めるんですね。 そしてそれは強引なものではなくて、全体の意志となるまで皆が納得して決めるんです。 ミツバチを語るとき、オオスズメバチを抜きには語れません。 よく知られているようにニホンミツバチはスズメバチと戦う術を知っています。 セイヨウミツバチはオオスズメバチに狙われたらその巣は全滅してしまいます。 この違いは、もともとセイヨウミツバチの棲むアフリカにはオオスズメバチはいないので 戦い方を知らないのだと言われます。 その点ニホンミツバチは、昔からオオスズメバチと戦って暮らしてきました。 戦い方を知っているのです。 ニホンミツバチとセイヨウミツバチは一見すると違いはよくわかりません。 外見の違いのポイントはいくつかあるんですけれど、 その他にも、たとえば巣箱の壁に上を向いて止まるのがニホンミツバチで、 下を向いて止まるのがセイヨウミツバチです。この違いがすべての違いに通じるようです。 ニホンミツバチが分蜂になってかたまりになる時、 上のハチは自分の体重の何十倍もの重さを支えて大きなハチのかたまりになります。 前脚の力が強いんです。だから垂直の壁に止まる時、上を向いて止まることができます。 セイヨウミツバチは前脚の引きつける力が弱いので、後ろ足で分蜂のかたまりになります。 だからニホンミツバチのように縦に長くて大きなかたまりになることが出来ません。 これが対オオスズメバチ戦に勝てない理由になります。 オオスズメバチが巣を攻撃しに来たとき、 ニホンミツバチは1匹のオオスズメバチに集団で襲いかかって、球になって蒸し焼きにします。 この時の温度は44度以上にもなります。 オオスズメバチは44度の温度で10分間蒸すと死んでしまいます。 セイヨウミツバチは前脚の力が弱いので集団で蒸し焼きしようとしても、 スクラムが崩れてしまうんですね。 ミツバチ目線で話をするとオオスズメバチはいつも悪役です。 こんな悪くて怖い昆虫は他にはいなくてミツバチの敵として扱われます。 でも、そんなことはありません。 ニホンミツバチとオオスズメバチは同じ土地で長い時間緒に進化してきました。 オオスズメバチはニホンミツバチを襲います。 でもそれはニホンミツバチを適正な数に抑えることになります。 増えすぎると食べて数を減らすんです。 増えすぎるシカをオオカミが襲うのと同じ事です。 その証拠にオオスズメバチは弱い群れのニホンミツバチの巣を狙います。 勢いの良いニホンミツバチの巣には、かなわないからです。 だからオオスズメバチがニホンミツバチを襲うときは本気の戦闘モードです。 もちろんニホンミツバチも必死で戦います。 たとえ勝ったとしてもかなりの死者がでるのです。 けれどオオスズメバチがセイヨウミツバチを襲う時は違います。 狩りを楽しんでいるかのようなんです。 オオスズメバチがセイヨウミツバチを襲う時は勢いのある群れから狙います。 それは蓄えている蜜も花粉も多いからでしょうし、必ず勝てるからなんでしょう。 ものの1時間ほどで年間50リットルものハチミツを生産する群れが オオスズメバチに全滅させられます。 だから養蜂家にオオスズメバチはひどく嫌われることになるんです。 ニホンミツバチの持っている知的能力は、 オオスズメバチとの戦いを通じて身につけていったものでしょう。 逆にいえばオオスズメバチの知的能力もニホンミツバチによって鍛え上げられたのです。 実はオオスズメバチも人と仲良くできる野生動物なんです。 人に慣れたオオスズメバチは割り箸でつままれても怒ることなく、 されるがままになっている写真をみた時は驚きました。 セイヨウミツバチは養蜂家に守られて生きています。 たとえ逃げ出してもはオオスズメバチにやられてしまって野生では生きていけません。 もともとアフリカ原産なので湿気の多い日本では病気にもなりやすいです。 その点、ニホンミツバチは病気知らずでオオスズメバチにも対抗する手段も持っていて、 人にも慣れやすいのに何故、セイヨウミツバチを移入してまで養蜂しているんでしょう。 それはセイヨウミツバチの方が八倍も蜜を集めてくるからです。 その事だけでニホンミツバチは養蜂に向いていないと言われています。 でもね、そんな事はないのです。 蜜を集めてくる能力を群れ単位でみるのではなくて、面積単位でみると話は違ってきます。 一定の土地で集まる蜜はセイヨウミツバチが集めようとニホンミツバチが集めようと、同じです。 そして同じハチミツでもニホンミツバチのハチミツの方が4倍の価格が付くのです。 それでもニホンミツバチが養蜂として成り立っていないのは、 群れを細かく分散してセイヨウミツバチの8倍の密度で巣箱を置かなければなりません。 その土地の問題もあって、趣味で飼っている人しかいないのが現状です。 最近、ミツバチがいなくなっているニュースが流れるようになりました。 これは日本だけではなくて世界規模で起きています。 原因は気候変動説、農薬説、疫病説、電磁波説、遺伝子組換作物説、 働き過ぎのストレス説、それらの複合説など色々言われています。 ミツバチがいなくなるとタネを付けることが出来ない植物がたくさんいます。 メロンやイチゴやリンゴや桃などの人の作物にもすぐに影響が出ます。 ニホンミツバチは世界で最も寒冷地に適応したミツバチで、 このミツバチなしには日本の森林と農業はいまでも存在できません。 病気知らずで人と対話できるアジアミツバチ、ニホンミツバチは日本の農業を救うかもしれないのです。    * * * * *  * * * * *               女王バチは一生に一度だけ、交尾飛行にでかける            この数日の飛行でこのあと2年間            毎日数百のタマゴを生み続ける            この飛行には多くの護衛が付く            ツバメなどが襲ってきても            護衛が命をかけても女王を守る            それでも守りきれなくて女王が命を落とすとき            働き蜂たちは絶望し、生きる希望をなくす            よそのハチが蜜を盗みにきても抵抗もしない            人が無造作に手を入れても何もしない            ニホンミツバチは            愛と生き甲斐と喜びを持って生きる野生動物だ ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「火星移住計画 現在3つ?」 この欄でも、たびたび話題にしている火星移住計画。 近いところでは去年の夏配信のvol.157と、今年1月のvol.167で取り上げています。 もう気になって気になってしかたありません。 火星に人を送り込むという計画は現在2つ同時に進行しています。 NASAとオランダの民間会社です。 このふたつともちょっとだけ話が進展したので記録としてまた取り上げます。 --------------------- 【NASA】 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、火星への有人探査ミッションについて、 今後20年-以内に実現可能という見方を示し火星生活へ向けての本格的なシミュレーションを 行っている。 NASAは火星移住実験の参加者を募集して、700名以上の応募者があった。 その中から宇宙研究員、-生物学者、地質学者、材料工学研究者、ロボット研究者、 ジャーナリストの計6名を選んだ。 この6名は今年3月から4ヶ月間、ハワイ州のマウナ・ロア山にある研究基地で、 火-星での生活をシミュレートして過ごす。 メンバーは、電気や食料などが制限されたキャン-プの中で寝食を共にする。 屋外で探査などの活動をする場合は、必ずデモ用の宇宙-服を着用しなければならない。 これまで火星生活でもっとも必要な日用品は、消臭と防寒のシャツで、 食事は肉より野菜が適しているとのこと。 地球から火星までの航行時間は約1年ということもあり、 長旅を共にするのに一番ふさわしいのは、どのペットロボットかについても実験をしている。 【オランダの民間会社 マーズ・ワン・プランズ】 地球〜火星間の移動時間は半年で、地球出発の翌年に火星に到着する予定。 それ以降2年おきに、新しい火星の住民が地球を出発する。 火星に着陸したら、火星上のコロニーでの生活を開始。 一生涯を送る。戻ってくるのはなしの片道切符。 こんな条件なのに、申込者は120カ国の地域から、7万8000人以上に達したと発表。 (5/10の段階で) 第一回目の締め切りは、今年の8月31日。 応募条件は、満18歳以上、良好な健康状態、高いサバイバル・スキル、英語が話せること。 プロジェクトの計画。 2016年  試験発射。 2018年  18年に火星探査機を発射。 2020年  物資の第1陣を送る。 2021年  水、酸素などを作る作業を開始。 2023年  宇宙飛行士の第1陣を火星に送る。        穀物栽培によって食料を手に入れる.  火星に定住可能なコロニーを建設する予定。 火星に到着した宇宙飛行士は火星でその後の人生を過ごし、 酸素や水を作り、野菜を栽培、昆虫を飼育するなどして自給自足の生活を送る。 第1陣の飛行士は男性2人、女性2人を選ぶ計画。 --------------------- NASAの方は、シミュレーション中。 頻繁にシャワーが使える訳ではないから「臭いね」って気がついたところのようです。 それと防寒と防臭のシャツが必須と。 今から防寒と防臭に特化したシャツを開発すると良いですよ。ビジネスチャンスですよ。 そしてもうペットロボットについて話し合っているようです。 ただ生きれば良いというのではなく、癒してくれる存在が必要と感じているのですね。 ここでもビジネスチャンスがありますよ。 それからオランダの民間会社。 NASAが移動時間1年を見ているのに対して、その半分の半年と計算しています。 まぁ、半年が1年になったとしても、そこはそれほど問題ではないです。 NASAは、まず実験段階で研究者を選んでいます。用心深いです。 オランダの民間会社は、帰って来れない一般の健康な開拓民を募集しています。 素人目に、ちょっと無謀な気もします。そう思うのは私だけではないでしょうけれど それでも78000人もの応募です。大人気です。 第一回の締め切り近し!8/31だ。 さぁ、急げ。(笑) 火星でのコロニー建設費用などとして約60億ドル(約6120億円)が必要としています。 応募するのにも手数料が必要とのことで、それらは派遣計画に使われるようです。 火星に人を送り込むのに、いくらくらいかかるんだっけ?と検索していたら… あれ?もうひとつあった。 NASAとオランダだけじゃないの? ええとコピペします。 ========== 米宇宙ベンチャー・スペースX社の創業者で最高経営責任者(CEO)の イーロン・マスク氏は27日までに、地球から火星に8万人を移住させる将来構想を 明らかにした。 今世紀前半の実現を目指している。 米宇宙専門メディアの「スペース・コム」などが伝えた。 火星への飛行費用は1人50万ドル(約4100万円)と見積もっている。 液体酸素とメタンを燃料とした、繰り返し使える巨大なロケットを開発。 最初は10人未満の少人数で移住し、多くの人が自給自足できる居住区をつくる。 SF映画に出てくるような居住ドーム建設や、食料やエネルギーを確保する基盤整備など、 巨額の資金や技術開発が必要で、課題は山積だ。 マスク氏は短文投稿サイトのツイッターに 「常軌を逸しているように聞こえるのは分かっている。だが人類が複数の惑星で暮らすことを 望むなら、多くの人を火星に運ぶ方法を考える必要がある」 と書き込んだ。 スペースX社は有人飛行も見据えたドラゴン宇宙船を独自に開発。 今年5月に民間企業として初めて、国際宇宙ステーションへの無人物資補給を成功させた。 (共同) [2012年11月28日9時42分] ========== そうか。 知らなかった。 火星移住計画に興味津々なのに。 このぶんだと、世界にはまだ他にも移住計画があるかもしれない。 流れはもう止めることはできない所まで来ているんだね。 当然多くの犠牲を伴うだろうし、成功するか否かは別として、 人々は明らかに次の段階を目指していると思う。 出アフリカ以来、人類はこの手の冒険をやめることはしなかった。 私はもちろんどんな状況になっても「とどまる組」希望だけど、この状況に興味津々。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★メイン記事の中でも書いていますけれど、今回の文章はほとんど 「ニホンミツバチが日本の農業を救う」という本を元に書いています。 すごく良い本で書いたのは久志冨士男さんという方です。 この記事を書くに当たって、ネットで久志冨士男さんを検索してみました。 するとですね、今年1月に亡くなったそうです。講演の最中に急死されたそうです。 とても惜しい方です。 ニホンミツバチはこの方のお陰で、少しずつ飼う人も増え、 講演をくり返し性質を理解する人も増えてきている途中でした。 「ニホンミツバチと東洋人は、何万年も前から共生してるからね。」 「西洋ミツバチは、敵の少ないアフリカ大陸が原産だったから、 いつまで経っても人にはなつかない。」 「ニホンミツバチは、大スズメバチと昔から敵対関係だったから、 人と寄り添って生きてきた。」 「ニホンミツバチには、太古からの記憶の遺伝子があるのではと思うんです。」 4段重ねの巣箱の上部を持ち上げ、ハチミツの採取。 防護ネットも、手袋も無し。 「少しくらいつぶしても大丈夫」 検索すると、全国での講演のもうようがUPされていますし、文も読めます。 久志冨士男さんの遺志を引き継いでくれる方も多くいるようです。 北海道は、この愛すべきニホンミツバチが棲まない所だと知って残念でなりません。 それとスズメバチという野生動物も、そう忌み嫌うもんじゃないと知りました。 ニホンミツバチとスズメバチと東洋人。 長い長い年月をかけて築いてきたこの関係を、これからも健全な形で 未来へ繋いでいかないとなりません。 強くそう思ったのです。 ★今回のこの「ニホンミツバチの話」は、ネットで聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「ニホンミツバチの話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0520.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.176の参考書籍と参考サイト          ニホンミツバチが日本の農業を救う   著/久志冨士男   高文社                                              ★予告です。 6月2日放送「雨の話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は6月16日) 6月16日放送「目からウロコの環境の話」(書き終わった。面白いと思う)  (ネットにUP予定は7月1日) 7月1日放送「植物は音楽を聞くのかの話」(書き終わった。すごく面白いと思う)  (ネットにUP予定は7月15日) 7月15日放送「空飛ぶイカと巨大イカの話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は8月5日) 8月5日放送「お婆さん仮説の話」(これから書くか…)  (ネットにUP予定は8月19日) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  丸3年を過ぎ4年目を目指しています。  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。  そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 素晴らしい快晴なので、洗車する。 ホースで水をかけるたびに現れる小さな虹。 虹とともに冬の汚れを落とす。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.176  2013年6月3日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━