2014/7/6━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.202 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 北国に短い夏がやってきました。 活気付いているのは人々だけではありません。 花はいっせいに咲いてそれにともなって昆虫たちも忙しそうです。 去年は2度もハチの話をしました。 ミツバチと、社会性昆虫のハキリアリやスズメバチの話でした。 今日もハチの話から始まります。 ハチの種類はマルハナバチとクマンバチ。 でもハチの話からどんどんずれて、最後は火星の話になってしまいます。 今日の話は「クマンバチは空を飛ぶ話」です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■クマンバチは空を飛ぶの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私は庭を畑にして色々なものを植えて楽しんでいます。 トマト、キュウリ、カボチャ、マメ類、スイカ、トウモロコシやブロッコリーや ダイコンなど他にも色々植えています。 庭にはさまざまな昆虫もやってきます。 ひらひらと優雅に飛んでいるチョウは害はなさそうですけど、 チョウは要注意です。 どこにタマゴを産もうかと狙っているからです。 アゲハ類はパセリやミツバに産もうとしています。 モンシロチョウはキャベツやブロッコリーに産みたがっています。 卵から孵った青虫たちはたちまち葉っぱを食べ散らかしてサナギになって、 飛び立っていきます。 庭の畑は彼らの故郷となって、 あとには青虫レストランとなってしまった葉っぱの残骸が残ります。 大歓迎の昆虫もきます。 それがハチです。 私の庭に来るのは圧倒的にマルハナバチが多いです。 マルハナバチっていうのは、黄色と黒のふわっふわの毛をまとった ちょっと大型の丸っぽいハチです。 いつも忙しく花の間を飛び交って、蜜や花粉集めに熱心です。 近づいて観察しても無視されます。 あまりヒトに興味ないみたいです。 ミツバチとマルハナバチは、同じミツバチ科で、大家族を作って 花に頼って生活しています。 でも、餌のとり方には大きな違いがあります。 ミツバチは、餌の蜜を見つけると巣に帰って、 ミツバチダンスをして仲間に場所を知らせて、みんなで採りに行きます。 マルハナバチは仲間に知らせることはなくて、 個人個人でばらばらに餌を探して集めます。 これね、ちゃんと理由があるんです。 ミツバチは熱帯で進化したと言われていて、 マルハナバチは北方で進化したと言われています。 熱帯の植物には、毎年花が咲く訳でもなくて 数年に一度いっせいに花を咲かせる植物がたくさんあります。 ミツバチダンスで場所を知らせてみんなで採りに行くのは、 まれに見つかる大量の餌を一気に集めるのに適していますね。 まぁ、熱帯の方が競争が激しいのもあるかもしれません。 北海道は、ニホンミツバチには寒すぎていません。 養蜂から逃げ出したセイヨウミツバチがいるくらいです。 だから基本的には北海道にはミツバチはいません。 いるのは北方種であるふわっふわの毛が生えているマルハナバチなんですね。 マルハナバチは寒さに強いです。 早春、冬眠していたマルハナバチの女王が目覚めたばかりの頃、 時折ミゾレが降ることがあっても大丈夫なくらい寒さに強いんです。 春、早い時期にピンク色の花を咲かせるサクラソウという植物があります。 このサクラソウは日本中に野生種がありましたが、 近年どんどん減っていっています。 北海道にも日高の方に自生している所があります。 このサクラソウが真っ先に花をつける頃、花粉を運んでくれる昆虫たちは まだいません。 ただマルハナバチの仲間のトラマルハナバチはいます。 このトラマルハナバチの女王が目覚めるのが、 ちょうどサクラソウが花を咲かせる頃なんです。 だからもう独占的に蜜と花粉を集めます。 そしてひとりで巣を作って、タマゴを産んで、子育てをします。 それにはサクラソウの蜜と花粉が欠かせないんです。 働き蜂が育つ頃には他の花も咲いています。 サクラソウも女王蜂に来てもらわなければ種を残せません。 トラマルハナバチとサクラソウは強い共存関係にあります。 可憐なサクラソウを保護するには、 トラマルハナバチが棲める環境を保護しなきゃならないって事なんです。 19世紀、イギリスが大英帝国として勢いが良かった頃 「大英帝国の繁栄は、ひとえにマルハナバチのおかげである」 という言葉がありました。 大英帝国の繁栄を支えるイギリス海軍の鋭気を養っているのは牛肉であり、 そのウシたちが食べるのが赤クローバーだからなんです。 赤クローバーとマルハナバチも強い共存関係にあります。 赤クローバーの原産地は西アジアで、栄養価の高い牧草として イギリスに普及したのは18世紀です。 クローバーの花って丸いでしょ。白い花と赤い花がありますね。 あの赤い方の花をすっと抜いて根元の方を吸うと甘いです。 私は子どもの頃よく吸っていました。いや、実は 今でも赤クローバーを見つけると誰も見てないのを確かめて 時々吸っています。(笑) この丸い花は小さな花の集まりです。 一つ一つは細長い形をしています。 だから口の短いミツバチはクローバーの蜜まで口が届かなくて吸えないんですね。 口の長いマルハナバチにとっては、赤クローバーはほぼ独占できる蜜なんです。 こうやって植物と昆虫は契約を結んだかのような共存関係になる事が多いです。 それは、花にとっては、なるべく同じ種類の昆虫に来てもらって花粉の媒体役に なって欲しいし、昆虫の方は独占できて有利だからです。 だから、片一方が数を減らすともう片方も数を減らすことになります。 だから大英帝国は、マルハナバチに支えられていたし、 日本のサクラソウの減少阻止のためには トラマルハナバチにも目を向けなければならないんです。 「クマンバチの飛行」っていう有名な楽曲がありますね。 http://youtu.be/-bQ8NlI_ZAk この曲。ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフさんの曲です。 原題は「the flight of bumble bee」といって 日本語では「クマンバチの飛行」として知られています。 でもうbumble beeっていうのは、 クマンバチじゃなくてマルハナバチの事なんです。 だから忠実に日本語訳にすると「マルハナバチの飛行」です。 でもクマンバチの方が語呂が良かったんでしょうね。 大型のハナバチという事で日本ではクマバチの曲になりました。 クマンバチという言い方も真ん中に「ん」が入って微妙に訛っているみたいです。 それもやっぱりクマバチというよりも クマンバチとした方が日本語として落ち着きますね。 クマ蜂は全身が黒くて翅まで黒くて、胸の毛は良く目立つ黄色の毛が生えています。 クマ蜂とスズメバチは全然違います。 でも地方によってはスズメバチを含む大型のハチをクマンバチと呼んで、 クマ蜂と混じってしまっている事があります。 スズメバチは肉食のハチで昆虫を獲物として狩りをします。 クマ蜂はハナバチで蜜や花粉を集めています。 初夏の今頃、フジの花やニセアカシアの花などにやってきます。 ぶ〜んという大きな音を立てています。 クマ蜂のパートナーはフジの花です。 フジの花は硬い構造で蜜を守っていて、クマ蜂の力でこじ開けないと 正面から開かないんですね。 クマ蜂が蜜を吸おうとすると、胸に花粉が付く仕組みです。 体が大きくて羽音の印象が強いので獰猛と思われることがあるんだけれど、 性質はきわめて温厚なんです。 ただひたすら花を求めて飛び回ります。 そして人には興味を示しません。 ハチだからと言ってむやみに怖がらなくてもいいんですね。 それからマルハナバチを意味するbumble beeって ちょっとあの人の名前に似ていませんか? ハリー・ポッターに出てくるホグワーツ魔法学校の校長先生のダンブルドア。 このダンブルドアには古い言葉でマルハナバチの意味があります。 ダンブルドア校長は、音楽好きでいつも鼻歌を歌いながら 歩き回っているイメージで、作者は名づけたそうです。 クマのプーさんの挿絵に蜂蜜のツボと一緒に描かれている丸っこい黄色いハチは、 その色と形からミツバチじゃなくてマルハナバチなのではと言われているようです。 西洋文化の中ではマルハナバチは人気者なんですね。 次の話題は、ちょっと有名な話なので知っている人もいるかと思います。 「クマバチやマルハナバチは航空力学上飛べるはずがない。  それなのになぜ彼らは飛んでいるのか?   それは彼らが自分は飛べないという事を知らないからだ」という話があります。 こんな話がでるのも最もなんです。 機会がありましたらネットででもクマバチで検索してその姿を見てみてください。 大きい体にとても小さい可愛らしい翅を背中に背負っています。 この体にこの翅じゃ飛べる訳ないと思った人がいたのも無理ないな と思わせるバランスなんですね。 飛べるはずがないのに飛んでいる。 ここから「やればできる」とか「不可能を可能にする」とか 「自分で限界を決めてはいけない」という話をする時の枕に、 クマンバチの話が使われることがあったりします。 いやいやそんな精神論を語るのにクマバチを引き合いに出されても。 出来ないものは出来ないですし。 でもかつては航空技術者に 「クマ蜂は本当は飛ぶのは不可能なはずだ。飛べる訳がない」と 睨らまれていました。 そんな事も知らず理論上飛べないはずのマルハナバチやクマバチたちは、 実際に飛びまわり、航空技術者の夢であったホバリング(空中で静止すること)まで 楽々とやってのけています。 これね、航空技術者たちは大事なものを見落としていたんですね。 彼らは何を見落としていたんでしょう。 生物学者は、ハチを捕まえてきて翅を動かす筋肉の運動を調べました。 生態力学の専門家は、ハチにヒモをつけて、 どの程度の力を出しているのか調べました。 ハチの飛ぶ様子を写真を撮ってそこから秘密を解こうとした人もいました。 色々な分野の学者や技術者が、ハチがどうして飛べるのか調べたけれど、 長い間、ハチは理論上飛べないままだったんです。 そしてやっとわかってきました。 昆虫は、飛行機や鳥とはまったく違った原理で飛んでいる事に気が付いたんです。 飛行機っていうのは飛んでいるときの翼の上の気流は、 下の気流よりも速く流れています。 この気流の違いが圧力の違いとなって翼が浮くのが飛行機が浮かび上がる仕組みです。 だけど翅を絶えず動かしている昆虫たちにはこの理論は当てはまりません。 重要なのはサイズだったんです。 重さの事じゃなくて大きさね。つまり体積です。 空気には粘り気があるんです。 私たちはその粘り気を感じないで生活しています。 飛行機や鳥のような大きなものと、昆虫のような小さなもので 取り巻く空気は、性質を変えるんですね。 飛行機はほとんど空気の粘り気を気にしないで飛んでいるんだけれど、 昆虫は空気の渦の海のようなところを飛んでいるんです。 昆虫たちは上手に空気の渦を作り出して、その渦をうまくつかんで飛んだり、 ホバリングしたり、垂直に上昇したり下降したりしていたんです。 鳥や、その鳥を参考にした飛行機にはそんな器用な事はできません。 航空力学の黎明期には、 この飛べないはずのハチの問題と逆の事で人々は悩んでいました。 つまり計算上は飛べるはずなのに、何故か飛べないという問題です。 ライト兄弟の頃です。 もう体を張った実験のような飛行機で、現実に数字を確かめていきました。 小さな模型で成功するとします。 でも縮尺をそのまま大きくしても結果が違ってくるんです。 飛行機の大きさによって空気の振る舞いが違ってくるんです。 空気にはそういう性質があるんですね。 昆虫っていうのは、鳥よりも早い段階で地球上に出現していて空を飛んでいます。 いや昆虫の場合は空を飛ぶっていうイメージじゃないですよね。 空中を移動するというか、鳥が空を飛ぶというのとはずいぶん違うと思います。 ここまでお話してきて、昆虫と鳥の移動の仕方を、 同じ「飛ぶ」という言葉でひと括りにしてきたのは、ずいぶん乱暴だな思いました。 ヒトは陸を移動する動物だからその辺は無頓着だったんですね。 空中を移動する昆虫の翅はせいぜい2〜3mmです。 大きいものでも数cmでしょう。 あとから登場してくる鳥とは全然サイズが違います。 と、ここまで考えたときに、あれ?大昔に大きなトンボがいたなと思い出しました。 3億年前の石炭紀の森に生息していたメガネウラという巨大なトンボ。 翅を広げた大きさは70cm前後です。 たぶん地球史上最大の昆虫です。 メガネウラ科のトンボは全部が大きかった訳でもなくて、 12cmくらいの現在のトンボと変わらない大きさのもいました。 翅の構造も単純で現在のトンボのようなホバリングの能力はなくて、 翅を時々はばたかせながら滑空していたと考えられています。 あぁ、よかった。そんなカラスくらいの大きなサイズのトンボが現在のような器用に 空中を移動すると考えるとちょっと怖いですもん。 3億年前の事だからいいですけれどね。 鳥を参考にして飛行機は飛べるようになりました。 それではハチのような昆虫の飛び方を参考にして ロボットを作れる事は出来るんでしょうか。 ここまでの話から巨大な我であるモスラは、理論上、飛べない事がわかりました。 昆虫は小さくなければ空中を移動できないんです。 だからハチのような飛び方のロボットはすごく小さいものになりますね。 その内そういうロボットがペットとして普及するかもしれません。 そうしたら、部屋の中で飛ばしたいです。 本物の昆虫が部屋の中でぶんぶんしているのは嫌だけどロボットならいいかも。 そうだな、ふわっふわの毛が生えているマルハナバチ型を飛ばしていたいです。 ハチ型ロボットは小さい事が条件なので価格もそんなに高くないと思うんですよ。 どんなに高くても軽自動車ほどもしないでしょう。 低価格っていうのは魅力です。 ロボットというとできれば人型で作られると嬉しいという気持ちがあります。 でも、足場の悪いたとえば災害現場や火星探査のような所に ロボットに行ってもらう事を考えると、昆虫型ロボットって実用的だと思います。 蜘蛛は昆虫ではないけれど、蜘蛛のようにたくさん足があれば転ぶこともないでしょうし。 二足歩行のロボットはとても親しみが湧くけれど、 私たちが転ぶように、彼らも足回りが危なっかしいですもんね。 マルハナバチやクマバチの飛び方をマスターしたハチ型ロボットに偵察機能をつけて、 人が直接入れないところで生存者を探すっていう事もできるようになると、 将来的には火星探査にハチ型ロボットだなと勝手に想像を膨らませています。 庭の畑でトマトの花から花へ、せわしなく移動するマルハナバチを見ながら、 思いはロボットから火星へまで行ってしまいました。    * * * * *  * * * * *                                       ふわふわの毛をまとった穏やかなハチは        約束をした植物がいる        きらきらした6月の空の下を        花から花へ忙しく移動する        翅は絶えず見えない渦を作り        渦を捕まえ空中に静止し、垂直上下移動する        小さな渦が見えない人間は        ハチが飛べるわけがないとあざ笑う        飛ぶ方法は鳥に聞け、鳥なら教えてくれるだろう        空気の粘り気を利用するハチのマネなどできるまい        小さきものの世界を        壊すな 学べ        宇宙を目指す頭脳を持つと自慢するのなら ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「金魚の小宇宙」 岡山県在住の友人が庭に置いてるいくつものの水瓶(みずがめ)で金魚を飼っている。 この飼い方がなかなかユニーク。 10年ほど前に、子どもさんが、金魚すくいで取ってきた金魚がそもそものはじまり。 飼い方は、庭の水瓶での放置型。 別の水瓶に湧いたボウフラとか藻とかを時々入れてやると、金魚がそれを食べている。 ぶくぶくもなければ、温度調節器もない。 時々卵を産み、卵は他の金魚に食べられたりして、 いつも水瓶の小宇宙が許す適正数を保っている。 そんなんで10年の歳月が経ったのですが、今年初めに事故が起きる。 隣家の軒が壊れて、大量の雪の塊が金魚の入ってる水瓶に 落ちてきて金魚は全滅してしまった…って思ってた。 でも、大きな金魚はなんとか生き残ってて、水瓶をみたら泳いでいて 雑種金魚の生命力の強さに驚く。 2年前に生まれた金魚は全滅していて、親の金魚が二匹だけ生き残ってた。 そうしてそのまま放置していたら、 生き残った金魚に産卵の促しがみえた。 適当に隣の水瓶の水草を、こっちの金魚の水瓶に入れてみたら 産卵が始まった。 それから友人はブログに金魚稚魚のを記録し始めた。 以下、そこから抜粋。 =============== 【4月29日】 金魚と言えども水槽に入れて、普通に毎日「金魚のエサ」を適当にやり続けると 金魚は大きくなってきて、それに合わせて大きな水槽なんぞを買って、移し替えると 金魚は…みるみるデカくなって 凡そ、2〜3年で20cmを超える巨大魚に変身する。 すると飼い主は扱いに困って、誰かに譲るか、川に捨てに行くかの選択を迫られる。 しかし、私のところの10年選手の金魚の大きさは…いまだ5〜6cmの小さなままだ。 最初に飼ってた水槽がとても小さくて金魚5〜6匹でも満員状態で 汲々としてて、しかもエサもあまりやらなかったので小さいまま数年を過ごす。 それから水瓶に移したので、どうも最初の影響が大きかったみたいで まったく大きくならない。 なので、産卵と言ってもあまり卵は産まなくて、多分、数十個程度の産卵だったと思う。 ネットで「金魚の孵化」を調べてたら きれいな水で、適当に酸素を与え続け ヒーターで20〜22℃くらいを保てば、早ければ3日、長くても一週間で生まれる。 って書いてた。 「ダーウィンが来た」とかでは親の魚が卵を守って 孵化まで新鮮な水を送り続けるシーンを見るけど… うちのアホ金魚は、自分が産んだ卵を翌日には食べにかかるので 産卵した夕刻には親金魚は別の水瓶に移す。 なので、新鮮な水も、酸素も、ヒーターもないままの、放置状態で孵化を見守る。 で、昨日…泳いでました。 幼魚が… ザッと見た感じで20〜30匹は泳いでるみたい。 いゃ〜感動的ですよ。 前回が10匹近くが成魚になったけど、今回は、何匹が生き残るのだろうか。 前回は金魚の産卵すら分からないままに いきなり大きくなったメダカ級に育った金魚を発見してビックリしてけど 今回は産卵・孵化・成長が観察できそうなのだ。 頑張れ、金魚の赤ちゃん。 そのまま自然に淘汰されて、生き残った金魚を育てることにした。 【5月9日】 実は、昨日の午前中に金魚の二回目の産卵が始まり、様子を見つつ 午後から卵を産んだ水草を別の水瓶に移す。 まだお腹が大きいので、もしかしたら来週も産卵するかもしれない。 で、最初の金魚の稚魚が元気よく泳いでて 諦めたとはいえ、「餌」を探し続けてて 「ミジンコ」をどこかで探してみようかと調べる。 以前は、この辺の川とか田圃でよくよく見かけてたけど… 水路はコンクリートて゜固められ、生活排水が主なので ミジンコが生息できる環境にないらしく…どこにもいない。 そして、市販のミジンコも探しては見たけど… どうも、ミジンコの孵化は難しそうで「上級者」でないと無理っぽい。   ミジンコを探しつつ、少し思ったのが 一回目の産卵、二回目の産卵の金魚がひのまま淘汰されて数匹ずつ生き残ったとして それを飼うだけでも、もう一つ水瓶が必要になってくるし… やっぱ、このまま自然に任せた方が…いいのかもッ。 って結論に達してミジンコはあきらめることにした。 【6月14日】 現在、金魚は二回目の産卵を終えて 孵化を待ってる状態で、多分来週には孵化するでしょう。 卵を産み付けた水草を別のバケツに入れて孵化を待ってます。 金魚の住んでる水瓶の『水』 について。 金魚の話をすると、ほとんどすべての人が「水替え」の話が出てくる。 実際、自宅内の水槽で飼ってる人は一年間を通して「水替え」をしないといけないのだけど 私の場合は、外の水瓶・バケツの中で飼ってまして その年の冬になると温度が下がって金魚の代謝能力も落ちてきて 餌も食べなくなり、泳ぐこともなくなり、「ほとんど冬眠」の状態に入る。 そしたら、水瓶の水は濁らなくなり、臭いもなくなり、 氷が何度か張って、そして次の春が来ると… バケツの「水」はバクテリアがすべてを分解してくれるスーパーウォーターとなり 翌年からは「水替え」の必要はなくなって しいて言えば、夏になると水が蒸発してしまうので 適当に水の追加をするだけで良くなるのだ。 そして、そのスーパーウォーターだけをバケツに入れとくと 適当な時期からボウフラが涌き始めて、それを毎朝すくって金魚にやり続ければ 秋が来るまで餌に困らない。 【5月16日】 金魚の産卵は続いてて、昨日で四回卵を産んでる。 7〜8cm程度の金魚ながら、思いの外に金魚の産卵量が多いことに驚く。 で、産卵のたびに産み付けられた水草を、他のバケツに移してたのだけど… 金魚が棲んでる大きなバケツの横に四つバケツが並んでて 左のバケツから順に孵化してて、現在二つまで孵化が終わり 今朝、三つ目のバケツの卵が孵り始めてた。 最初のが三週間前で、一週間毎に孵ってて あたりまえだけど、今朝の稚魚と三週間前の稚魚では大きさが違う。 三週間前のは…もう3mmほどに育ってる。 これだけ最初から観察するのは初めてだけど、なかなか面白いもんだ。 【5月21日】 昨日は終日雨でした。 特に夜にかけての雨量は多かったみたいで… 金魚のいるバケツ・水瓶は全て溢れてた…。 ふむ、多分あふれた雨水と一緒にかなりの金魚稚魚が流れたと思う。 こんな感じで自然淘汰が続き、適当な数に収まるのでしょうよッ。 稚魚用のエサを見つけました。 ひとまず買ってきて餌を与えました。 そしたら、午後から雨が降って… 餌が雨と一緒に流れてしまった。 【5月23日】 金魚の孵化が一通り終わって、現在大きな三つの水瓶の中で泳いでます。 この水瓶は水草も浮かんでるし、かなりの藻も漂ってて 相応な生活環境だと思うけど… 少しでも生存確率を上げようと思い 蓮を植えてる水瓶とか、葦の植えてる水瓶にも稚魚を適当に離してる。 で、葦の水瓶の中に話した稚魚が何日か前からいなくなってて 「アラッ。」って感じで、その都度に稚魚を放してたんだけど 今朝も居なくなってて、「水が原因で全滅してるのでは。」って思い 水替えを始めたら…なんと!! 一回り大きくなった稚魚が2〜3匹葦の底に居た。 どうも、最初に放した稚魚で共食いをして生き残った稚魚が その後に入れた稚魚を食べ続けて、大きくなってたのだ。 結果として、この葦の植えてる稚魚が一番大きく育ってる。 ひぇ〜、ここにも「ダーウンが来た」の世界が展開されていたのか…と驚く。 【5月24日】 蓮のある水瓶の中の幼魚が消えてしまう。 こっちも共食いをしたのかなぁ〜 とか思うけど、気配がない。 て゜、前々から気になってたのが水瓶にくっ付いてる小さな貝ね。 こいつを調べると水槽のゴキブリって呼ばれてるやつらしく なかなかやっいみたい。 と言うか、子をたくさん産みつけて蓮を食べてるみたい。 この蓮は観賞用で茎も大きく、野ざらし状態で、 小さな貝が大群で喰いにかかってもびくともしないのだけど… 金魚の幼魚となると、かなりの影響があるようにな気がしてきた。 そんな訳で、少し時間を取って水瓶の貝を取ってしまおうかと思う。 この貝…。実は大きくなった金魚にとっては餌になるみたい。 なので、沢山生んだ稚貝はそのまま、すくって金魚にやるとパクパクと食べつくす。 これから先は成虫は駆除して、稚貝は餌にしてしまおうかなぁ。 【5月29日】 金魚が孵化しておよそ一カ月が過ぎた。 適当にメダカのエサはやってるけど… どうも稚魚は、それが餌だと認識してないみたいで… あまり食べられてない。 でも、そろそろ稚魚に優劣が出始めて 素早く動き回る稚魚と、ぼんやり浮いて日を浴び続けてる稚魚に分かれて 大きさも目に見えて違ってる。 そして、この時点で産まれた稚魚は1/3くらいに淘汰されているように思える。 さてさて、何匹生き残るのだろうか… 結果として自然の掟で淘汰されて強いモノが生き残り 次につなげるチャンスを得るのですかね。 【6月3日】 最初の稚魚が産まれて一カ月を過ぎました。 先週位から大きく成長する金魚と、小さいままの金魚に大きく差が出てきました。 理由の一つは 大きく成長をする稚魚は「餌」を食べてるんですよ。 小さいままの稚魚は「餌」を餌と認識していなくて、食べないんです。 なので、今までと同じ感じで藻をゆっくりと食べ続けてて、小さいままです。 同じ卵から産まれた稚魚なのに、適応能力については「こんなに違うのか」って 思います。 以前は「稚魚のエサ」は午前に撒いても夕方まで残ってたけど… 一週間前くらいから数匹が「餌」と認識したみたいで食べ始めたら それを見た他の稚魚も食べ始めました。 はい、「100匹の猿」ならぬ「100匹の稚魚現象」であります。 前は、朝のエサ撒きをしたら夕方まで残ってたんだけど 今は1時間ほどで「完食」状態です。 なので、セッセと餌をやり続けてます。 共食いの回避が目的なのだけど…どれだけ生き残るのかなぁ。 小さいのは産まれた時のまま生きながらえてる感じ 大きいのは共食いをしたのか、エサで大きくなったのか不明 でも、孵化は同じです。 【6月6日】 餌を食べ始めて飛躍的に大きくなり始めた。 でも、エサを食べない稚魚はそのまま大きくなってない。 でも、稚魚を入れてるバケツが結構大きいのと、 水草も結構生えてるので共食いはそれほど深刻ではない。 このまま大きくなっていく感じがするなッ。 2年前は9匹が生き残ったけど、今回は、かなりの数が生き残ると思う。 なにせ、金魚の産卵をした水草をその都度他の水瓶・バケツに移し 稚魚になってからも適当な時期に共食い回避を目的として、 他のバケツ・水瓶に移したので それぞれに生き残った稚魚が元気に泳いでる。 多分、今回は20〜30匹は生き残ると思うけど… このペースで続くと…来年は移すバケツが無くなると思う…。 多く生き残れば、それはそれで問題が出てくるんだよなぁ〜 どうしましょう。 【6月7日】 餌を餌と認識してから成長速度が飛躍的に早くなった。 この分だと、今月中に優劣が分かれてしまって 「生き残り組」の決着が付きそうに思える。 【6月9日】 金魚の稚魚に餌をやり続けた。 感じとして1時間で食べつくしてる。 現在はメダカの稚魚用のエサを撒いてるのだけど エサを撒いて少しの時間金魚鉢のところでジッとしてると そのうちに稚魚達は私の存在を無視して水面に上がってパクパクと食べ始める。 3〜5分ほどジーとして見てるとなかなか面白い。 で、最初に産卵した卵を入れてる大きな水瓶を見てたら もうメダカの成魚ほどに大きくなってのが居た。 こいついったい何匹を共食いしてここまで大きくなったのだろうか… って思うほどに大きくなってて、完全に『水瓶の主』になってる。 どの稚魚も同じで「とにかく食べて大きくなる」ってのが彼らの仕事なんでしょうね。 大きくなることで共食いの対象から外れ 自力で生き残れる可能性を大きく広げる。 沢山卵を産むってのは、孵化できない可能性 孵化から稚魚となり、淘汰されつつ生き残れる可能性 1000匹で20〜30匹って、エサをやってそれなりに環境が整ってこれなんだから 自然だと…生き残りって厳しいんでしょうね。 まさに「ダーウィンが来た」の世界ですよ。 【6月16日】 金魚が産卵した卵をその都度分けてるのだけど 最初に産卵した稚魚の成育が早くなった。 もう小さな稚魚が消えてしまった。 多分「共食い」で食べられてしまったと思うけど… 大きな稚魚しか見かけなくなってしまう。 ここ最近は「稚魚のエサ」を貪り食べてて   エサを撒いてもほとんど数分で食べ尽くされてる。 その後の産卵した稚魚はほとんど成長が遅くて… もしかしたら大きくなれないままに稚魚のまま夏を越せずに 全滅してしまうのかもしれない。 それくらいに小さいままで…少し心配ではある。 とはいえ、すべてが生き残られると私としては困るのも事実ではあるけど。 【6月18日】 雨が降ると気温が下がる。 温度が下がると元気が落ちる。 元気が落ちると、金魚も活動が落ちて 本日は底に沈んで上がってこない。 元気なのは貝だけだ。 こいつはいつも活発に動き回り、金魚のエサを横取り続けてる。 【6月19日】 最初に産卵した水瓶の金魚が成長してて 既に「金魚の水瓶の主」みたいな大きくなった金魚が居た。 「こいつ、どんだけ共食いしたんだ」って思うくらいに大きくなってて そいつは標準的に成長してる金魚も食べてしまいそうなくらいに育ってて 餌をやると一心不乱に餌を貪り食べ続ける。 なので、それが理由で食べてる途中だと簡単に捕まえられる。 そして、その巨大化した金魚の稚魚を一匹だけボウフラ用のバケツに隔離する。 大きくなると、その分捕まえやすくなり、そんな理由で危険も伴う。 とか思いつつ隔離したのだ。 【6月23日】 二回目、三回目の産卵したバケツの稚魚の中でポツポツと色つきのが出てきた。 その内に真っ赤な金魚色になるのだけど、今は強い稚魚からオレンジ色に変わり始める。 こいつらは強いには強いのだけど… その分目立つので外敵にやられやすい。 個人的には変色は遅い方が生き残れる確率は多いと思える。   一回目の産卵バケツの金魚は10匹ほどオレンジ色に変色し始めてて 変色したオレンジ君からドンドンと大きくなってる。 しおからトンボが金魚の1回目の稚魚のバケツに産卵してた…。 ここに産卵したらバケツの底にたどり着くまでに すべて金魚に食べられてしまうだろうなぁ。 とか思うけど… トンボは「緑色の普通の池」として捉えてるみたいで産卵を続けて そして、私がバケツの近くに行くと…、頭の上にとまりに来る。 多分、私を「敵」とみなして攻撃してるのでしょう。分からないけど。 「産むのなら蓮の水瓶にすれば生き残る確率も高いだろうに…。」とか思うけど そこまでトンボには分からないでしょうね。 【6月24日】 そろそろヤブ蚊がブーンブーンと本格的飛び始めて… 金魚の観察が難しくなってきた。 はい、稚魚は幼いのでボウフラを捕食しないのだ。 困ったこっちゃ。 でも、一回目の産卵バケツの金魚の淘汰が進んでて 週末には半分くらいに減っていきそう。 この二日でかなり減った感じ。 =============== この友人のブログの金魚日記は、ものすごく興味深いです。 まさに身の丈ワイルドライフです。 生物の次世代を残す戦略には大きく分けて2通りあります。 たくさん産んで、放りっぱなしだけど、いくつかが育てばいいやというやり方。 これをr戦略といいます。 r戦略は、産卵数を増やすとすれば、そのためには卵を小さくしなければならないし、 そうすれば個々の卵の生存率は低くなるというもどかしさを抱えます。 もうひとつが、少なく大きく産んで手間をかけて大事に育てる。 これをK戦略といいます。 一般に、魚はr戦略を取っていますね。マンボウの1回の産卵数は3億個と言いますしね。 哺乳類はK戦略を取っていますね。 でも哺乳類の中でも、r戦略型のネズミとかいますね。 安定した環境ではK戦略者が優位ですし、 撹乱の多い環境では、r戦略者が優位であるかもしれません。 どっちが有利って事もないんです。 どっちも親になるまで生き残る数は変わらないとされています。 さて。金魚はr戦略の生き物です。 r戦略のものは、幼い頃は色々なものの餌になって、わずかな数が生き残り すばしっこく賢く運の良いものが生き残るというイメージがあったんです。 でも私は、最近この認識はちょっと違うなと思い始めています。 たとえばウサギ。 生まれてすぐに、ヒトが覗き込むなどして親ウサギを刺激すると、 親ウサギは子どもを食べてしまって 子どもはあとかたもなくなってしまう事があります。 これは親ウサギが 「こんな危険で落ち着かない環境で子育てできない。それなら食べて自分の栄養に して次の妊娠に備えよう」 と、次に期待しているんじゃないかとか。 妊娠したネズミに、妊娠相手を取り除き、 別のオスネズミの尿がついた敷き藁に変えると 流産したり、または妊娠したはずなのに再吸収して 妊娠がなかった事になってしまうという実験結果があるんです。 ※この話↑は8月3日配信のvol.204「サルの習性からヒトを考えるの話」で  紹介します。 っていう事はです。 この金魚の稚魚の早く成長した強いものが生き残るというのは、 強いものを生き残らせるために、たくさん生まれているという、 別種のための餌っていうよりも、 同種の餌にという側面の方が強いのかって思ったんです。 友人の金魚ブログからは色々なことが見えてきます。 早く大きくなった金魚が必ずしも有利とは限らないんですね。 たしかに金魚間競争には早く大きくなったほうが有利です。 共食いから逃れられますし。 でも、大きい金魚から鳥や猫に狙われるんです。 という事はです。 成長の遅い金魚の役割っていうのがいくつかあって、 早く大きくなった金魚の生餌という役割と、 なんらかのために大きな金魚がダメになった時の予備軍としての役割です。 武士の次男三男ポジションですね。 これと似たようなことを2001年のやまねこ通信vol.21の「みかりんの叫び」に 「大根菜の悟り」と題して書いています。 今から13年も前の文ですね。探して読んでみてというほどでもないので、 ここにコピペします。 =============== 「大根菜の悟り」 ある日、庭に植えた大根菜に目が行った。 大根菜はもう食べられる状態じゃなく、タネをつけていた。 その時何を思ったのか私は、来年のためにと思ってタネを集めだした。 直接タネを取れたんだけれど、落ちているタネにも気付いた。 今度はその落ちてるタネを拾い集めだした。 その内におや?と気付いたことがあった。 早くに落ちたタネの中には、すでに発芽しているタネがあったんだ。 季節は夏の終わり。まもなく寒くなる。 今頃、発芽しても腐るだけ。何にもならない。 ここで私は、おおおおおと思ったんだよ。 タネにもいろいろあって奥手のヤツ早生のヤツがいるんだなぁ。 早く成長して他の仲間に先がけるのが有利でいいとばかり思っていたけれどそういう 訳ではないんだな。 落ちてさっさと発芽するヤツ。発芽せずに冬を越そうとタネのままでいるヤツ。 もし、条件があえばさっさと発芽したヤツが良い目にあうんだろう。 いろいろなヤツがいる事に意味があるんだな。と。 心底そう思ったのがこの時だった。 例えば臆病なカブトムシと勇敢なカブトムシがいたとする。 (当時の私は何故かここでカブトムシに思いを馳せている。) 勇敢なカブトムシは何かと有利だ。条件の良い餌場とライバルを押しのけて確実に雌 をゲットして子孫を残すのだろう。 だけれどその勇敢さが命取りになる事もあるだろう。 勇敢さが無謀さになってかなわない敵に逃げることもせずに早死にする可能性もある だろう。 臆病だから生き延びて子孫を残す個体もあるだろう。 生き物は、強くて大きくてたくさん食べる者が、一見有利かもしれない。 だけれど、食べ物が少ない時期になった時、体が小さくても少食で平気な者が生き延 びるということもあるんだ。 いろんなのがいて良いんだ。 いろんなのがいなっくちゃならないんだ。 人間もいろいろでいいんだ。 これが私が大根菜から学んだ「大根菜の悟り」です。 =============== 6月の下旬でこの金魚を取り巻く生態系に蚊が登場してきました。 蚊はこの小さな生態系の重要な要素です。 藻を育てている水瓶にボウフラが発生して、 それを観察者は時々、成体金魚にやっています。 でも稚魚はまだボウフラを食べません。 食べないので稚魚の器から蚊が発生します。 蚊になったら観察者を襲います。(笑) そうそう、この観察者の面白い所はまだあります。 家に進入してきたムカデやハチやクモ、ゴキブリなどを始末してあとは、 きまって郵便箱の下に亡骸を置きます。 すると約1時間で完全に消えてしまいます。 真面目な働きアリが仕事をしてくれまして 1時間内には完全に後始末してくれるというんです。 この働きアリの集団は、水瓶から飛び出た金魚も、貝も、全て始末してくれます。 なんとありがたい始末屋でしょう。 金魚を取り巻く小さな生態系も、ちゃんと自然の循環の中で存在しています。 それともうひとつ面白いと思ったのが、生態系の上位と下位が時々 入れ替わるんですね。 藻の成長が早いときは、弱い稚魚は絡まって、脱出できなくて死んでしまうことが あります。 ある程度大きくなった稚魚は藻をエサにします。 貝は稚魚を食べてしまうけれど、成体金魚は貝を食べます。 ボウフラは弱い存在だけど、蚊になったら観察者の血を吸おうとします。 それにしても、どれだけの数の水瓶があるんだ?って思います。(笑) 友人の金魚の稚魚から見えてくるもの。 身の丈ワイルドライフはこれからも続きます。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★あぁ〜。ごめん。   また異様に長いメルマガになっちまった。今回の「みかりんの叫び」長すぎ。  このまま配信予約しようと思ったら、友人の金魚ブログが更新されていた。  結論ぽいものが載っていたので、それもここにコピペ。  やっぱりr戦略は、共食いを想定しているって結論です。  で、共食いしない環境のはいつまでも稚魚のまま。  でも、環境大激変なんかがあったら、稚魚にもチャンスがこないとも限りません。  成長の遅いものは保険なんですね。  【6月29日】  間もなく二か月が過ぎる。  大きなのは金魚すくいに出してもおかしくないくらいに育った。  小さいのは…ほとんど居なくなった。  居なくなったのは  成長したのと、他の金魚に喰われたかのどちらかの理由だと思う。  どっちにしても稚魚は消えてしまった。  で、気づいたことが  金魚が産卵した水草をいれたバケツの中で育ち続けた稚魚と  稚魚の時に他の蓮の水瓶・葦の水瓶・ホテイアオイの水瓶に入れた稚魚と  成長が全然違うのだ。  水瓶に入れた稚魚は、一つの水瓶に3〜5匹ずつ入れて  共食いをしない環境でそだてたのだけど、いまだに稚魚のままだ。  でも、産卵バケツの中の稚魚はもう金魚に育ってしまってる。  ってことは…やはり「共食い」ってのは成長の近道であり  それを想定して卵を沢山産んでるのでしょう。  金魚が沢山産んだ卵  産んだ親が食べ、孵化したら共食いして  力の強い金魚が生き残れるようにして種の保存をしてるんですかね。 ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日19:00に「竹の話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「クマンバチは空を飛ぶの話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「クマンバチは空を飛ぶの話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0616.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.202の参考書籍とサイト       「シーラカンスの打ちあけ話」 著/渡辺政隆  廣済堂出版                      熊蜂の読み方       http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1427070739       クマバチの飛行       http://dai-k.jp/column/column_91.html       「気になる科学コラムサイト」飛べないといわれた昆虫のロボット・ショック       http://www.s-graphics.co.jp/tankentai/news/roboticfly.htm       北海道の自然紹介「花とマルハナバチ」       http://www.cho.co.jp/3-maru-1.htm ★予告です。 7月7日放送「竹の話」(収録終わった)  (ネットにUP予定は7月20日) 7月21日放送「サルの習性からヒトを考えるの話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は8月3日) 8月3日放送「ゾウを食べるトカゲの話」(書き終わった)  (ネットにUP予定は8月17日) 8月17日放送「ムジナとモモンガと妖怪の話」  (ネットにUP予定は9月1日)(書き終わった) 9月1日放送「大事なものは見えない星の話」  (ネットにUP予定は9月15日)(これから書く) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  6年目を目指す「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今日はバスと地下鉄を乗り継いで街まで出る用事があった。 出かける直前に庭の隅に生えているニラをひとつ千切って味見したのを、 地下鉄に乗っているときに思い出した。 ダメじゃん私。ニラくさいよ私。(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.202  2014年7月6日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━