2015/2/15━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.217 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 冬真っ盛り。どちらをみても雪雪雪の世界ですね。 小鳥たちにとって餌の少ないこの時期限定で、 私は庭のバードテーブルにヒマワリの種を置いています。 色々な鳥たちが来ますよ。 多くの鳥たちに交じってスズメたちも来ます。 一時期、スズメを見かけなくなったと言われて、 原因不明で人々がずいぶん心配したこともありました。 スズメの原産地はナイル川流域です。 まぁ、よくこんな遠くの雪国へようこそと思います。 スズメは、日本を代表する鳥のようなイメージですけれど、 ナイル川流域が原産地というのですから、 昔、どこかの時代に日本にやってきたんですね。 言って見ればスズメは外来種だった訳です。 今、外来種はとても悪いイメージで駆除の対象になっています。 今日は日ごろ悪者扱いされる外来種たちに光を当てた話をしてみます。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■健気な外来動物の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ずいぶん前のやまねこ通信vol.37で「タンポポの話」をしています。 (今見てみたら2001年だった) 身近に見かけるタンポポは西洋タンポポばかりで、 在来の日本タンポポは西洋タンポポに駆逐されていってるのは 本当なのかという視点でお話ししました。 外来種って強くて、それに比べて在来種は弱くて駆逐されてしまうという イメージでニュースになっています。 私もそういった報道を鵜呑みにして、外来種=悪者っていう意識でいたので、 タンポポの話をするに当たって色々調べて、 そういう事ではないのだなと、当時、認識を新たにしたのを覚えています。 外来種の西洋タンポポと、在来種の日本タンポポでは生える場所が違うんですね。 西洋タンポポは、道端、空き地、駐車場、児童公園、線路ぎわなど住宅街です。 私たちがよくみかける場所ですね。 日本タンポポが好んで生えてる場所は生物相が豊かな土地なんです。 たとえば耕してる土地や、雑木林や山林や田園地帯です。 工場地帯では西洋タンポポしか生えません。 植物相が「単純な土地」とか、 人間が「単純にしてしまった土地」にのみ、西洋タンポポが進出可能なんです。 本当は西洋タンポポも豊かな土地に生えたいんです。 そういう豊かな土地は、在来の日本のタンポポの縄張りなんで、 勢力を拡大をすることが出来ないんですね。 豊かな土地では在来種の日本のタンポポの方が強いんですね。 変わってしまったのは環境の方なんです。 ヒトが環境を変えてしまって、 そんな貧しい土地に棲めるかって日本タンポポは豊かな土地に生えて、 植物相の貧しい土地は後から来た西洋タンポポにくれてやったんですね。 私たちが目にするタンポポが西洋タンポポばかりなのは、 私たちの生活圏に生えているものしか見てないから 在来の日本タンポポが西洋タンポポに駆逐されたかのように 見えるだけなんですね。 原因は環境を変えた人間の方にあったし、 自分の生活圏でのタンポポを見ていなかったんです。 在来種が弱いわけではないんですね。 それでは悪く言われる外来種の代表のブラックバスという魚について 考えて見ましょう。 タンポポと同じような図式があるのでしょうか。 ブラックバスは北アメリカ原産の淡水魚です。 繁殖力が旺盛でどんどん増えます。 稚魚の頃はプランクトンを食べて他の魚の餌にもなりますが、 5cmを越えたあたりから完全な肉食になります。 ここがやっかいな所で他の魚を食べてしまうんです。 コイ、フナ、ウグイ、ドジョウ、アユ、ナマズ、ヤマメ、 イワナ、ワカサギなどが作っていた生態系を脅かす存在となります。 今では、ブラックバスを日本に入れない、捨てない、広げないという 非核三原則のようなスローガンを上げて、外来種問題の代表格になっています。 場所によってはブラックバスを川や湖に放す行為は、 懲役や罰金刑の対象にもなって事態は深刻化しています。 日本にブラックバスが持ち込まれたのは今から90年ほど前の大正時代です。 実業家の赤星鉄馬さんという人が、アメリカ留学中にブラックバス釣りに魅せられて、 帰国後にブラックバスの輸入に大変な努力をするんです。 その頃のアメリカはブラックバスを北米固有の魚として、 日本に輸出するなんてとんでもないという事だったんですね。 赤星さんはめげません。 それならと、大学の研究用としての輸入に奔走します。 そしてやっとの事で輸入に成功したんですけれど、困難はまだ続きます。 それは移動手段です。当時はまだ今のように交通が発達していません。 アメリカカリフォルニア州で捕獲された百数十匹のブラックバスは、 サンフランシスコの港まで車で運搬中に五十匹程が死亡。 そこから船で運ばれて横浜港に到着します。 横浜から小田原まで金魚桶に入れて汽車で輸送します。 小田原から芦ノ湖という湖までは、金魚桶を担いだ人によって運ばれました。 無事芦ノ湖まで到着したのが70匹ほどでした。 この70匹が現在のブラックバスの祖先になります。 ブラックバスは魚を食べる魚です。 だから芦ノ湖に放された当初から、この放流は間違っていると指摘されていました。 特にアユやワカサギが食べられてしまうという事で、 神奈川県ではブラックバスの持ち出しは厳しく禁止しました。 それでも赤星さんは頑張ります。 釣り雑誌にブラックバスを紹介して利根川や多摩川に放流してはどうかと提案します。 これに対してアユ釣りファンは一斉に反論しました。 その一方で当時の農林省の指導によっていくつかの湖や池、貯水所や養殖所に 移植されたんです。 でもね、この時、すべての移植は失敗に終わっているんですね。 移植が成功しなかったことで、ブラックバスは戦前戦中は 箱根の特産魚として扱われていました。 戦後はマッカーサー司令官の命令で京都市内の川に放流して 進駐軍のゲームフィッシングとして使われました。 その後は、水産試験所の監視下のもと小規模に移入は行われていたけれど、 ブラックバスがどんどん広まるという事はなかったのです。 事情が変わってきたのは、1970年代前半からです。 ブラックバスは急激に生息域を広げていきました。 この頃から湖で暮らしていた人々から悲鳴があがりはじめます。 釣り場として開放していたところから見慣れぬ魚が釣れるようになって、 もともといたワカサギやエビがいなくなってしまったというようなことが 全国で起きはじめたんです。 琵琶湖のような大きな湖も例外ではありません。 ブラックバス釣りは遊びだけど、漁民にとっては生活がかかっています。 特に琵琶湖は固有種が豊富に見られる水域です。 その損害は計り知れません。 ブラックバスが急激に広まったのと、ルアーフィッシングが盛んになったのが 一致しているのは偶然ではありません。 魚は歩かないので人間が運んだんです。 急激に広がった背景には、車の普及と、生きたまま魚を運ぶための、 たとえば空気を送り込むような器具の発達です。 金魚桶に入れて人が運んだ時代とは違うんですね。 釣った魚をその日のうちに運ぶことができるんです。 「何も芦ノ湖まで行ってお金を払って釣らなくても近所の池や沼で釣れたら」 という釣り人がたくさんいたんでしょう。 さて。 ここで最初にお話した西洋タンポポと日本タンポポの関係が ブラックバスに当てはまるかという問題です。 神奈川県の最大河川の相模川は、1947年の相模ダムを皮切りに いくつものダムや人口湖などの建設が相次いでいます。 かつては下流でも泳いで渡ることが難しいとされていた流れが急な川でした。 実はブラックバスは、ゆるやかな流れを好む魚なんです。 日本の川は外国の川と比べて流れが速いのが特徴です。 河川改修などされずに昔のままだったら、 ブラックバスのような外来魚が棲みつけたどうか疑問なんです。 川の環境の変化が先にあって、その後にブラックバスが放流されているんです。 いくら繁殖力が旺盛でも、その生物に合った環境がなければ増えないのです。 ブラックバスは西洋タンポポと同じ、 もともと日本の国土には居つかないはずの外来種です。 人が変えてしまった環境に居ついたものたちなんですね。 外来動物は大昔から色々な方法で入ってきていました。 自力で飛んでやってくるものもいますし、 貿易船で商品と共に密航のようにやってきた動物たちもいます。 人がわざわざ連れて来たものたちもいます。 人の交流が頻繁になると外来動物たちも多くなっていきました。 私はまだ見たことも声を聞いたこともないんですけれど、 ウシガエルが北海道にも生息域を広げているようです。 鳴き声は「ブォーブォー」と言って静かな場所では 数キロ先にも聞こえるといいます。 日本最大のカエルはヒキガエルで大きいもので15cmほどのものなんですけれど、 ウシガエルは20cmもあります。カエルなのに20cmですよ。 大きなものだとその重さは1kgにもなるといいます。 ウシガエルはもともとは食用のために大正時代に日本に導入されました。 とは言ってもカエルを食べる習慣がない日本では、 このカエルを養殖してアメリカに輸出して外貨を稼ぐのが目的だったようです。 これが逃げ出して日本全土に広がりました。 このウシガエルがものすごく食欲旺盛なのです。 昆虫はなんでも食べますし、ザリガニ、魚、水鳥のヒナ、ヘビやネズミすらも、 在来のトノサマガエルも、もうなんでも食べてしまうんです。 世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているウシガエルです。 ある一定以上の年齢の人は、アメリカザリガニに思い出がある人も多いと思います。 スルメや煮干を餌にザリガニ釣りをする遊びは、昭和の子どもたちの夏の遊びでした。 このアメリカザリガニは、なんでも食べてしまうウシガエルの餌として 昭和のはじめに移入されたんです。 そして、瞬く間に日本全土に分布しました。 ザリガニといえばアメリカザリガニの事をいうくらいになりました。 日本には渓流に棲むニホンザリガニがいるんですけれど、 アメリカザリガニが好む場所とは違ったので、 日本ザリガニとアメリカザリガニは出会っていないんですね。 駆逐されていません。 ウシガエルもアメリカザリガニも、 生息域を広げられたのは、生きていく環境が揃っていたからなんです。 日本の風景の中にすっかり馴染んで童謡などにも歌われている スズメやモンシロチョウも、海を越えてやってきた外来種です。 でもこれらは人の手で持ち込まれたものではなくて、勝手にやってきたものたちです。 いつごろやってきたかというと、誰も見たことはないんですけれど、 考えられるのは弥生時代なんです。 弥生時代にはそれまでとは大きく環境が変わったことがありました。 そう、稲作の発達です。 それまで日本は森林に覆われていました。 植物が生育している環境っていうのは、 何かで破壊されると元に戻ろうとする力が働きます。 雨に恵まれた気候のもとでは、山崩れの跡も、火山灰が堆積しても、 人が焼畑をした跡であっても、放って置いたら年月はかかっても、 もとの森林になっていきます。 でも稲作が導入されると、その環境は人の力で維持される事になりました。 元に戻ろうとする自然の回復力を、力ずくで押さえ込んだのが稲作や畑という環境です。 弥生時代には、それまでとは違った環境が現われた事で、 外来種が棲み着く素地ができたって事なんです。 日本は雨の国で森の国でした。 稲作文化以前は9割は森林でした。 広々と続く田んぼは、イネという草で覆われて、 用水路にそってヤナギやハンノキが点在しているという環境が日本に現われました。 この環境ってサバンナや草原に似ているんですよ。 サバンナには1種類のイネ科の草と一種類の木によって構成されています。 稲作の環境はサバンナ的なんですね。 日本に今までなかったサバンナ的な環境にいち早く進出したのが、 モンシロチョウとスズメだったんです。 モンシロチョウの原産地はヨーロッパの南部です。 現在では北アメリカ、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、 ハワイにも棲息しています。 チョウは植物との絆がとても深くて、 チョウの種類によって植物の種類は違ってきます。 たとえばアゲハはセリ科の植物、ニンジン、ミツバなどを好みます。 モンシロチョウはアブラナ科の植物が大好きです。 アブラナ科の植物というと、農耕文化と共にやってきた作物です。 キャベツ、ダイコン、カブ、菜の花、白菜などです。 キャベツは大昔からヨーロッパで栽培されていた植物です。 キャベツがカナダに持ち込まれたのが16世紀。 アメリカには17世紀に持ち込まれました。 北アメリカに最初にモンシロチョウが見つかったのは 1860年という記録が残っていますから、キャベツが持ち込まれた時期と一致します。 北アメリカのモンシロチョウはキャベツと一緒にやってきたと 言い切ってもたぶん大丈夫でしょう。 日本にキャベツが伝わったのが18世紀の江戸時代。 この時キャベツと一緒にモンシロチョウがやってきたのでしょうか。 どうもそうとは言い切れないんです。 モンシロチョウは条件が揃えば集団で海を渡る性質あるんですね。 そしてキャベツは18世紀に日本に伝わったかもしれないけれど、 同じアブラナ科のダイコンは弥生時代にはもうすでに伝わっていました。 モンシロチョウが好む野生のアブラナ科の植物は、 畑や水田の雑草といわれるものがほとんどです。 弥生時代の稲作文化は人里を作り出しました。 そこにはダイコンの栽培もしていたでしょう。 弥生時代にはモンシロチョウが暮らしていく環境はもうすでに整っていたのです。 スズメは、あまり移動しないで一年中同じ場所で生活する鳥であると 多くの図鑑に載っています。 でもこれ、ホントはちょっと違います。 大人のスズメには定住生活しているグループがいます。 大人スズメであっても、都市部と農村部を繁殖と越冬のために移動する 渡り鳥のような習性を持つグループもいる事がわかっています。 その他に放浪する若者スズメのグループがいます。 この若者スズメの放浪が、スズメが生息域を広げていく原動力になっています。 稲作生活が始まったばかりという不安定な環境に いち早く進出したのがスズメなんですね。 たぶん、稲作文化が入ってきていない縄文の頃にも こういった若者放浪スズメは来ていたんでしょう。 でも森の国ではスズメは暮らしていけなかったんです。 外来種は、駆除してもなくならない。 既存の在来種を脅かす存在として、悪いイメージで私たちに伝わっています。 外来種はたくましいと言われます。 でもちょっとした環境変化で衰退してしまうものも少なくないんです。 考えても見てください。 外来種が棲み付く場所のほとんどが、人間の影響を受けた所なんです。 っていうことは、人間の経済活動が変化すると、環境はまた変わってしまうって事です。 たとえば減反政策で水田が減るとアメリカザリガニも衰退するしかないんです。 日本の在来種といわれる動物のほとんどは、 長い長い年月をかけて日本の自然環境に適応してきました。 日本の風景にすっかり馴染んでいるスズメでさえ、 たぶん2000年から3000年の歴史しかありません。 ましてや明治以降にたくさん入ってきた動植物たちは、 100年ちょっとくらいの歴史でしょう。 外来種たちは、人間が作り出した不安定な環境に、 ともかく頑張って生きていると思ったとき、 生き物のたくましさと健気さに、愛おしくなるのです。    * * * * *  * * * * *                    ここは故郷の風とは違うけど        故郷の水とは違うけど        今日からここで生きていく        ふるさとの夢を見るときがある        今夜の月はあの時と同じだから        懐かしい時間を映し出す        探していた思い出とたどり着く夢        連れてこられた悲しみも        自力でたどり着いた不安も        思いがけず流れ着いた驚きも        目の前の道が今の道        太陽が昇って月が沈む        月が昇って太陽が沈む        なるようになれ        先の事など知ったこっちゃない          ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「映画『猿の惑星』を見て」 猿の惑星のシリーズが割と好きで、たぶん全部見ています。 一番最初のは(あの有名な、最後に自由の女神が出てくるやつね)特に思い出があります。 私がまだ子どもだった頃「もうそろそろ字幕の映画も見れるか?」と、 父が私に初めて洋画を見せに連れて行ってくれた映画が「猿の惑星」でした。 もちろん初めての字幕の映画も問題なく見ることができました。 映画が終わり、混雑の中を帰るときに大変な事が起きていました。 家にいた母が、「母親が今亡くなった」という連絡を受けたんですね。 私からみたらお婆ちゃんです。 母はその時、昼寝をしていたんだそうです。 玄関が開く音がして「誰かな?」と思い玄関まで出たといいます。 誰もいない。そしてまた昼寝に戻った時、 母の姉から電話で連絡があったというんです。 母はあの玄関の開く音が「おかあちゃんが来てくれた証」と言います。 母は慌てて映画館に電話しました。 ちょうど映画が終わった所だったので呼び出しをしてもらったそうです。 混雑の中、呼び出しは父と私には聞こえませんでした。 私と父が帰ったら母が慌てふためいていて、 実家のある大阪に向かった事を覚えています。 数年後、母の父(私のお爺ちゃん)が亡くなりました。 この時も、札幌在住の母の所へ、大阪で亡くなったお爺ちゃんが 母の所に来てるんですね。 この時も母は昼寝していて(笑)、夢で父親が裸で紙おむつ姿でいたので 「そんな格好していたらお姉ちゃん(母の姉)に怒られるよ」と言ったといいます。 その途端、電話が鳴り、大阪の姉から「たった今…」と連絡を受けたんです。 全然関係ない話でしたけど、 私の中では「猿の惑星」と、母の両親がそれぞれ亡くなった時間に 大阪から札幌まで娘の所に連絡してきた話がセットになっています。  *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** さて、本題に入ります。 「猿の惑星」です。 第一作は本当に面白かったです。 宇宙船に乗って不時着した星は、猿が支配する星でした。 人間はいるんだけど口もきけなくて猿の奴隷です。 宇宙飛行士だった主人公は猿に捕まって首輪されて繋がれてしまいます。 でも逃げて逃げて逃げた先に、砂に埋もれた自由の女神が突然現れます。 この星は未来の地球だった事がわかります。 子どもだった私は、心から驚き、純粋に楽しめました。 宇宙船でウラシマ効果で未来の地球に行ってしまったという理屈。 それが判るのがラストの自由の女神の像。 子どもみかりん大興奮です。(笑) 映画っていうのは作られた時代の空気を反映してしまうものです。 当時は、アメリカとソ連が次々と核実験をしていて、 と将来は核戦争で人類は滅びてしまうんだろうなぁと、 たぶん多くの人が漠然と思っていたような時代でした。 その後「続・猿の惑星」「新・猿の惑星」「猿の惑星 征服」と続いて 「最後の猿の惑星」に至ってはB級SF映画の代名詞になってしまいました。 猿の奴隷となった人間の他に、わずかな人類が地下で生き延びて 核の放射能の影響でグロテスクなミュータントと化して、 念力攻撃をしかけてくるんですもん。 だからと言って一作目の名作の魅力が失われた訳ではありません。 2011年に「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」 2014年に「猿の惑星:新世紀(ライジング)」 が作られました。 この両作品を先日DVDで続けてみたのです。 面白かったです! この両作品は続き物です。見てみたい思った方は、どうぞふたつ見てください。 数十年前は特殊メイクの着ぐるみの猿でした。 当時はその特殊メイクも大評判だったんですけれど 21世紀のCGの時代の「猿の惑星」のサルは、単純な特殊メイクではありません。 縦横無尽に猿が暴れまくります。 時代の空気感という点でいえば、人類が数を減らしたのは核の脅威ではなく、 人間が作り出した人工のウイルスの感染によるものになっています。 少なくなった人間が過去の武器を手に街をつくり引きこもっています。 猿たちは森を根城に数を増やし続けています。 この猿たちと人間が戦争に向かっていきます。 人間側にも猿側にも、それぞれタカ派とハト派がいて、 それぞれに理由があって、誰も悪くはないんですね。 どのような憎しみが戦争に突き進むのかが納得できるように描かれています。 映画は大変面白かったです。 ただ、今回のメイン記事「健気な外来動物の話」を書いた私としては、 動物の分布が入れ替わるような「事件」が起きるのは、 単純にどっちが強いかという事では入れ替わらず、 必ずそこに新しく分布を広げる動物を受け入れる環境が 先に準備されていて、入れ代わりが成り立つものだ。と学びました。 地球が猿の惑星になるには、「ウイルスの影響で数の逆転が起きる」という 理由だけでは弱いかもです。と思いました。 このウイルスは、「猿が知性を持つ」作用と「人間は死に至る」というふたつの 作用があります。生き残っている人類はウイルス耐性があるという設定です。 う〜ん、数の逆転現象が起きるまで、環境からも、もう一押しの理由があればなぁと 思ったのでした。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今回のメイン記事「健気な外来動物の話」は、書き終わっても  まだ何か書き足りないものを感じていて、もやもやしていたんです。  それでその思いはここから4回あとの「シナントロープの動物たちの話」に書きました!  シナントロープというのは、  「人間社会の近く生息し、人間や人工物の恩恵を受けて共生する、野生の動植物」の  ことです。  私の知らない言葉でした。ギリシア語が元になった言葉らしいです。 ★母は霊感などありません。そういう系の話はそれっきりです。  私もその手の経験をしたことがありません。  私はどっちかっていうと、「死んだらそれまでよ」派です。  でも、こういう話はまったくないとは言い切れないよなぁとも思っています。  こういう話、一見科学とは関係ない、むしろ科学とは対極の話と捉えられがちです  けど、そうでもないんじゃない?と思うのです。    まだ科学が手を伸ばしていない分野っていうだけで。  たとえば、生まれる前の「前世」の記憶を持って生まれてくる子どもがいます。  子どもが執拗に言うので、調べてみると実際にいた人物だったというケースは  結構記録されています。  科学とオカルトはまったく違います。  ただその境目が時々混沌としています。    「猿の惑星」の話を書こうと思ったら、この記憶とセットなんで  ちょっと場違いかもとは思ったんだけど記録しておこうと文章にしました。 ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  サイマルラジオは数分時間がズレて聞こえることがよくあります。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  来週の月曜日19:00に「火山とアトランティスの話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「健気な外来動物の話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「健気な外来動物の話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0119.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用原稿をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.217の参考書籍&参考サイト       スズメもモンシロチョウも外国からやって来た                   帰化動物と日本の自然 著/中村一恵 PHP研究所         日本のタンポポとセイヨウタンポポ      著/小川潔  どうぶつ社 ★予告です。 2月16日放送「火山とアトランティスの話」  (ネットにUP予定は3月1日)(収録終わった) 3月2日放送「石油の怪しい話」  (ネットにUP予定は3月15日)(書き終わった) 3月16日放送「火星の風景の話」  (ネットにUP予定は4月5日)(書き終わった) 4月6日放送「シナントロープの動物たちの話」  (ネットにUP予定は4月19日)(書き終わった) 4月19日放送「ナキウサギと氷河の風の話」  (ネットにUP予定は5月3日)(書き終わった) 5月4日放送「秀吉と地震の話」  (ネットにUP予定は5月17日)(書き終わった) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  2009年9月から始まった「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  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インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━