2015/4/5━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.220 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 4月になりました。 北国の春は3歩進んで2歩戻るって感じで歩みはゆっくりでけど、 着実に春に向かっているようです。 朝起きると窓の外の空を見上げます。 あー今日は深く雲が垂れ込めてるなとか、 あ、ちょっと青空が見えてるとか思うのです。 私は割と早起きのほうでで、たまに見事な朝焼けを見ます。 それから夕焼けもかなり好きです。 雲も夕焼けも青空も、重要な役割をしているのは空気です。 今日は、空気についてちょっと考えていたことや、 火星の空についての話をとりとめもなくお話します。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■火星の風景の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ガラスは透明です。 子どもの頃、ものすごく不思議に思っていた事がありました。 お店なんかにある分厚い透明なガラスの戸を真横からみると とても綺麗な濃い緑色に見えるのが不思議で不思議でしょうがありませんでした。 その緑色がまた透明感があるのに深い深い綺麗な緑色なんです。 こっちから見ると透明でこっちから見ると緑色です。 ドアの厚みはせいぜい2cmもないくらいでしょう。 真横から見ると1m以上はあるでしょう。 あの頃は納得がいかなかったけれど、 あのドアは透明に見えるけど緑色がかったガラスなんですね。 これと同じことが空気でも言えます。 「空はなぜ青いのか問題」です。 簡単に説明しますね。 太陽からやってきた光は、何もない宇宙を通っているときは そのままで良かったんだけど、地球に届くと光はそこではじめて空気に当たります。 光は空気にぶつかって跳ね返ったりします。 色が何色に見えるかは、その物がどんな色を跳ね返しているかで決まります。 緑に見える植物の葉っぱは赤い色を吸収して緑色を跳ね返しているから 緑に見えているんです。 空気の中を跳ね返らずに真っ直ぐ届くのは赤い色です。 青は空気の中を何度も跳ね返るんです。 だから空は青く見えるという理屈です。 空はなぜ青いのか。この問題に取り組んだレイリー卿という人が この理屈を見つけたので、空気中で何度も青い色が跳ね返る現象を 「レイリー散乱」と言います。 言い換えれば空気は透明に見えるけどちょっと青いんです。 目の前の空気は透明だけど厚みを通すと青い色になる。 これって緑色のガラスと同じです。 福沢諭吉さん。そう、あの一万円札の諭吉さんが空気について語っています。 現代語に訳して紹介しましょう。  空気は見えないけれど、世界を取り巻いていて万物の外側にも内側にも充満している。  風は空気である。風がなくてもウチワで仰げば風がおきる。  人は昼も夜も空気を吸っては吐いている。  空気がなければすべての生き物は死んでしまう。  この世界は空気の海。上の方は薄くて下の方が濃い。  すべての生き物は空気の海の底にいる。  空気は透明に見えるけれどその色は青い。  空が青いのも遠くの山が青いのも空気が青いからだ。  たとえば海の水を桶に移してみても色はないけれど、  深い海を見れば色があるように。 たとえばね、私の頭の上10kmくらいまで空気があります。 天を仰ぎ見るというのは空気の海の底から見上げているという事なんです。 遠くの山が青く見えるのは、真上を見るよりも山を見る方が、 はるかに分厚い空気を通してみているからなんです。 遠くの山々は「青い山脈」なんです。 でもちょっと待って。 ここは用心深くなって欲しいところなんです。 こんな経験を思い出してください。 車を走らせていて、トンネルに入ります。 トンネルの中はオレンジ色の光で照らされています。 そうすると赤い色が黒っぽく見えます。 車内のものはそれまでと全然違って見えてきます。 こんな事がありました。 ある日友人が訪ねてきました。 「みかさんみかさん、車買ったんで見せに来た」と友人が言いました。 ちょうど日が暮れて私の家の前は、街灯がオレンジ色に照らしていました。 友人は「あれ?何この色。珍しい色の車を見せたかったのに」といいます。 友人の車は街灯のオレンジ色の光に照らされて、私には灰色にしか見えません。 本来は微妙な青緑色だったらしいのです。 私たちが普段、物の色と言っているのは、太陽の光で照らした時に見える色のことです。 そして昼と夜とで色がそれほど違わないように、 室内の照明はできるだけ太陽の光に近いものにしてあります。 ものの色は照らす光と、そのものの性質が一緒になって作り出しているものなんです。 そして受け手である脳の仕組みが作り出しています。 私たちヒトに見える青は、他の動物たちにはどのように見えているかは 想像でしかわかりません。 彼らが見えているようには、私たちは見えていないし、 私たちが見えているようには、他の動物たちは見えていないんです。 だって、脳の仕組みが違うんですもの。 世界の風景は人間が見えているようにしか私たちにはわからないんです。 さて、みなさん。 この話題はどこへ行くんだ?と心配になってきていますね。 大丈夫です。ちょっと面白いところに行きつきます。 しし座流星群のような流れ星があります。 一瞬夜空に輝く流れ星。 あれは宇宙のチリが地球に落ちてくる時に空気との摩擦で光っているんです。 そして空気中で燃え尽きてしまって地上まで辿り着きません。 もし空気がなければダイレクトに地上に降ってきます。 毎日数トンにもなると言います。もう落下物ですね。 流れ星は地球に空気があるから見える地球独特の現象なんです。 それでは、太陽系の地球以外の惑星で、流れ星が見れる星ってあるんでしょうか。 流れ星を見るには空気が必要です。 言い換えれば地球以外の惑星に空気はあるんでしょうか。っていう話になります。 もっと言えば他の惑星の空はどのように見えるのだろう。 空は青いのだろうかという話でもあるんです。 でも、あくまでも太陽光線のもと、人の目で見ての青ということになるのですけれどね。 空を見上げるという事になれば、まず地面に立てなければなりません。 この条件が案外少ないのです。 惑星としては水星、金星、地球、火星が地球型の地面のある惑星です。 この他にも土星の月のタイタンも地面に立てます。 木星や土星などは地球型の岩石の星ではなくてガス型の星です。 地面ってものはないので立てません。 まず水星。 水星には大気はなくて、地球のお月様に近いイメージです。 それに対して土星のタイタンには大気があります。 地球は、金星と火星の中間を回っています。 大気についても地球は金星と火星の中間なんです。 金星は地球の100倍ほどの大気があります。 火星は地球の100分の1の大気しかありません。 ここからわかる事は、金星のように分厚い大気では星は見えないという事です。 そして火星の薄い空気では、地球よりも星も太陽もよく見えるのかもしれません。 火星の流れ星はどうなんでしょう。 100分の一の空気では摩擦も100分の一かもしれません。 火星は赤い星と言われます。 夜空の星はチカチカとまたたきます。 ティンクル・ティンクル・リトルスターです。 星がチカチカするのは地球の揺らいでいる空気を通してみるからです。 でも地球から見て、金星も火星もまたたきません。 惑星はまたたかないのです。 月もまたたきませんね。 またたくのは太陽系より外にある遠くの星なんです。 火星は赤くピカーって光っています。 見つけると人工の光なんじゃないかと思うような光り方です。 またたかない赤い火星は、古代中国では文字通り火の星、火星と名付けました。 古代ギリシアでは赤い色が血の色を連想させて、そこから戦いの兆しを見てとりました。 地球は青い星です。 旧ソ連の宇宙飛行士ガガーリンの言葉に「地球は青かった」という有名な言葉があります。 今では宇宙に浮かぶ地球の映像はよく見ますけれど、 やっぱり他の星とは全然違う青くて白い雲が見える地球が 漆黒の宇宙に浮かんでいる視点はそれまでになかったものです。 地球は青い。 火星は赤い。 同じ太陽から受ける光なのにこの違いは何なんでしょう。 地球が青く見えるのは、地球の表面の7割を占める海が青いからです。 ずっと遠くから地球見たら青いのかもしれないけれど、 近くのたとえば月から地球を見たら、海の青と雲の白と少しの陸地の砂漠の赤茶色の 3色に見えます。 では火星。 火星は空気が薄いので、宇宙から地面が丸見えで、 赤っぽい茶色の地面の色だというのが火星が赤く見える説明のひとつです。 でも地面が透けて見えているというよりも、地面からホコリが舞い上がっていて、 それは地球の黄砂のようなものが吹き荒れているからという説明もあります。 火星の昼間は強風が吹きすさぶ世界のようです。 これも大気が薄いせいです。と説明されていました。 地球での砂嵐や黄砂などで空が薄茶色になるのと同じ現象ですね。 で、私が問題にしたいのは、内側から見た景色。 先ほどからお話しているように地球は空気の色がレイリー散乱で私たち人間には 青く見えるので空は青いんです。 火星の空は何色か。 ここを語りたいのです。 私の手元に「雲はなぜ落ちてこないのか」というタイトルの 佐藤文隆さんという大学教授の方が書いた本があります。 ここまでこの本を参考にしながらお話してきました。 で、この本は2005年発行の本です。ちょうど10年前ですね。 同じ著者のこの本のひとつ前に出版された「火星の夕焼けはなぜ青い」という本が あります。 この本の中で著者は、火星に降り立って空を見上げたら、 火星の空は赤く、そして夕焼けは青いと予言しています。 まだ誰も見たことがない風景です。 物理の理屈からそうならないわけがない。というのです。 私が今参考にしている本「雲はなぜ落ちてこないのか」の本の中で、 その話に触れています。 空は青くて夕焼けは赤いというのは地球の常識で、 火星では空は赤くて夕焼けは青いという内容が本として出版する事になり、 ちょうど本の表紙を作っている時に、 NASAの火星探査機マーズ・パスファインダーが、 火星の夕焼けの写真を撮影して地球に送ってきました。 それが1997年。 予想通り、火星の夕焼けは青く写っていて、 著者は物理の理屈の力強さを感じたと本に書いています。 今は2015年。 火星の青い夕焼け写真から18年経っています。 現在は火星探査機キュリオシティが続々と火星の写真や映像を送ってきていて、 私たちもネットでその写真を気軽に見る事ができる時代です。 送られてくる膨大な数の写真には、ごくたまに謎の発光体なんかが写っていて、 人々の想像力を刺激しています。 そして、人々が気軽にキュリオシティーから送られてくる膨大な写真を見る事が できる様になって、火星の空の色について疑問を持っている人たちも 少なからずいるんですね。 アメリカの探査機が初めて地球に火星の風景写真を送ってきたのは、 1976年の火星探査機バイキング1号です。 世界中の新聞にカラーで掲載された写真には、 地球と同じような青い空をした火星の風景が写っていました。 でもNASAはすぐに「公開した火星の写真は映像解析のミスがあった」と発表しました。 そのあとに正しい写真として発表されたのは、赤っぽい空が広がっていました。 その後、NASAから発表される写真はどれも赤っぽい空の風景です。  NASAは「火星は赤い惑星」「火星の空は薄い赤茶色」と言っています。 こんな検証をした人がいます。 火星探査機キュリオシティが火星に旅立つ前に地球で写した写真があります。 キュリオシティの上の方に六角形の板のようなちょっと特徴的な部品があります。 それはクリーム色っぽい色をしています。 NASA発表の火星でのキュリオシティの写真は、全体が赤っぽい写真です。 その写真では六角形の部品の色もやっぱり赤っぽく写っています。 地球上で写したキュリオシティの六角形の色になるように、 火星で写った六角形の色を操作してみると、その写真の火星の空は青くなったんです。 http://quasimoto.exblog.jp/19323291/ 理由はわからないけれど、 NASAは、もしかしてわざと赤く加工した写真を発表しているの?  と疑問を持ってしまいます。 赤く加工してるのなら、もし緑色のたとえば植物のようなものがあっても、 それは黒く写ってしまって、私たちの目には黒やグレーにしか見えません。 オレンジ色の光の下では緑色が濃い灰色になってしまった私の友人の車の色と 同じ現象です。 それから発表されているほど火星の空気が薄いのなら、 月から空を見上げたように暗い空になるはずと言っている人もいます。 地球の空が青く見えるのは、太陽の光がレイリー散乱して青の色が跳ね返るから。 と、前半で説明しました。 火星では空気が薄くてレイリー散乱は起きません。 火星の赤茶けた地面の砂が舞って、それが吹き荒れていて赤っぽい空に見える。 というのが火星の赤い空の説明でした。 でも、素人の私が火星の写真を見て思うのですけれど、 ものすごく風が吹いてホコりが舞っているから全体が赤っぽく見えているようには 見えないんですね。 遠くの方の山も見えてるんです。 地球の空が砂嵐や黄砂で薄茶色になるような時は、遠くの山など見えません。 それにキュリオシティが付けた足跡が崩れずにはっきりと残っているんです。 火星の空は本当は何色なのか。 いずれ私たち一般の人々にも本当の事が判る日がきます。 もうひとつ私が昔から気になっている事があります。 火星の月のことです。火星はふたつの月を持っています。 フォボスとダイモスと言います。 火星から見てフォボスとダイモスはどのように見えるんだろうっていう疑問です。 火星のふたつの月の運動は、私たちの地球と月の運動とは全然違うんですね。 フォボスが西から昇って東に沈みます。 そして11時間後に再び昇ってきます。 ダイモスは東から昇るんだけどものすごくゆっくり。 西の地平線に沈むのに3日弱くらいかかるっていうんです。 フォボスとダイモスは大きさが全然違います。 フォボスの方が大きくて直径20kmぐらい。 ダイモスが直径10kmぐらいです。 地球の月からみるとずっと小さいんですね。 そしてこれらが地球の月とは全然違って丸くないんです。 ゴツゴツしたジャガイモみたいというかその辺の岩石みたいな岩なんです。 たぶん火星が小惑星を捕まえたんじゃないかと言われています。 私がとても関心を持ったのがここなんです。 丸くない岩石のような月が火星の空に昇ったり沈んだりしているの? しかもふたつも!それっていったいどんな風景なの! 火星の空って面白い!って昔から興味津々だったんです。 調べてみたらわかりました。 大きいほうのフォボスでも、地球から見た満月の3分の1ほどの大きさで、 これでも一番近い火星の赤道から見てこの大きさで、 赤道から離れるともっと小さく見えるということ。 フォボスよりもずっと小さいダイモスは、 フォボスよりも遠くにあるのでなおさら小さく見えます。 地球から見る金星よりちょっとだけ大きいくらいに見えるらしいです。 私は火星の夜空には、岩石の形の月がふたつも昇ったり沈んだりしているのを 想像していたんですけどちょっと違うようです。 火星の月に色々な想像を膨らませたのは私だけじゃありません。 1950年代から60年代にかけて、奇妙な説が唱えられました。 フォボスがちょっと奇妙な軌道を描いて火星の周りを回っていることと、 岩石の密度が異様に低いことから、もしかして中は空洞になっていて、 フォボスは人工天体なのではないかという説がありました。 これを言い出したのがオカルト好きな一般人ではなくて、 ロシアの宇宙物理学者でした。 彼はフォボスは薄い金属板でできていて中は空洞であると主張しました。 当時のアメリカ合衆国大統領の科学顧問を務めていた人も、 この説を支持して、さらに飛躍させました。 「フォボスの目的は、火星人が火星で快適に暮らせるように、  大気中の放射能を吸い取っている」 と主張したんです。 そして多くの天文学者や知識人も賛同したんです。 でも、1969年までには、 「そんなことはない。天然の岩石である」とされてこの問題は 解決されたという事がありました。 現代からみると当時の論議はバカバカしく感じるかもしれません。 でも、火星の空は赤いのか青いのか論争も、わかってしまえば、 昔はそんな事を言い合っていたのねという同じレベルの話なのでしょう。    * * * * *  * * * * *         仰ぎ見る空はどこまでも青く、吸い込まれるようだ       夜が近づくと青い空はだんだんと濃くなる       明るい青から濃い青へ       瑠璃色から群青色へ       コバルトブルーからプルシャンブルーへ       夕焼けは赤くてピンクでオレンジ色       漆黒の空には丸い月が移動する       空気が水を含んで月は朧に滲む       空気のゆがみで星はまたたく       地球の常識は       よその星の非常識       火星の空はいったい何色なのだろうね   ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「大学図書館は素晴らしい」 大学の図書館で一般の人も本を借りれるって知って、結構利用しています。 公立の大学じゃなくて私立の大学でも利用できるんですよ。 知識を得たい、本を読みたいっていう人には門戸が開かれているんですね。 そんな大学図書館で「雲はなぜ落ちてこないのか」というタイトルの本を見つけて やまねこのネタ本としていいなと思って借りようと 手続きをしにカウンターに行きました。 貸し出し係りのおじさんは 「ここにこのシールが貼ってる本は貸せないんだよ」と言い 「ちょっと待って」とパソコンのキーボードをカタカタと打ちはじめました。 「あぁ、あった。同じ本が貸せます」と言い、本棚の林のどこかに消えて、 一冊の本を持って戻ってきました。 私立大学なのに、私、部外者なのに、全然お金が発生しないのに こんなにも優しく親切に接してくれて、 その上、冷暖房も完備していてトイレも使い放題。 なんかもう感動して借りた本を抱えて帰りました。 その本で「雲はなぜ落ちてこないのか」という現象をやまねこ風味で原稿にしようと 読み始めたのです。 う〜ん。途中までは判るわかるんだけど、途中から判らない、判らないよ〜。 だってね、雲はなぜ落ちてこないのかの説明に、 ニュートリノ、暗黒物質(ダークマター)、果てはブラックホールという単語まで 出てくるんです。 無理だぁぁぁぁ〜。理解できない〜。 で、あっさり諦めて、火星の空の色について書いている所があったので その話に変更しました。結局、やまねこらしい原稿になって満足です。 この本は他にもなかなか興味深いことが多く載っていて面白かったのです。 少し紹介しますね。 著者がニュージーランドの南島マウントジョン天文台に行って 満天の星を見たときの事をこう書いています。  こんなにたくさんの星があったのかと思わせます。  人間の方が目を凝らすと見えるというよりも、  夜空の方が人間の目をひきつけるんです。  見ようとしなくても強引に空の方へと引き付ける華やかさを持っています。  「わー。これは何だ」  地上が人工の光に満ちていなかった頃、  夜空は極上に豪華で、地上はひどく地味だったんです。 このマウントジョン天文台は、標高1000mちょっとの山の上に天文台があるので 全天180度以上の星が見えるっていうんです。 この文章を読んで、マウントジョン天文台は私の行きたいところリストの 上位にランキングされました。 でも、素晴らしい満天の星を見るのなら、北半球の満天の星の方がいいな。 馴染み深いっていうのは大事だな。という事で、1位はハワイ島のマウナケア山の 国立すばる天文台です。 マウナケア山自体も、気になっています。 マウナケア山は、海面からの標高は4200mあまりですけど、 太平洋海底にある裾野から測ると1万200mの高さがあります。 これって標高8848mエベレストを1300m以上も上回るんですね。 地球の海水がなくなれば、裾野から測ったマウナ・ケア山が世界で一番高い? と言えなくもないというのがマウナケア山なんです。 マウナケア山だけでも憧れなのに、この山に日本のすばる天文台の すばる望遠鏡があってツアーで行けるんです。 私の行ってみたい外国部門の第1位です。 という事を「雲はなぜ落ちてこないのか」の本を読んで思い出したんです。 忘れていたんですね。(笑) 他にも、金星は何故「明け」と「宵(よい)」にしか見えないのか。 という疑問にもわかりやすく書かれていました。 この話は、そのうちやまねこ通信でお話することがあると思います。 以上、大学図書館は面白いという話でした。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「夜空は極上に豪華で、地上はひどく地味」この言葉にやられました。   地上が人工の光に満ちていなかった頃、当たり前にそういだったんだろうな。   先月の中ごろ、北海道の名寄でピンク色のオーロラが観測されて   北海道新聞の紙面に写真が大きく公開されました。   ネットのニュースで見た方もいたと思います。   「夜空は極上に豪華で、地上はひどく地味」本来、夜ってそういうものなんだな。   私は夜空に浮かぶ月が好きでいつも気にしています。   でもそれは、人工の光あふれる市街地に住んでいるので、本来の極上に豪華な夜空の   下で暮らしていないから、目立つ月で満足しているんだなとも思ったのでした。   月影はわかります。まぶしいほどの月の夜は月影があります。   でも月のない夜の星影はまだ見たことがありません。     星影という言葉があるんですから、影が出来るほどの光量があるものなのか。   原始の夜。月はとても明るく、星でさえも明るく、   そんな極上に豪華な夜空を手離してしまったんですね。   地球上にはまだそんな極上の夜空はたくさんあります。   とりあえずパソコン前から離れなくては極上の夜は手に入りませんね。 ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  サイマルラジオは数分時間がズレて聞こえることがよくあります。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日の月曜日19:00に「シナントロープの動物たちの話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「火星の風景の話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「火星の風景の話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0316.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用原稿をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.220の参考書籍&参考サイト       「雲はなぜ落ちてこないのか」著/佐藤文隆 岩波書店        火星の大気の色は赤色か青色か?の真偽について考察する        http://utyujintoufononazo.seesaa.net/article/313028420.html        青い空と夕焼け        http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/kishokogaku.htm#青い空        キュリオシティーが示す火星の空の色は?:        「火星の空は淡いブルー」ですナ!        http://quasimoto.exblog.jp/19323291/        火星探査計画の秘密        http://amanakuni.net/uchu/20.html        火星の衛星        http://ja.wikipedia.org/wiki/火星の衛星 ★予告です。 4月6日放送「シナントロープの動物たちの話」  (ネットにUP予定は4月19日)(収録終わった) 4月19日放送「ナキウサギと氷河の風の話」  (ネットにUP予定は5月3日)(書き終わった) 5月4日放送「秀吉と地震の話」  (ネットにUP予定は5月17日)(書き終わった) 5月18日放送「食う食われるの話」  (ネットにUP予定は5月31日)(書き終わった) 6月1日放送「チョウとオサムシが教えてくれた話」  (ネットにUP予定は6月14日)(書き終わった) 6月15日放送「隕石の話」  (ネットにUP予定は7月5日)(これから書く) 7月6日放送「絶滅動物について考えた話」  (ネットにUP予定は6月19日)(これから書く) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  2009年9月から始まった「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  タラバも毛蟹も良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「除草ヤギ」とキーボードを打ったら「女装ヤギ」になった驚き! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.220  2015年4月5日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━