2013/12/15━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.189 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 すっかり寒い日が多くなってきました。 寒くなると暖かいものがおいしいですね。 日本は四季がはっきりしていて、秋にできた収穫物を長い冬に備えて 保存食にする知恵を持って暮らしてきました。 今でこそ冷蔵や冷凍技術などが発達して、便利になったけれど、 その分、旬のものの喜びというものは半減してしまいました。 ある学者さんの集まりで懐石料理を食べたあとの 雑談で「縄文人は何を食べていたのか」という話題になった時に 考古学者が「ワラビ、ドングリ、クズ、サトイモ。それからハマグリ、タイ、 アユ、イノシシ」と挙げていったら、そこにいた皆が顔を見合わせたそうです。 というのも、その多くをたった今食べたばかりだったんですね。 日本料理は旬のものを使います。縄文人も旬のものしか食べません。 縄文人の食べ物と現代の高級日本料理は、同じ材料なんですね。 私たちの生活は、1万年以上続くあの長い縄文時代の上に成り立っています。 どうかすると縄文の頃の風習をまだ持っていて、 所々に顔を出しているのかもしれません。 今日の話題は「縄文時代は母系社会?の話」です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■縄文時代は母系社会?の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ よく中国4000年の歴史っていう言い方をします。 エジプトは古代エジプト王朝から5千年といわれています。 ものっすごく古く長い歴史の国だなぁ。敵わないなぁって思ってしまいます。 でも縄文時代は1万3千年から1万6千年続いたといわれています。 1万年以上は軽く続いている長い長い歴史を持っているんです。 でも、日本の歴史では縄文時代は軽く扱われます。 今ではもうちょっとマシなのかもしれませんけれど、 私の子どもの頃は、縄文人は毛皮を着て棍棒を持ったサルっぽい野蛮な人という ような扱いでした。 このイメージはひどいです。 彼らは私たちの原型となった同じ日本人です。 文明はチグリス・ユーフラテス川、ナイル川、インダス川、黄河の四大河川の 周辺からおきて、その四大文明が世界に広がったという見方が主流です。 大きな川が肥沃な土地をもたらし、農業が起きて文明生まれたという説です。 学校でそう習いました。 という事は、それ以外の地域から、ましてや大陸からかけ離れた辺境の 日本列島からは、独自の文明や文化が起きるはずもないという事になりました。 日本のものでよく起源がわからないものは、みんな海外からやってきたと 考えることになりました。 だから、米作り、織物技術、高倉式倉庫など衣食住の色々な文化は、 弥生時代に朝鮮半島からもたらされたという事になりました。 でも最近、九州で発掘された4千年前の土器に、布目を押し付けた跡が確認されて います。縄文時代にはすでに、織物の技術があったんですね。 高倉式倉庫は5千5百年前の三内丸山遺跡でその跡が見つかっています。 漆の技術もあって、漆器や漆塗りのクシが見つかっています。 縄文文化は素晴らしいです。 火焔土器と呼ばれる燃え上がった炎のような形の土器や、魅力的な土偶たち。 どれほどの精神文化があったのでしょう。文字を持たない彼らの ことはかすかな痕跡から想像するしかありません。 縄文時代の人たちは私たちと変わらない、そしてなかなかな文化を持った人たち のようです。 すべての文明は海外から来たという説も、怪しくなってきました。 なぜ縄文時代は1万年以上も続いたのか。 この一万年っていう時の長さにも驚きですけれど、どうにもにわかに信じがたい のが、縄文遺跡から見つかる遺体には殺された痕跡がないのです。 弥生時代の遺跡からは殺されたと見られる遺体が多数出てきます。 なかには鋭い石器や金属が突き刺さった状態で発見されるものもあります。 縄文人が、かつての教科書に書かれていたような野蛮で原始的だとは、 まったく思いませんけれど、彼らが私たちと同じなら、1万年もの間戦争の痕跡が ないっていう所がどうにもわかりません。 1万年と言ったら中国四千年よりも倍以上も長いんですよ。 なぜ1万年もの長きに渡って争いの跡が見つからない時代があったのか。 それがなぜ弥生時代になって戦いがある時代になったのか。 今日はこの辺りの謎にも挑戦していきたいと思います。 縄文時代は長いです。 1万年以上続く中で色々な時代に、北からまたは南から、人々が日本列島に渡って きました。前期には、北方シベリアから、南方海洋民族が。 中期には、大陸からモンゴル系の人たちが。 他にも色々交じり合って日本人となっていきました。 縄文時代は、長い氷河期が終わって暖かい間氷期になった頃から始まります。 暖かく湿った空気は、暴風雨を呼びます。 地すべり、山崩れ、土石流、高潮、津波などが多く発生する厳しい自然環境でした。 この頃、日本列島にある多くの火山はこの時期に集中して噴火したといわれています。 縄文人たちが暮らした日本列島は、物凄く過酷な自然環境だったんですね。 海水面は今よりも高くて、今の平野部のほとんどは海でした。 盆地もだいたいは湖や沼でした。 だから人々は、海に近い山の尾根やちょっとした丘などに住み着きました。 そんななので大集団で移動してきた人たちも、 小さな集落に分かれて細々と住むしかなかったんです。 でも、そういう小集団が生きていける条件が、この日本列島にあったんですね。 それは四季の変化に富んだ多様な動植物の存在です。 そこで人々は、海と山に半径3kmほどのテリトリーを作って、 季節季節の山の幸、海の幸を手に入れて生きていく事になったんです。 その場合、日常の食料収集は女たちの仕事です。 女たちはそのテリトリーの中で木の実を集めたり、貝を拾ったり、簡単な罠や 仕掛けを作って、動物や魚なども獲ったようです。 力仕事っていうよりも、こまごました手仕事ですね。 でも歴史を学問としてみると、農耕の方が上で、こういう採って集める採集生活は、 狩りや魚を獲るよりもさらに原始的とされがちです。 季節と共に1万年以上も命を繋いできた知的な行為と、 もっと評価されてもいいと思います。 たとえば農業だけで暮らしていたら、天候に恵まれない年は大打撃ですけれど、 こういう採集生活だと大きなはずれの年ってないのかもしれません。 草の根を取ったり、海にもぐって海草を取ったり、網や延縄にも工夫もしたでしょう。 木の実、山菜、魚介類と小動物。日本人の豊富な食のレパートリーの原型です。 豊かな大陸での単純な農耕作業からは大文明が起きたかもしれません。 それは、言い換えれば大企業のサラリーマンです。 それに比べたら縄文人の採集生活は、貧しい海山で創意工夫をして生きぬいた 自立自営の零細企業の社長のようなものじゃないかと思えます。 遺跡からわかることなんですけれど、縄文の人たちの間の物資のやりとりは かなり活発だったようです。 たとえば美しい緑色のヒスイの加工された玉は、全国各地の縄文遺跡跡から 見つかります。 でもこのヒスイの原石は新潟県の姫川上流でしか採れないんです。 どうして全国の遺跡から見つかるのでしょう。 他にも謎はあります。 縄文時代は、今よりも温暖化していたのにも関わらず、 北は北海道から南は沖縄まで、北方型住居を思わせる竪穴式住居が作られています。 この現実を無視したような縄文人の竪穴式住居を持つ、 北から南までのこの統一された文化は、誰がどのように伝えていったんでしょう。 何故、縄文遺跡には争いの跡が残っていないのかも含めて、 その謎解きをしていきたいと思います。 たとえばアメリカインディアンの集落も、親族で構成されていることが多いです。 沖縄では13世紀くらいまで縄文的な生活が続いていましたけれど、 集落は親族集団でした。 縄文の人たちの集落もおそらく血族集団だったんじゃないかと思われます。 そう考えると自立自営の小集団の生活は、かなり安定した生活だったことでしょう。 その生活は母を中心とする母系社会です。 母系社会では、生まれた子どもは皆、母の子です。集落全体で育てます。 血族集団なので結束力は強いし、トラブルも年長者が治めやすいです。 ただ困ったことは、若い男女の伴侶がいないことです。 だから男たちは、しばしば他の集落の女たちの所へ行ったんです。 先ほど例にあげたインディアンの部族でもそういう例があります。 男たちはよその集落の家の女のたちの所へでかけます。 中には長期に滞在する者もいるけれど、そこはその家の女性が支配している所。 男は働きが悪いと子どもが何人いようと追い出されるんです。 生まれた子どもはすべてその女の家の住人になります。 縄文の男たちも、他の集落の女たちの所へ行ったのでしょう。 こういう婚姻制度「妻問い(ツマドイ)」と言います。 男たちがよその女を訪ねる時手ぶらでは行きません。 食料をはじめ、石器や土器や漆の工芸品やヒスイ玉などをみやげ物として 持参したと考えると、全国で同じものが出土するのもわかります。 縄文文化が北から南まで広い範囲内で同じ文化圏となるのは、 男たちが、激しく移動して文化を伝えたからなんですね。 男の放浪で文化圏が作られたって事です。 女たちは集落の小さなテリトリーからは動きません。 集落は母を中心とする安定した場所なんです。 この縄文人のプレゼントは、単なる便利なグッズではなかったと思われます。 魂なんですね。 現在でも、日本人の贈答品につける熨斗(のし)ってあるでしょ。 今は印刷したものが多いけれど。 あの熨斗の原型は熨斗アワビの略です。のしたアワビです。 アワビは美味しいだけじゃなく、栄養があって加工すると保存も出来ます。 昔から神様に供える神聖なものでした。 そのアワビがね、土偶になっているんですよ。 土偶は強い魂を持つものの偶像です。 超自然力のあるものを土偶としたんです。 だからイノシシの土偶はあるけれど、弱いシカの土偶はないんですね。 縄文の人型の土偶は圧倒的に女がモデルになっているものが多いです。 母系社会をずっと辿っていくと、それこそ原始の母というか最初の女の人に 行き着きます。 そういうもともとの女の人を象徴して土偶にして祭ったのでしょう。 こうやって見ていくと、日本列島の島国の風土が母系社会を作り出したのが わかります。 痩せた土地で血族ごとに小さなテリトリーを作って、季節のものの恵みの中で 生きる方法では、血族の団結はとても重要です。 その団結を崩す要因となる、嫁入り婚や婿入り婚は禁じられて、 男が女の所に一時的に訪ねるツマドイ婚になったのでしょう。 で、この母系社会の婚姻制度のツマドイ婚。 これがとても重要なんです。 このツマドイの制度では、父親が誰であっても女の産んだ子はすべて女のものです。 みんな手元において育てます。 一方、男たちには子どもがいません。 ツマドイしたあとは、クマ狩りをしたりクジラを獲ったりなどして、 それを土産にして色々な女の集落へ行ったのでしょう。 こうして物流が起きて縄文の同一文化圏を作り出していきました。 このツマドイという制度は、その後ずっと日本に息づいています。 たとえば平安貴族社会も男が女の所に通う通い婚でした。 平安貴族の男女は、歌を読みあって相手の品定めをします。 ものすごく優雅ですね。 ツマドイは歌の呼び合いという事から、ヨビアイという言い方に変化して、 ヨビアイは夜這いという形で、昭和の初期の頃でも山村には普通に残っていた習慣 でもありました。 この母系社会なんですけれど、それほど珍しいものでもないんです。 それに近い形はたとえば、古代沖縄もそうですけれど、昭和のはじめ頃の東北にも 見られました。 それはこんな形態です。 屋敷林に囲まれた敷地に、小屋が何軒もあって、いちばん大きなものは家長の夫婦が 住んでいます。 あとの小屋は妻屋と言って年頃になった家長の姉妹や娘たちに一軒ずつ与えられて 住みます。だから妻屋に住むのは女一人か、または母子家庭です。 子どもたちはよそのツマドイによって出来た子です。 このほかにも小屋はあります。 家長の父母の隠居用の小屋。 そして家長の兄弟や息子たち、その家の成人男子たちが雑居する長屋です。 住まいに男女差があるんですね。 これは、女たちは他所からツマドイを受けるのでプライバシーが必要で、 男たちは他所へツマドイをするので雑居でよかったんですね。 そういう家では嫁入りも婿入りもなくて、女たちは生涯、生まれた家を離れることは なかったんです。 これって縄文の頃の制度が形を変えて、昭和のはじめまで残っていた例と思います。 他にも長野県にある合掌造りの建物で有名な白川郷にもそういう風習が 明治の頃にも残っていたという事です。 どこの家でも人口が減るのを極端に嫌って、人々はツマドイによって自分たちの娘 たちに子どもが出来るのを喜ぶけれど、自分の娘や息子をよそにやることは しなかったといいます。 いずれにしても、縄文時代がはるか昔に終わっていても、 山村では長らく母系社会の名残は続いていたようなのです。 縄文社会は母系制社会だったとすると、納得出来ることがあります。 なぜ、戦争をしないで長い時を暮らせたかという事です。 父の原理が支配する社会では、しばしば力のある男が多数の女を抱えて たくさんの子どもを産ませ、血族王国を作りたがります。 そして権力を巡って男同士の争いが始まります。 権力者の子どもを産んだそれぞれの女同士の争いも始まります。 事態はどんどん深刻に絡み合っていがみ合います。 父の原理が支配する社会では競争が激しくなった結果、社会は進歩します。 でも争いは多くなり、環境破壊も起こり、弱者は切り捨てられます。 母の原理が優先する母性社会は、平等の思想から競争は起きません。 だから社会も進歩しません。 そのかわり弱者切捨てもないし、争いも環境問題も引き起こさないんです。 男の支配は「社会の進歩と格差」を生み出し、 女の社会は「社会の持続と平等」が進んで進歩はしないんです。 一万年以上続いた縄文時代のキーワードは母系社会だったといえるのでしょう。 時が移り、縄文時代から弥生時代になると、遺跡には争いの跡が見られるように なります。 これは稲作が主流になってきて、田んぼ作りに男の力が必要になってきたから なんでしょうね。 集落の中心が母から父に移行して、母系社会の形が崩れ、 競争社会と格差が生まれたんですね。 そうそう竪穴式住居についてもお話しなければなりません。 縄文の時代は今よりも暖かかったにも関わらず、北海道から沖縄まで各地の風土を 無視して同じ形式のしかも北方型の竪穴式住居が作られました。 もしかしたら、人が住む住居というよりも、人々とって大切な火を雨風から守る 種火の保存場所と考えると納得できます。 炉の奥にはしばしば祭壇が作られていて、土偶などが祭られたあともあります。 竪穴式住居の中は聖なる空間で、その中心にあるのが火です。 昔の日本家屋にある囲炉裏。これって縄文の頃の名残かもですね。 縄文土器は女が作ったといわれています。 土器の表面には貝殻、渦巻きまたは炎のような色々な模様があって、 中でも多いのが縄目です。 縄文土器といわれる由来です。 草一本一本の繊維は弱いけれど、寄り合わせると強くなる所に超自然力の魂の力を みたのかもしれません。 そういうマジナイの世界を女たちの手で形にしたのが縄文土器だったのでしょう。 弥生時代に入ると、土器の表面からそういう模様が消えてしまいます。 土器の表面はつるっと平らになって機能的になっていきました。 土器は、たんなる生活用具になってしまって、 縄文の時代は終焉を迎えていったのです。    * * * * *  * * * * *                                      旬のものを食べるために       空を見上げて季節を知るのは       女の大事な仕事だった       空を見上げて予知をする行為は       次第にマジナイに転化していく       超自然の力を信じ       超自然の力を欲した       女は子を産み       男は放浪した       放浪は物流を活発にし       独自の一大文化圏が日本列島を覆った       偉大なる母を中心とする       平和で暖かい遠い遠い昔の物語       縄文の魂は       今でも私たちの中に息づいている ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「父の原理と母の原理のそれぞれの社会と、チーターとライオンのそれぞれの社会」 今年10月に配信したvol.184の「やまねこ通信」のメイン記事「縮む世界で生き延びる話」 の中で私は「なぜ企業は大きくなろうとするのか?」という疑問を発しています。 その答えが今回の縄文の話を書いていてはからずも判ってきました。 その前に、NHKの番組でユニクロのイスラム圏進出の話題を追った番組を見ていたのです。 「また企業が広がろうとしているー」と思ってみていました。 その中に「競争社会では、広大できなければゼロになってしまう」というような 言葉があったのです。 あっ、そういう事なのかと、その言葉が心に残りました。 その後、縄文の母系社会のシステムを知り、父の原理の社会と母の原理の社会の 特徴を知りました。 父の原理の社会は、競争と格差を生み、環境を破壊し、社会が進歩する。 母の原理の社会は、持続と平等があり、環境は保たれ、社会は安定し進歩しない。 現代は、父の原理の社会制度で動いています。 大きくならなければ、競争原理で負けてしまってゼロになってしまうんですね。 ひとたびこの原理で動く事を選択すると、種族が消滅するまでこの原理で動くしか なくなってくるのかなとも思えます。 で、話は大きく変わります。 チーターとライオンの生活制度の話です。 よく動物番組でチーターがテーマのときは、チーターのお母さんの子育てという テーマが番組になりやすいです。 お母さんチーターが子どもを育てます。 子どもが小さい頃は、お母さんチーターは、子どもを置いて狩りに出かけ、 餌を獲って戻ってきます。 子どもたちがある程度大きくなったら、狩りを教えます。 この間、お母さんチーターの身に何かあったら、子どもたちの死を意味します。 狩りがうまくいかなかったら、やはり子どもたちは死にます。 一緒に狩りが出来るようになったら、子どもたちを追い払って自立させます。 お母さんチーターの誇らしげなこと。立派なこと。狩りがうまいこと。 お母さんチーター、素晴らしい。 ここで番組は終わります。 で、私は思うのです。 お父さんチーターは何やってんだー!(笑) お父さんってば、自分のためだけに狩りをして暮らしているだけなんですね。 狩りして食べて寝ての繰り返し。たまにメスを見つけたら交尾するくらい。 それってどう考えても、お母さんのチーター人生の方が中身濃いじゃん。 お父さんチーターの一生って中身薄いじゃん。 ライオンはちょっと事情が違います。 ライオンは、メス社会がしっかりしてるんです。 オトナのメスライオンが何匹かいる群れがあって、群れ全体で子育てをします。 群れを率いるオスは時々入れ替わります。 そこは、オスの原理で、外から強いオス、勢いのある若いオスが挑戦してきたら、 群れのオスはメスの群れの所有権を賭けて戦います。 で、群れの子どもたちは、メスはそのまま群れの一員となって 狩りを習います。 オスは赤ちゃんのときこそ一緒に育つけれど、ある程度大きくなると 子どものメスが大人のメスに狩りを習っていても、 それを寝転んでぼんやりと見ています。(笑) 何やってんだ、子どもオス!(笑) そうしてオスはぼんやりと過ごすけれど、その内、群れのオスに追い出されます。 追い出されたオスは途方にくれます。 同じように追い出された若オスとチームを組んで、 力を合わせて狩りをして暮らして生きます。 はぐれ若オスの小さな群れができるんです。 ここで体力と知恵?と勇気?と根拠のない自信を付けて、 群れを持っているオスに挑戦するというのが、ライオンのオスの生き方です。 ライオンの群れは、メスが狩りの中心です。 メスが共同戦線で見事なチームワークで狩りをします。 獲ったと判ったらオスがやってきて先に食べ、残りをメスと子どもたちが食べます。 このライオンシステムって良くできているなと思います。 完全なシングルマザーのチーターシステムでもないし、 父の原理がオスの側だけに働いて、母の原理のメスの社会がある。 ふぅむ。ライオン、なかなかやるなと思っている所です。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今回のメイン記事「縄文時代は母系社会?」は、もうパソコンやスマフォから  聞く事ができます。  で、私、そんなに滑舌が良い方ではなくて、「母系社会」が、ともすると  「ボケ社会」に聞こえてしまいがちです。(笑)  せっかくの話が、台無し感満載であります。  たとえ「ボケ社会」に聞こえたにしても、高齢者問題を扱っている訳では  もちろんありません。(笑)  http://crashlanding.under.jp/rajiyama1202.mp3  HPから聞けます。直接URLは↑ここです。 ★南極で氷点下93.2度が観測されていたことを12月10日NASAが発表しました。  この気温は2010年8月10日のデータからわかったことです。  これまでの地球上最低記録は1983年の南極ロシア基地(ボストーク基地)で  観測された89.2度。  人の住んでいる地域での最低気温は、北東シベリアでの67.8度。(1892年と1933年)  こんな最低気温の話を甘酒なんか飲みながら、記しています。(笑) ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日12月16日19:00から「単位の話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「縄文は母系社会の話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「昔すぎてよくわからない、絶滅していなかった話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama1202.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.189の参考書籍      「縄文人に学ぶ」 著/上田 篤  新潮新書524 ★予告です。 12月16日放送「単位の話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は12月30日頃) 1月6日放送「ウマ文化の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は1月20日) 1月20日放送「右と左と螺旋の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は2月3日) 2月3日放送「右と左と螺旋の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は2月17日) 2月17日放送「イチジクの約束の話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は3月3日) 3月3日放送「ギョベックリ・テペ遺跡の話」(まったく未定)  (ネットにUP予定は3月17日) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  5年目に突入の「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「『ほう』と言ってみて」と言われた。 「ほう」 「やっぱりミミズクに似てる」 え? ミミズク似なの? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.189  2013年12月15日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━