2016/5/8━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.242 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 まず最初に、 今回の熊本地震で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。 地震が来るぞと警戒している関東圏や南海トラフではなく ノーマークだったまさかの九州での2016年4月14日に震度7の地震が2回起きました。 熊本地震が今まで積み上げてきた「地震の常識」から外れた揺れ方をしています。 最初の大きな揺れから28時間後にもっと大きな揺れを記録し、 2度目を本震とするとした事や、最初の揺れのあとの余震は だんだん収まるはずなんですけれど、まもなく1ヶ月経とうとするのに、 いまだに震度3や4の地震が頻発しています。 当初の発表が訂正されて、本震と余震が入れ替わるという事態は 海溝型地震の東北地方太平洋沖地震でも起こっているんですけど、 今回の内陸型(活断層型)の地震でマグニチュード6.5以上の地震の後に さらに大きな地震が発生するのは観測史上初めてのケースなんです。 そして、一連の地震活動で震度7が2回観測されるのも初めてのことなんです。 日本での地震観測が開始されたのが1885年(明治18年)からだから ここ131年の観測歴史の中でものを言っているだけなんですけれどね。 今回の熊本地震が起きてから、また地震関連の本を読みまくっていました。 そして勢い余って火山の本も読みまくっていました。 という訳で今日は九州の阿蘇山のお話をしてみます。 阿蘇山の話なんだけど、羊蹄山や雲仙普賢岳や三宅島の噴火にも話は飛びます。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■阿蘇山の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 阿蘇山は世界を代表するカルデラとしてよく知られています。 阿蘇山のカルデラの直径は、東西で18km、南北は25kmです。 これってちょうど東京23区くらいの広さって本に書いてありました。 東京のことをよくわかっていない道民の私は、カルデラの大きさに驚くと共に 東京23区の狭さにも驚きましたよ。(笑) カルデラの成り立ちは、一度に大量の火砕流やら溶岩やらが出た時に、 マグマだまりが抜け殻になって、マグマだまりの天井にある岩が崩れて陥没してできます。 だからカルデラは、マグマの抜け殻というか、地盤沈下の大掛かりなものと考えるといいです。 こういう噴火由来の穴といえば火口があります。 ではカルデラと火口の違いを説明しますね。 まず大きさが違います。 最初、「直径が2km以上のものをカルデラと呼んで、それより小さいものを火口と呼ぶ」と 定義してみたんです。でもこの直径2kmっていう数字にはそれほど意味はありません。 アメリカでは火口とカルデラの境は1.6kmになっています。 これは、アメリカは1マイルで区切っただけなんです。 まぁ、つまり山にぽっかりと穴があいたものは火口で、 山全体を飲み込んでしまうような大きなものはカルデラと呼ぼうというくらいなもんです。 このように最初は噴火由来で出来たくぼみの大きさを規準に 火口とカルデラを分けると考えたんですけれど くぼみの大きさの違いは、その成り立ちに関係あることに人はすぐ気付きました。 火口の大きさは1kmを越えないものが多いんです。 だからそれよりはるかに大きなへこみ地形は、 単純な爆発によってできたものではないだろうと考えるようになったんです。 火山でできたへこみ地形を観察してみると、爆発で吹き飛ばされて穴があくものと、 陥没によるものと二つある事に気づいて、 前者を火口、後者をカルデラとよぶことになったんです。 私が「これはすごい!」と感じ入ったのが蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を登った時に見た 山頂のほぼ円形の穴です。 あまりのダイナミックさに距離感がわかりません。 穴のフチにいて、反対側の向こうのフチにいる人影がやっとわかるほどの直径です。 底は大きくえぐれています。 あの穴はどっちなんだろうと、今この原稿を書きながら、 羊蹄山の穴の直径を検索してみました。 直径700mと書いてありました。火口ですね。 さて。カルデラが出来上がるためにはマグマがゆっくり出るのではなくて 一気に抜けてしまわなくてはなりません。 そのときに一番効率よくマグマを出す仕組みが火砕流(かさいりゅう)なんです。 火砕流っていうのは、熱く溶けた岩や軽石や火山灰が、ガスと混じって流れ出したものです。 温度は500度を越え、時速100kmを越すスピードで火山から駆けおります。 広い範囲を一瞬のうちに埋め尽くしてしまいます。 そして、とてもとても遠くまで一気に流れていく性質があります。 火山のエネルギーはとても強くて、一気に噴出します。 マグマのように液体のままだと抵抗が大きくてはやく出られません。 だから火山灰や溶岩のかけらなどバラバラの形にして一気に外に噴き出すことになります。 霧状に細かくして抵抗を減らせば、大量のマグマが高速で地上に出ることになります。 こういう火山活動を巨大噴火っていいます。 話がちょっと戻りますけど、「火砕流」っていう言葉が一般的に使われるようになったのが 1990年から1995年の雲仙普賢岳の火山活動です。 私だけではなく、みなさんも雲仙普賢岳のテレビニュース映像の、 迫り来る火砕流の迫力は鮮明に覚えていると思います。 火山噴火が社会現象のひとつとして広く知れ渡ったという面からも、 あの時の雲仙普賢岳の噴火はそれ以前の噴火とは一線を画する出来事でした。 実は、研究者の間では「火砕流」という用語には九州全土を覆いつくすような 大規模火砕流のイメージがありました。 専門用語の「火砕流」は本来そういう規模のものをいうんですね。 だから火山学者たちは、「火砕流」という用語をそのまま公表すると 人々はパニックになるのではないかという心配をしていたようなんです。 実際あのときの火砕流は、溶岩のかたまりが崩れ落ちることで発生した小規模なもの だったんです。(あの迫力ある火砕流が小規模って、今知りました) 雲仙普賢岳の火砕流が噴出した1991年当時、このようなタイプの火砕流の理解は 研究者にすらよく知られていませんでした。 そして、1991年5月25日に気象庁から出された臨時火山情報で「火砕流」という用語が 初めて用いられました。 そのとき以降、新聞やテレビなどで「火砕流」とう用語が一般社会でも広く使われるように なります。 報道で頻繁に「火砕流」という用語が使われてみると、混乱は何も起こりませんでした。 この事は結果的に良かったんです。 理解が少しばかり不正確でも、知っている言葉に対してはパニックが起こりにくいからです。 聞いた事があるとないとでは、いざという時には全然違いますからね。 それでも時々新聞の見出しに「大規模火砕流」なんて表現がでると 研究者の間には違和感があるようです。 私たち一般人のいう「火砕流」や「大規模火砕流」は、 地質学的にみれば、ごく小規模のものにすぎないのだそうです。 話が羊蹄山や雲仙普賢岳に行ってしまいました。 さて阿蘇山です。 カルデラは、複数のものが重なり合ってひとつの大型カルデラになる場合が多いです。 たとえば阿蘇のカルデラは、4回もの大噴火でできたものです。 阿蘇のカルデラの直径が特に大きいのは(東京23区が入るくらい)、 4回の大噴火が同じ場所で重なったからです。 それぞれの回に大きなへこみができて、 現在のような世界でも最大級のカルデラに成長しました。 4回の大噴火があったということは、大規模な火砕流の噴出が4回あったということです。 阿蘇の噴火は古いほうから番号が付いています。 今、私がこのメルマガを書くに当たって参考にしている本では 「阿蘇1火砕流」「阿蘇2火砕流」と表記しています。 先日放送のNHKの「ブラタモリ」という地質学エンターテイメント番組?では (私のお気に入り番組だ)「aso-1」「aso-2」というように表記していました。 なんか格好良い気がするのでここでは「aso-1」表記してみましょう。(笑) 最初のaso-1火砕流は30万年前に噴出しました。 最新のaso-4火砕流は9万年前のものです。 9万年前かぁ。石器時代ですね。 ネアンデルタール人がいなくなったのが3〜4万年くらい前だから aso-4の頃は、まだネアンデルタール人とかいた頃ですね。 一番新しいaso-4は9万年前と知ると、ずいぶん昔の話だと思うけど 九州にたくさんある火砕流の歴史の中では決して古くないんです。 このあたりは600万年も前から連続して火山活動が活発な地域なんですから。 九州には、阿蘇カルデラから噴出した火砕流の堆積物が広く分布しています。 火砕流の堆積物は低いところを埋めて平らな地形を作りました。 で、最後のaso-4が最大規模の火砕流でした。 そのときの火砕流は、海を越えて山口県まで達しました。 また、反対側の有明海を越えて島原半島にも達しました。 火砕流は水より軽いので海上を走るんですね。 そして水上では障害物がないので、ほぼ減速することなく流れるんです。 海上を走った火砕流は2000年8月の三宅島でも観測されています。 でもこの時の火砕流は、1991年の雲仙普賢岳の500度を越す火砕流とは違って 低温火砕流というものでした。 低温火砕流についてはまだわかっていない事が多いんです。 この勢いも弱く低温なものを火砕流と呼んでいいものか研究者の間でも抵抗感を持つ者が いたようなんです。 火砕流と言ってしまうと一般市民を刺激するからよくないんじゃないかって。 雲仙普賢岳の「火砕流」という用語の使用についての心配と同じ構図ですね。 今、わかっている限りのことを社会に情報開示するのは大事なことです。 見解が変ったら訂正すればいいんですし。 わからないことはわからないとはっきり言ってくれたほうがいい。 地震も火山もまだわからない事が多いという状況も同時に知る事がいいと思うんです。 再び阿蘇山に話を戻します。 阿蘇の火砕流はあまりにも高温だったんで不思議な現象がおきました。 火砕流として飛び出した岩石が、熱で軟化して、もう一度ゆっくり流れ出したんです。 つまり、火山灰や軽石など、いったんバラバラの形になったって飛び出した個体が、 地面に落ちて再び液体に近い状態にになったんです。 それが冷えて固まって溶岩のようなカチンカチンの岩石になりました。 もう少し説明します。 火砕流の中にある軽石や火山灰は、もともと液体だったマグマが泡だってできたものです。 現在、そのあたりに落ちてる軽石を、たとえば実験室なんかで高温で熱すると軟化して 流れ出す性質をみることができます。 それをゆっくり冷やすと固まって、溶岩と同じくらいの堅い岩石になるんです。 これと同じことが阿蘇火砕流で起きたんですね。 こういう岩石を「溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)」と言います。 おおお、「溶結凝灰岩」!この用語「ブラタモリ」で一度聞いたぞ。 軽石や火山灰が溶結凝灰岩として固まるには、700度を越す温度でなければなりません。 だから阿蘇のカルデラが出来たときには、特に一番大きいaso-4の時には、 九州全土、人間はどこにも住めないような荒地になってしまったってことです。 aso-4の火砕流は、海上を走って山口県や島原半島にまで到達しましたけど、 その噴煙は空高く30km以上まで吹き上がり、 さらに西風に乗って日本列島のほとんどを覆ってしまいました。 北海道にもその痕跡が残っています。 北海道の東部には厚さ10cmほどの阿蘇カルデラから飛んできた火山灰が 今でも残っているんです。 阿蘇山を訪れた人は、外輪山の雄大な景色を見て感激します。 阿蘇の外輪山は、カルデラ内で噴煙をゆらめかせている中岳よりもはるかに大きいので、 カルデラができる前には、カルデラとして中が陥没していなければ、 九州に、もしかしたら富士山よりもはるかに大きな火山があったのでは?と 考える人がいるようです。 残念ながら答えはノーです。 地質調査した結果からもわかります。 外輪山を作る岩石は、富士山のように単一の火山体をつくるものではなくて、 カルデラ形成以前に噴出していた小規模の火山が集合して外輪山を作っています。 大噴火を起こしたあとのへこみには、吹き上げたものが落ちてきて床を作ります。 だからカルデラの床と縁とでは数百メートルもの落差があります。 そして直径20kmもの阿蘇カルデラには徐々に水が溜まって何千年もかかって湖が出来ました。 かつて阿蘇カルデラは、カルデラ湖だった時期もありました。 そんなカルデラの床で、また新たに火山活動が始まるります。 大規模な火砕流が出てマグマの抜け殻ができても、 まだ少し地下にマグマが残っている事があるんです。 それがあとになってからできて、ちょっぴり出たのが中央火口丘です。 現在、阿蘇カルデラの中には10個以上の中央火口丘があります。 現在、地下からほとばしるマグマのエネルギーを見ようと、 年間100万人を越える観光客が阿蘇の火口を訪れます。 熊本地震が収束してまた100万人の観光客が戻ることを切に願っています。 去年一昨年あたりから火山好きになった私も、阿蘇は行きたいところになりました。 夏目漱石のコミカルな短編に「二百十日」という作品があります。 二百十日というのは立春から数えてという日で、だいたい現在の9月1日になります。 この頃よく台風が来ると言われていて、 よりによって大嵐の日に阿蘇に行った時を題材にした作品です。 「それより阿蘇へ登って、噴火口から赤い石が飛び出す所でも、見るさ。  しかし。飛び込んじゃ困るぜ。何だか少し心配だな」 「噴火口は実際、猛烈なものだろうな。何でも、沢庵石のようなものが、真っ赤になって、  空の中へ吹き出すそうだぜ。それが三四町四方一面に吹き出すのだから、  さかんに違いない」 阿蘇山は、現在も、漱石の時代も、何万年も何十万年も前から、活発に活動しています。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「人魚について考える(尾びれの向きからの考察)」 やまねこ通信vol.200のみかりんの叫びで、「ウミガメのバタフライ泳ぎ」というテーマで 熱く語っています。(笑) 魚の尾びれは、体を左右にひねる事で推進できるように水面に対して垂直に付いています。 イルカやクジラとかアザラシなど海の哺乳類の尾びれは水面に対して水平に付いていて、 体を上下にくねらす事によって推進できるようになっています。 この尾びれが水平に付いているか、垂直に付いているかで、 体をくねらす向きが違ってくる現象が好きで(笑)、 vol.200ではこの尾びれ問題でウミガメの泳ぎ方に言及したのですが、 このたびこの尾びれ問題を考えているうちに、人魚の泳ぎ方が変だって事に気づいたんです。 人魚は上半身が人間で下半身が魚。 つまり尾びれ部分は魚なんです。 人魚は腰あたりまでが人で、腰あたりから下が魚です。 「腰あたりまで人」なために、尾びれは左右に広がって水面に対して水平になっているんです。 人魚の推進力は海の哺乳類と同じ、ドルフィンキックで水中を進みます。 これでは下半身は魚と言えません。 例外はないのか。 尾びれが垂直についてる人魚はいないのか。 私は「人魚」というワードでグーグルで画像検索してみました。 う〜む。どれもこれも水平尾びれです。 と、優雅にドルフィンキックで泳ぐと思われる美女の人魚ばかりの画像の中に ひときわ異彩を放つひとつの画像を見つけました。 あ…!こ、これは…。 探していた垂直尾びれを持つ人魚がいた…! それは日本の人魚です。妖怪の仲間のようです。 ここを見てください。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/242.htm これなら垂直尾びれです。魚です。 でも、上半身っていうよりも頭部だけ人ですね。 しかもツノも生えているのもいます。 余談ですけど、ツノの生えているものは草食動物しかいません。 肉食動物にツノの生えているものいないのです。 日本に伝わっていた人魚は、中国の『山海経』の影響下にあります。 だからマーメイドのように美女として描かれることは無いです。 日本の人魚は、災害の前触れであったりと凶兆の前触れとされる事が多かったようです。 この日本の妖怪の仲間である日本の人魚は、マーメイドと違って本当に魚の体です。 頭部だけが人間であるその姿は、大魚に下半身から食われた人間が(または土左衛門が) 頭部だけ出ていて、髪はほどけてザンバラになっている所から女性を連想したかのような そういうのが原型にあるんじゃないかと想像してしまうおどろおどろしさを感じます。 もしかしたら船幽霊が元になっているかもね。 (船幽霊:水難事故による亡者が悪霊と化したもの。      ヒシャクを欲しがり、与えると海水をくみ上げて船を沈めてしまう) 西洋のイメージの「上半身が人、下半身が魚」というものが日本に入ってきたのは 江戸時代後期です。 その頃には、日本人は西洋人向けに偽造した人魚のミイラを売ったりしていました。(笑) サルと魚をくっつけたミイラとか作って売りつけていたみたいです。(笑) グーグルで「人魚 ミイラ」で画像検索してみて。怪しげなのがごっそりでてきます。 西洋の人形像が「美女」だったという情報が抜けていたとしか思えない仕事っぷりです。 西洋から日本に、それまでと少し違った人魚像が入ってきたんだけど、 西洋風に移行することは無かったんですね。 中国の古代の事典「山海経」では、人魚はオオサンショウウオである、とも書かれています。 こういうものの影響下にあった日本では、人魚は完全な架空の生き物というより、 もう少し現実的な生き物だったポジションにいたような気がします。 河童のようにね。 日本に伝わる人魚伝説の最も有名なのが、八百比丘尼(やおびくに)の伝説です。 八百比丘尼伝説とは、人魚の肉を食べた八百比丘尼という娘が何百年も生きちゃった話です。 この「人魚の肉は不老長寿の効果がある」というのは、 たぶん人魚の元がオオサンショウウオ等の魚(正確に言えば両生類だけど)だったからかも。 昔は食べると精が付く貴重な魚ポジションだったかもしれません。 ちなみにオオサンショウウオっていうのは、ものすごく美味しいらしいです。 ソースは、白土三平の「カムイ外伝」です。 半分にしても生きている「ハンザキ」と説明されてました。 もちろん今では食べてはいけません。天然記念物です。 それではもう一度、先ほどのページを見てください。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/242.htm スクロールすると、西洋の人魚(マーメイド)が見る事ができます。 どう?この西洋人魚の美女率の高さ。 日本に伝わった人魚は、実在の魚がモチーフになっているのがわかります。 魚部分がリアルですもんね。 基本、垂直尾びれだし。(どうしても尾びれの向きが気になる私。(笑)) 日本のは身近な怪異、ホンモノの生き物から人魚をイメージしていったのがわかります。 西洋の人魚は、イギリスなどで呼ばれるマーメイドも、ドイツに伝わるローレライも、 ベースとなっているのはギリシャ神話のセイレーンです。 海上で人々を惑わす歌を歌っていたセイレーン。 警報などを意味する「サイレン」という言葉は、このセイレーンが語源です。 それがいつしか警報、警告音という意味も持つようになったのですね。 しつこいようですけど、もう一度確認します。 たとえばチーターなどが草原を走る姿を思い浮かべてください。 体を縮めて一気に伸ばす運動で推進しています。 背骨が前後にというかそういうバネを効かせています。 こういう運動が哺乳類の動きです。 この動きで海に入るから、海の哺乳類は上下にというか前後にというかそういう動きで 推進します。 だから尾びれは水平になります。ドルフィンキックです。 魚類は背骨を左右に揺らめかして進みます。だから尾びれは垂直です。 これは魚から陸上に上がった両生類や、そこから派生した爬虫類の動きも 陸上に棲みながらも背骨を左右に動かして推進します。 魚の左右動きのままです。 ね? マーメイドの尾びれの向きが魚的ではないでしょ? マーメイドは上半身は人だけど、下半身はあれは魚ではないものです。 上が人で下が魚というと、日本の人魚のように 首から下が魚でないとならないのであります。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ここに自分の住所入れてみて。  http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/  地震で揺れやすい地盤の度合いがわかるよ。  私んちは1.29でわりと揺れにくいほうだった。  そして地盤の種類は火山山麓地という事だった。 ★今、札幌は桜が真っ盛りです。  コブシも、スイセンも、チューリップも、タンポポも、レンギョウも、クロッカスも  争うように咲き始めました。  また季節が巡るなぁ。 庭の家庭菜園も今は土作りの時期です。  まだ寒いからね。苗植えや種蒔きはもうちょっと先ね。 ★vol.242の参考にした本とサイト      火山はすごい 日本列島の自然学   著/鎌田浩毅  PHP新書      妖怪うぃき的 妖怪図鑑      http://www.youkaiwiki.com/ ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。  1回〜8回の放送分は聴けません。  あまりにしゃべりがヘタ過ぎて、音源を貰えなかったんです。  後半になるにつれてどんどんしゃべりが上手になっているように聴こえます。  でも、それは編集がどんどんうまくなってきているんですね。(笑)  語るテーマによっては、とてもしつこくて何言ってるかわからないものもあります。(笑)  やまねこ通信ってのは読み物であって語るものではないんだなと思い知りましたよ。  でもラジオでしかやれない事もいろいろ挑戦しました。  どうぞお時間のある時に聞いてみてください。  そして過去のメルマガ版もどうぞ読んでみてください。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「舌打ち」 と 「鹿撃ち」 は 似てる? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.242  2016年5月7日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━