2013/7/15━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.179 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 北海道の短い夏がやってきました。 夏の間に海や山へと行っておきたい所ですね。 でもなかなか行けない人もいるでしょう。 そんな時は、テレビの海や山の映像を見て気を紛らわせることもあるかもしれません。 海の映像といえばつい先日も再放送してましたけれどNHKのクジラ対シャチの番組。 すごかったです。 NHKのネイチャー系の番組はすごいですね。 そして今年の1月のやはりNHKのダイオウイカの番組を見て、 もう私、きゃーきゃーだったんです。 まっくらな深海に漂うダイオウイカを映像に収めるべく 何度かの失敗の末に成功するまでを追った番組でした。 そのダイオウイカの興奮が冷めやらないうちに、 今年2月、イカが海の上を飛行している連続写真がニュースで公開されました。 こちらの方は北海道大学のお手柄です。 深海には巨大イカがいるし、それとイカは空を飛ぶという、 この2つのニュースに私の中では、急にイカブームが起きました。 今日はこの空飛ぶイカと巨大イカの話の2点に絞ったイカの話です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■空飛ぶイカと巨大イカの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年の2月に空を飛ぶイカの群れの写真がネット上にも新聞紙上にも載って 話題になりました。 写真は、20匹ほどのイカが海面をあざやかに飛んでいるものでした。 20cmほどの若いイカの100匹ほどの群れだったそうです。 写真を撮ったのはは北大の研究グループの人です。 最初はイカが飛んでいるとは思っていなくて、 トビウオだと思って連続した写真におさめたんですね。 で、後から写真をよく見てみたら飛んでいたのはイカだったというのです。 それでその連続写真を元に、イカの飛ぶ仕組みを解明したというのがニュースになりました。 イカが飛んでいる写真自体は、動物写真家の岩合光昭さんが30年前に撮って 当時話題になりました。 今回大いに話題になったのは、連続写真から飛ぶメカニズムの解明をした所なんです。 でもイカって飛ぶんですね。 スーパーで棒状に凍っているのを見る事が多いので、 そんなにもアクティブな生き物だと思っていなかったです。 すっかり海の中だけが生活圏という生き物だと思い込んでいたので、 飛ぶって言われてもジャンプくらい?とか跳ねてるのを大袈裟に言ってない? とか思ってしまったんですけれど、どうやら本当に飛んでいるようです。 そう言えば、トビウオもジャンプなんてもんじゃありません。 胸びれを鳥のハネのように使って揚力を得ているんです。 そしてトビウオは海面から2m〜6mの高さの所を300mも飛びます。 秒速10mとか20mでサーっと滑空するんですね。 そんなだから漁船も飛び越えて追い越してしまいます。 それではイカもトビウオのように飛ぶのでしょうか。 でもイカにはトビウオのような胸びれはありません。 広い外海を泳ぐイカの中には、筋肉が発達した種類もいます。 今回飛んでいる姿を連続写真に撮られたイカも外海を泳ぐイカの仲間です。 イカは体に吸い込んだ水をロウトという所から勢いよく噴射して、 ジェット推進で海の中を泳いでいます。 そして敵が近づくと、ロウトから水を何度も噴出して、海中で泳ぐスピードを上げます。 これがイカが泳ぐ仕組みです。 イカは飛ぶっていうのは私が知らなかっただけで、 実はだいぶ前から、世界各地で目撃されていました。 でもいつどんなタイミングで飛ぶのか予測ができなくて、 さぁ、今日はイカが飛ぶところを見るぞというような、意図的に見ることができないんです。 だから研究もされていなくて、単にジェット推進の勢いが余って、 水面から飛び出しているだけなのか、それとも本当に飛んでいるのかは、 わからなかったんですね。 で、今回の連続写真で詳しく解析されたのが世界で初めてだったんです。 まず海面から飛び出します。 それからロウトから水をジェット噴射して勢いを付けます。 次に滑空です。 この滑空の時に使うのがヒレです。 ヒレっていうのはイカの耳と言われるあの部分です。 ヒレを広げるし、その時に腕というか足というか…ここでは腕という言葉を使いましょう。 ヒレと腕を広げて翼を作っているというか、トビウオで言うところの胸びれの役割を作って 滑空しているのです。 滑空のあとは着水です。 見事なのは、飛び出す時と着水の時に、腕やヒレを折りたたんでいて、 滑空中には広げている事です。 広げる事で体を持ち上げる「揚力」を生みだしているんですね。 そしてロウトのジェット推進も、使っています。 ロウトは、水中だけではなくて空中でも使うんですね。 イカは飛ぶ気満々なんです。 連続写真から判ったことは、イカは、海面から高さ2〜3メートルを 3秒間で約30mも飛ぶ飛行能力を持っていることです。 今回撮影されたイカの群れは若い群れです。 熟練したイカならもっと飛ぶかもしれません。 調べてみたら水面5mの高さを50m飛んだという記録もありました。 あぁ、思い出しました。先ほどイカが飛ぶって私は知らないと言いましたが、 知ってます、知ってます。 どこで知ったかというとコン・ティキ号です。 コン・ティキ号探検記でイカが空を飛んでいる話がありました。 コン・ティキ号っていうのは、20世紀中頃、南アメリカのペルーから、 南米インディアンの乗り物であったバルサという軽い木材の筏に乗って、 貿易風とフンボルト海流に流されながら太平洋横断を試みた冒険の記録です。 動力はなしです。 現代文明っぽいものと言えば無線だけは持って行きました。 コン・ティキ号という筏の名前は古代インカの英雄である「太陽のティキ」から来ています。 九本の丸太を綱で結んで帆や竹の小屋を取りつけた筏です。 人類学者のヘイエルダールは、昔々、古代インカ帝国が滅亡した頃、 船もない時代に筏で南米大陸から人々が太平洋を渡ったのではないかと考えたんです。 南米のヤシの実が海流に乗ってポリネシアに流れつくようにです。 でもそんなヘイエルダールの主張は、学界にはまるで受け入れられませんでした。 ヘイエルダールは自分の説を証明するために、当時の筏を再現して 自ら太平洋を渡るという無謀な冒険に挑戦するんです。 その時の話がコン・ティキ号探検記です。 オールを漕ぐこともしないで、スクリューなんかはもちろんなくて、 ただ流されるだけで太平洋を渡ることができる100日間の記録です。 トビウオやシイラ、そして船や流木について泳ぐブリモドキという魚と共に暮らす生活。 世界中のアマチュア無線との交信。 ジンベイザメやカマスの生態。 当時は知られてもいなかった海の生き物たちとの接触や様々な事件が とても魅力的に描かれています。 そこに空飛ぶイカの話が出てきているのです。 私の好きな科学と冒険がイコールだった話でした。あ、ちょっとだけ話がソレました。 まぁ、だからイカが飛ぶという話は前々からあったんですね。 ではなぜイカは飛ぶのでしょう。 それはたぶんトビウオと同じ理由で天敵から逃げるためでしょうね。 トビウオもイカも海と空を制覇です。 でも、逃げた先の空で海鳥に食べられているという事もあるようです。 空も絶対安全ではないんですね。 折り紙の紙飛行機の中にイカ飛行機という形の飛行機があります。 イカの耳みたいのがある紙飛行機です。 スピードと安定を兼ね備えています。イカが耳で揚力をも得ていた事を知ると、 その安定も納得できます。 イカ飛行機の形状は正しかったんですね。 正月の空に飛ぶのはタコです。 空飛ぶのはタコだけかと思っていたらイカも空を飛ぶという話でした。 次に紹介する話は巨大イカです。 北欧にはクラーケンという怪物の伝説があります。 だいたいは大ダコや巨大イカのような頭足類の姿で描かれています。 でもイカやタコじゃないのもいて、大海ヘビやドラゴンやエビ、ザリガニなどの甲殻類や、 クラゲやヒトデなどの姿をしているものもいます。 姿がどうであれ、共通しているのは、その大きさ。 ものすごく大きいんです。 島と間違えて上陸したものが巨大な生き物で、 そのまま海中に引きずり込まれたという言い伝えは、世界各国にあります。 日本でも千葉県にアカエイという妖怪の言い伝えがあります。 紹介しましょう。 大風で遭難して海を漂っていたところ、島が近くに見えてきた。 これで助かったと、船乗りたちは舟を寄せて上陸。 でもどこを探しても人がいない。 岩の隙間には小魚が棲んでいる。 10kmも歩いたけど人も家も見つけることができない。 どの水たまりも海水で飲めない。 助けを求めるのは諦めて船へ戻って島を離れたところ、 今までそこにあった島は海へ沈んでしまったという。 実はこれが、海面へ浮上した赤えいであった。 という伝承です。 この巨大アカエイもクラーケンという怪物伝承の仲間でしょう。 古代から海に生きる船乗りや漁師にとって、海の怪奇現象は脅威だったでしょうし、 その象徴ともいえるクラーケンは、 心底怖れられる存在だった事はじゅうぶんに想像できます。 船出したまま戻らなかった船は、 クラーケンの餌食になったものと信じられていたのも最もだと思います。 分類学の父といわれるリンネという人がいます。 18世紀の人です。 リンネはそれまでに知られていた動植物についての情報を整理して、 生物をどんどん分類していったんです。 分類の基本単位である種のほかに、綱、目、属という分類の単位を設けていったんです。 リンネさんがこの未知の海洋動物クラーケンを頭足類の一種と見なして ミクロコスモスという学名を付けているんですね。 まぁ、のちにこの動物はさすがにいないよねって事で否定されています。 それで、クラーケンのモデルではないかと取り沙汰されることの多いダイオウイカ属は、 平均全長約10mと言われています。 信用できる記録の最大個体は全長約13mです。 20mという不確定記録もあります。 このダイオウイカ属の親戚筋にあたるダイオウホウズキイカ属というのは ダイオウイカよりももっと大きくて、平均全長14m。やはり20mの不確定記録もあります。 こうやって数字だけみると、ダイオウイカよりもダイオウホウズキイカの方が大きいように 思えますが、形が違います。 ダイオウイカの平均全長10mというのは、腕を含まない体の部分だけです。 ダイオウイカは腕が長いんです。 ダイオウホウズキイカの方は14mという全長ですけれど、腕が短いんです。 だからまぁどっちもどっちというか、どっちも超巨大イカなのは間違いないです。 で、深海に棲むの彼らの生態は謎だらけで、推論や憶測ばかりで何も判っていません。 私も小さい頃みた何かの挿絵で、船が巨大イカや巨大タコに襲われている図や、 マッコウクジラと戦う巨大イカの図がすぐに思い浮かびます。 どこまでが伝説で人類の妄想なのか、どこまでが真実なのか。 いったい彼らは本当にいるのか。 千葉県の巨大アカエイはさすがにいないだろとは思っても、 じゃぁ、巨大イカはいるのかという話になってしまいます。 まぁ、そんな程度のキワモノ的存在の巨大イカです。 実は9年前に初めて自然界で生息している姿が確認されました。 それまでは、マッコウクジラの胃の中や、ちぎれた体が浜に打ち上げられたり、 トロール船の網にかかったりする部分的な死骸でしか確認されていなかったんです。 それが今年1月NHKで、生きて深海を漂っているダイオウイカの姿の撮影に成功して 全国放送されました。 ダイオウイカはカメラ目線でした。確かにこっちを見ていました。 私は、もうテレビ画面に釘付けでしたよ。 真っ暗な深海に浮かぶライトに照らされたダイオウイカ。 目の印象が強かったです。 なんていうか人の目みたいでこっちを見てるんです。 そして体が大きいので目玉もバスケットボールくらいの大きさがあるんですね。 1000mもの真っ暗な深海に棲むダイオウイカに、 なぜそれほどの大きな目があるのかもよく判っていません。 ダイオウイカの生態はほとんどがまだ何も判っていない事だらけです。 でも天敵がマッコウクジラだということは確かです。 マッコウクジラの胃の中からは、1000個ものダイオウイカやダイオウホウヅキイカの クチバシが出てくるんです。 クチバシは最後まで消化されません。 それはダイオウイカやダイオウホウズキイカに限らず、普通の大きさのイカでも、 キチン質で出来ているクチバシだけは残るんです。 イカのクチバシの事をカラストンビと言います。 これ本当に鳥のクチバシのように2枚の上下で出来ていてね、 先が鋭いんです。上の方が細くてカーブがゆるいのでカラス。 下の方が強く曲がっていて猛禽類のクチバシみたいなのでトンビ。 それでカラストンビというんです。 マッコウクジラのおなかの中には長い年月に渡って蓄積されたイカのカラストンビが それこそ何万個も見つかります。 その中には巨大イカのもあるでしょう。 それでですね、同じ重さの金と、同じ値打ちがあるされる龍涎香(りゅうぜんこう)という 高価な香料の元があります。お香ですね。 この龍涎香、実はマッコウクジラのおなかに溜まったカラストンビが クジラの分泌物で変化したものが排せつされたものなんです。 正体を知るとなんだか身もフタもありませんね。 マッコウクジラから排泄された龍涎香は、水より軽いので海面にプカプカ浮いていて 海岸まで流れ着く事があります。 だから昔は偶然によってしか手に入れる事ができなかったんです。 とても貴重な天然香料だったんですね。高価なのもわかります。 そして 商業捕鯨が行われている間は鯨を解体する時に入手できるようになりました。 まぁ、高価ではあったんですけれど商業的に供給されていました。 でも1980年年代に商業捕鯨が禁止されて、今はまた商業捕鯨開始以前と同じ様に、 ぷかぷかと海岸にたどり着くのを拾うという偶然によってしか、 もう龍涎香は入手できなくなりました。 それからジュール・ヴェルヌの書いた古典SF「海底二万マイル」というお話にも、 潜水艦ノーチラス号が巨大イカに襲われるシーンが出てきます。 軍艦とも対等に渡り合えるノーチラス号も巨大イカには通用せず、 最後の手段として潜水艦ノーチラス号は浮上して乗組員が斧で 巨大イカと肉弾戦を繰り広げるんです。武器は斧です!(笑) そしてなんと巨大イカを撃退してしまいます。 でも乗組員も犠牲となって、ネモ船長や主人公の博士の心に大きな傷を残すことになるんです。 で、のちにディズニーがこの海底二万マイルを映画化します。 このノーチラス号を巨大イカが襲うシーンも見事なものです。 イカの腕や目玉、そしてカラストンビもすべて機械でホンモノソックリに動くようになっています。 カチカチと音を立てながらノーチラス号に迫り来るカラストンビ。 リアルです。 ただちょっと間違っています。 この映画のカラストンビ、上あごのカラスが下あごのトンビを覆うように作られています。 ホンモノのイカはすべて、下あごの方が前にでている受け口です。 ディズニー、そこがちょっと残念です。 今年1月にダイオウイカの全国放送でしょ。 2月にはイカが飛んでいる連続写真のニュースでしょ。 そして3月にもイカ関連のニュースがありました。 世界の深海に住むダイオウイカは全て同じ1種類の可能性があるというニュースです。 世界中の海域で発見された43体のダイオウイカの死骸からDNAを解析してみたら、 その差があまりにも小さかったので、 もしかしたら世界には1種類のダイオウイカしか存在しないかもしれないというニュースです。 言い伝えと物語の中にいた巨大イカが21世紀になってやっと、 私たちの目に見える所までやってきたんですね。 あ、そうそう、今日の最後に是非これを言わせてください。 トビウオは英語でフライフィッシュと言います。 それじゃぁ空飛ぶイカはイカフライ?    * * * * *  * * * * *                         光の届かない真っ暗な深い深い海の中で             ダイオウイカはその大きな目で             何を見るのだろう             いにしえの言い伝えの中で             船を沈め             人を引きずり込み             海の恐怖を人々にたたき込んだ             イカは空を飛ぶ             ならばダイオウイカもいつか飛ぶ日が来る             大きな目はイカの未来を見つめている ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「蜘蛛と雲の話」 蜘蛛の仲間には、生まれてまもなくの小さい頃、 糸をたなびかせて風に乗って移動する種類のものがいます。 そうやって生息域を広げるんですね。 海の真ん中に、火山活動なんかで島が出来ると、 まず最初に来るのがクモだそうです。 2011年の8月7日のこと。 羽田空港の気象レーダーが、東京西部の上空約500mの所に 全長1mm程度の昆虫などが滞留しているのを見つけたんです。 東京湾からの冷たい海風と陸の暖かい空気がぶつかる場所に、 風に流されてきたホソハネコバチやクモが滞留したものがいると判断されました。 そして、そこで積乱雲が生まれたのも確認したんです。 最初にできた積乱雲から、冷気が雨とともに噴き出します。 これに乗って昆虫などが移動するのも気象レーダーは追跡しました。 冷気が次々と新しい積乱雲を誕生させたり、 積乱雲を大きくしたりする場所も確認しました。 そして、この日は、一帯は豪雨や落雷被害に見舞われました。 このニュース、いくつかの凄い事が書かれています。 気象レーダーが1mm程度の昆虫を見つける事ができるって事。 なんて優秀な。 昆虫の体内の水分が、雨滴と同じようにレーダーの電波を反射するらしいんですけどね。 小さな昆虫たちや蜘蛛の子どもが風に乗って旅立つっていうのは、知っていたけれど 上空でみんなで留まっていたとは。 その留まっていた場所は積乱雲が発達するような場所で、その積乱雲を利用して 各地にばらまかれるように飛散していくのかっていう事。 って事はですよ。気象レーダーで、風に乗って運ばれる蜘蛛を追跡して 積乱雲予測も出来るかもって話です。 小さな蜘蛛や昆虫たちは、積乱雲のような大きな力をも利用して生き抜いている力強い 生命であること。 人間の便利を追及したつもりの科学の発達で、 ついでに判ってしまう命の戦略や仕組みの奥深さっていうのも、なんか良い話。 蜘蛛と雲のお話でした。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今回のメイン記事を書いてて、海の怪物クラーケンに行き着いた時の私の感激ったら。  しばらくクラーケン関連をネットで追っていました。(笑)  初期の頃の目撃情報は12世紀のノルウェー近海です。  バイキングの活躍した地域と時代ですね。  クラーケンは、アイスランド沖やアフリカ南西部のアンゴラ沖などにも出没して、  19世紀頃までは目撃情報が寄せられていたんです。  って事は19世紀頃に絶滅した動物かも。(笑)    クラーケン出現の条件ってのがあるんです。  キーワードは「帆船と凪(なぎ)」です。  風がなくなって海が凪ぎになって、船が減速したり動かなくなってしまった時に  クラーケンが船を襲うんです。  19世紀っていうのは船が替わっていった頃です。  風まかせの帆船から動力船へ。木製から鉄製へ。  船は大型化と高速化していったのです。  このあたりの文明化がクラーケンが現れなくなった理由でしょう。  人類共通の妄想と、生物学と機械化の発達の境界線が19世紀なんでしょう。  それから、私たち日本人にはイカとタコの区別は重要な事ですけれど  西洋人にとっては(特に昔の)、なんかにゅらにゅらしたものという事で  その区別はあまり重要ではなかったのだなと調べていて感じました。   ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!   http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  今まで通りバックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「空飛ぶイカと巨大イカの話」は、ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「空飛ぶイカと巨大イカの話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0701.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.179の参考書籍と参考サイト    UMAファン 未確認動物           http://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-841.html     NHK 海 Ocean and Planet           http://www.nhk.or.jp/ocean/giantcreature/    イカはしゃべるし、空も飛ぶ  奥谷喬司  講談社BLUE BACKS    (*゚∀゚)ゞカガクニュース隊    風に乗って運ばれる 「蜘蛛」 を気象レーダで追跡して積乱雲予測    http://www.scienceplus2ch.com/archives/4023349.html ★予告です。 7月15日放送「植物は音楽を聞くのかの話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は8月5日) 8月5日放送「スズメバチ、ハキリアリからみる社会性昆虫の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は8月19日) 8月19日放送「イヌがお伊勢参りする話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は9月6日) 9月6日放送「おばあさんの存在が火星移住を推し進めた話」(書き終わった。丸4周年記念原稿だ)  (ネットにUP予定は9月19日) 次、まだ何も決めてない…。 ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  丸3年を過ぎ4年目を目指しています。  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。  そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ エビって反らないと思うんですよ。 なのに「エビぞり」という。 そってないよね。曲がってるの逆方向だよね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.179  2013年7月15日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━