2016/12/11━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.246 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 今年も12月がやってきました。 太陽はすぐ沈んでしまって夜は長いです。 西の空に三日月が見えます。 そう、夏は三日月が見えないからね。 空気は澄んで夏よりも星々がよく見えます。 冬の夜は寒いけど、星が綺麗で見とれています。 今日のメイン記事は、ロシアのツングースカ大爆発のお話です。 みかりんの叫びは、カンガルーの謎。 編集後記で、スーパームーンについて語っています。 今回も、おもいつくままみかりんのしゃべりんぐです。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■ツングースカの爆発の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今からおよそ100年前、1908年6月30日午前7時14分。 モスクワからおよそ4000km離れた中央シベリアの針葉樹林帯で謎の大爆発が起きました。 これが「ツングースカの大爆発」と言われるものです。 その強烈な爆風と熱で、2000平方キロメートルの森林地帯が焼き払われ、なぎ倒され 大炎上しました。(広島の原爆の1000倍の威力があったとされています。) 衝撃波は地球を一周してあらゆる場所の地震計に記録されました。 ちなみに2000平方キロメートルってどのくらい?って調べたら、 およそ東京都くらいの広さです。 その時の爆発は、今なお語り継がれています。 爆心地から70km離れた町での証言。 「大叔父から聞いた話です。大叔父は家の前の階段に座っていて数m吹き飛ばされました」 爆心地近くに住んでいたエヴェンキ族は、呪術師に敵対する部族を呪うように頼んでいた所に この爆発があったので、この爆発を神の怒りと捉えました。 エヴェンキ族は、この時から爆心地に近づくことをやめてしまいました。 そうして20年間というもの、爆心地に人が訪れることはありませんでした。 爆発から20年ほど経った1927年。 旧ソ連は初めてこの爆発の調査団をツングースカに送り込みました。 この1927年というのは、第一次世界大戦(1914)と第二次世界大戦(1939)の間になります。 世界が覇権争いに明け暮れていた時代です。 旧ソ連がなぜ20年経った頃、ツングースカの大爆発の調査をしようと思ったのか。 もちろん学術的好奇心からではありません。 旧ソ連は、この大爆発は隕石によるものと考えていて、 この地に散らばっているであろう隕鉄などの資源を回収しようと考えたのです。 調査団の隊長を務めたのはエストニア出身の鉱物学者レオニード・クーリックさん。 クーリックさんは隕石が落ちたと思われる場所を片っ端から調査していきました。 簡単に調査って書いたけれど、このツングースカの森林地帯は美しくも大変過酷な土地です。 モスクワから4000kmも離れた中央シベリアで、そこへ行くことも自由に動き回ることも 大変困難な場所です。もちろん道などありません。 夏の気温は35度。冬はマイナス40度。 調査ができるのは長い冬が終わった5月から9月の間で、この間でも雪どけ水が行く手を阻みます。 クマもいますし猛毒のヘビもいます。蚊にも悩まされます。 でもクーリックさんがどんなに調査しても、隕石のカケラもみつかりませんでした。 それではという事で、セスナ機を使って空から調査してツングースカの詳細な地図を作ろうと しました。 この地は乾いた針葉樹林帯ですけれど、湿地帯でもあって湖沼が多いのです。 クーリックさんはある湖に注目してこれこそクレーターだと結論を下し、 何度もツングースカに訪れて、人力のポンプで湖の水を取り出すようなこともしたけれど、 成果をあげる事はできませんでした。 そうしてクーリックさんは失意のうちに1942年に戦没しました。 さて5年後。 隕石説がゆらぐ事件が起きました。 シベリアに隕石が落ちて、しかもツングースカの時と違ってすぐにクレーターと大きな隕石が 見つかったのです。 簡単にクレーターと隕石が見つかったことによって、 「それではツングースカの大爆発は、隕石によるものというのは間違っていたのではないか?」 と訴える科学者が多く出てきました。 じゃぁ、ツングースカの大爆発は、あれはいったい何だったんだ?ってことになって ここから一般の人を巻き込んだツングースカミステリーが始まりました。 あらたに出てきた説は100を越えると言われます。 いくつか紹介しましょう。 〜〜〜〜〜 ・UFO説  何世紀も昔、地球に不時着した宇宙人の子孫ドロパ族を助けに  1908年に故郷から救出にきた宇宙船が墜落し爆発。 ・宇宙人のレーザー説  当時インドネシアのクラカト火山が大噴火。ハクチョウ座の宇宙人が爆発を発見し、  地球人に知らせようと信号を送ったが、信号が強烈なレーザービームだった。 ・人災説  ニューヨークで巨大な変圧器の製作に取り組んでいた発明家のニコラ・テラスの  変圧器による事故。  実験が失敗し、信じがたい強力な光線がツングースカを襲った。 ・原子爆弾説  20世紀はじめにはロシアの皇帝がすでに原子爆弾を開発していたという説。 ・原子爆弾タイムワープ説  1970年代の原子爆弾を積んだ戦闘機がタイムワープしてして1908年のツングースカで大爆発。 ・蚊  蚊による粉塵爆発。 〜〜〜〜〜 今も昔もよくわからないものは、UFOや宇宙人のせいにしてしまおうというのが判ります。(笑) で、原爆説なんですけれど、タイムワープとかトンデモ説ではあるんですけれど 第二次世界大戦後の世界や旧ソ連の科学者にとっては、無視できないものだったんですね。 もし1908年の段階で旧ソ連で原爆が爆発していたら大変な事だと、 旧ソ連や世界の科学者たちは大勢ツングースカに訪れました。 でも、原子爆弾の痕跡もまた見つからなかったのです。 まぁ、何もわからない事が返って注目を集めて、世界はツングースカブームに沸きます。 ツングースカからインスピレーションを受けた小説は40冊。 ドイツでは、ツングースカを題材にしたオペラが作られ上演。 ロシアでは、対空ミサイル戦車の名前がツングースカM1。 アメリカでは、栄養ドリンクの名前にツングースカ爆発。 ツングースカで失踪した父親を探すゲームの販売。 まさに世界的ブームです。 失踪した父親を探すゲームは、これは電子ゲームです。 だから割と最近なんです。2006年です。 ツングースカのミステリーはそれほど科学的に検証されることもなく、 バミューダトライアングルのように、「世界の謎」というカテゴリーに入れられて 「1908年にツングースカで大爆発があって東京都の面積ほどの森林が吹っ飛んだけれど、  隕石もクレーターも見つからないという不思議な事があった」と 語り継がれるだけに留まっていたのです。 2003年にある事象が発表されました。ここから話は動き出します。 科学的な議論が急速に進んでいくきっかけになります。 それは爆心地で見つかった2〜3mもの大きな石の存在です。 この石は、発見者の名前をとって「ジョンの石」と呼ばれます。 ジョンの石は、シリカを多く含んでいて酸性です。 でも周りの石はアルカリ性なんです。 という事はこの大きなジョンの石は、他のどこからか運ばれてきたという事になります。 このような石を「迷子石」と呼びます。 迷子石の多くは、火山や地中のガスが爆発したことによって 別の場所から飛ばされたと考えられています。 ジョンの石の存在を知って、隕石説から火山説に考えを改めた学者がいます。 クンツ教授です。 「ジョンの石は火山活動によって地表に運ばれたと考えます。  加熱されたマグマとガスがマントルから地表近くまでのぼってきます。  マグマとガスは、普段は分厚い玄武岩の層に閉じ込められています。  でも1908年6月にガスだけが地表に飛び出しました。  上空200kmにも達する巨大なガスの嵐が発生し、メタンと酸素によって大爆発したのです    爆発は一瞬ではなく長時間に渡り、すべてが終結したのは1時間後だったはずです。  これは当時の目撃証言とも合致します」 本当に長時間の爆発が起きたのなら、火山説が正しいということになります。 火山説を後押しする証拠が他にもあります。 それは1908年当時の木です。 クンツ教授は、沼地の上空で巨大なガス爆発が起きたと主張しています。 これが事実なら、木の根は100mほど吹き飛ばされて雨のように落ちてきたはずです。 実際、爆心地近くでは炭化して変形した当時の幹をみることができます。 でも、火山説では説明できない点が残っています。 それは当時の多くの人が見た「火の玉」です。 「火の玉の証言があるからには、やはり隕石に違いない」 こう考えるのはイタリアのロンゴ教授です。 ロンゴさんは、隕石そのものではなくクレーターを探すことで 隕石説を証明しようとしています。 けれどクレーター探しは、旧ソ連時代のクーリックさんの調査団の時代に失敗しています。 それでもロンゴさんはツングースカに多く存在する他の湖沼のどれかがクレーターであると 信じて調査を続けていました。 そしてチェコ湖という湖に着目しました。 チェコ湖は爆心地から8kmも離れているためそれまで誰も注目していませんでした。 シベリアの湖は水深が2mほどで湖底が平らです。 でもチェコ湖は断面図が漏斗のような形になっていて、一番深い所で水深が50mもあるのです。 音波で湖底の下の地層を調べたら、密度が高い領域も見つかり隕石のカケラはそこにあるはず と考えました。 それで実際に潜ってみたんです。 でも、隕石を見つける事ができませんでした。 火山説にも隕石説にも決定的な証拠がない状態です。 ここで新たな説をを主張する人が現れました。 爆発現象を研究しているアメリカの物理学者のマーク・ボスロウさんです。 ボスロウさんは 「隕石やクレーターが見つからなくても隕石説は説明できます。  ツングースカの爆発は小惑星によるものと考えています」 ボスロウさんの説は以下です。 地球に飛んできた小惑星は上空800mで爆発。 中心は2万4000度の高温で、隕石は一瞬で蒸発しました。 だからクレーターが存在しないのです。 爆発のエネルギーは衝撃波となって木々をなぎ倒しました。 当時撮影された爆心地の様子を見ると、木は放射線状に倒れているのも関わらず、 中心部分に倒れずに立っている木があります。 何故倒れないのか。 この謎を解き明かす実験が1960年代にすでに行われていました。 実験は、たくさんのピンを立ててツングースカの森林に見立てます。 これに上から風を与えると、中央部分は倒れずに残って、ほかは放射線状に倒れます。 ボスロウさんの説は、倒された木の方向とも一致しています。 上空爆発の場合、真下の木は横方向の力が加わらないので倒れないんですね。 ツングースカの大爆発にはまだ謎があります。 爆発のあとの数日間、モスクワからロンドンまで、夜に外で新聞が読めるほど 明るくなったのです。 この謎の発光現象もボスロウさんは説明ができると言います。 小惑星が爆発して発生した大量の粉塵が、風に乗ってヨーロッパへ運ばれて その大量の粉塵が、地球の裏側からくる太陽光を反射したので夜が明るくなったと説明します。 「小惑星の爆発で発光現象が起きる」 これは過去に参考例があると言います。 1994年に彗星が次々に木星に衝突しました。 その時に起きた発光現象が地球からも観測できたのです。 衝突によって大量の塵が上空3000mまで舞い上がって、塵は太陽光を反射して輝きました。 これと同じことがツングースカで起きたと考えたのです。 この発光現象を塵によるものと発表したら、今度は火山説が盛り返してきました。 火山説を主張するクンツさんは言います。 空の高い所での長時間、塵がとどまるには小惑星の塵では無理で、 火山ガスに含まれるヘリウムやメタンガスであれば、数日に渡って塵をとどめることが できます。 隕石説と火山説。 どちらも譲らない熾烈なツングースカ論争です。 でも、ここに来て隕石説の動かぬ証拠が出てきました。 きっかけは、私たちの記憶にも新しい2013年のロシアのチェリヤビンスクに 突如現れた小惑星です。 ロシアの空に突如、巨大な火の玉が落ちて、 閃光と衝撃波で離れた建物のガラスが壊れた様子が防犯カメラに記録されていたり、 大きな火の玉が多くのドライブレコーダーに記録されて、 それらがネット上にupされていつでもに見る事ができてその破壊力に驚いたものです。 ツングースカ爆発から約100年経って、世界中で再び隕石への関心が高まったのです。 そんな中、ツングースカの論争に大きく発展させる論文が発表されました。 発表したのはウクライナのヴィクトル・クヴァスナイツァ博士。 略してクヴァさんと言いますね。 2013年の隕石をきっかけに、ロシアのテレビやラジオはツングースカミステリーの番組が 多く放送されて、まだ隕石やクレーターが発見されていないと話題になっていたのを知った クヴァさんは、過去に集められたサンプルの研究に戻ってみようと思ったのです。 着目したのは40年前の地理学者が持ち帰った砂です。 この砂粒を、当時まだなかった電子顕微鏡で見てみたのです。 ガンマ鉄、シュライバーサイト、テーナイト、トロイライト。 直径2マイクロメートルほどの希少な鉱物が見つかりました。 これらはどれも地球にはほとんど存在しません。 この砂粒は、1908年の地層から取り出したものです。 この事から1908年の爆発は隕石によるものとクヴァさんは確信したのです。 でも残念なことに、これらの珍しい鉱物が見つかったのはこれだけなんです。 同じ年代の別の地層ではまだ確認されていません。 まだ断定には至らないんです。 でも、ここにきて隕石説を推す有力な証拠が意外な所から見つかりました。 イタリアの物理学者のロマーノ・セッラさん。セッラさんはツングースカに6度も通っています。 採取して調べているのは、爆心地付近の木です。 木を切ったその輪切りの断面が研究室にたくさんあります。 木の断面で目に付くのは、1908年以降の異常な成長のあとです。 爆発で生き残った木の断面は、それまでは狭い間隔で年輪が成長していたのが、 1908年を境に急に間隔が広くなっています。 周りに急に競争相手がいなくなったから栄養を独占できて成長が早くなって 年輪の幅が広くなったのです。 セッラさんが注目したのは、1908年の年輪の樹脂です。 木が自ら傷を修復するときに出る樹脂に、隕石の中によくみられるニッケルとテーナイトが 見つかったのです。 他の年の樹脂からは検出されていない成分です。 爆発のあとに隕石の塵が降りてきて混ざったと考えられます。 今でも、多くの学者がツングースカの大爆発について研究しています。 チェコ湖がツングースカの大爆発の時のクレーターだと主張するロンゴさんも、 自説をまだ諦めていません。 空中爆発したのとは別にもうひとつ隕石があって、 それがチェコ湖を作った説を主張しています。 今一度、詳しい調査をしたら湖底から隕石が見つかるはずと諦めていません。 実は、ツングースカの謎はまだあるんです。 ツングースカ周辺で取れた松の葉です。 普通、松の葉の数は、2本4本と偶数になります。 だけどこの一帯では、3本5本と奇数なんです。 こうした現象は放射能汚染のあとによくみられます。 だけどこの場所では汚染に由来する放射能物質は見つかっていません。 隕石でも火山でも放射能でもないまったく別の説が必要なんでしょうか。 100年以上に渡りその時代の最新技術で謎に挑み続ける科学者たちの歴史を ざっと紹介しました。 この話はいろいろな示唆を含んでいると思います。 隕石だったとして、それが少しでも遅く到達していたら、 サンクトベテルブルクやヘルシンキといった都市が破壊されていました。 こういう可能性はいつでも起こりうる宇宙の中に漂う地球であるという事。 考えうる予想の範囲外の天変地異的なものが起きると、神の怒りとか、UFOや宇宙人のせいに しがちな人の心のありようの事。 トンデモ説がブームになり、商魂の方に転換する人々が現れる事。 それからとても強く思うのは、人類の知識のリレーの素晴らしさです。 いつかはツングースカ爆発の謎はすべて解き明かされるのかもしれません。 でもそれに代わる現象がいつ起きないとも限りません。 それでも「知識のリレー」という人類の特性で、 きっと真実に近づくことを諦めないと思います。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「カンガルーの謎」 最近J:COMを導入した私はそこで「アニマルプラネット」というチャンネルをみつけて よく付けっぱなしにしている。 もう全部、私好みの番組がずっと続いている! 朝から夜まで、ライオン、ゾウ、カバ、シーラカンスを見放題〜。 番組はどれも外国製で、字幕だったり吹き替えだったりだ。 かねてからNHKのネイチャー番組の質に感心していた私は 世界のネイチャー番組の質の高さに驚き、そして満足満足。 で、ある時、カンガルーに焦点を当てた番組を見ていた。 ========================  普通は走るスピードが上がれば上がるほどエネルギーを使います。  でもカンガルーは違います。  早く走れば走るほどエネルギー効率はよくなるのです。  一番効率が良いスピードは時速40km。 これを越えるとエネルギー効率は悪くなります。  これはどういうことかというと、たとえば石を地面に落とすとします。  地面に落ちた石はわずかな熱を発してそこに留まります。  ではボールはどうでしょう。  石と同じ高さから地面に落とします。  跳ね返ってきます。ちょっと力を入れるともっと跳ね返ってきます。  カンガルーの後ろ脚の腱はこのような原理になっていて、  わずかな力で大きな跳ねる力に変換できます。 ======================== ここで私はビックリしたのです。 私はカンガルーについて何も知らない!って。 まず、カンガルーって何を食べるんだったけ? あれは草食だよな。でもものを食べてる印象ってほとんどないな。 いつもまったりとしているカンガルーの印象しかない。 テレビでもそうだし、動物園でもそうだ。 「カンガルー = まったり」って言ってもいいくらいだ。 どうもカンガルーは夜行性の動物で、まったりしているのは昼間だからなんだね。 で、検索してみる。 6500万年前には生息していたという古い歴史を持つ動物。 6500万年前というと白亜紀が終了した恐竜絶滅した時と一緒だよ。 カンガルーは恐竜の時代を生きていた? 現在の一番大型のカンガルーでありアカカンガルーは 時速70kmほどのスピードを出すこともできて、2kmの距離を時速40kmで跳躍しつ付ける事が できるできるらしい。ひとっ跳びが約9m。   猛暑の中で10日近くも水分を補給しなくても生きていけるとかも書いてある。 普通、スピードが出る走りをするものは持久力はない。カンガルーは違うのか。 ここまで知って「ちょっと待て」と思ったんですよ。 カンガルーは何故こんな能力を持っているんだ? 草食動物だから獲物を追いかけるためではない。 とすると、非捕食者だからという事になる。 「カンガルーは何から逃げているのか」 オーストラリアの生態系は他の地域とは動物が色々違う。 カンガルーは草食で群れ暮らしているし、 アフリカでいう所の、インパラとかトムソンガゼルとかそういったものたちと 同じポジションだと思う。 アフリカの捕食者の動物の名前ならどんどん出てくるよ。 ライオン、チーター、ヒョウ、ハイエナ、リカオン…etc で、オーストラリアの肉食の捕食者は? まず普通に思いつくのがディンゴ。 ディンゴはオーストラリア大陸に昔からいた動物ではない。 分類ではイエイヌやタイリクオオカミの仲間。 アボリジニがオーストラリアに移住するときに、一緒に連れてきたと考えられていて まぁ、数千年前にオーストラリア大陸にやってきたんだろうね。 そのころからカンガルーはもう跳ねているんだよね。 カンガルーの天敵として考えられるのは、1936年に絶滅してしまったフクロオオカミ。 フクロオオカミは有袋類ね。ディンゴは有袋類ではない普通の哺乳類。 まずカンガルーが驚異の跳躍力と持久力で天敵から逃げていた相手は もう絶滅してしまったのかもしれないな。 では絶滅動物まで範囲を広げてカンガルーは何から逃げているのか考えてみる。 ヒョウほどの大きさの肉食動物ティラコレオ(フクロライオン)。 サイ並みの大きさがある有袋類ディプロトドン。 大型のヘビや飛べない巨鳥の化石が見つかっている。 ほかにも、バクに似た動物や、体長6メートルのオオトカゲもいた。 その頃には体高2メートルのカンガルーもいた。 全部化石が残っている。 で、これらからカンガルーが逃げるために驚異の跳躍力と持久力を手に入れたとして、 ティラコレオ(フクロライオン)が約2,400万から出現して約5万年前に絶滅。 ディプロトドンが約100万から出現して約5万年前に絶滅しているんだよね。 5万年前から強力な捕食者がいなくなってるんなら、もう跳ねる必要ないんじゃない?と 思うんですよ。 オーストラリアには(ニュージーランドだけど)カカポという飛べない鳥がいる。 キウイも飛べない鳥だ。 天敵がいなくなって、鳥なのに「飛ばなくてもいいや」って思うって飛ばなくなった鳥たち。 なぜカンガルーは「もう跳ねなくていいや」と思わなかったんだろう。 それからもうひとつ謎なのが、天敵がいなくなった草食動物は驚異的に増えてしまうはずなのに そういう話は聞かないなぁ。 カンガルーの謎であります。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★メイン記事補足。  本文では省略したけれど「チェコ湖がツングースカの大爆発の時のクレーター跡」と  主張するロンゴさんは、  「ツングースカ爆発の小惑星は、大小ふたつ同時に来て、   そのふたつは本体と衛星の関係で、大きいほうは上空で爆発。   小さいのが地上に激突してクレーターを作り、それがチェコ湖になった」   っていう説明でした。  私は、それはないでしょと思いました。  衛星を持つほどなら、かなり大きな星でなければならないし。  チェコ湖はクレーターの跡だとは思うけど、ツングースカの大爆発とは関係ないと思う。  爆心地から8kmも離れているし。  そして多くのトンデモ説の中で笑ってしまったのは、蚊の粉塵爆発です。(笑)  粉塵爆発とは、炭鉱で石炭粉末が起こす炭塵爆発がその代表なんだけど  小麦粉や砂糖とかアルミニウムなどの金属粉などの、普通、危険物と認識されていない物質で  爆発を引き起こす事です。穀物サイロや工場などが爆発・炎上する事故を  引き起こす事もあります。  でも蚊って。(笑)  それじゃぁ、蚊柱が爆発の危険があるのか?  蚊が爆発する方向で進化するか?  ずいぶん昔とは言え、学者が唱えているから困る。(笑) ★先月「スーパームーン」が話題になりました。  なんかね、しょっちゅう「スーパームーン」だって騒いでいるような気がしたので  ちょっと調べてみました。  ここ何年か分の、月が地球に最接近したときの距離を見てみましょう。 ・2015年09月28日……35万6877km ・2014年08月11日……35万6896km ・2013年06月23日……35万6991km ・2012年05月06日……35万6955km ・2011年03月20日……35万6574km ・2010年01月30日……35万6592km  国立天文台によると、前月の11月14日の地球と月の距離は約35万6520kmです。  なるほどここ何年間の中でも一番近いようですね。  満月としては1948年以来の近さで、  今年の満月で最も遠かった4月より約5万キロ近くて、見た目の直径は約1.14倍です。  2016年のはスーパームーンを超えた「ウルトラスーパームーン」って事らしいです。  今年くらい月と地球が近づくのは、18年後の2034年11月26日。  その距離は35万6500kmをきって、35万6400km台になります。  でですね、先月のスーパームーンを見逃した人に朗報です。  NASAは今年は、10月・11月・12月の3ヵ月連続でスーパームーンになると伝えているんです。  まぁ、その中でも11月の満月は“エクストラスーパームーン”だったと言っているんですね。  スーパームーンは平均的な満月と比べて、約30%明るくて約14%大きく見えると  いわれています。  今年最後の満月は12月14日です。  どうぞ、大きくてまぶしい月を見上げてみてください。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/245.htm   ↑  これ、スーパームーンのわかりやすい図ね。 ★vol.246の参考にした番組とサイト     NHK-BS コズミック フロント☆NEXT「ツングースカ大爆発の謎」     2016年10月放送          カンガルー     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%BC     ニコニコ大百科     http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%BC     ナショナルジオグラフィック 巨獣はなぜ消えた?     http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1010/feature03/     朝日新聞デジタル(2016年11月12日 23:30 ) ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。  1回〜8回の放送分は聴けません。  あまりにしゃべりがヘタ過ぎて、音源を貰えなかったんです。  後半になるにつれてどんどんしゃべりが上手になっているように聴こえます。  でも、それは編集がどんどんうまくなってきているんですね。(笑)  語るテーマによっては、とてもしつこくて何言ってるかわからないものもあります。(笑)  やまねこ通信ってのは読み物であって語るものではないんだなと思い知りましたよ。  でもラジオでしかやれない事もいろいろ挑戦しました。  どうぞお時間のある時に聞いてみてください。  そして過去のメルマガ版もどうぞ読んでみてください。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「えぇぇぇぇ〜」って思ったこと。 テレビで豊川悦司(トヨエツ)が 「今度生まれる時、容姿を選べれるのなら男前に生まれたい」と言ったこと。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.246  2016年12月11日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━