2017/1/22━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.247 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 今年の干支は酉(とり)です。 で、今回は鳥にちなんだ話をメイン記事に選びました。 鳥は恐竜から派生して進化したと今では通説になっていますんで、恐竜の話題です。 えぇぇ? 恐竜の話かよってドン引きしないでください。 現世の動物たちを参考に恐竜の実像に迫ってみます。 それではどうぞ〜。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■恐竜の実像に迫る話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私の子どもの頃、ティラノサウルスはゴジラのような直立二足歩行で 尻尾を引きずって歩いていました。背骨は地面に対して垂直です。 そして分類としては冷血動物の爬虫類でした。 その後、ティラノサウルスは恒温動物になって活発に活動し始めます。 大きな頭とバランスを取るように尻尾があり、背骨は地面に対して水平です。 二本の足はヤジロベエの軸のように地面と垂直です。 そしてここ数年で羽毛が生え始めてきました。もうビジュアルは鳥です。 小さな前脚は何に使っていたかは判りません。 そして羽毛恐竜はティラノだけではなく、結構な種類の恐竜が羽毛まみれの可能性も でてきています。 2007年、ティラノサウルスの骨から抽出したコラーゲンから アミノ酸配列を分析した結果、 ティラノサウルスは、ワニやトカゲよりもニワトリやダチョウと近縁だと明らかに なったんです。 気嚢システム※も鳥が空を飛ぶ独自のものと考えられていましたけど、 恐竜も気嚢システムを 持っていたと今では考えられています。 (※気嚢システムとは、いつでも全身に新鮮な酸素が送り込まれるような仕組) で、ティラノはニワトリやダチョウと近くて、羽毛に覆われてた?となると、 もうそれは鳥じゃんって事になります。 「このチキン野郎!」っていう言葉が臆病者という意味合いの悪口でなくなる日が来るとは。 今度、ティラノに追いかけられるようなことがあったら、 「お前なんかケンタッキーフライドチキンにして食ってやる」と言えばいいのかもしれません。 こうなると「恐竜とは何か」という定義からはじめたほうが良さそうです。 一般に、恐竜とは中生代三畳紀に地球上に誕生し、白亜紀の末に絶滅したと考えられて いました。 そして現在は鳥類が恐竜から進化したとなっています。 恐竜は鳥類となって現代に命を繋いできたんです。 どうかすると「恐竜=鳥」となってきています。 すると恐竜は絶滅していないことになります。 それでは「恐竜は絶滅した」とか「恐竜の色はわからない」という言葉に矛盾が出てきます。 だから最近の恐竜本は「ここでは、非鳥類型恐竜のことを『恐竜』と呼ぶことにする」 なんて一文がついてきたりしています。 「わかりやすくするために、従来通りに鳥以外の恐竜を『恐竜』と呼ばせてね」っていう 判りづらいことになってきました。(笑) これからも、恐竜像はどんどん変る可能性があります。 それでも同じ地球上の生物です。 現世の動物を参考に恐竜をプロファイリングしてみましょう。 どこまで実像に迫れるか。しばしお付き合いください。 【翼竜の色】 翼竜っていうのは恐竜の時代、空を飛んでいたアレです。 プテラノドン、ケツァルコアトルス、ラフォリンクス、プテロダクティルスなどが 有名どころです。 翼竜の生息場所は空です。 私たちが大空を舞う鳥を見上げるとき、鳥の上には空があり太陽があります。 まぶしいです。逆光でささいな色の違いとか判らず、シルエットでしかわかりません。 もし下に広がるのが海ならば、太陽光はさらに反射して、鳥の上から見ても逆光の世界です。 空を飛びながら生活していると、自分も相手も常に動いているので、 色の違いは意味をなさなくて大事なのはシルエットだという事になります。 シルエットで判断というと、現世の鳥で参考になるものとしてはツバメです。 ツバメの尾は燕尾服のような深いVの字になっています。 ツバメと同じ場所で見かけるイワツバメの尾は、短いヘラのような形をしています。 私たちヒトでも一目でシルエットでツバメとイワツバメを見分けることができます。 翼竜たちが、明らかに邪魔とも思える尻尾飾りや頭飾りを進化させたのは、 空という逆光の世界に棲んでいたからなんでしょう。 翼竜たちはたぶん色は地味で、シルエットが派手なんです。 翼竜の足跡化石からわかる事は、歩行に関しては現世の鳥類よりは劣るけれど、 コウモリよりは達者だったようです。 翼竜は種類も豊富で、大きさも小鳥くらいのものから翼を広げたら12mを越えるものまで ありました。 中には魚を主食とするものもいたでしょう。 海の空を生活圏としていたなら、特に逆光の世界にも適応した色や形であったとも思えます。 現代の鳥で、海で生活するものはほとんどの種類が白黒印刷でも識別できる色合いです。 ミズナギドリ、アジサシ、カモメ、ウミスズメ、アホウドリ…etc 色彩らしい色彩はほとんど入っていません。白黒の配色も細かい模様ではなく、 よく目立つコントラストのはっきりした配色です。 たとえば尾だけ白かったり、腰だけ白かったり、頭の上半分だけ黒かったり。 真っ白や真っ黒のもいます。(例:シロアジサシ、クロアジサシ) という事は、海で魚を捕っていた翼竜は基本的に白黒じゃないかと考えられるのです。 もし、赤や黄色などの派手な色が少しばかり入っているのなら、 それは飛行中には役立たないけれど、繁殖地で種の混同を防ぎお互いを識別するためや、 雌に対してのアピールくらいにはあったかもしれないけれど。 【恐竜の声】 鳥類は音声コミュニケーションが発達しています。 鳴く理由は、種の認識、求愛、縄張り宣言、警戒、群れの形成、個体識別などでしょう。 さて。恐竜は鳴いていたのか。 構造的に確かに音を発していただろうとされているのが、パロサウロロフスです。 頭に後ろ向きの棒状のトサカがある事が化石で判っています。 トサカの内部は空洞が折り畳むような構造になっていて(伸ばすと数m)鼻と繋がっています。 この構造をコンピューターで再現してどのような声だったか推定する研究も行われています。 鳥が鳴くっていうのは、単音で「コォー!」みたいな大型のツルやハクチョウのような 管楽器的な「鳴く」のほかに、「さえずり」というのがあります。 チュチュチュチュと歌を歌っているような鳴き方です。 例えば渓谷に響き渡るミソサザイやオオルリのさえずり。 恐竜はさえずったか。(似合わない〜。(笑)) たぶん、さえずらなかったです。 鳥類の中でさえずりを学習する能力を持っているのは スズメ目、オウム目、ハチドリ目だけです。 これらは、鳥類の中でも最も最近になって進化したグループで、 仲間のさえずりを聞いて練習してより上手に歌えるようになるんです。 それ以外の鳥では、出せる声が遺伝的に決まっていて、成長すると自然にそれぞれの種の 鳴き声を出します。 鳥類の中で割と古い時代に進化したのはダチョウ、キジ、カモの仲間です。 これらは比較的鳴き声が単純なんです。 【渡りをしていた恐竜】 現世の動物で渡りをするものは鳥類だけではなく、大型の草食動物も渡りをします。 オグロヌーやトムソンガゼル、シマウマなどは乾期になると植物と水を求めて移動します。 クジラも渡りをしますね。 そして実際に渡りをしている証拠が見つかった恐竜がいます。 アメリカで発見された草食のカマラサウルスという恐竜です。 ちょっと小難しいからここから9行程は飛ばして読んでもいいです。                    恐竜の歯に含まれる酸素同位体比を使った研究です。 酸素には、質量数の異なる2種類の同位体があります。 その2種類の酸素同位体が含まれている割合は、地域によって違います。 酸素同位体は、水にも含まれていて、水を通して恐竜の体に取り込まれます。 体に含まれる同位体の割合を調べると、水を取り込んだ地域がわかるのです。 カマラサウルスの歯は、5ヶ月ほどで生え変わります。 この歯の酸素同位体を調べたら、根元の部分と先端部分が違っていて、 分析された歯が成長する間に、カマラサウルスは低地から高地に移動したと 考えることでできます。 テキサス州では多数の足跡化石が見つかっています。 カマラサウルスは群れで渡りをしていたのかもしれません。 カマラサウルスは最大15mにもなる竜脚類の首長竜です。 最大15mにもなる巨大草食恐竜の群れ。 さぞかし壮観な眺めだったでしょう。 【夜行性の恐竜】 化石から判ることは限られています。 目の前の化石からは昼型だったか夜型だったかは、なかなかわかるものではありません。 でも考えてみましょう。 ある動物の種が増えて数も増えてくると、同じ場所で同じ資源を競争して争うのとは 別の戦略をとるものが現れます。 他のものが利用していない資源を利用すれば競争をせずに生きていけますから。 資源を分けるんですね。これには色々な方法があります。 異なる種類や異なる大きさのものを食べるというのがひとつの方法です。 たとえば、大きな種子を食べるには、それを割る強いクチバシが便利です。 小さな種子を食べるには、それをつまみ出す細くて器用なクチバシが便利です。 独自の得意技を持つとそれだけ生き延びやすくなります。 鳥のクチバシが多様な形態を持っているはこのためです。 資源分割です。 鳥は基本的に昼行性の生物です。 でもその中から夜行性のものも進化してきました。 フクロウやヨタカ、ヤマシギ、ゴイサギなど、色々なグループで夜行性のものがいます。 これも資源分割のひとつの方法です。 魚にも昼に活動するものもいれば夜に活動するものもいます。 サギの仲間のほとんどは昼行性だから競争率は高いです。 でも、夜行性の魚に手を出すサギは多くないんです。 ゴイサギはそこに目をつけて夜行性になりました。 夜行性のドジョウやフナを効率よく食べることができます。 鳥は視覚に頼る動物ですけれど、あえて夜型になって無益な競争をさけています。 ここまで考えると夜行性の恐竜がいても不思議ではありません。 従来は恐竜は昼行性と考えられていました。 2011年に、夜行性の恐竜は珍しくなかったという論文が発表されました。 これは化石の目の大きさの分析から出た結果です。 翼竜や鳥類も含めて33種の主竜類の化石の眼窩(頭蓋骨の眼が収まってるくぼみ)と、 強幕輪(きょうまくりん:眼球を固定する骨)から、眼のレンズの相対的な大きさを調べた 結果です。 <夜行性> 獣脚類=ヴェロキラプトル、ミクラトプル、コンコラプトル 翼竜 =ラフォリンクス <昼夜兼用> 竜脚類=ディプロドクス、プラテオサウルス 鳥盤類=プロトケラトプス、プシッタコサウルス <昼行性> 鳥類 =始祖鳥、コウシチョウ 翼竜 =プテロダクチルス 夜行性の鳥の目の特徴には、ふたつの方向の進化があります。 目が小さくなるものと、目が大きくなるものです。 目が小さくなるものの代表は、ニュージーランドのキーウィです。夜行性です。 視力を捨てて嗅覚の世界を選びました。 暗闇の中で嗅覚でミミズやカタツムリを見つける事ができます。 対局にあるのがフクロウやヨタカです。彼らの目はとても大きいです。 ヨタカなんて頭部のほとんどが目です。夜間の少ない光を効率よく利用するためです。 前述の夜行性とされた中生代の動物たちは、 キーウィ型ではなくフクロウ型の戦略のものたちです。 フクロウ型のものは、昼でも活動できる利点があります。 夜のスペシャリストになるよりも、昼の活動の可能性も残しているのがフクロウ型です。 だから目の大きな恐竜たちも、夜専門の生活をだけではないと想像することができます。 【夜行性恐竜の色】 基本は褐色だろうなぁ。 【夜行性の恐竜の耳】 闇夜には、目の大きい夜行性恐竜も視力だけで食物を探すのは難しいです。 キーウィのように嗅覚でミミズやカタツムリを探して食べていたのでは、お腹がすきすぎです。 夜行性恐竜が食べたい小型哺乳類や小型爬虫類を捕まえるには、 嗅覚よりも聴覚の発達という戦略を選んだものがいたはずです。 一般に鳥や爬虫類の耳は頭部にぽっかり穴が空いています。 鳥は羽毛で穴が見えないけれど。 ここは是非、夜行性恐竜には哺乳類のような方向探知ができる耳が欲しい。 耳は軟骨と皮膚で出来ているので化石には残らないので、好きに想像する余地があります。 どうしても耳が無理というのなら、譲歩して羽毛で耳状のものであっても良いです。 【夜行性恐竜は可愛い】 夜行性恐竜は、目が大きいことは判りました。 つり上がった眼光鋭い目ではないんです。 集光性を上げるためにパッチリと見開いた可愛い目を持ち、 (たぶん)耳まであるんです。(だったらいいな) そして流行の羽毛が全身を覆っているのです。 想像すると、目の大きいパッチリとしたクチバシのないキーウィっぽいものが 大きくなったような動物? 何、この可愛い動物は。(笑) ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「人工知能(AI)の弱点」 人工知能とはなんぞや。と問われても私はうまく説明できないので ここはグーグル先生に助けてもらって上手に説明しているサイトを教えてもらった。 =============================== 【5分でわかる】人工知能(AI)とは? 概要や種類をわかりやすく解説  http://www.sejuku.net/blog/7290  人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業を、コンピュータで模倣したソフトウェアや  システムのことです。  具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、論理的な推論を行ったり、  経験から学習したりするコンピュータプログラムなどのことをいう。 =============================== つまり「人工的に作られた人間のような知能」って事らしいです。 人工知能はロボットとは違います。 ロボットっていうのは、プログラムされたことだけをする機械のことです。 人工知能は、学習するんですね。そして自分で考えて判断までするんです。 「自ら考える力が備わっているかどうか」ここが、人工知能の人工知能たるゆえんなんですね。 私には人工知能を語る知識も何もないけれど、ちょっと興味深い記事を見つけたので 紹介したいのです。 それは、どうもこのまま人工知能は一直線に人間を凌駕しないかもという内容です。 以外な弱点があるっぽくて、それがなんというかとても人間的なんです。 ボードゲーム系の人工知能でお話を進めます。 1997年に、人工知能はチェスの世界王者勝ちました。 2013年に、人工知能は将棋のプロ棋士に勝ちました。 人類最後の砦は囲碁です。 囲碁は手順がややこしくて複雑で、さすがの人工知能もプロに勝つまではまだまだ時間がかかる と言われていました。 囲碁は、終局までの手順が、チェスの10の120乗、将棋の10の220乗に対し、 10の360乗通りあるとされています。(朝日新聞 2016年3月13日) 囲碁の人工知能は、とてつもないスピードで性能を高めていて、そしてとうとう 2016年3月、Google系の企業がつくった「アルファ碁」が世界最強の棋士の一人と言われる、 韓国のイ・セドル九段を倒してしまいました。 全5局の試合で「アルファ碁」は3連勝します。 まさかの3連敗に日中韓の囲碁界は陰鬱モードになります。 「アルファ碁」の開発チームの加藤英樹さんは 「感無量としか言いようがない。ソフトの思考時間を初戦の1.6倍に長く設定して挑んだ」 と語りました。 この時の人間側のコメントを紹介しましょう。 日本 大橋拓文六段 「まるで未来が突然目の前にやってきたかのようで、  江戸時代に初めて黒船を見た人たちの衝撃はこのようなものだったと感じています」 日本 井山裕太六冠 「イ・セドル九段の3連敗は衝撃的。  棋士が人工知能に超えられたと思われても仕方がないだろう」 中国 柯潔九段 「ほとんど完璧だった。仕損じたところはなかった。同じ条件なら私も敗れる」 韓国 キム・ヒョジョン二段 「アルファ碁の囲碁は既存の観念では説明できない。当惑する」 この話には続きがあります。 3連敗のあとの第4局目。 せめて1勝はしてくれと誰もが願っていたが、その願いは叶いそうもなかったのです。 アルファ碁は1〜3局と同じく序盤から優位になりました。 全戦全敗が現実味を帯びて、もはやこの勝負から興味を失ってしまうファンも現れだしました。 解説陣も4連敗濃厚との見立てでした。 でも、78手目にイ・セドル九段が誰も予想しない一手を放ちました。 解説者は当惑しました。イ・セドル九段の精神状態を心配する声もあがったほどでした。 でも、これこそがアルファ碁を狂わせる「神の一手」だったのです。 碁に疎い私はよくわからないけれど、つまりはこういう事らしいです。 あえて最善の手を除外して打ったんですね。。 すると突然、アルファ碁の手が悪くなって、間違いを連発して自滅してしまったんです。 この戦いは全5戦なので3連勝した人工知能の勝ちなんですけれど、 この4戦目の78手に大いなる意味があるんです。 人工知能にはこうした弱点があるのは以前から気づかれてはいたようなんですね。 人工知能は、一定の条件下において人間を凌駕しているのは確かです。 人工知能の専門家が言うには 「出来のよいプログラムばかりを組み合わせていくと、  不思議なことにシステム全体がうまく機能しなくなる」 「最善策を選ぶようなプログラムばかり積み上げると、おかしな結果になるのです。  だから、AIの学習能力を高めるには、出来の悪いプログラムも  わざと残さなければいけない。  しかしそれはなかなか難しいため、アルファ碁のような例が生まれるのだ」 「高度になればなるほど最善策だけを残すやり方では動かなくなるというのは、  人間社会とそっくりです。その点だけは人工知能から今すぐ学べることかもしれません」 そう。         ↑ 今回、言いたかったのはここ!です。 人間社会には必要悪とされるものが多く存在しています。 そして100%善人な人はいません。 たとえ後年そういう人間になったとしても、それまで善人じゃなかった部分が後半生で変った とか。 100%最善な社会などたぶん息苦しいだけでしょう。 多様な価値観に基づく創造とひらめき。 答えはひとつだけじゃない。 たぶん。たぶんなんですけれど、効率を最優先すると非効率的になるんじゃないかと。 それを人工知能が体現してくれたのが今回の例なんじゃないかと感じたのです。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★最近「盲腸」に対する考え方が180度違ってきています。  右下腹部の盲腸から細く伸びる虫垂は、これまで体にとって不必要な組織と考えられて  きました。虫垂は炎症を炎を起こしやすいので、開腹手術であらかじめ切除してしまうことも  あったくらいでした。  ここ数年、色々話題になっているのが「腸内フローラ」。  これ私は結構気になっていました。  腸内にいるさまざまな菌がものすごく影響しているっていう説です。  たとえば気の弱いネズミと、気の強いネズミの腸内細菌をそれぞれ取り出して  それぞれに注入すると、ネズミの性格まで変った。という実験を何かで読んだ事があります。  便秘気味の人に、快便の人の腸内細菌を注入したら快便になったという実験も  あったようです。  腸は脳よりもヒトに影響を与える?みたいな論調の本も出版されてきています。  生物は脳よりも腸から発達していきました。もともと「入れる出す」という所から  発達したと考えられるので、「脳よりも腸」という考えには「さもありなん」と思います。  腸内フローラっていうのは、「腸にはまるで花畑のように様々な細菌が棲んでいる」という  イメージから付けられたネーミングのようです。  で、盲腸。正確に言うと盲腸から伸びる虫垂が炎症を起こして「虫垂炎」っていうんんです  けれど、この虫垂が腸内フローラの中のさまざまな菌の中でも善玉菌の避難場所になっている  という説が脚光を浴びだしているんです。  体に不調があって腸内の環境がよろしくなくなった時に、善玉菌が虫垂に逃げて避難する  イメージ? そこで善玉菌が繁殖して再び腸に戻っていくイメージ?  今まで無用だから切ってしまえだった虫垂。今までの常識が覆ります。  ここで私は手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」を思ったのです。  あるお婆さんが自分の還暦の祝いに息子たちが帰ってこずに、  唯一勘当した四男坊だけが帰ってきて、お婆さんの命を救うきっかけになったのです。  勘当されたてた息子が、母親の命を救った訳です。  ブラックジャックと四男がお婆さんのお腹を開腹したのですけれど、  四男が、せっかく開腹したのだから「この際、虫垂をとってしまっておきますか?」  これは今後、母親が虫垂炎で苦しまないようにとの、親を思う心から出た言葉です。   「虫垂だの農家の四男なんてのは、やたらに切っちまっていいってもんじゃないだろう」  これがブラックジャック先生のお言葉でした。  40年くらい前の手塚作品です。   ★vol.247の参考にした書籍&サイト     鳥類学者 無謀にも恐竜を語る  著/川上和人  技術評論社     「翼竜」     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%BC%E7%AB%9C 人工知能の意外な弱点 出来のよいプログラムだけで構成すると起こる穴 http://news.livedoor.com/article/detail/12543941/     これが人間の力!最強囲碁棋士が"神の一手"で人工知能を粉砕!     https://matome.naver.jp/odai/2145790607942906901     虫垂は無用の長物にあらず、免疫に重要     http://news.mynavi.jp/news/2014/04/12/020/ ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。  1回〜8回の放送分は聴けません。  あまりにしゃべりがヘタ過ぎて、音源を貰えなかったんです。  後半になるにつれてどんどんしゃべりが上手になっているように聴こえます。  でも、それは編集がどんどんうまくなってきているんですね。(笑)  語るテーマによっては、とてもしつこくて何言ってるかわからないものもあります。(笑)  やまねこ通信ってのは読み物であって語るものではないんだなと思い知りましたよ。  でもラジオでしかやれない事もいろいろ挑戦しました。  どうぞお時間のある時に聞いてみてください。  そして過去のメルマガ版もどうぞ読んでみてください。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アヒル口とカラス口。 アヒル口は、口の形をアヒルに似せることで、他人にカワイイという印象を与えること。 カラス口は、カラスのクチバシのような形に作った製図用器具。 墨を含ませて、線を引くのに使う。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.247  2017年1月22日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━