2015/10/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.233 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 秋風が吹き抜ける季節になりました。 先月の27日は中秋の名月でスーパームーンでした。 札幌でも夜はよく晴れて、キッパリと光っていました。 十五夜お月さんとススキは似合います。 その組み合わせと似合う動物といえば個人的にはキツネですね。 昔…と言っても50年くらい前までの日本人にとってキツネはとても身近でした。 どのくらい身近かというとキツネに化かされるというのが別に取り立てて珍しいことでもなく、 生活の中に化かされるという現象が普通にあって、 そういう現象を受け入れていた生活だったんです。 今ではキツネに化かされる人などいませんし、そんな話は、まぁ聞きません。 いったい私たちはいつからキツネに化かされなくなったんでしょう。 化かされるという事が前提の生活っていったい何だったんでしょう。 今日はそんなお話をします。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■キツネに化かされなくなった日本人の話━━━━━━━━━━━━━━━━ 私は北海道の自然と動物たちがとても好きです。 でも今日お話する化かすキツネは北海道に棲むキタキツネの話ではありません。 キタキツネは人を化かさないんです。 北海道の自然は、日本の文化圏とはまた違う世界なんです。 人を化かすキツネは日本の文化圏のキツネです。 私は動物としてのキツネも好きなんですけれど、 日本人の心に棲む化かすキツネも大好きなんです。 冒頭でお話したように、50年前までは日常の生活にキツネに化かされるという現象は 普通に起きていました。 今、キツネに化かされた話を探すと、 だいたいが祖父母から聞いた話、両親から聴いた話です。 現代のはあるにはあるんですけれど、バリエーションがありません。 せいぜいこんなのです。 知った道を車で移動しているのに、何度も同じ景色を見てなかなか目的地に着けなくて、 何回目かループしてやっと脱出したっていうタイプのがあるくらいです。 車でって所が新しいですね。 それでは、50年前まで人々はどんな化かされ方をしてきたのか、見てみましょう。 妻と夫とその父親と三人で畑仕事をしていて、腹が減ったので妻だけいったん家に戻り、 昼飯を持って再び畑に戻ると、夫とその父が畑を放って、ふたりして崖をよじ登っている。 妻は、崖の上にキツネが座ってふたりを見下ろしているの見つけて 「どうした!何してる!」と怒鳴ったら キツネは逃げて、ふたりは崖から降りてきた。 話を聞くと美しい女の人が崖の上から呼ぶので登らねばならないと思い込んだという話。 町内会の親睦会で歩いて五分の所にある公民館に行き、 ほろ酔い加減でみなさんより一足先に会場をあとにする事になり、 残った料理は包んでもらった。 それから歩いても歩いても家に着かない。 すっかり酔いも覚めて、汗だくになり息切れして座り込んでしまった。 すると顔見知りに声をかけられ、「家に着けない」というと、笑いながら目の前を指差された。 そこは自宅前で、持ち帰った料理の中から油揚げだけが消えていたという話。 夜中に帰宅途中、友人に会って銭湯に誘われ湯船に浸かっていたら、 友人はキツネの姿変わって走り去ってしまって、自分は肥えだめの中に入ってたという話。 甘党でいつも饅頭を懐に入れている習慣があった。 ある時、山を歩いていたら、霧が出てきて一歩も歩けなくなった。 ははぁ、これはキツネのしわざだなと思ったので懐のまんじゅうを道端に投げてやったら、 獣の鳴き声とともに途端に霧が晴れて無事に帰ることができた話。 綺麗な女性に「うどんをご馳走しますよ」と声をかけられ付いていったら、 うどんを食べている途中で、あぜ道でミミズを食べていた事に気づいた話。 同じ人が再び綺麗に女性に「おふろに入っていきませんか」と声をかけられついていき、 正気に戻ったら池でおぼれかけていたという。 騙されたのはお坊さんという話。 このうどんの正体がミミズになったというのと同じパターンで、 饅頭の正体が馬糞というのも数多くあります。 また他の話。 戦時中、子どもの疎開先にお礼の意味を込めて時々食材を届けていた。 歩く距離は半日くらいかかる所。 当時30代だった父親は峠の一本道を歩いているのに道に迷い、どうやっても辿り着けない。 その日は野宿をするしかなかった。 朝、目が覚めると食材はなくなっていた。絶対夜中に人と行き会ったという事はない。 という話。 同じような話に、 お使いで子どもが自転車の荷台に塩魚の入った箱を乗せて自転車を漕いでいると、 急にペダルが重くなって力尽きて諦めかけると、 今度は急にペダルが軽くなって一気に家に着いた。 でも箱は空っぽになっていたという話。 ある村に悪いキツネがいて人はよく騙されていた。 気の強いお爺さんが退治してやるという意気込みで鎌を持って夜、真っ暗な中を歩いた。 すると赤ちゃんをおぶった女が出てきたので、赤ちゃんの首を鎌で切り落とした。 しかし女がひどく嘆くので、これは自分の勘違いと反省し、 お寺に行って自分の髪の毛を切って謝ることにした。 村人がたくさん集まりその中で髪を丸めた途端、誰もいなくなって、 自分の横には首ではなくダイコンが切れて転がっていたという話。 そして、高度なキツネはこんな事もしますという例では、 釣り人が釣竿を担ぎビクを下げて家路を急いでいると、 向かい側から来た人とすれ違うときに「釣れましたか」と話しかけられ、 謙遜して「ほんのちょっとだけですよ」と返したら 「それは羨ましい。私などまったくダメでしたよ」と言われ嬉しくなる。 その後ちょっと会話をし「見せてもらっていいですか」と言われ自慢したくて見せる。 すると相手は魚を手にとって「これはすごい」と言い、 こっちの気分は最高潮になった所で相手はキツネに姿を変え、魚を持って草薮に逃げてしまう。 この川原では、こういう事が頻繁に起きるので有名になってしまって、 釣り人はとても用心するのだけれど、 どんなに用心しても相手は老婆や子どもや巡査や工事関係者などに化け、 言葉巧みに魚を手に取り、そのとたんにキツネに姿を変え草藪に消えるという所だけは 変わらないという話。 面白いですね。 紹介したのはほんの一部で、もっとさまざまなバリエーションが伝えられています。 私、こういう化かすキツネの話本当に大好きです。 キツネが代表ですけれど、タヌキやムジナなど騙す動物はたくさんいました。 日本人はこういうキツネなどが人を化かす世界でずっと暮らしていて、 その事に疑問を持つこともなく、つまり世界とはそういうものだったんです。 この現象は1965年を境に姿を消します。昭和40年です。 今からちょうど50年前になります。 1965年、いったい何が変わっていったのでしょう。 いくつか考えられる事を並べてみましょう。 まず高度成長期の日本人の変化です。 戦後日本は敗戦の混乱から出発します。 焼け野原となった都市部、戦地から帰ってきた復員兵、食糧難、 そういう時期を経て1950年の朝鮮戦争をきっかけに日本は経済復興が進み始めて、 新しい生産体制を探し始めます。 そして数年後に高度成長期が出現します。 経済成長が統計に表れるのが1956年からです。昭和31年です。 この年を境に日本のGDP(国内総生産)は拡大しはじめます。 でも生活の中で実感されるのは少し遅れます。 都市部では1960年頃には当時三種の神器と言われたテレビ冷蔵庫洗濯機が普及します。 農村部ではもう少ししてから変化が訪れます。 それでも燃料が、マキから灯油やプロパンガスへ変わって行きます。 この燃料革命は炭焼きの崩壊です。 都市部の労働力不足から、炭焼きで働いていた人や農村の若者が都市部へ流れてきます。 1965年とはそういう変化の時期でした。 それともうひとつ重要な転換期があります。 戦後の日本は挫折から始まります。 戦前の日本の、アジアの中心となる強い国になるという夢が砕け散りました。 そして新しい日本の方向性を、科学技術を発展させて経済的な成功を目指すことに 焦点を合わせました。 日本は誰もが予想していた以上の高度経済成長を成し遂げ、 大国の仲間入りする希望がだんだん確信に変わっていきました。 それが1965年なんです。 それまでの日本人とは違って、経済価値がすべてに優先する価値観に変わっていったんです。 自然の価値までも「それは経済的なのか」という基準で判断するようになっていったのです。 まぁ、それ以前も経済っていう価値観はあったんですけれど、 これほど重要視されていなかったというか、経済は暮らしの中の一部分でしかなかったんですね。 神々に包まれている、村の歴史や我が家の歴史やご先祖さまに包まれている、 そういう全体の中に自分の命があったんです。 自分っていうものの扱いがもっと小さいんですね。 そういう感覚が高度成長期を境に衰弱していって、日本人が変わっていったんです。 経済が間に入ったコミュニケーションが中心となっていって、 自分個人というものが大きくなるんです。 その時、自然が発するメッセージを受け取る事ができなくなって、 キツネからの働きかけを読み取る能力を失うんです。それが1965年です。 今年は戦後70年です。 振り返ってみるとあの敗戦っていうのは日本人にとって、ものすごく大きなものですね。 敗戦を契機に何もかも変わらなければならなかったんです。 アメリカと戦争を始めたときの日米の鉄の生産量は1対10です。 日本はアメリカの10分の1の鉄の生産力しかありませんでした。 圧倒的な物量の違いです。まぁ、最初から無茶なんですね。 この無茶を埋めるものとして盛んに言われた事が、 神国日本は神風が吹く、大和魂、日本人の優秀さと精神力と器用さなどです。 そういったものが物量での不利を補い、逆転させる力になるという論理です。 でも結果は神国日本や日本人の優秀さでは物量の壁を越えられなかったんです。 この時の教訓が真逆の方向に向かったのが、高度成長期の日本人です。 科学的に説明のつかない事を「迷信、まやかし」として否定する精神風土には、 キツネは棲めなくなってしまったんですね。 かつての人々は、共同体社会と取り巻く自然に包まれて暮らしています。 それは生きている時だけじゃなく、死んでからもご先祖様になって共同体の中に 居続ける感じです。 だからもう亡くなってしまっているご先祖様と共に共同体は作られているという感覚です。 人が太陽や風に包まれて生きているように、 かつての人々は自然に包まれていて共同体に包まれて存在していたんです。 この「自然」っていうのも、今でいう自然とちょっと意味合いが違います。 かつての人々は「自然」をジネンと発音していました。 自然って訓読みで分解するとオノズカラシカリと読めるでしょ。 自然をジネンと言っていた当時は、自然とは自分自身が還っていく場所でもあって、 自然に帰りたいという祈りのようなものだったんです。 今でも「自然にそうなった」とか「自然の成り行き」という使い方をするのは、 このジネンと言っていたときの名残ですね。 今では自然っていうのは、もっと客観的で人間の外にある自然体系のことです。 これはヨーロッパの思想で自然対人間みたいなキッパリと分けて考える思想です。 明治に入って外来語のネイチャーを訳さなきゃならなくなった時に、 英語を日本語に当てはめる役割の人は困ったと思います。 人間の外のある客観的なネイチャーが意味する言葉が日本語にはないんですもん。 でもこのオノズカラシカリという概念のあるジネンをシゼンと読ませて ネイチャーに当てたんです。 現在の私たちにはジネンよりも今使っているシゼンの方がずっとピンと来ます。 それは私たちの精神が近代化というか欧米化したからなんですね。 私たちの自然観が変わったって事です。 こういう変化が1960年代にはっきりとした形で人々の中に浸透していったんですね。 戦後の経済社会は、農地を客観的な生産の場として、森林を客観的な林業の場として、 川は単なる水資源になったんです。 キツネに化かされていた時代の日本人の動物に対する感じ方も今とは違います。 ある時は畑を荒らす害獣、ある時は猟の対象になります。 その一方で人間以上の能力を持った生き物として尊敬されていて、 さらに神様の世界への道筋を知っている霊力を持っているとあがめられることすらあります。 こういう時の神様っていうのは自然そのものの事です。 ジネンというかオノズカラシカリというか。ネイチャーとはちょっと意味合いが違うんです。 こういう動物たちも含めて共同体を取り巻く自然の中で暮らしていたのが、 キツネに化かされていた日本人でした。 こう考えていくと1965年を境として日本人はキツネに化かされる能力を失った事がわかります。 それは単なる個人的に能力がなくなったという事ではなくて、 共有されていた生命世界の意識が崩壊したんですね。 さて。 明治期に入ると日本政府は、欧米の技術を導入するために多くの外国人技師を招きました。 その中には土木技師として山間部に滞在する外国人もいました。 ここで山間部に住むキツネに騙されながら暮らしていた村人たちは大変驚くことになります。 なんと!外国人たちは決してキツネに騙されなかったんです。 今なら動物に騙されたというのがニュースになる出来事だけど、 当時は「外国人は騙されなかったという不思議な話」として語り継がれる事になったんです。 同じ場所にいても同じ事は起きなかったんですね。 ここまでの話を理解すると理由はわかります。 化かされる人と化かされない人ではその人を包み込んでいる世界が違うんです。 村人と外国人とでは「見える環境としての世界」は同じでも、 自然や生命の世界観が違うんです。 世界の感じ方が違うんですね。 たぶん現代人の私たちがタイムスリップして、キツネに騙される時代に行っても、 当時の外国人のようにキツネに化かされる事にはならないと思います。 私たちはもうキツネに化かされる能力をなくしてしまっているのです。 お医者さんであり作家でもある2年前に亡くなってしまった、なだいなださんが書いたエッセイが 今、私の手元にあります。 今回このお話をするにあたって、うちのどこかにあったはずとずいぶん探したんです。 やっと見つけました。 1975年というから40年前の文章です。 この40年前に「20年以上前の話だけど」という、なだいなださんが医者になって最初の年の 出来事です。若かったなださんがキツネ憑きの患者を診た時の話です。 大学病院の外来で当番していると、急患としてひとりの若い女性が連れてこられた。 奇妙な身振りをするだけで口は効けなくて、時折コンコンというだけ。 患者さんが突然診療道具を手にとって投げつけようとするので おさえると、人間離れした声で「無礼者!さがりおろう!」と叫びながら大暴れする。 それが和服の似合うなかなかの美人。 連れて来た人によると昨日彼女は東京のどこかのお稲荷さんに参詣して帰ってきてから 様子がおかしくなったという。 彼女は外から見ると分裂病と変わらない。(今で言う統合失調症の事ですね) 当時としては唯一の治療方法であった電気ショックを与えて帰宅させた。 翌日女性は見違えるほどよくなってニコニコしてやってきてこんな事を言った。 「体にキツネが入ってね、ああしろこうしろと命令してきてあんなことやっちゃったんです。  でももう大丈夫ですよ。キツネは出て行ってしまいました。  キツネさん電気にビックリしたらしいですよ。  『はぁ、電気なんてものがあるとは知らんかった。いくらわしでも電気にゃかなわんよ。   はい、さようなら』って逃げていきましたよ」 私はこのエッセイを読んだ印象が強くて、ずっと忘れる事ができずにいた話で、 21世紀の今日こうやってラジオで紹介出来て嬉しいです。 ともあれキツネに騙されていた社会が崩壊していったのが1965年ごろだったんでしょう。 高度経済成長、合理的な社会、進学率の上昇もあるでしょう。 テレビや雑誌の普及などで情報のあり方も一変しました。 都市部の隆盛と村社会の衰退。 さまざまな事が一斉に起きて日本人が大きく変わって、 もう私たちはキツネに化かされる能力を失ってしまいました。    * * * * *  * * * * *         向こうからやってくるのは、人かキツネか       騙されないように眉に唾つけておこう       もし、あら、釣りの帰りですか?釣れましたかな       いえいえ、ほんの小さいものが数匹ですよ       それはすごい私なんぞ一匹も釣れませなんだ       いい腕前なんですねぇ。見せては貰えませぬか       ご謙遜ご謙遜、これは見事な魚ですな       お礼に湯屋へ案内致しましょう       饅頭やうどんもご馳走しましょう       遠慮なくどうぞこちらへ       あらお前さん、なかなか帰ってこないから       迎えにきたらこのざまだ またやられたね       ここは肥溜め、馬糞とミミズを手に何してんだい?   ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「スズメバチからブドウを守った話」 私んちにはブドウの木があります。品種は巨峰。 まぁ、素人がなんとなく作るので、売ってる巨峰からみると一回り小さいけれど、 市販のキャンベルよりは一回り大きいです。そしてなかなかの収穫があります。 このブドウは不思議なブドウで、どういうわけか今まで鳥にも虫にも見つかることなく 収穫できていました。すぐそばに森があるのに。 さて、今年もブドウが黒々としてきて収穫が楽しみになっていた10月の初旬、 スズメバチが数匹、ブドウをむしゃむしゃ食べているのに気付きました。 以下、私がスズメバチからブドウを守った4日間の話を時系列順に並べて紹介します。 ============== 【10月1日】 7:00 うちのブドウは鳥にも虫にもまだ見つかっていない不思議なブドウだったんだけど、 今みたらハチが数匹来ていた。 スズメバチに見つかってしまった。 スズメバチは肉食で益虫だと思っているのであまり戦いたくない相手。 9:30 まだ甘さにバラつきがあるんでもう少しぶら下げていたいところ。 スズメバチってのは、たしかヒトを殺す動物ランキングで1番じゃなかったかな。 もう少ししたら、濃縮ジュースとかジャムとか作る予定。 毎日数粒つまんでいる。おいしい。 16:20 ブドウに一心不乱でかじりついているスズメバチたちは、私がいても眼中にないって感じ。 でも仲間を大勢連れてくるとかになると何か対策を考えよう。 【10月2日】 10:00 昨日からスズメバチにブドウがだいぶ食べられている。どうしよう。 15:30 ホムセンでブドウの袋を売っていたので、今、スズメバチがぶんぶんいってる中、 袋がけをする。 ブドウは無数になってるし。どうしよう。終わらない作業だ。 一昨日まではハチはいなかったのに。 この豪雨の中もスズメバチは仕事している。ブドウが食べられてしまう。 16:10 今の所、近づいてもハチたちは私にさほど関心なさそうなんだけど、 あまりにぶんぶんするとちょっと怖い。 まずはハチが執着していない房から袋がけ。 これぞ命がけで袋がけ。(笑) 17:00 袋100枚買ってきたけど足りない。 ブドウに全然お金かけてなくてもこれだけの収穫ってのがよかったのに、 袋にお金かけるって何?!って感じー。 17:20 鳥と虫に見つかっていないブドウってのが自慢だったんだけど、 いつかは見つかるだろうとは思っていたけど、まさかのスズメバチとは! たとえばカイガラムシとかそういうのに見つかるかなとは思っていたんだけど、 まさか直接むしゃむしゃ食べる昆虫とは。 18:10 暗くなって手元が見えなくなって、残り数枚の袋を残して今日はここまで。 暗くてもしばらくぶんぶんしていて、ハチが見えなくて危険だなと思いながら 作業していたけど、本当に手元が見えなくなって、ハチもいなくなった。 今日の所は引き分けだな。 18:30 ハチたちが執着していた房のブドウを食べてみた。めちゃくちゃ甘い。さすがだ。 これ、房がかたまりになっていて袋かけられないんだよね。 明日、これは収穫してしまおう。ハチの食べ残しとも言う。(笑) 対スズメバチ戦ははじめて。でもなんかわかるんだよ。 あのハチたちは怒っていないんだよ。気が立っていないんだよ。 【10月3日】 5:50 私の考えでは相手は昆虫なので早朝なら気温が低くて動けないはずだから、 その間にスズメバチが執着しているブドウの房を落としてしまう作戦。 しかし朝早く薄明るい中でハチたちはもう働いていた。夜半、暴風雨だったのに。 6:30 買った袋は全部つけた。まだたくさんブドウはぶら下がっている。きりがない。 7:00 今後の作戦は、ハチが執着している房を隙をみつけて全部落とすこと。 袋をかけられなかったブドウは様子を見て、ハチが寄ってくるようなら これらも全部落とすこと。  あと20日くらいぶら下げていればブドウは完全に甘さが乗るんだけどなぁ。 9:30 スズメバチの見分け方サイトを見て、まじまじとうちのスズメバチを観察しているんだけど、 コガタスズメバチかモンスズメバチのどっちかだと思うけど、わからない。 一応100コ袋をかぶせたけど、まだまだブドウは裸でいるし、ハチはぶんぶん飛んでいるし 事態は何も変っていない。 10:00 このままでは事態が何も変らないことを痛感。 使いたくなかった手を使うことを決意。 ペットボトルでスズメバチトラップを作って、そっちに誘引してみる。 一度彼らをブドウから引き離さなきゃだめだ。 同じ個体だけが来てるなら数は減るはず。 数が減らなければ、応援隊が来てるって事になる。 10:30 お酒と酢とお砂糖(2:1:1)で誘引液を作る。彼らの好きな熟しきったブドウも入れる。 舐めてみたら、これがまたおいしいの。 10:40 ペットボトルに小さな窓を作って誘引液を入れて、木からぶら下げる。 11:00 作ってすぐに1匹かかった!液の中で溺死してる。 その後も観察していたんだけど、中に入って逃げ出したのを見た!飲み逃げだよ。 穴が大きかったのかな。ガムテで穴を狭くする。 今の所、負けてます。 12:10 その後も2匹飲み逃げする個体を見た。 見てない所で飲み逃げてるのまだいるかも。 私は何かが間違ってる。 12:30 スズメバチトラップの二基目の制作を決意。 ネットで作り方を見て、ペットボトルの空ける穴は 「Hの形に切り込みを入れ、上は外側に曲げ雨避けとし、下は内側でもどっちでもいい」 ってのが変だと思う。普通ここは両方とも内側でしょ。 12:50 昨日や今朝とは明らかに違う所がある。 あたりにブドウの香りが漂っていたのが、袋を100つけた事であきらかに減ったこと。 ハチの隙をついて一番熟してハチたちが執着していたブドウの房のカタマリを 先ほど収穫したこと。 これによって漂うブドウの香りがあきらかに減ったこと。 って事はつまり、トラップがますます効果をあげるってことだよねって思った。 さっきまで負けが込んでいたけど、ちょっと勝ちに行ってるんじゃないか?  ニ基目はハチたちが執着していたブドウのあたりに設置してみよう。 1:30 あ!一基目のトラップから逃げられた原因がわかった! 原因はペットボトルの大きさ。 私、500mlの小さいので作ってたんだよ。 小さいと内壁面に対する穴の面積比率が大きくなる分、脱出できる確率が高くなって、 ハチが逃げてしまうんだよ。 ペットボトルが大きいと迷う場所が多くて、小さいと迷う場所が小さいんだね。 小さいペットボトルだと偶然穴を見つける可能性が多いって事なんだね。広い所で迷うんだね 。 二基目は2Lのでつくるぞっ。 2:00 一基目を外して2Lの二基目だけにする。 昨日の今頃より明らかにハチの数は減ってる。 今日の勝負はここまで。 【10月4日】 6:10 朝起きてさっそく二基目のトラップとハチとブドウの様子をみる。 トラップには2匹溺死していた。 昨日の朝とは全然違う雰囲気。空は青空であたりは、し〜んと静か。 ハチの気配はない…あ、1匹いた。 大きく違うのはあたりにブドウの香りがしていないことだ。 ハチが執着していた熟した房をとったからね。 このまま様子見。今日は取り去った熟したいくつかの房を持って実家へ行く。 ハチの食べ残しのブドウが今、家の中にある。 外より家の中の方がむっとするほどのブドウの香り。 これものすごく甘くて味が濃いよ。  このまま収束かどうかはわからないけれど今日は休戦って感じかな。 今月末に収穫したいんで、このままなだれ込みたい。 16:00 帰宅。真っ先にブドウとトラップを見に。 トラップに数匹スズメバチが入っていた。そして1匹ぶーんと飛んでいた。  最初からなんだけど、スズメバチは不思議と全然攻撃的ではない。 たぶんなんだけど、巣へ近づくとかそういうのではないから?という仮説を立てている。 彼らは巣を守るっていう所で神経質になるという事なのかな。 私は終始一貫して、ブドウにかじりついているハチたちを邪険にしていないし、 結構じっくり観察してまじまじと見たりしてるけどハチたちは私に関心ない。 袋がけするために手を伸ばした房の裏からハチが飛び出したのは驚いたけど ハチだって驚いたんじゃないかと。 それでも威嚇してこなかった。ただふた方、驚いただけで。(笑) ============== 以上が私のスズメバチとブドウの4日間の記録です。 その後、スズメバチは誘引トラップにどんどんかかって、結局ごっそりかかっています。 今回ハチと触れ合って、本からだけじゃなく、もうちょっと一歩踏み込んで ハチの気持ちに近づいた気がしました。 ハチが威嚇してこなかったことについては、 たぶん巣をどうにかしようっていうんじゃなかったからだと思っています。 ハチにとっては出先の出来事なんだね。 調べてみると、スズメバチの女王蜂の寿命は1年。 ミツバチだと3年から8年から比べると短いですね。 しかも、スズメバチの女王は寿命が尽きて死ぬのではなく 次の女王蜂候補の卵をいくつか産むあたりで働き蜂に殺されるんだね。 これをスズメバチの「女王殺し」というらしい。 働き蜂の寿命は幼虫時代を入れて約2ヶ月。 最初は巣作りをし、その後は餌を取りに行ったり、子育てをして、 2週間から1ヶ月間働くと死んでしまいます。 女王は初秋頃から生まれ始めて(今だね)、巣の中で十分な栄養を取った後に 交尾の為に一匹で巣を離れます。  交尾後に山の朽ち木などに潜り込んで越冬して、4〜6月に一匹で巣作りを始めます。 http://www.tamagawa.ac.jp/hsrc/contents/pages/note/bee-caste.htm ↑これはミツバチの資料だけど 脳の大きさは働き蜂の方が大きいんだね。 女王と雄バチの方が脳が小さい。 女王蜂ってのは「産む機械」のポジションなんだね。 コロニー全体でひとつの生き物っていう感じ。 だから、巣に近づく行為っていうのは本体が攻撃される危険性がって事で ハチたちは攻撃態勢になるんだね。 二年続けてだけど、うちの2階のベランダの所に スズメバチが巣を作ろうとした事がありました。一昨年と去年。 でも、そこは網戸を開けると巣が落ちてしまう場所で、 女王がひとりで巣づくりしている途中で、 網戸を開けたら作りかけの小さい巣が落ちてしまった。 女王蜂は突然落ちた巣のあった場所あたりを 「あらら。なくなってしまった。困ったもんだ」っていうふうに、 しばらくぶーんぶーんと飛んでいたけど、 ここは巣作りに適していないと判断したらしく、もっといい場所を探しに飛んでいきました。 巣が出来上がる前に、働き蜂が産まれる前に巣を落とせばいいんです。 それには早くにこっちが気付かなければなりません。 今回のスズメバチは、コガタスズメバチかモンスズメバチかずっと迷っていたけど、 あらためてサイトを徘徊して、コガタスズメバチと決定しました。 まず、うちの2階のベランダに二度巣を作りかけたその巣が コガタスズメバチの巣の作りかけ写真と酷似していたことが決定打。 そして巣のかける場所も、明るく開けた場所というので、あの巣はコガタのものです。 モンだと薄暗い狭い所に巣を作るから、巣はモンではないことがわかります。 それからモンよりもさらにコガタは攻撃性が少ないとありますし、 モンは夜中でも仕事をするとも書いてあります。 今回のスズメバチは、攻撃性の少ないコガタスズメバチで決定です。 やまねこ通信vol.176「ニホンミツバチの話」 vol.181「ハチとアリ社会性昆虫の話」を 書くために調べていくうちに、私の中でこのハチという昆虫にとても親しみを 持つようになりました。 だから私は最初からハチを敵視していませんでした。ブドウを守りたかったんです。 最初はまったくトラップの選択肢はありませんでした。 キャンプ用の蚊取り線香的なもので追い払うことができたらなと思っていたのです。 でも、袋をかけてもまったく事態は好転せず、ブドウは食い荒らされるばかり。 やむなくトラップ戦になりました。 今回はずっと野生動物と触れ合っているという感じでハチと対峙していました。 野生動物って気が抜けないでしょ。そういう緊張感を持った距離感で。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★スズメバチは、畑にやってくるいわゆる害虫と呼ばれる昆虫を食べる益虫という側面も  あります。  今回はブドウを守るためにスズメバチの働き蜂たちを誘引トラップにかけましたが  初夏のスズメバチの新女王蜂を誘引してどんどん捕獲して殺すような事には  私は反対です。  もちろん人家の近くに出来た巣は撤去しなければいけません。危険です。  「正しく怖がる」という感覚を持って、  クマやハチなどの野生動物と隣人として生活していければと思います。 ★うわぁ、ハチについて熱く語ってしまいました。  今回のメイン記事、実はものすごく好きな分野なんです。  キツネです。化かすキツネの話。今回はキツネがメインだからねー。 ★10月5日ノーベル医学・生理学賞に北里大学特別栄誉教授の大村智さん。   翌日6日ノーベル物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さん。  おめでとうございます!   ・大村智さんのお言葉。 「私がノーベル賞を頂いていいのかという感じがしています。  微生物を頼りに、微生物に教わってきましたので、  微生物に賞をあげたらいいのではないのですか」 「この分野は、あまり目立たない分野ですが、  微生物は人類にとって重要なパートナーです」  ・梶田隆章さんのお言葉。 「この研究は何かすぐ役に立つものではないが、人類の知の地平線を拡大するようなもの。  研究者の好奇心に従ってやっている。純粋科学にスポットを当ててもらいうれしい」 「われわれの住む宇宙というのは、まだまだわからないことがたくさんあります。  大きい問題は、1日や2日の短い研究では解決できるものではなく、  たくさんの人が興味を持って長い年月をかけて解き明かしていくというもの。  そのような宇宙の謎解きに、若い人たちに是非参加していただきたい」 ★ラジオ山猫通信がリアルタイムで、  パソコン、スマートフォンから聴けるようになりました!  http://www.radiokaros.com/simulradio/  ↑ここがカロスのサイトの「インターネット放送聴取方法」のページです。  パソコンからスマートフォンから、カロスの放送を聞く方法が載っています。  http://www.simulradio.jp/  ↑ここがサイマルラジオのサイトです。  ここから全国のコミュニティーラジオが聞けるようになっています。    このサイトを開いたらちょっとスクロールすると「北海道」という場所があって  その下の方に「ラジオカロスサッポロ」という場所があります。  そこの「放送を聴く」をクリックするとメディアプレイヤーが立ち上がって、  リアルタイムに放送を聴くことが出来ます。  サイマルラジオは数分時間がズレて聞こえることがよくあります。  ラジオ山猫通信は、第一月曜日と第三月曜日の19:00〜19:30です。  明日の月曜日19:00に「昆虫界のジキルとハイド バッタの話」が  リアルタイムで聞くことができます。  バックナンバーは、「やまねこ通信 E=MC二乗」のサイトの「ラジオ山猫通信」の  場所から、いつでも好きな回のお話を聴くことが出来ます。   ★今回のこの「キツネに化かされない日本人の話」は、  ネットでいつでも好きな時に聞くことができます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ここの右側「ラジオ山猫通信」をクリックしてスクロールして  「キツネに化かされない日本人の話」をクリックすると聞けます。  すぐに聞けない人は、じっと待ってみて。きっと聞けます。  http://crashlanding.under.jp/rajiyama1005.mp3  直接URLはここです。  今回の文は、おおむねラジオ原稿そのままです。  ラジオ用原稿をメルマガ用に書き換えているけどね。 ★vol.232の参考にした本、サイト      日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか  著/内山節 講談社現代新書      太陽 季刊アニマ 狐 WINTER 1975 平凡社           ★予告です。         10月19日放送「昆虫界のジキルとハイド バッタの話」  (ネットにUP予定は11月2日)(収録終わった) 11月2日放送「魚とヘビの左右の話」  (ネットにUP予定は11月15日)(書き終わった) 11月16日放送「これからの宇宙開発の話」  (ネットにUP予定は12月6日)(書き終わった) 12月6日放送「生き物に似てしまうロボットの話」  (ネットにUP予定は12月20日)(書き終わった) ★ラジオ放送が月二回隔週であります。  最初はメルマガを元に原稿を書いてたけど、  今は、書き下ろし原稿です。  それをメルマガに転用するという逆転現象が  最近のメルマガ版「やまねこ通信 E=MC二乗」であります。 ★どうぞお時間のある時に「ラジオ山猫通信」も聞いてみてください。  2009年9月から始まった「ラジオ山猫通信」  どこまで続くんだ?  ここまで来たらいける所まで行ってしまえ!  最近は、トチらずスラスラよどみなくしゃべっているように聞こえます。  慣れてきたのです! ウソです。(笑)  編集で直して貰っているんです。 そのためずいぶん聞きやすくなっています。  決して私のしゃべりが上達したのではありません。  編集がうまくなったのです!(キッパリ) ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本格的な色彩の事典で、 「ウルトラマリンがウルトラマンとなっている誤植がある」と聞いて わざわざ本屋まで確認しに行った。 ウルトラマン…(笑) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.233  2015年10月18日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━