2013/6/17━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.177 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 今日はお知らせがあります! ラジオ山猫通信のバックナンバーは、ホームページでいつでも聴くことができますが、 それとは別に、リアルタイムでも パソコンやスマートフォンで聴くことができるようになりました。 詳しくは編集後記で。 さて。6月です。 北海道には梅雨はありませんが、本州の方は今年はカラ梅雨と言われていますね。 日本はとても雨の降る国です。 雨に関する言葉も多いですね。 雨足、雨だれ、雨模様。霧雨、五月雨(さみだれ)、小夜時雨(さよしぐれ)。 氷雨(ひさめ)、春雨、涙雨。篠突く雨(しのつくあめ)に通り雨。 こうやって並べてみると演歌のようですね。 雨は日本人の情緒をも形作ってきたのだと思います。 でも雨の事をよく知っているかというとそうでもありません。 どうして雨は滝のように繋がっておちてこないで、粒になって落ちてくるんでしょう。 どうして暑い夏に氷で出来ているヒョウが落ちてくるんでしょう。 雲も水滴ならどうして雲は落ちてこないんでしょう。 あらま。すぐには答えられない事ばかりです。 今日はそんな雨の話です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■雨の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 降ってくる雨をじっくり観察したことがありますか? 雨ってどんな形をしていると思いますか?  雨は1秒間に数mの早さで落ちてくるので普通に見たら、糸を引くように線しか見えませんね。 よく絵本に描かれている雨はラッキョウのような形をしています。 それとも雨は水滴なんだから丸いんでしょうか。 そう。 液体である水は表面張力っていう引っ張り合う力があるので、 空中では丸い形になりたがるんですね。 で、雨は重力に引っ張られて落ちてきます。 これって空気抵抗を受けている状態です。 雨は丸い球形のものが空気抵抗を受けながら落ちてくるという状態です。 はい、雨の形の答えは、下が平らなおまんじゅうのような形でした。 でも昔から雨がラッキョウのような形で表現されていたのは面白いと思います。 水道の蛇口の水滴が落ちるとき、点滴がぽつんぽつんと落ちるとき。 たしかにラッキョウ型ですね。 でも本当はおまんじゅうの形だからと言って、絵本で雨をおまんじゅう型の雨粒に描いてもねぇ。 ラッキョウ型で良いと思います。 雨の大きさは直径が0.2mm以上の水滴です。 この大きさが雨粒になります。 これ以上小さいものは落ちている途中で蒸発してしまいます。 大きい方にも上限があります。 よくある無重力での実験で水が大きなかたまりになってふわふわしていますね。 でも、地球上で落下している雨粒は、直径6mmを越えると途中で分裂してしまいます。 6mmより大きい雨粒はないんですね。これが地球の雨の特徴です。 よく豪雨の中で透明な傘をさしてテレビのレポーターが叫んでいます。 「まるでピンポン球のように大きな雨粒が降っています!」 こんな事はないんですね。 雨が降れば傘をさします。 これは常識です。 でもこれは日本だけの常識のようです。 雨が降ったら傘をさす。 世界の国々では決して常識ではないんですね。 熱帯の国ではスコールとかシャワーのように、 うわーっていうすごく強い雨が突然降ってそしてすぐにやみます。 そういう強い雨はあまりに強すぎて傘をさす意味もないんです。 たちまち全身ずぶ濡れです。 」こんな雨は近くで雨宿りするに限ります。そして雨が通り過ぎるのを待つんです。 またはすごく弱い雨がしとしとと長い時間降り続ける国では、 傘をわざわざさす事もなくて、コートを着て帽子でも被っていれば充分なんです。 映画に出てくるようなイギリス紳士はわざと細身の蝙蝠傘を持ってカッコ付けて歩きますね。 そして実際に雨が降ってきてもまず傘を差さないのだそうです。 傘をささないのはイギリスだけでなくヨーロッパ全域でも、 オーストラリアやアメリカやカナダなんかもです。 もっとも最近では傘をさす事はオシャレの一部という考えも広まってきたようです。 それでも雨にあたらないためというよりもオシャレの一部なんですね。 日本の雨は、弱い雨が長い時間降る中でも時々強い雨がザーッと降るし、 傘をさすのにちょうど良い雨なんですね。 さて。 雨はどのようにして雲から降るのでしょう。 雲を作っている粒はとても小さいものです。 雨粒は直径0.2mmからの水滴です。 雲の粒はそれより100分の1小さい0.002mmから10分の1小さい0.02mmまでのものが多いです。 言い換えると雲の粒は2ミクロンから20ミクロンともいう小ささです。 直径0.2mm以上の水滴が雨ということにしたのですから、 それより小さいものは全部雲の粒ですね。 直径が0.02mmの雲の粒と、直径2mmの雨の粒を典型的な雲の粒と雨の粒という事にして 話を進めてみましょう。 ちょっとだけ話が数学っぽくなるけれど我慢してくださいね。 この雲の粒と雨の粒の体積を比べると、直径は100倍です。 体積は3乗に比例ですので体積、つまり水の量で言うと雨粒は雲の粒の100万倍にもなるんです。 雲から雨が降るということは、とてもとても小さい雲粒の集団の中に 100万倍もの大きな水滴が出来るということです。 100万個の雲粒が集まって出来たのが雨粒。 または100万個の雲粒の中のひとつが大きく成長したものが、雨が降るということなんですね。 雨が降りやすい雲というのはそのような現象が起こりやすい雲ということです。 空から落ちてくる雨。 ものすごく当たり前に見慣れた風景ですけれど、雨雲の中で色々な葛藤があって、 そして雨粒の大きさと数が決まって落ちてきているんですね。 雨には暖かい雨と冷たい雨があります。 暖かい雨というのは、雲の中で雲粒同士が衝突して粒が成長して雨粒になって落ちてくるものです。 今説明したものですね。 冷たい雨はそれとはちょっと違います。 雨のほとんどはもともと雪なんですね。 上空では大きなひょうや雪が降っていて、雪のままで地表まで落ちてくるのか、 途中で溶けて雨になるかという事なんです。 夏なのにひょうが降ってくるのは、溶けきらないうちに落ちてきたからです。 落ちてくる途中の空気の湿度も関係しています。 途中の空気がよく乾いていると降ってくる雪が、蒸発してまわりの空気を冷やしてしまうので、 あとから降ってくる雪は溶けないで地表まで届いてしまうんです。 雨粒の違いは大きいか小さいかだけですけれど、 雪の粒子は美しい結晶、あられ、ひょうなどいろいろタイプがあります。 落ちてくる速度もそれぞれです。 雪印のマークのような雪の結晶だと1秒間に10cmの早さで、ゆっくりとふわふわと落ちてきています。 あられの落ちてくる速度は1秒間に1mを超える早さです。 雨だと1秒間に9m。ひょうになるとおおきなものでは1秒間に10mです。 日本ではひょうはあまり大きくは育つ事は少ないんですけれど、 調べてみると大きなひょうは降ってるんです。 明治44年青森県でみかんの大きさのヒョウが、 大正6年埼玉県でニワトリのタマゴ大の大きさものが降っています。 記録に残っている世界最大のヒョウは、大正6年の埼玉県のカボチャ大のヒョウです。 直径約30cm、重さ約3.5kg。危険すぎますよ。爆撃のようです。 昭和8年の兵庫県に降った4〜5cmのひょうでは、死者10人もでています。 家屋損壊もたくさんおきています。 ひょうとあられは大きさで分けています。 5mm以上がひょうでそれ以下がアラレ。 私はひょうは体験したことがありません。アラレですね。 10年くらい前だったかの真夏に大きめのアラレが降ってきたので 驚いて家に逃げ込んだのを覚えています。 アラレは、大きな音をたてて落ちてきて、そこら中に生えているフキの葉っぱが 全部が穴だらけになってしまいまた。 すぐに嘘のように収まったんですけれど、 穴だらけのフキの葉っぱが今のは夢でも幻でもないと物語っていました。 アラレはまだしも、ひょうは怖すぎます。 どうか空中で溶けて雨となって落ちてきて欲しいです。 日本列島は大まかに北緯25度から45度の間にあります。 まぁ真ん中が北緯35度ですね。 この北緯35度近辺の国を並べてみましょう。 モロッコ、アルジェリア、チュニジア、ギリシア、キプロス、シリア、 イラン、イラク、アフガニスタン。 う〜ん。結構乾いた感じがしませんか? なかなか雨が降らないっぽい印象がある国々が並びました。 それから東アジアの日本、韓国と中国です。 この辺りは雨の印象がありますね。 でも中国は広くて同じ東アジアに属する黒竜江省もあれば ずっと内陸のチベット自治区もありますね。 パキスタンやインドも雨の印象はあまりないです。砂漠もありますね。 それからアメリカの西海岸の方は砂漠っぽいです。 そして東海岸の方は雨がよく降る温暖湿潤気候なんですね。 実は、この北緯35度あたりには、北半球の砂漠がたくさんある地帯です。 高気圧に年中おおわれていて、上昇気流が発生しにくいんです。 上昇気流が発生しないことには、雲ができませんし、雨も降らなくなります。 雨が降らなければ、だいたいの植物は生きることができないので、そこは砂漠になります。 こうしてみると、日本があるユーラシア大陸の東側と、 北米大陸の東側が他に比べて特別に雨が多いんですね。 日本の1年間に降る雨の量は1700mmもあります。 同じ緯度でアルジェリアでは22mmです。 本来なら日本も雨の降りにくい大気に覆われているはずなんですけれど、 日本列島の周辺の海は南から暖かい黒潮が流れてきています。 この黒潮の上を吹く風が水蒸気と熱を含んで、 暖かくて湿った空気となって日本列島に雨をもたらします。 この言い方って天気予報でよく聞きますね。 中国の東側、韓国と台湾も事情は同じで亜熱帯でありながら 雨の降りやすい亜熱帯湿潤気候とよばれています。 北米大陸の東側も同じ理由で、メキシコ湾流が流れていて やはり亜熱帯湿潤気候になって雨がよく降る地域なんです。 アメリカの豪雨被害は決まって東海岸でおきています。 日本で雨が多いのと同じ理屈です。 日本の雨の降り方の特徴に集中豪雨があります。 1時間から24時間の間にたくさんの雨が降る集中豪雨。 毎年どこかで必ず被害が起きています。 床上浸水や床下浸水のニュースをみない年はありません。 この集中豪雨の日本記録は、世界記録にも匹敵します。 集中豪雨は、地球上でも日本によく起きる大きな特徴なんですね。 最近ではゲリラ豪雨という呼び名もありますね。 ゲリラ豪雨とは、予測困難で突発的で局地的に強く降る雨に使われるようです。 割と新しい言葉で2006年ごろから頻繁に言われ出してきました。 まぁ、集中豪雨の仲間です。 それから、集中豪雨と赤道付近に降るスコールはちょっと違います。 スコールはね、もっと短時間にたくさん降る雨です。 5分とか10分とか。その後はウソのようにすっかり晴れ渡ってしまいます。 このあいだ札幌円山動物園に行ったんです。 熱帯雨林鳥類館に入るとそこは熱帯です。 気温が高くて空気が湿っていて水蒸気が立ちこめているのがわかります。 フラミンゴなどの熱帯の鳥たちがいます。 で、この熱帯鳥類館は熱帯雨林気候のように時々、スコールが降るんです。 ザーっと。人工スコールです。そしてホンモノのスコールのように すぐに雨は終わります。今の何だったの?っていう感じでまるで熱帯のジャングルを彷彿させます。 いや熱帯のジャングルに行ったことないけれどね。 日本の降水量の1700mm。 この内3分の1が、梅雨前線、秋雨前線それと低気圧によってもたらされる雨です。 あとの3分の1は、台風によってもたらされる雨です。 太平洋上には毎年20個から30個の台風が生まれます。 そのうち数個は日本列島に上陸したり、かすめたりして大量の雨が降ります。 残りの3分の1が雪です。 日本の降水量は冬にも雪という形でもたらされます。 北緯35度の平野部で豪雨も豪雪もよく起きるのは地球上でもあまりないんです。 特に日本海側に降り積もる雪は多いですね。 天気予報で冬によく言われる言い方があります。 「西高東低の気圧配置が強まり、冷たい北風や北西の風が強まるので 明日は雪の降る所が多くなるでしょう」 ね?聞き覚えがあるでしょ。 このセリフって当たり前に聞いていますけれど、実は地球上ではとても珍しい現象です。 寒気というものは、冷たければ冷たいほど空気の中に含まれている水蒸気は少ないんです。 だから雪は少なくなります。北海道の雪がそうですね。 湿っていなくてさらさらしています。そして新潟などの豪雪地帯のような積もり方はしません。 で、日本(と言ってもこの場合は本州ですけど)の場合は、 暖かい海流が流れている日本海があるので、 ここで寒気はたくさんの熱と水蒸気を含んで日本列島に上陸します。 しかも海面が暖かいので寒気が冷たいほど上下にひっくり返るんです。 つまり対流が起きるんです。 という事は高い所の雲の中にも水蒸気、水、氷が蓄えられるという事になります。 そんな大量の水分を含んだ雲が上陸して日本列島の背骨のように真ん中を走っている山々に ぶつかるのですから、日本海側の沿岸部から山岳地帯にかけてたくさんの 湿った雪が降り積もるという訳です。 地球上には、これと同じ現象が起きる所がもうひとつあります。 北米大陸の五大湖周辺です。 ニューヨークも豪雨と豪雪でよくニュースになっていますね。 だからニューヨークの豪雪と新潟の豪雪は、同じメカニズムで雪が降り積もっているのですね。 という訳で、 ・日本列島は、太平洋高気圧の西側に位置すること。 ・台風の通り道にあること。 ・日本海が存在すること。 という3つの条件が重なって熱帯並の降水量に恵まれているのです。 日本は雨が多いです。 だから世界の中でも水の豊富な国というイメージを多くの日本人が持っています。 最初にもお話したように雨に関する言葉も多いですし、 なにしろ「湯水のように使う」などという言葉もあるくらいな国です。 でもね、ここでちょっと注意しなきゃならないことがあります。 確かに年間降水量は多いです。 けれど日本の人口も多いんです。 日本人ひとりあたりの降水量というふうに考えると、 実は世界の国々の中でも決して水を無駄に使えるほど豊かではないんですよ。 それに、いくら雨がたくさん降っても、日本の山々は急ですし、 川は短くてすぐに水は海へと流れ出てしまって有効に使われていません。 それでも昔は森林や水田やため池などの働きで水は穏やかに流れていきました。 降った雨や雪は長い時間保たれて上手に利用されていたんですね。 古くから雨は恵みとして尊ばれていました。 でも今では天気予報では晴れが良いこと、雨は困ったことのように扱われがちです。 社会が農耕から商業や工業に移ってきて、雨がうとまれるようになってきたからなんでしょうね。 でも雨は、穀物を育てます。植物を育てて私たちを育むのは雨です。 雨降る国に生まれた私たちは、雨をもっと好きになっても良いかもしれません。    * * * * *  * * * * *             今日もやさしい雨が降る            森はしっとりと、湿り気を帯び            やがてきらきら輝き出す            雲が湧き雨が降る            おまんじゅうの形で落ちてくる雨は            ラッキョウの形で表現される            窓辺につるされた てるてる坊主            雨上がりの虹の橋            雨に風情を感じ            雨を題材に歌を詠む            今日もやさしい雨が降る ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「浦島太郎のカメの正体」 浦島太郎が浜辺を歩いていると、数人の子どもたちが何やら騒いでいるのをみかけた。 見ると大きなウミガメを子どもたちが棒で突っついたりしていじめている。 太郎は子供らに因果を含め、カメを助けてやった。 さて。 このカメは太郎を乗せて海に入っていくのでリクガメではなく、ウミガメである。 そしてオスかメスかというとメスである。 ウミガメは一生を海で暮らす。 陸に上がる時は産卵の時のみ。 オスは陸に上がる用事もなく、ずっと海にいるから人間の子どもに捕まっていじめられる事はない。 だから浦島太郎のウミガメはメスである。 そして太郎に助けられたウミガメは、すぐに太郎を竜宮城に連れて行こうとしている。 という事は浜辺に上がった自分の用事はもう終わっているという事になる。 だから浦島太郎のウミガメは産卵直後のメスである。 ウミガメの産卵時期は5月〜8月の大潮の時が多いと言われている。 引き潮の時に産卵すると、満潮時にはタマゴが水没しちゃうからね。 大潮の夜とは満月の夜。 夜のうちに産み終えたらさっさと海へ帰るのに、もたもたしていて子どもたちに捕まった。 だから、子どもたちにいじめられていたのは朝。 太郎も釣りをしようと浜辺に来ていた。 魚がよく釣れるのは早朝。 日本でのウミガメの産卵の分布は、西日本の太平洋側全域。 だから浦島太郎のウミガメは、 西日本太平洋側の浜辺で5月〜8月の満月に産卵を終えたが、 早朝まで時間がかかった難産だった。 子供らに捕まったのは前夜が満月の早朝。 産卵を終えたばかりで体力は残っていない。 だから太郎が歩いていた浜辺には、ちょっと掘るとウミガメのタマゴが埋まっている事になる。 その事を人間の子どもはもちろん、太郎にも知られたくないウミガメのメスは、 太郎を乙姫の暮らす竜宮城に連れて行く事にした。 それは、産卵で体力を無くしたメスウミガメの、タマゴを守るためのとっさの判断。 子どもたちから救ってくれた太郎は恩人だが、あらたな敵でもある。 しかもメスウミガメには、人間を竜宮に連れて行ったその後の顛末は 容易に予想できたのである。 メスウミガメの予想通り、太郎は竜宮の生活と乙姫の接待に溺れ、里心がついたときには 取り返しの付かない長い時が流れ、 「決して開けてはなりませぬ」という玉手箱をもたされて帰郷。 「開けてはならぬ」とは必ず開ける行動を促す言葉であることは言うまでもない。 太郎は箱をあけ、体は竜宮で過ごした時間を刻み、たちまちお爺さんに。 メスウミガメは、毎回同じ場所で産卵する。 その産卵場所を知られてしまったかもしれない太郎が、 お爺さんになったのを確認すると、やっと安心した。 ウミガメの寿命は、よく判っていないが100年くらい。 浦島太郎の話は、動物生態学的にはメスのウミガメが産卵場所を守った話だったのだ。(笑) ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  ラジオ山猫通信は、ラジオカロスサッポロというコミュニティーラジオから放送しています。  カロスの放送の聴くことができる範囲は札幌市の中央区を中心にごく狭い範囲です。  札幌市の豊平区に住んでいる私の家からも聞くことは出来なくて、私は聞こえる場所まで  車で行って、いつもカーラジオから聞いていました。  そう。私は自分の番組を家で聞けなかったのです。(笑)  それがですね、カロスの放送が先月の5月1日からパソコンで全国から聞けるようになっていた  のですね。知らなかった…。  カロスがサイマルラジオという所に登録?した?のです。  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンとスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  今まで通りバックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。  これは、収録編集し終わった音源を貰って、私が自分でUPしているものです。  今回の案内は、カロスの放送がリアルタイムでパソコンのある所なら世界のどこからでも  聴けるようになったという案内でした。  サイマルラジオ、面白いです。  例えば北海道の私からはものすごく遠い、沖縄や鹿児島のコミュニティーラジオが聴けます。  地元の人が方言で話していて、よくわからない所が面白いのです。  2000年12月、まぐまぐ配信で「やまねこ通信 E=MC二乗」が発行。  2009年 9月、「ラジオ山猫通信」としてコミュニティーラジオで狭い範囲で放送。  2010年10月、バックナンバーがパソコンから「ラジオ山猫通信」が聴けるようにした。  2013年 5月、リアルタイム放送がパソコンとスマートフォンから聴けるようになった。  でもね、音源を聴いたことがある人はわかると思うんだけど、  やまねこ通信って、聴くものではなくて、どっちかっていうと読み物なんだよね。  小難しい事を言ってるから、聞き流していると何を言っているのかさっぱりわからない。(笑) 今回のこのメルマガは、6月16日7:30に予約配信しているので、放送日の17日の前日です。  明日、6月17日(月)19:00にパソコンの前にいる人、もしよかったらリアルタイムで  「目からウロコの環境の話」を聴いてみてください。 ★今回のこの「雨の話」は、ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「雨の話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0603.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.177の参考書籍と参考サイト          気象ブックス015          雨の科学−雲をつかむ話   著/武田喬男  成山堂          科学の実験・科学のお話          雨と砂漠の話          http://ut-cast.net/science/1109/          雨を好きになる話          http://www.bionet.jp/2010/04/ame/                                              ★予告です。 6月17日放送「目からウロコの環境の話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は7月1日) 7月1日放送「植物は音楽を聞くのかの話」(書き終わった。面白いと思う)  (ネットにUP予定は7月15日) 7月15日放送「空飛ぶイカと巨大イカの話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は8月5日) 8月5日放送「社会的昆虫の話」(仮題 これから書く〜)  (ネットにUP予定は8月19日) 8月19日放送「 」(まだ何も考えてない〜)  (ネットにUP予定は9月6日) 9月6日放送「おばあさんの存在が火星移住を推し進めた話」(書き終わった。丸4周年記念原稿だ)  (ネットにUP予定は9月19日)  ↑この「おばあさんの存在が…」がよくできた原稿なので、これをラジオ放送4周年記念の原稿に   することにした。乞うご期待! ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  丸3年を過ぎ4年目を目指しています。  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。  そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「日本は他国に比べて雨が多いか」をネットで調べていたら 「日本は他国より天下りが多いか」のサイトに行っていた。(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.177  2013年6月17日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━