2014/12/14━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.213 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 今年もそろそろ終わりです。振り返ってみると最近は 今までとは天候が違ってきているのを感じます。 以前より雨の災害が多かったり、 普段から降る雨もゲリラ豪雨という名前がつけられるほど 突然の局地的な豪雨になる事が多くなったし、 日本では珍しかった竜巻の被害が報告されるようになったり、 最高気温が40度を超えたり、 そしてやってくる台風は最大級と言われる事が多くなりました。 日本で気候観測をし始めたのが1875年からです。 観測し始めて140年くらい。 確かに今までとは変わって来ています。 そして温暖化と言われている割には、とても寒い日も多いです。 地球の気候が変動期に入ったのは確かなようです。 この変化でシベリアの永久凍土が溶け始めています。 今日は気候変動の原因とも言われる太陽の黒点の話をしながら、 最後にはマンモスの話になっていきます。 話は地球規模の気候変動やクローン技術の話にも広がっていきます。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■永久凍土とマンモスの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地球温暖化と言われるようになって久しいです。 温暖化の原因は人間の経済活動が原因となって温室効果ガスが 排出されて引き起こされるという説が主流です。 でも私はこの説はあまり好きではありません。 地球の気候のシステムは実は何もわかっていないのです。 地球は過去数百万年の間、4万年から10万年の周期で氷河期が訪れています。 氷河期の寒い時期を氷期と言います。 割と暖かい現在はこの氷期と氷期の間の時期、間氷期なんです。 一番最近の氷期が終わったのが1万年ほど前です。 ヒトが文明を発達させたのがたまたまというか必然というか この氷期と氷期の間の間氷期に発展したんですね。 という事は、この穏やかで暖かい時期はそのうちに終わり、 また氷期とよばれる氷河期がいずれはやってきます。 温暖化どころの話ではありません。 でもそれは何万年単位の話です。 多少の気温の上下は当然あるでしょう。 でも私は最近言われているこの一度二度の温度の上昇は、 定期的にやってくる氷河期のリズムからみると、 ノイズのようなものじゃないかと思うのです。 そして地球の氷河期が繰り返されるメカニズムはわかっていません。 地球の気候に大きな影響を与えているんじゃないかと近年言われているのが 太陽の黒点です。 太陽の表面の温度は約6000度です。 黒点の部分は4000度と周りに比べて低いんですね。 この黒点は多い時期と少ない時期があります。 十一年周期というリズムも観測されています。 この太陽の黒点の増減と地球の気候は関連があるとする説があります。 太陽の黒点は温度の低い所だから地球にやってくる熱量が少なくなる…というような 単純な事ではありません。 宇宙には高エネルギーの放射線が飛び交っています。 この放射線は地球にもやってきます。 地球はこの放射線を地球の磁力で防いでいます。 それだけじゃなくて太陽の磁力でも防いでいるんです。 太陽に黒点が現われる時期は太陽活動が活発で磁力線が多く出ている時期で、 宇宙からやってくる放射線から地球を守ってくれています。 太陽活動が活発ではない時期…黒点が少ない時期ですね、 この時期は地球は宇宙からの放射線を多く浴びることとなります。 地球に降り注いだ宇宙の放射線の微粒子の中心に水滴が集まります。 これが大気中に雲ができるメカニズムのひとつだという説です。 宇宙の放射線が地球に多く降り注ぐと、地球に雲が多くなって太陽の日差しを遮って 地球の気温が下がるという説です。 1645年から1715年にかけての70年間は、太陽の黒点が現われず、 太陽活動が低下した時期でした。 この時期を極小期(きょくしょうき)といいます。 発見した人の名前をつけてマウンダー極小期と言っています。 この時、地球全体で平均気温が0.2度下がったと言われています。 たった0.2度だけれど地域によっては、とても大きな影響が出た所もありました。 ヨーロッパのアルプスでは氷河が前進して飲み込まれてしまった村がありました。 ロンドンでは冬にテムズ川が凍って、人が歩いて渡れるほど氷が厚く張りました。 寒冷化で農産物の生育に大打撃を与え、ペストも大流行しました。 世界各国で飢饉が起きて、日本でもこの時期、深刻な飢饉が何度も起きています。 この時期の日本(江戸時代初期)は雨が多くて寒い気候だったと、 奈良県の古い木の年輪を分析した論文が近年発表されています。 地球の気候変動は、人間の産業活動のせいだけでも、太陽活動だけの影響でもないでしょう。 もっと色々な要因が複雑に絡み合って地球の現在の気温になっています。 そうしてどうやら数百年続いた地球の気候の安定期はそろそろ終わりのような様相です。 これから気温は上がるのか、または寒くなるのか、 その前に気候は今まで観測していた200年ほどにはなかった乱れる時期が長くなるのか。 それは数千年数万年後に振り返ってやっとわかるものなので、 結局現在の地球が気候変動のどの位置にあるかは、今生きている人にはわからないのです。 まぁ、どういう理由からかはわからないけれど、以前とは気候が違ってきたことは確かです。 平均気温が一度とか2度上がった。下がった。ってよく大騒ぎしますけれど、 昨日より気温が一度二度違う事は当たり前のようにあります。 何故そんなに大騒ぎするのでしょうか。 この一度二度の影響がすごく大きい地域があります。 それは、平均気温が0度の所。 水が凍るのか氷が解けるのか。 この影響はとても大きいのです。 さて。地球の陸地の多くは北半球に集中しています。 その北半球の大陸のおよそ20%が永久凍土といわれるところです。 え?そんなにあるの?って思いますね。 永久凍土っていうと草木も何も生えない、生き物もいない一面吹きっさらしの荒涼した土地を 思い浮かべます。 でもそんな事はないんです。 地表部分の上のほうは夏の間溶けていて、草や森林地帯になっていたりします。 タイガとかツンドラという言葉を中学の頃習ったと思います。 タイガっていうのは北方の森林樹林帯で、 ツンドラはもっと北のほとんど木が生えていない地域です。 そのタイガの森やツンドラ地面の下の方がね、夏でも凍っているんです。 その地面の下の氷の厚さは、たとえばアラスカでは400mを越える場所もあります。 夏の間溶けている表面の土の厚さは60cmから4メートルっていうのが一般的な永久凍土です。 この永久凍土が気候変動にとても敏感で、ちょっとした温度変化が環境に現われやすいんです。 たとえば2度温度が上がると一言で言っても、 マイナス20度がマイナス18度になるのと、 マイナス1度がプラス1度になるのとでは、 その影響は全然違います。 地中で氷が水になる様子をちょっと考えてみましょう。 まず湖や川へ流れ込む水の量が増えます。 それは地上の植物にも影響を与えます。 溶けている地面から凍った凍土までの深さが深くなる事で 地面付近の水が少なくなって植物が枯れることもあります。 永久凍土って、シベリアやカナダにしかないと思われがちですけど日本にもあるんですよ。 富士山山頂とか北海道の大雪山の頂上付近にあります。 1年を通しての平均気温が氷点下より低いと形成されるんです。 地球の歴史では何度も訪れた氷期。 一番最後の氷期は7万年前に始まって1万年前に終わりました。 1万年前というと日本では縄文時代です。 暖かくなって縄文時代を迎えたんですね。 永久凍土の分布とその深さを計測することで、 永久凍土が溶け始めている事が報告されています。 これが今言われいる地球温暖化の指標になります。 その境界線がどんどん北へと移動しています。 でも計測が始まってまだ30年ほどです。 正確な記録はそれ以上さかのぼれません。 永久凍土は北極地方の平原の環境を安定させていますけれど、 溶け出していることによって、今後引き起こされる色々なことが予想されているんです。 永久凍土にはメタンハイドレードというものが含まれています。 メタンハイドレード。最近よく聞きますね。 これは燃える氷というようなもので、新たな化石燃料として注目を浴びているものです。 溶け出すと強力な温室効果ガスであるメタンや二酸化炭素を大気中に放出することになります。 つまり、温暖化を推進する物質なんですね。 資源として使われても、ただ溶け出しても、温室効果ガスになるんです。 永久凍土が溶けると侵食が激しくなって地盤沈下も引き起こされます。 まぁ、いろいろこれまでなかったことが起きるという事です。 とにかく人間の産業活動か、地球の気候のリズムか、または太陽の黒点の影響か、 それともこれら全部か、またはそれ以外の理由かはわからないのだけれど、 永久凍土が溶け始めてきました。 すると思いもよらない影響が現われました。 凍ったまま埋もれていたマンモスが大量に出てきたのです。 スペインとフランスを隔てているピレネー山脈に、 100kgもある大型のヤギの仲間ピレネーアイべックスという動物がいました。 大きなツノを持っていて、アニメ「もののけ姫」に出てくるヤックルという動物に ソックリです。 銃を使った狩猟が広がるとピレネーアイベックスは急速に数を減らして、 1990年にはわずか十数頭になっていました。 それから10年後にはたった一頭になっていました。 その最後の一頭はメスでセリアと名付けられました。 これは大変という事になったと、罠をしかけてセリアを捕獲して無線機付きの首輪をつけて 野に放しました。 でも9ヵ月後、セリアは倒れた木の下敷きになって死んでしまい、 ピレネーアイベックスは絶滅しました。 今から14年前、2000年の出来事です。 でもセリアが死んでからもその細胞は研究機関に保存されました。 この細胞から取り出した遺伝子をヤギの卵子に注入して、 代理母となるヤギの子宮に移植しました。 セリアのクローンをつくるためです。 57頭で試みて妊娠したのは7頭。 そのうち6頭は途中で流産。 出産までこぎつけたのは1頭でした。 帝王切開で生まれたセリアのクローンは、生後わずか10分で死んでしまいました。 片方の肺に異常があったと解剖してわかりました。 絶滅した動物をクローン技術でよみがえらせることに 情熱を傾ける研究者は、少なからず存在しています。 絶滅した動物をよみがえらせるというアイデアは、 映画ジュラシックパークで恐竜をよみがえらせた話を世に放って以来、 SFと現実の間を長らくさまよっていました。 セリアのクローンの話は、絶滅種の再生がいよいよ現実になるのかと思わせる出来事 だったんです。 もちろん是非を論じる会議があちこちでもたらされました。 そもそもやってよいことなのだろうか。 絶滅した動物だけを再生しても、その動物が生きていく環境が再現できなければ 意味はないのではないのか。 まだ研究もされていない保護が必要な動物がたくさんいるのに、 絶滅動物に研究を費やすのは違うのではないか。 キリスト教圏では「神への冒涜ではないのか」という疑問に、 推進派の研究者は「むしろ絶滅させたことが神への冒涜だ」と言い返します。 ようするにやってみたいのです。 そのための屁理屈はどんどん並べます。 絶滅した動植物から医薬品など役に立つ化合物のヒントが得られるかもしれない。 絶滅した動物の中には生態系に不可欠な役割を果たしていたものもいるかもしれない。 いずれ人間の不妊治療にも役立つ可能性があるかもしれない。 たとえばマンモスという大型草食動物がいたから、 広大な草原地帯が排泄物で土を肥やすことによって保たれていたのではないか。 何よりもケナガマンモスが草原を歩いている所を見てみたいと思わないのか。 とまでも言い出します。 一度二度、気温が変動するだけでも予想のつかない所から影響が出るように、 微妙なバランスで現在の生態系がある所に、 絶滅して数千年も経つ大型草食動物であるマンモスを養う環境が現在あると誰がいえるのか。 そういう思惑には人間の経済活動が必ず付きまといます。 お金になるんですね。 判りやすい所でマンモス牧場とかの観光に。 是非はともかくもクローン技術の研究に。 セリアのクローンの話は、今から約10年前のクローン羊のドリーが誕生してから 7年目の事でした。 今ではその頃よりも技術は進歩しています。 マンモス復活の話は、何十年も前から議論されている話題でしたけれど、 いままでさほど話が進んでいなかったのは、 保存状態のよい死骸を見つけるのがなかなか難しかったからなのです。 今、かつて凍りついていて閉じ込められたままの新鮮なマンモスが、 永久凍土が溶けかかってきている事で取り出しやすくなっています。 各国のクローン技術の研究者が新鮮なマンモスを求めてシベリアに入り込んでいます。 セリアの頃と違って技術が発達したとは言え、 マンモスのクローンはもっとハードルが高いです。 マンモスの代理母にはアジアゾウが使われることになります。 まずゾウの卵子の採取に成功していません。 ゾウの卵子に注入したマンモスの細胞核のDNAが正常に機能して発生がはじまったとしても、 代理母のゾウの子宮に入れるのが課題です。 そしてゾウの妊娠期間は2年近くあります。 健康なマンモスの赤ちゃんが生まれるかどうかはそのあとのことです。 どうしてマンモスなんだろう。 絶滅間もない動物はまだ他にいます。 マンモスが絶滅したのは1万年前から数千年前です。 最後のマンモスは紀元前1700年頃といわれています。 あ、そうか。 永久凍土で氷漬けになっていたんだから、 数百年前に絶滅した剥製になっているものよりも、冷凍マンモスの方が新鮮なんですね。 オーストラリアにとても珍しい習性を持っていたカエルがいます。 カモノハシガエルという名前で別名イブクロコモリガエルといいます。 名前の通り胃袋で子育てをするんです。 メスが受精卵を飲み込んで、タマゴから孵ったオタマジャクシを6週間胃の中で育てるんです。 そして十分カエルになってから母親の口から外に出ます。 この珍しい習性を持つカエルは、1980年代に絶滅しました。 このカエルをクローン技術で復活させる研究も行われています。 5年間の実験で一番成功した例でも数日の命で終わっています。 こんな小さなカエルを復活させてもまぁ、実験室だけの話だろうし、 たとえ野に放ったとしても絶滅したばかりですし、生態系に影響はないでしょう。 でもマンモスは違います。 ゾウの仲間なので群れで行動する動物です。 絶滅したばかりのカエルやヤギを復活させるよりも、研究者がマンモスに向かうのは、 マンモス復活ってインパクトもあってスポンサーが付きやすいのかもしれません。 研究者の他にもマンモス絡みで溶け出した永久凍土に向かう人々がいます。 ソ連時代の鉱山や工場が閉鎖されてすっかりさびれたロシアの地方経済が、 マンモスの牙の取引で息を吹き返しています。 何百人ひょっとしたら何千人もの男たちがマンモスの牙探しに乗り出しています。 長さ4m以上にもなる牙は、掘り出されて高値で取引されているんです。 ゴールドラッシュさながらの、マンモスの牙を求めて永久凍土に群がるハンターたちの出現は、 ソ連崩壊の地域経済だけが原因ではありません。 ワシントン条約で象牙の国際取引が禁止された事もあります。 でも何より永久凍土が溶け出して、埋もれていたマンモスが露出し始めたことが 大きな後押しとなっています。 シベリアから運び出される牙の90%というからほとんどですね、 これらが中国に輸出されています。 質の良いものは丁寧な加工を施されて1億円のも値が付くものもあります。 かつてヒトはマンモスを狩りの対象として食べてました。 絶滅した今もまたマンモスを利用しようとしています。 たとえば石炭は何億年も前の太陽のエネルギーです。 それを掘り出して今使っています。 冷凍保存されていたマンモスは何万年か前の生態系の中の動物です。 どんどん見つけてどんどん消費する。 人間って貪欲だなぁとつくづく思います。 だから今の文明社会があるんですけれどね。 風が吹けば桶屋が儲かるという言葉がありますけれど、 今日の話は太陽に黒点がでなくなると、クローンの研究が進むという話でした。    * * * * *  * * * * *                                                      最期のマンモスが死に絶えようとしている         足を滑らし湿地の深みにはまってしまった         長い鼻を大きく上げマンモスは最後の力を振り絞る         上げた鼻の先にはしんみりと輝く月があった。         一陣の風が吹いてマンモスの命を運んでいった         マンモスは湿地にゆっくり沈んでゆき         年月は地面を凍らせてマンモスはタイムカプセルになった         多くのマンモスと共に最期のマンモスも         時間の中に沈んでいった         あれからどれほどの季節が巡ったのだろう         月はマンモスを思い出す         湾曲した数mもの牙を持つ動物の記憶          ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「【予言】これから東京の平均気温が下がる」 メイン記事で、平均気温が1度2度上がった下がったで大騒ぎというような事を書きましたが これから東京都は平均気温が下がります。と予言します。 ネタばらしすると、東京の気温や降水量などを計測する観測地点が移動したんです。 ニュースでも扱っていたので、知ってる人も多いと思います。 私もニュースで知りました。 移動したのは今月2日。 観測地点は、東京都千代田区大手町の同庁と東京管区気象台がある敷地内から、 約900m離れた皇居外苑・北の丸公園に移転しました。 たった900mの移動だけど、得られるデータは変わります。 この移転の2年前から、大手町の現観測地点と、北の丸公園の新観測地点の2箇所で 観測していたんです。 今までの大手町の環境は、熱を発するビルに囲まれている所(らしい。私は東京は 詳しくない。)で、新しい観測地点は樹木が多いところ。 最高気温はあまり変わらないけれど、最低気温が1.4度低くなるんですね。 昨年度の比較では、一日の最低気温が25度以上の熱帯夜が39日だけど 北の丸公園では22日になります。 0度未満の冬日が6日あるけど、北の丸公園では21日ある事になります。 今までの大手町は50年間観測地点としてのデータがあります。 この50年で環境は、ビル街やアスファルトにすっかり変わってしまったんですね。 新しい観測地点は、公園の中なのでこれからも環境はあまり変わらないだろう というのも移転の理由だそうです。 で、熱帯夜が39日から22日になると、熱帯夜の全国順位も落ちるし、 たぶん住民の体感温度とも落差があるんだろうな。 住民は公園の中で夜を過ごさないからね。 今までの大手町の観測地点のデータの方が、人々の生活環境に近い数字なんだろうけどね。 地球温暖化っていう思想(?)って、ホント、人為的な操作でなんとでもなるよなぁと 前々から胡散臭く思っていた私は、このたびの東京の観測地点の移転のニュースに反応して 思わずメモを取っていたのでした。 世界でも観測地点は人の多く住んでいる所にあること。 人がいない所を計ってもしょうがないからね。(笑) 人の住んでいる所は、アスファルトやビルなどが、たとえば50年前よりは 多くなっている事。 これはヒートアイランド現象が顕著になっているということだしね。 もうひとつ。 ものすごく気になっていること。 海の水温の上昇は、気候変動にとても影響があります。 日本の原発って全部海沿いにありますよね。 原子力発電所は、タービンを回す蒸気を海から汲み上げた水で冷やすんです。 そして原発から出されるのは暖められた海水です。 これを『温排水』といいます。 大量の温排水で海が温められて、南方系の魚が冬も生き残っていたりするんですよ。 メイン記事でも言っていますけど地球の気温のメカニズムは判っていません。 太陽活動も無視は決してできないんです。 地球は太陽の影響を多大に受けて存在しています。 でもね、太陽じゃお金にならないんですよ。 「温室効果ガスはCO2の排出だ」というお題目は、 「CO2を排出しない安全でクリーンな原子力発電」という理屈を後押しします。 人間のすることは経済活動を伴っています。 一部の人の利権が世界経済と人類の方向を決めています。 私たちは騙されているんだろうな。 ━■やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [コロ助なり]さん  前回のやまねこ通信vol.212の「みかりんの叫び」での、どさんこの話題を読んで  子供の頃に聞かされた、父光夫さんの子供の頃の話を思い出したので紹介します。  彼は、千歳の生まれで、酪農家の三男だ。だから、光夫?  牛以外にも馬を飼っていて、どさんこだった。  自家畑の農耕に使っていた。  馬とは、とっても仲良しで、友達みたいなもんだった。  小さい頃、機嫌を損ねたどさんこが、後ろ足を跳ね上げ、  運悪く光夫少年の頭部に当たり、死にかけた。  今でもその時の蹄の跡がある。  でも、恨んではいない。  どさんことは友達だ。  中学校の時、高校に進学したかったが、貧しくて断念した。  口惜しくて、辛くて、どこにもぶつけられない感情を  飼っていたどさんこにぶつけた。  何と、どさんこの首筋を力を込めてギリギリと噛んだ!  友達は、声を上げるでもなく、じっとしていた。  そのとき、気付いた。  鳴き声を上げず、じっとしていたどさんこの大きな眼差し長い睫毛から  ボロボロとこぼれる涙を。  泣きながら、謝った。  ごめんよ!ごめんよ!  それで気持ちが救われた、仲が良かったという話。  頭を蹴られたことよりも、馬に助けられたって話。  宮沢賢治が、北海道旅行で詠んだ詩「うま」  これもきっと、どさんこだと思う。  http://blog.livedoor.jp/masaki0kon/archives/1235434.html  岩手県の南部曲がり屋は、うまと一緒に住んでいた家屋様式だ。  うまと人間が、うまくやってきた文化は、文明によって壊れていくってことですね。 ----------------- [みかりん] コロ助なりさん。 どさんこの話をありがとう。 じーーーんとしました。 しんみりと感動しました。 動物と心が通じ合う瞬間ってあるんです。 一瞬なんだけど通じてる。 宮沢賢治の詩「うま」の紹介もありがとう。 前回の編集後記で自分で書きながら、うわーって思った所をもう一度ここに書きます。  運搬手段のために北海道に連れてた南部馬を  冬になって本州にに引き上げるときにそのまま置き去りにしていったんです。  翌年またやってきた時に、生き延びて野生化した南部馬を捕まえて、新しく連れてきた馬と  酷使してまた置き去りにします。  この繰り返しで、耐寒、粗食、力持ちという道産子が出来上がったんです。  氷点下30度にもなる北海道の冬を、雪深い山中でひたすら春を待つんです。  食べるものは雪の中の笹。ひずめを使って掘り起こします。 もうね、泣けるでしょ。 どさんこ。 ずんぐりとした小さめの馬です。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★12月3日、小惑星探査機「はやぶさ2」を載せたH2Aロケットが無事に打ち上がりました。  6年間約52億キロに及ぶ大航海に乗り出しました。  どんなドラマが待ち受けているんでしょう。  注目しています! ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  サイマルラジオは数分時間がズレて聞こえることがよくあります。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日19:00に「見えない時間の話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「永久凍土とマンモスの話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「永久凍土とマンモスの話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama1201.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.213の参考書籍&参考サイト    webナショジオ 永久凍土って何ですか? http://nationalgeographic.jp/nng/article/20130527/352071/    日経トレンディー 2014年は、太陽の黒点が減り寒冷化が進む?    http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20131216/1054097/    ウィキペディア    http://ja.wikipedia.org/wiki/マウンダー極小期    ナショナルジオグラフィックニュース 2011/10/5    “17世紀の危機”の原因は小氷期    http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20111005001    ナショナルジオグラフィック 2013/3/19    シベリアのマンモスの牙を探せ    http://nationalgeographic.jp/nng/article/20130319/344331/    ナショナルジオグラフィック ニュース    復活を夢見て、絶滅カエル再生計画    http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013031904    どさんこ 厳寒を生き抜く馬たち   著/佐久間 陽三 北海道新聞社     ★予告です。 12月15日放送「見えない時間の話」  (ネットにUP予定は12月28日)(収録終わった) 1月5日放送「ヒトの歴史を作ったヒツジの話」  (ネットにUP予定は1月18日)(書き終わった) 1月19日放送「魚は痛みを感じるかの話」  (ネットにUP予定は2月1日)(書き終わった) 2月2日放送「健気な外来動物の話」  (ネットにUP予定は2月16日)(書き終わった) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  2009年9月から始まった「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 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