2015/8/2━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.228 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 木々の緑がいつの間にかすっかり濃くなって北海道の夏真っ盛りです。 森を歩くと虫たちが忙しそうに飛び交っています。 そしてたぶん植物たちも 実をつける準備や光合成や虫対策、鳥対策に忙しいんだと思います。 植物は私たちとまったく違う生き物なのでわかりづらいですけれど、 どうも色々な事をしているようです。 今日は私の大好きなトマトを中心に最近わかってきた植物の話をしていきます。 どうもね、植物たちは同じ植物同士に信号を送って連絡を取り合ってるみたいですし、 自己防衛の虫対策もしているようなんです。 そればかりか助けを呼ぶと救援に駆けつける虫もいるようです。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■トマトと植物の毒の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私はトマトが好きです。 食べるのも好きなんですけれどトマトを栽培するの好きで 毎年必ずトマトの苗を買ってきては植えています。 最近ではホームセンターでも、扱っているトマト品種も多くなって 気軽に選ぶことが出来ますね。 自分で栽培するとすぐに気づくことなんですけれど、ミニトマトは強いですね。 かなり雑に栽培しても虫もつかず病気にもなりません。 ミニトマトは野生種に近いんですね。 家庭菜園をしているとさまざまなやり方があるのを知ります。 普通に市販の本に書いてある通りに、耕して畝を作って、市販の肥料をやって水をやる。 という方法だけが栽培のやりかたではなく、 耕さず肥料も農薬も使わないという農法もあります。 肥料も、化学肥料もあれば有機肥料もあります。 家庭菜園でもっとも多いのが農薬を使わないとする人たちです。 家庭菜園規模でしたらそれもできます。 虫がついたら割り箸で一匹一匹捕まえて 洗剤の入った紙コップに落とすという地味な方法になりますけどね。 でも一匹一匹取り去るそのやり方では、昼間、目に見える虫にしかできません。 昼間は土の中にいて夜になると出てきて作物を食べるヨトウムシの幼虫が相手となると、 懐中電灯を持って夜回りするのも限界があります。 それでも農薬を使うのは嫌、農薬以外で何か良い方法はないかと 家庭菜園をする人は情報を探します。 アブラムシはキラキラ光るものが苦手だとか、洗濯の残り水が効くとか、 ヨトウムシには米ぬかが良いとか、いやいやコーヒーかすの方が効くよとか。 またはコンパニオンプランツと言って、隣に植えることによってお互いの 成長に良い影響を与える植物の組み合わせがある。 など、まぁ、世の中にはさまざまな方法があるのだなぁという事がわかります。 こういうのって、効く人と効かない人がいるような気がします。 理由はその土地の持つ条件もあるでしょうし、虫の勢いの条件もあるでしょうし、 用法や分量やコツが伝わらないこともあるでしょう。 農薬ほど誰にもバッチリと目に見える形で効くわけではないのがもどかしいものです。 でも、なんとか収穫までこぎつけ「やっぱり農薬を使わないと美味しい」とか言うんですね。 私は、ずっとここに疑問を持っていたんです。 農薬を使わないというのと美味しいはまったく別の話じゃない?って。 美味しい美味しくないは、食べごろを見極めるのが一番の決め手だと思います。 家庭菜園は新鮮なものを、食べごろで収穫する事ができるからおいしいのであって 農薬はどう考えても味には関係ないよな。ってずっと思っていました。 すると最近ちょくちょく目にするのが 「無農薬野菜ほど体に危険なものはない」という考え方です。 普通、植物は虫などに葉っぱを食べられると何やら香り成分を出します。 これが虫にとって有害なものなんですね。 いわば自前の農薬です。そうやって身を守っているんです。 そういう植物を人間が食べると苦味やえぐみとして感じられます。 無農薬で育てるという事はそういう自前の農薬をたくさん出しているって事です。 適正な農薬を使って育てた植物は、虫から身を守る物質を作り出す必要がないので 美味しくしかも安全だ。という理屈のようです。 あらら。 この説が本当だとすると無農薬で虫と戦っている人は何と戦っているかわからなくなりますね。 まぁ、作物を育てるというのは色々なやり方があります。 大袈裟に言うと人の数だけ方法があると言ってもいいくらいです。 山猫通信では農薬の功罪を問うことはしません。 今回お話したいのは、植物の自己防衛の話です。 花の香りには受粉をしてくれる虫たちを呼び寄せる働きがあります。 これ植物がわざとそういう成分をだしているんですね。 虫来てね。花粉運んでねって。 花に比べて葉っぱは普段はほとんどにおいを発しません。 でも葉っぱが虫に食べられて傷つけられて組織が壊されると、 揮発性化合物の「みどりの香り」を作ってして放出します。 トマトがよくかかる「灰カビ病」という病気があります。 葉っぱの組織が死んでいって広がっていく病気です。 この「みどりの香り」をたくさん放出した方が、 灰カビ病に対する抵抗力が高いことがわかっています。 青虫がキャベツの葉っぱを食べると、キャベツが放出した香りに誘われて、 ある蜂がやってきます。 その蜂は青虫に卵を産み付ける寄生蜂です。 生みつけられた卵が孵化すると青虫は寄生蜂の子どものエサとなってしまいます。 キャベツは寄生蜂をボディーガードとして雇ったっていう事です。 キャベツ、なかなか攻撃的ですね。 この「みどりの香り」を使って植物同士が連絡しあっている事もわかってきています。 1本のトマトの苗木の葉っぱをヨトウムシの幼虫に食べさせて、 他のトマトに向かって風を流します。 傷ついたトマトの発する匂いを他のトマトに送ったのです。 これは仲間が食べられているのを匂いを通して 他のトマトたちに立ち聞きさせているという実験です。 この立ち聞きさせたトマトにヨトウムシの幼虫をしかけると、 立ち聞きしていないトマトに比べて、多くの香り成分を出して 自己防衛している事も判ってきました。 虫に齧られたときにトマトの発する香り成分は、虫にとって有害なんですね。 ひとつのトマトが出したサインは、周りのトマトには防御体勢を固めて、 そこにいる虫たちにとってはかなり居心地の悪いものになるんです。 考えてみれば植物だって、ただそこにいるだけで食べられっぱなしって訳にはいきません。 さまざまな手段で身を守っているんですね。 それは食べづらさやトゲだったり、そういう戦略の中のひとつに毒があります。 一時期、トマトの若い葉っぱの天ぷらがおいしいと話題になったことがありました。 そのあとに、少量の毒があるからたくさんは食べないほうが良いという話が広まりました。 ジャガイモの新芽や青くなったところは有毒成分がありますね。 今年の初めに、小学校の授業で栽培したジャガイモを茹でて食べた多くの児童が 吐き気や腹痛を訴えてニュースになりました。 シシトウは虫がついたら辛くなります。 ダイコンの先っぽが辛いのも土の中の虫に食べられたくないからです。 それと最近健康志向の人の間で流行ってるスプラウト。 ブロッコリーとかダイコンとか豆類とかの種を発芽させた新芽と茎です。 カイワレダイコンもスプラウトの仲間です。 このスプラウトが健康に良いというのも、 新芽の持つ微量の毒が体に良いってことなんでしょうね。 それじゃぁ、なぜトマトは虫にやられてしまうんでしょう。 去年私んとこのトマトは後半はニジュウヤホシテントウにやられまくりました。 トマトに自己防衛機能があるなら、それを食べる虫にも耐性があったり、 トマトの体調が悪かったり、まぁいろいろ戦っているんでしょう。 このトマトが毒を出して虫と戦っているという話のほかに、 もうひとつトマトに関する噂があります。 トマトって実は昆虫を捕食する食虫植物じゃないかという話です。 イギリスの研究者からの発表なんですけれど、 植物には茎にある粘液のついた毛で昆虫をくっつけて、 昆虫が死ぬのを待って、死んで落ちた虫の栄養分を根っこから吸い取るという メカニズムがあるというんです。 植物たちが荒れた土地でも生きていけるようにと獲得した能力のひとつだというんですね。 この発見で、食虫植物と認定される植物の数は一気に増えました。 新しく食虫植物認定されたのはトマトやジャガイモなどのナス科の植物。 それからキャベツなどのアブラナ科。観賞用のタバコなど数百種類に及びます。 特にトマトとジャガイモはネバネバの毛の能力が高くて捕食能力があるというんです。 日本のトマトは栄養豊かな所にいるから 昆虫から栄養をとるほど逞しくはなさそうですけれど、 もともとアンデスの高山の荒地にいた小さな実をつけるトマトが原種です。 食虫植物化する能力を秘めていても不思議ではありません。 植物、なかなか攻撃的ですね。トマトあなどれませんね。 それではトマトの歴史を振り返ってみましょう。 トマトの原産地は南アメリカ大陸のアンデス高原の太平洋側の地域といわれています。 さんさんと降りそそぐ太陽、カラリとした気候、昼夜の激しい温度差、 水はけのよい痩せた土壌。 こういった土地の野生のトマトは、今で言うミニトマトよりも もっと小さい実をつけるタイプです。 この野生種のトマトは鳥や人間によってメキシコに運ばれて 栽培されて食用になったと考えられています。 アンデスで生まれてメキシコで栽培種になったんですね。 その後トマトがヨーロッパに渡るのは、コロンブスによる新大陸発見まで 待たねばなりませんでした。 コロンブス以降大勢のスペイン人が続々と新大陸に押し寄せます。 その時の戦利品のひとつとしてトマトがヨーロッパに広められました。 だからトマトがヨーロッパに広まったのは十六世紀のはじめなんです。 でもヨーロッパでトマトが食べられるようになったのは18世紀になってからと いわれています。 200年もの間ヨーロッパの人々はトマトをただ眺めていたんですね。 そう。200年もの間トマトは観賞用として栽培されていました。 今のトマトと違って野性味が強くて強烈なにおいや、あまりの鮮やかな赤い色の抵抗感と、 それとナス科植物には、麻酔作用や幻覚作用のあるものが多かったことから トマトも有毒であると信じられていたんですね。 それとね、有毒なベラドンナというナス科の植物に似ていたのも、 人々が食べるものではないと思った理由です。 ベラドンナは特に根っこに強い毒があるですけれど、 葉っぱの表面にも油が浮いていてこれに触れるとひどいかぶれをおこします。 ベラドンナの実は真っ黒で、食べるととても甘いといわれていますけれど 人間が食べたら最悪死んでしまいます。 でも鳥やウサギやシカは食べても平気なんです。 イヌネコ人間には有毒です。 15世紀のイタリアでは毒殺といえばベラドンナでした。 そして恐ろしいことに古い時代、女の人が目薬としてこの実のエキスを使っていたんです。 どういう効果があるかって? それは瞳孔が開いてクロメを大きく見せるためなんですね。 えぇ、目に良い訳がありません。おしゃれの一種です。 今で言うカラコンみたいな使い方です。 だからベラドンナの花言葉は「人を騙すのものの魅力」です。 でもね、用法や用量を守れば薬にもなって今でも薬品の原材料としても使われています。 このベラドンナに似ている野生種に近い頃のトマトを、 ヨーロッパではじめて食べたのはイタリアの貧困層です。 飢饉のためにしかたなくトマトを食べたと伝えられています。 それから200年の歳月をかけて品種改良して現在のトマトになりました。 だから一般の食用となったのは18世紀の事です。 日本にトマトが伝わったのは17世紀半。 徳川四代将軍家綱のおかかえ絵師、狩野探幽が「唐なすび」としてスケッチした絵が 残っています。 最初はヨーロッパと同じく観賞用として珍重されていました。 ヨーロッパ人も日本人も、はじめはトマトを観賞用としたっていうのを知ると、 植物の持つ毒にヒトは色々手ひどい目にあっている事がよくわかります。 現在私たちの身の回りにある植物はそういう毒性のあるものを改良したり 排除したりして今があるんですね。 日本でトマトが食用になったのは明治以降です。 キャベツやタマネギ、アスパラガス、ニンジンなどの西洋野菜と一緒に 改めてヨーロッパやアメリカからやってきました。 でも他の野菜と違ってトマトはまったく売れなかったそうです。 独特の青臭さと真っ赤な色が敬遠されたようです。 日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和に入ってからのことです。 そういえば今のトマトはずいぶん甘いです。 昔はもっとトマトって独特の青臭さと酸っぱさがありました。 そしてもっと味が濃かったです。今は薄甘くなっています。 これは品種改良の成果なんでしょう。 今でも探せば昔の青臭い酸っぱいトマトの苗も手に入るのかな。 探してみようかな。 ざっとトマトについて調べたことをお話しました。 トマトを通して植物を透かして見てみると「毒」というキーワードが 見え隠れしているように感じました。 ちょっと調べると身近な植物にも結構強い毒のあるものがたくさんあります。 スズラン、スイセン、シャクナゲ、レンゲツツジ、ヒガンバナなどなど。 ネットで検索すると名前は知らなかったけれどこれよく見るっていう花も 毒を持っているのがいくつもありました。 どうも植物は強い弱いはあっても、毒を持っているものが普通なんじゃないのかと 思えてきました。 ちょっと興味深いと思ったのがすべての動物に効く毒ってという訳でもないらしい という所です。 猛毒を持っているベラドンナも鳥・ウサギ・シカは平気で、イヌネコ人間には猛毒とか。 札幌では街路樹としてよく植えられている木にナナカマドがありますね。 秋になると色鮮やかな赤い実をたくさんつけます。 人間が食べるとなると苦くてとても食べれたもんじゃありません。 でも鳥は平気で食べています。 植物が動物を選んでいるんですね。 植物、すごいです。動物を使いこなしていますね。 ある時、私が庭の畑の世話をしていると、裏の家の奥さんがでてきたので立ち話をしました。 私んちの庭と裏の家の裏庭は、低いブロックで仕切られているだけで お互いの庭は見渡せます。 裏の家の敷地に、名前の知らない見事な花が咲いていました。 私はすかさずその花を褒めました。 「見事ですね。綺麗ですね。これなんという花ですか?」 すると彼女は答えました。 「これトリカブトですよ」 え?トリカブトは青紫色で、こんなんじゃないって私はすぐ思ったけれど、 面倒なので話を合わせてその場をあとにしました。 それから数十分後、そんな事を忘れて私は玄関に夕刊を取りに行ったら メモが挟まっていました。 裏の奥さんが書いたものでした。 メモには 「花の名前、間違っていました。ジキタリスです」 と書かれていました。 あ、やっぱり。トリカブトじゃなかったでしょ。 だよねー。猛毒のトリカブトなんか庭に植えないよね。って思ったんです。 それでジキタリスっていう花の名前を調べてみて驚きました。 なんと!ジキタリスもトリカブトに負けないくらい猛毒を持つ花だったんです。 っていう事は裏の奥さん、トリカブトと言い間違えたくらいだから ジキタリスが猛毒を持っているって知ってて植えているんだって気がつきました。 私は食べられるものしか植えないし、 うちの庭には毒をもつ植物なんか生えていない…って見渡すとそうでもなかったんです。 スズランが生えていました。(笑) 毒を持ってる植物、結構身近に生えていますよー。 植物は4億年以上も前からずっと昆虫と戦っています。 戦うだけじゃなく助け合い協力し合い、騙し合い、利用し合う。 そういう4億年以上に渡る関係の、あとから人間が現われて、 植物の作り出す成分を毒としたり薄めて薬としたりで利用させてもらっています。 植物が眼中にあるのはたぶん昆虫です。対人間相手の成分ではないと思います。 もし、植物が人間相手に本気を出したら、人間はひとたまりもないかもしれません。    * * * * *  * * * * *         4億年以上も前のこと       植物は陸上に生えることに成功した       同じ頃、昆虫の祖先も上陸に成功       だからもう4億年以上の付き合いなんだよ       そりゃぁ4億年もあれば色々あったさ       騙されたし、騙したし、       嘘もついたし、嘘もつかれた       仲良くみえるって?       かけがえのない存在だろうって?       バカ言っちゃいけない       油断ならない相手だよ       裏の裏をかいてもその裏をかいてくる       そうやって4億年ものあいだやってきたんだ       これからもやっていくよ       相手にとって不足はないね       ところであんた誰?       人間? ふふん、俺たちの関係に入ってくる気かい?   ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先月7月15日、NASAの無人探査機ニューホライズンズが冥王星に最接近した時に 撮影した写真を一般公開して話題を集めました。 画像をよく見ると、山々が確認できます。 NASAによると、この山々は氷でできていて3500mを越える高さだそうです。 1億年ほど前に形成されたもので、今でも成長している可能性があるといっています。 https://youtu.be/ydU-YrG_INk  ↑ これはニューホライズンズから送られてきた表面の静止画像を アニメーションにしたものです。 なるほどー。クレーターがあまりみえないね。そして若い山々が見える。 活発に活動しているって事なんだね。 すごいね。 この山々が1億年前に形成されたって知って、 当たり前なんだけど冥王星にも1億年という時間が流れていたんだなぁって。 先月、散々、冥王星やニューホライズンズについての報道があったから すでに皆さんの知ってることなんですけれど、 2006年1月に冥王星を目指して飛び立ったニューホライズンズ。 だけど同じ年の8月に、冥王星は太陽系の惑星からは外れてしまいました。 太陽系の惑星として、水金地火木土天海冥と暗記したもんですけれど、 最後の「冥」がなくなってしまう日が来るとは! 理由は、冥王星くらいの大きさの星がどんどん発見されて、 とうとう冥王星よりもわずかだけど大きいものも発見されてしまって 冥王星ってこのまま惑星の仲間に入れておくってどうよって 疑問の声が上がってきたんですね。 それで正式に惑星から外れて準惑星とされたのが、2006年8月。 ニューホライズンズが冥王星を目指した1月の時点では、惑星だったのに。 だからと言って冥王星の価値が数ヶ月の間に下がったって訳ではありません。 冥王星から54億キロも離れている地球の人々が勝手に言ってるだけです。 外縁天体が続々と発見され始めて、 冥王星はその太陽系外縁天体の代表的な星というポジションになりました。 2015年8月、つまり今月まで冥王星の観測を続けて、 2016年5月までに全ての観測データを地球に向けて送信する予定です。 今後も続々と画像を送ってきてくれることでしょう。 今回のニューホライズンズが鮮明な写真を送ってくる前までは 荒いデジタル処理されたぼんやりした光が冥王星だったんです。 でも若い山々が連なる、しかも大きなハートマークがある星だという事が わかりました。 このハートの所はクレーターがないのっぺりとした氷の平原だという事です。 さて、冥王星探査が終わった後は更に遠くへ行く予定です。 人類は、宇宙のいろんな方向に向けて探査機を色々飛ばしているんですね。   そういうものたちが送ってくれる情報を積み重ねて、今までわからなかった事が 判っていくんだろうけれど、それはそれでとても楽しみなんだけど その役目を終えた、または地球に戻ることなく更なる空間を目指して飛んでいく 地球発の機械たちのなんていうか哀愁みたいなのを感じます。 どこかの知識ある生物に出逢うことなく、永遠に漂うのか。 または、どこかの恒星とかに突っ込んで燃え尽きてしまうのか。 または何者かに発見されて研究?されるのか。 どんな未来が待っているのか、地球の人々にも、機械たち本人にもわかりません。 そんな機械たちがたくさん飛ばされていて、これからも飛ばされていって その行く末は誰も知らない…。 誰も知ることができないドラマは今でも無数に生まれています。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★トマトの話で、メイン記事では紹介しなかったトマトの底力の話。  札幌圏では有名なんですけれど、恵庭市にある「えこりん村」という施設があります。  http://www.ecorinvillage.com/index.html ←こういう所です。  ここで、普通1株から20〜30個ほどしか収穫できないトマトを  1株から13000個以上を実らせています。  ギネス認定もされました。  これね、特別なトマトじゃなくて、普通のスーパーで扱っているトマトなんです。  秘密は水耕栽培なんですね。  理屈はここに詳しく載っています。  http://www.gokigen-yasai.com/hyponica1.htm  植物の持っている底力というか可能性のひとつを、目に見える形になったものですね。 ★トマトのことを調べて書いていくうちに「ベラドンナ」という単語に行き当たり  はたと筆が止まりました。(キーボードをたたく手が止まりました)  ベラドンナ…「哀しみのベラドンナ」  そうかベラドンナとはそういう毒を持つ植物の名前だったのかと  数十年ぶりにガッテンしました。  私は大昔から手塚治虫先生のファンで、握手もしたことがあって、  本人からカラー原画も 買ったことがありますです。宝物です。  「哀しみのベラドンナ」とは、虫プロダクションによる「アニメラマ−3部作−」の  「千夜一夜物語」「クレオパトラ」に続く第三作目「哀しみのベラドンナ」です。  大人のためのアニメーションです。  第一作目と二作目は大成功を収めたんだけど、この第三作目はあまりにも過激で前衛的で  興行的にも評価的にも散々なことになり、  虫プロ倒産の引き金になったとも言われてもいます。  1973年の作品です。当時「30年早すぎた作品」とも言われました。  あれから42年経ちました。   予告編がこれです。↓親子でみれない虫プロアニメです。(笑)  https://youtu.be/-JDwj5PLQPc  ちょっと、やまねこ通信的な話題から離れてしまいました。  トマトの話からベラドンナという固有名詞に出あって、思考が飛びました。すみません。  でも書かずにいられなかったのであります。 ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  サイマルラジオは数分時間がズレて聞こえることがよくあります。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日の月曜日19:00に「植物と動物の間の話と他の話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「トマトと植物の毒の話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「トマトと植物の毒の話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama0706.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用原稿をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.228の参考サイト     カラパイア     トマト怖い。虫に食われた葉から毒性物質を放出し、     周辺の虫を根こそぎ殺戮していることが判明(京都大学研究)     http://karapaia.livedoor.biz/archives/52161404.html     カラパイア     トマトは昆虫を捕食する食虫植物だったことが判明(英国植物研究者)     http://karapaia.livedoor.biz/archives/51552255.html     積水化学工業株式会社     自然に学ぶ研究事例 植物の香りに学ぶ生態系制御     https://www.sekisui.co.jp/csr/contribution/bio_mimetics/1221326_1621.html     日本植物生理学会     みんなの広場 植物Q&A スプラウトのアルカロイドについて     http://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3028     カゴメ株式会社     トマトの歴史     http://www.kagome.co.jp/tomato/tomato-univ/literature/mexico.html     カラパイア     そこは氷の山だった。これが「冥王星」の真実の姿だ!(NASA)     http://karapaia.livedoor.biz/archives/52196508.html      ★予告です。 8月3日放送「植物と動物の間の話と他の話」  (ネットにUP予定は8月16日)(収録終わった) 8月17日放送「ペンギンが友達になるまでの話」  (ネットにUP予定は9月6日)(書き終わった) 9月7日放送「強いものは弱いの話」  (ネットにUP予定は9月20日)(書き終わった) 9月21日放送「ネス湖とネッシーの話」  (ネットにUP予定は10月4日)(書き終わった) 10月5日放送「キツネに化かされない日本人の話」  (ネットにUP予定は10月18日)(書き終わった) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  2009年9月から始まった「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NHKラジオで「夏休み子ども相談室」を聞いていた。これホント面白い。 そしたら急に高校野球の地区予選に切り替わった。 たぶん地方によってはそうなるんだろう。 しかたなく聞いていたら、母校が戦っていた。 女子高だったはずなのに。それもやたら厳しい女子高だったのに。 なぜ高校野球で甲子園を目指す…。 共学になったなんて聞いてない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.228  2015年8月2日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━