2016/4/4━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.241 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 北国も雪どけが進み、木々の木の芽が膨らむ準備をし始めています。 ヤナギたちはネコヤナギをつけはじめました。 今日は木の話です。それもイチョウの話をします。 イチョウは街路樹としても世界的に植えられています。 秋になるとあざやかな黄色になるその独特な形の葉っぱを持っています。 イチョウを知らない人はいないといってもいいくらいですね。 イチョウは2億年もの長い歴史を持っています。 2億年前というと恐竜が闊歩していた頃です。 現世植物でこれほどの長い歴史を持っている植物はほかにはいません。 イチョウは古い古い歴史を持つ樹木なので、 同時代に繁茂した植物と同じように、絶滅してもおかしくないし 現に絶滅しかかっていました。 でも今では世界中に植えられています。 世界に広まるきっかけに、日本も関与しています。 イチョウにはどんな物語があったのでしょう。 それではイチョウの2億年史をどうぞ〜。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■2億年のイチョウの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 46億年前に地球が誕生しました。 誕生から6億年ほど経った頃(40億年前だね)、海に生物が生まれました。 とはいっても原始的なバクテリアです。 バクテリア時代は長く続きます。 そして5.5億年前のカンブリア期に生物種は一気に増えます。 でもこの頃は生物は皆、海の中でした。 オゾン層が作られて生物が陸上へ進出しはじめたのが3億年〜4億年前です。 この頃、水辺にはシダ植物が大森林をつくって 巨大な昆虫たちがその中を飛び回っていました。 そして三畳紀(2億4千万年前〜2億年前)になって、恐竜や翼竜が出現します。 恐竜時代の幕開けです。 原始的なワニの仲間や様々な爬虫類が繁栄しました。 最初の哺乳類はも誕生しました。ハツカネズミほどの大きさだけどね。 植物もシダ植物や裸子植物が生息域を広げて、マツやスギの祖先の針葉樹も現れました。 三畳紀は大量絶滅をもって終わりをつげて、恐竜大繁栄のジュラ紀になります。 イチョウはこの頃誕生しています。 アフガニスタンで、この頃のイチョウの葉っぱの化石が見つかっています。 (1億9千万年前の化石) 素人目にみても、「あ、これイチョウじゃん」と分かるあの特徴的な葉っぱの化石です。 ジュラ紀初期からイチョウが繁茂していたという物的証拠があるんですね。 でもイチョウは、もっと古いととなえる学者もいます。 2億2千万年(三畳紀後期)の化石です。 同じ時代のイチョウ葉化石は、アメリカ南西部、メキシコ北西部など世界中で 見られるというんです。 南アフリカで出た最古のイチョウ葉化石は2億4千万年(三畳紀中期前半)のものといいます。 初期のイチョウは南半球全体にも分布していて、オーストラリアで出た三畳紀前期末 (2億4500万年前)のものという主張をする学者もいます。 これ以上さかのぼると今のイチョウから離れていくし、類縁関係も曖昧になるから まぁ、2億年前あたりなんだろうね。(ペルム期前期の2億9千万年の化石もあるけど) 話を進めます。 今から6500万年前、気候変動があって恐竜が絶滅します。 恐竜時代の終焉です。白亜紀が終わりました。 (前述の化石の出土の地域を、アフガニスタンとか、アメリカ南西部とか、  メキシコ、オーストラリアなどと書いたけど、これ、現在の出土地域で現してるだけで  何億年前も、恐竜絶滅の6500万年前も、現在とは大陸の形も場所も全然違うからね) 恐竜絶滅の頃の6500万年前から、3500万年前ごろには、 イチョウは北半球に広く分布していました。 南半球では、白亜紀には残っていたイチョウはやがて消えていきました。 南半球に再びイチョウが現れるのは、ヒトが持ち込む数千万年後です。 悠遠なる時間の中、大陸は移動し、山脈ができたりで気候は大きく変動していきます。 恐竜時代からのあとの地球規模の気候の大きな変化というと、寒冷化と乾燥化です。 動植物はそれに合わせて、移動したり絶滅したり進化(変化)していく事となります。 やがて古い動植物は消えていき、古い歴史を持つイチョウも数を減らしていく事となります。 そうしてイチョウはほとんど絶滅してしまいました。 ここで疑問が残ります。 その疑問を説明するのにコーカサスサワグルミというクルミの話をしなければなりません。 このイギリス南部の古いクルミは、氷期と間氷期に合わせて消えたり出現したり していることが地層の花粉の化石からわかったんです。 でも、最後の氷期が終わった1万年前から現在に続く間氷期には戻ってこなかったんです。 つまりコーカサスサワグルミの分布が南に移動したってことです。 ここでイチョウの疑問です。 気候変動によって生育地を移動しなきゃならなくなった時、 イチョウはサワグルミのように新しい土地に進出できてたの?っていう疑問です。 歩いて移動できない植物では、新しい土地に進出できるかどうかは、 種子の拡散がうまくいくかどうかで決まります。 タンポポはパラシュートのような綿毛をつけて風で飛ばしました。 キイチゴは種子を包んでいる果肉を食べる鳥に運んでもらいました。 イチョウは? 大繁栄していたイチョウが、過去数百万年の間に分布域が減少した原因は、 種子の拡散がうまくいってなかったんじゃないの? もしかしたら、種子を拡散させていた動物が絶滅したからなんじゃないの? っていう仮説です。 実は、南米コスタリカに自生している多くの植物に、 種子を拡散する方法が見当たらない植物が多くあるんです。 現在これらの植物の種子を食べているのはウマとウシなんだけど、 どちらもヒトが持ち込んだ外来動物なんですね。 これらの植物の種子をかつて拡散していたのは、 現在では絶滅してしまった動物ではないのか、 植物は存続したけれど種子を拡散した動物の方は、 ヒトによる狩りのせいか、気候変動のせいか、その両方のせいで、 大型の哺乳動物たちは1万年前ごろからいなくなってしまったんです。 かつて南米で栄えていて絶滅した動物はたくさんいます。 ゾウの親戚は、500万年前、中南米で栄えていました。 他にも大型ナマケモノ、ウマの絶滅種、クマの絶滅種、アルマジロの絶滅種などなど。 これらの動物たちが中南米の生態系で重要な役割を果たしていて それらが割と最近に絶滅したので(地球の歴史的な「最近」ね)、 現在の生態系に「欠けた部分」がみられるという論文(1982)を発表した学者がいます。 今、見えている世界を理解するのは、過去を理解しなければならないって事です。 強い臭いを放つイチョウの種子(ギンナン)は、 恐竜かまたは絶滅した初期の哺乳動物の食性に合わせたものだったかも知れません。 もちろん推測の域はでないし、立証するすべもないけれど、イチョウが絶滅寸前まで 衰退した理由の、気候以外の要因として考えられるかもしれません。 もしかしたらイチョウは、数千万年前のどこかの時点で 種子拡散の「約束」をしていた動物を失って、そこに気候変動の追い討ちをかけられて、 絶滅の水準まで数を減らしたのかもしれません。 イチョウはヨーロッパから消え、北米大陸から消え、日本からも消えました。 そうして中国南部の山間部と、中国西部の谷間のたった2箇所に ほんの少しの群生地を残すばかりになりました。 そう。回復不可能なほどまで縮小してあとは絶滅を待つばかりとなったのです。 (絶滅寸前まで追いやられた事と、2箇所の自生林の場所は  DNAで調べられるようになってからわかったことです) さて。時代は下ります。 西洋の植物学者たちは、17世紀末に中国と日本と韓国で初めてイチョウに出会いました。 18世紀になるとヨーロッパの貿易商人たちから、中国、日本、韓国のイチョウとギンナンの 利用法の話を知りました。 東アジアを訪れた西洋の植物学者たちは興味深々だったけれど、 初期の頃は沿岸部にしか滞在できません。 19世紀に中国、日本、韓国は、西洋に迫られて貿易が始まります。 ヨーロッパの植物探検家たちは、やっと中国内陸部と日本と韓国を旅する事が できるようになりました。 彼らはそこで気づいたことがありました。 真に巨大なイチョウは、中国でも日本でも韓国でも、森の中には存在しない。 イチョウの巨木は、寺院や神社にもあるけれど、たいていは田舎でぽつんと生えているんです。 ヒトが植えているんですね。 ではヒトとイチョウはいつ出会ったのか。 いろいろな文献を調べてみて推察すると、1000年ほど前からです。 中国には植物について書かれた古い文献が多くあるんだけれど、 古い文献にはイチョウのことは書かれていないんです。 ほかの樹木の場合は、まず自生の状態が書かれていて、栽培についてはずっとあとに 書かれているんですけれど、イチョウは実をとるための栽培植物としていきなり登場します。 このことから、栽培される前のイチョウはかなり希少だったことがわかります。 日本では、氷河期以前の地層からイチョウ化石が産出しています。 そして現在、イチョウの巨樹や老樹もあります。 でもそれは日本の原産のイチョウではないのです。 日本の化石のイチョウは、ヨーロッパや北米大陸のイチョウと同じく絶滅しています。 多くの有用植物と同じく、イチョウも中国から日本に人為的に持ち込まれました。 日本も中国と同じように、寺や神社の敷地内にイチョウの古木があって、 農村の風景の中にイチョウの巨木がみられます。 10世紀から13世紀にかけての「勅撰和歌集」にイチョウの記述はありません。 11世紀の「源氏物語」や「枕草子」にもイチョウは出てきてません。 「枕草子」は豊かな自然観察が特徴の随筆集です。 その後の文献にイチョウが多く登場するのに、「枕草子」にイチョウの記述がないのは、 やはり当時の日本にイチョウがなかったとする証拠になるでしょう。 日本で、はっきりとイチョウの記述が見られるのは15世紀の中ごろです。 そこにはイチョウの日本名が漢字で「銀杏」と書かれていて、語源は中国であるとし、 カタカナで「イチョウ」と読み方も添えられています。 これらを総合とすると、イチョウは10世紀後半に中国で栽培が始まり、 種子や挿し木の贈り物として中国各地に拡散していって、 中国ではおなじみの樹木となったということがわかります。 韓国と日本に渡ったのは、中国でイチョウが定着して300年か400年後です。 仏教がらみで伝来したものと思われます。 だから、日本で現在生育しているイチョウの樹齢は古くても700年か800年。 1000年を越えているものはないでしょうね。(伝承では1000年越えはあるだろうけど) イチョウが日本に伝わった動機は、仏教の関わりと食料や薬品としての用途でしょう。 ヨーロッパでも東アジアでも、医学の発展は宗教と密接なつながりがあります。 中世の日本でも、中国医学の処方者として仏教僧は重要な役割を果たしました。 イチョウは、ギンナン、葉、気根、皮などに薬効があるとされています。 ともあれ、絶滅寸前のわずかに残った中国のイチョウの自生林から たぶん、ふとしたきっかけでヒトの手で庭に移植されました。 独特の葉と神秘的な乳(老木になると垂れ下がる幹ができ、これを乳と呼ぶ)を つけたイチョウは、仏教と道教と相性がよく大切にされ、儒教や神道にも取り込まれました。 イチョウは、東アジアの文化と相性がよかったのです。 中国から日本にイチョウが伝わったのが1300年代です。 西洋人が日本と初めて接触したの1543年の時点で、 イチョウは日本の文化に馴染んですでに100年か200年経っていました。 家紋や着物の模様にも、高級な陶器の模様にも、デザインとしてイチョウは使われています。 中世後期の日本は、すでにイチョウに「特別な何か」を認めていたようです。 こうして東アジアの文化にのみ込まれたイチョウは、絶滅のフチから救われました。 そしてイチョウはさらなる広がりをみせます。 1690年、ドイツ生まれのオランダ人、医者で植物学者のケンペルさんが日本に滞在しました。 滞在期間は2年間だったんですけれど、その2年間の見聞をのちに書物にしました。 彼は「日本をヨーロッパに紹介した最初の人物」として名を残すことになりました。 ケンペルさんは、イチョウを西洋の科学者に紹介した人物になったのです。 現在日本で巨木となっているイチョウの樹齢が300年や400年だったら、 このケンペルさんやそのあとに来たシーボルトさんがやってきた時代には すでに生えていたんですね。 樹木の数百年という年齢は、ヒトの寿命のスケールを軽く越えます。 私は大きな樹をみるとただただ圧倒されて、樹の生きていた長い年月に思いを馳せて 立ちつくしてしまいます。 18世紀になると西洋の植物園と庭園に進出します。 ケンペルさんが文献で紹介してから数十年もたたないうちに 生きたイチョウがヨーロッパに届くようになりました。 18世紀の後半になるとヨーロッパに植えられたイチョウの第一世代が成熟し始めました。 その後イチョウは北米に若木が移植され、2年もしないうちにアメリカ南部に植えられました。 19世紀後半には、アメリカ全土の主な植物園に定着し、 1896年に平瀬作五郎さんがイチョウの精子を発見すると、 この木の進化上の重要性に注目が集り、世界のイチョウ熱はますます高まりました。 19世紀から20世紀への変わり目の記念として 多くのアメリカの大学の構内にイチョウが植えられました。 今ではイチョウの大木がヨーロッパにもアメリカにもあります。 でもどんなに大きくても300年を越える樹齢のイチョウはありません。 現在、イチョウは世界中に植えられている街路樹の代表です。 世界の人口の大部分が都市部に住む現在、イチョウは街路樹として毎日のように 無数の人々を癒しています。 実はイチョウはとても街路樹に向いているんです。 それはイチョウが2億年も生き延びてきた事と無関係ではなさそうなんです。 街路の暮らしは不潔で乱暴で過酷です。 普通、街路樹はせいぜい7年から13年ほどしか持たないんですね。 同じ種が、公園なら60年、自生林なら数百年も生きるのにです。 それほど木にとって街路の暮らしは過酷なんです。 コンクリートで囲まれ、自転車のチェーンを巻かれ、イヌにおしっこをかけられ、 車の排気ガスが蔓延してるばかりか、車に衝突される事もあります。 都会の地盤はろくに栄養はないでしょうし、植物の生育を助ける微生物もいないでしょう。 イチョウはそんな過酷な環境に耐える強い力を持った木なんですね。 もともと水辺を好むので根からの酸素不足に強いです。 他の街路樹と違ってカビや害虫の被害にも滅多にあいません。 成長が早くて、復元力もあります。 2億年生き延びただけの事があるんです。 イチョウは、地球史的な大量絶滅を何度も経験し、生き延びました。 でも過去数百万年に何度も起きた氷期、とりわけ最後の氷期による環境激変で 絶滅寸前まで追い詰められました。 ここでイチョウはヒトと出会いました。 イチョウの持つ復元力と薬効とカリスマ性は、ヒトと相性がよかったのです。 種子拡散の「約束」をした動物を失ったイチョウは、 思いもかけずヒトと出会って、新たなポジションで活躍し始めました。 イチョウの2億年の物語はもうちょっと続くようです。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「人工知能(AI)の活躍」 先月(2016/3/21)に興味深いニュースが流れました。 はこだて未来大学の人工知能(以下「AI」と表記)の研究グループが、 「星新一賞」にAIが書いた4作品を応募して、 その内、1作品以上が4段階のうち最初の1次審査を通ったというニュースです。 「星新一賞」には1400余りの応募があって、今回からAIによる作品を受け付けていて、 囲碁のAI研究グループの作品も含めて11作品の応募があったといいます。 これがAI作品。 「コンピュータが小説を書く日」 http://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/results/stories/617.pdf なかなかなレベルの作品にビックリしました。 どうぞ読んでみて下さい。 AIは、人間の脳細胞が情報のやりとりをするような「ニューラルネットワーク」の 構築を目指してきました。 機械に学習させて学習の程度を深くした技術で、人間が「こういう場合はこうする」と いちいち指示しなくても人間がやっている様子を見せると、 「こういう時はこうすればいい」と機械が勝手に覚えていくんですね。 囲碁は、将棋やチェスに比べて自由度が高くて展開パターンが複雑で 人間に勝てるようになるのは難しくて「最後のとりで」とされていました。 でも去年の10月にAIが囲碁の欧州チャンピオンに勝ったんです。 で、先月、米グーグルが開発した囲碁のAI「アルファ碁」と、 世界トップ級のプロ棋士イ・セドル九段との対局がありました。 結果は、「アルファ碁」の3勝1敗で圧勝でした。 今回プロ棋士も驚いたのは、人間の最後のとりでといわれる「大局観」を 養っていたことなんです。 大局観は全体を見て判断する力のことで、これまでのコンピューターにはそれがないために 「中盤、終盤は強いけど序盤に弱い」と言われていました。 アルファ碁は今回、序盤にイ・セドルさんも解説者も理解できない手を連発しました。 そういう囲碁の常識にない手は普通は「悪い手」とみなされるんです。 でも戦いが進んでみると、さっきの悪い手が「良い手」で、勝負に効いてくることが分かって イ・セドルさんは挽回できず負けました。 人間に見えなかった未来が、アルファ碁には見えていたということなんです。 ぎりぎりの勝負で、人間のミスを突いてアルファ碁が勝ったとすれば、 これほど驚かなかったんだけど、堂々と戦ってプロも知らない良い手で勝ったです。 AIの学習能力すごい〜。 で、話を元に戻してAIの書く小説。 AIに作曲とか、絵を描かせるとかという研究もされていて成果もでています。 でもね音楽とか絵とかは、まぁ、簡単っていうか。 音を出せば音楽だし、紙に何か描けばそれは絵なんですよ。出来不出来は別としてね。 小説は、字を書けば小説になるというものではないんですね。 日本語の文章として成り立たせることが圧倒的に難しいんです。 ちょっとこれを見てみて。 http://hamusoku.com/archives/9201183.html 左のふたつ(上が構図で、下がテクスチャー)を合わせたものが右の絵ね。 なんかいい感じなんですよ。いままでなかったタイプの絵になっています。 この混ぜる割合とかどれを混ぜるかってのは人がするから これはAIが絵を描いたという段階ではないけれど。 で、今回のAIが作った小説っていうのもまだこの段階なんですね。 今回の作品は、人間が筋書きを考えてAIが文章を作ったというもので 人とAIの割合は8:2です。 まだそんな割合ですけど未来にはどうなってるかわかりません。 囲碁だって、人に勝つのは無理と言われてたけれど勝てるようになりました。 でね、こういう話が出てくると「AIすげー」っていう論調になりがちだけど 私は、こういう「システムを作った人」こそが「すげー」って思うんです。 やまねこ通信vol.198で「炭素が巡る ダイヤモンドの話」で ダイヤモンドの事を語っています。 天然のダイヤモンドが出来て、地表にでてきて人が見つけてって すっごい奇跡みたいな出来事なんです。 そして人は人工ダイヤモンドなるものを作ったんです。 人工もんは天然もんに劣るっていう世間一般の評価だけど、 私は、そうじゃないなぁって思うんですよ。 人工ダイヤモンドってなもんを作ってしまったというのは、 天然ダイヤモンドが自然に出来ちゃうくらい、同じくらい奇跡なんだよなってね。 もうなんていうか錬金術なみの奇跡ね。 それから、AIが小説を書く未来があろうとも、 AI小説だけになる未来はないんです。 何故なら小説っていうのは先に「書きたい人」がいて「読む人」がいるという構図です。 書きたい人がいる限り、人が書いた小説はなくならないんですね。 絵も同じ。歌も同じ。 初音ミクは画期的だけど、あれは道具であって、初音ミクをどう使いこなすかという話であって 人の歌い手はなくならないんですね。 まだまだ人の割合が高いAI小説ですけれど、でもAIが書く小説が読める時代まで来ました。 私は私が思っている以上の結構な未来に来てしまっているんですね。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★私はNHKの自然番組をよくみます。  最近この自然番組の映像が変ってきてるんですね。  ドローンを多用しているんです。  今までにないアングルやカメラワークです。  あ、ここドローンだ。って所ばかり気になってます。(笑) ★巨木って好きなんですよ。  見るだけで圧倒されます。  だから屋久島の屋久杉に会いに行きたい〜とずっと憧れています。  今回イチョウの話を書くに当たってイチョウの巨木についても検索してみたんだけど  青森県の北金ケ沢のイチョウの巨木を知りました。  以前、青森県に行く機会はたくさんあったんだけど、このイチョウの事は知らなかったなぁ。    青森なら屋久島よりずっと近いな。とか思っています。 ★vol.241の参考にした本とサイト      イチョウ 奇跡の2億年史   著/ピーター・クレイン 訳/矢野真千子                                河出書房      毎日新聞(2016/3/25 ネット)キーパーソンインタビュー      「人工知能ではなく、囲碁棋士を内心応援していました」        人工知能学会長の松原仁教授 ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここのラジオ山猫通信って所をクリックしたら聴けます。  1回〜8回の放送分は聴けません。  あまりにしゃべりがヘタ過ぎて、音源を貰えなかったんです。  後半になるにつれてどんどんしゃべりが上手になっているように聴こえます。  でも、それは編集がどんどんうまくなってきているんですね。(笑)  語るテーマによっては、とてもしつこくて何言ってるかわからないものもあります。(笑)  やまねこ通信ってのは読み物であって語るものではないんだなと思い知りましたよ。  でもラジオでしかやれない事もいろいろ挑戦しました。  どうぞお時間のある時に聞いてみてください。  そして過去のメルマガ版もどうぞ読んでみてください。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ スーパーにある「タコ(お刺身用)」に悩む。 どうみてもボイル済みじゃん。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.241  2016年4月4日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━