2018/6/10━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.253 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 今回のやまねこ通信は、ちょっと近代史が入ります。 でも見方によってはこれは自然科学分野だと思うのですよ。 鉱物資源が偏ってるって話なんですから。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■ニッケルで苦労してる日本の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロシアにはノリリスク鉱山という宝の山があります。 世界最優良のニッケルの鉱脈に、プラチナ、パラジウムが採れる豪華な鉱山です。 だけど、この鉱山の周辺は世界で最も汚染された地域の1つと呼ばれています。 採掘や精錬工場の老朽化と、環境対策がいいかげんで、 相当量のニッケルや銅などの重金属が垂れ流しされていました。 「ノリリスクの土は汚染されすぎてニッケルや銅の鉱石として利用できる」  とまで言われています。 このニッケルをたっぷり含む汚染土壌。 普通だったら有害産業廃棄物扱いなんだけど、 そんなものでも喉から手に出るほど欲しがった国がありました。 戦時中の日本です。 日本はニッケル資源がない国なんです。 何故日本はニッケルが欲しかったのかの説明をしますね。 現在のニッケルの最大の用途はステンレス鋼です。 ステンレスの「ステン」とは「汚れる、さびる」という意味で、 「レス」は「〜しない」という意味。つまり、ステンレスとは錆びないという意味になります。 鉄にクロムとニッケルを混ぜると錆びなくなるだけではなく、粘り強くなって耐熱性もUPします。 こうした性質を生かして特殊鋼の製造に用いられます。 特殊鋼は機械の中で強度や耐熱性が必要な部分に不可欠で、 現在でも自動車のエンジン部品などに用いられています。 で、兵器は機械の一種であるだけではなく敵にやられないための装甲が必要です。 通常の機械以上にニッケルが要るんですね。戦争にはニッケルが不可欠ということなんです。 さて。日本にはニッケルの資源がないです。 日本はニッケルに限らず他の金属資源もないんですけど、 ニッケルに関しては「ない」のレベルが違います。 他の金属資源が少しはあるのに対し、ニッケルの資源は全くないに等しいんです。 例えば、銅は昭和40年代まで足尾銅山で採掘していたし、 鉛や亜鉛は神岡鉱山(あの素粒子のカミオカンデで有名な所ね!)で平成になるまで採掘していました。 珍しい所では、北海道にインジウムを産出する豊羽鉱山がありました。 豊羽鉱山は世界最高品位のインジウム鉱石が採れ、現在採掘されていない理由は資源の枯渇ではなく、 地熱対策が大変だからです。 このように日本の金属資源は、あるにはあるんだけれど量が少なくて、コストに見合わないんですね。 一方、ニッケルは本当にないんです。 もちろん地質学的にはニッケルを含む石ころは存在します。 資源として経済的に採掘できるレベルのものには程遠いんです。 戦前、戦争にニッケルが必要なことも、戦争が始まるとニッケルを輸入できなくなることも、 日本にニッケル資源がほとんどないことも、当時の日本はよく分かっていました。 開戦前に閣議で議題にもなっていて、それより前の1930年代から実は苦肉の策を講じていました。 例えば、戦争が始まったら回収して兵器生産の原料にするつもりでニッケル製硬貨を発行していました。 こっそりニッケルを備蓄していたんです。 1933年から発行された5銭ニッケル貨と10銭ニッケル貨が、その隠れニッケル備蓄用硬貨です。 けれど全部でたった1250トンほどです。全く足りないです。 戦争が始まってからは、大東亜共栄圏内の鉱山を利用しました。 現在のインドネシアのセレベス島にニッケル鉱山があって、戦争初期にはここから持ってきていました。 けれど、戦局が悪化すると、日本の輸送船が次々と沈没させられて、 日本の勢力圏内とはいえ海外のニッケル鉱石の輸入はできなくなっていったんです。 負け始めると、輸送船が沈められるだけではなく、兵器も消耗が激しくなります。 負ければ負けるほどニッケルが手に入らなくなっていき、 負ければ負けるほどますますニッケルが必要になっていきます。でも供給できません。 ニッケル不足は兵器生産の不足や品質低下にも繋がり、日本軍は弱体化していきます。 それがまた負ける原因になるという悪循環です。 それで、当時の日本は何をしたか。 「精神力でニッケル資源を生み出す」って事に近い事をしたんです。(笑) ついに追い詰められ、地質学的には存在しているニッケルをわずかに含む石ころを、鉱石として採掘して、 無理やり精錬する試みが強化されていきました。 全くニッケルがないはずの日本に、なぜか存在するニッケル鉱山の跡は、すべて戦時中の無理の名残りです。 それをニッケル資源だと言ったら、無駄にするほど資源がありすぎるロシアに笑われそうなシロモノを 精神力でニッケル資源にしようとしたんですね。 戦時中のニッケル鉱石の顕微鏡写真 何が写っているかよく分からないんだけれど、 そんなものが大日本帝国のニッケル資源だったんです。 ニッケルは古い地質の地域に産出することが多く、 日本は地質的に新しい場所がほとんどで、いかにもニッケルのなさそうな地質です。 例外的に京都の大江山は日本で最も古い5億年前の地質にニッケルを含む岩石があって、 なけなしのニッケルの採掘が始まりました。 緑色の泥のようなニッケル鉱石を微量に含む大江山の鉱石は、 通常では経済的価値がないようなひどい鉱石です。 しかし、ここは大和魂で頑張ったんですね。 ニッケルの鉱石の品位は最低でも1.5%程度です。 一方、大江山のニッケル鉱石の品位は0.5%程度でした。 それでもましな方で、大江山鉱山より規模が大きい大屋鉱山では品位は0.2〜0.3%程度でした。 普通はゴミ扱いの鉱石も、当時の日本にとっては大変貴重だったんです。 ノリリスクのニッケル入り汚染土があれば泣いて喜んだであろうレベルです。 雑な精錬で環境中にニッケルを放出するなどというロシアのような贅沢はもちろん許されません。 戦時中、「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という標語がありました。 精神の力で、石ころをニッケル資源にするのです。 結果、何とか精錬技術を確立し、ニッケルルッベと呼ばれるニッケルを含む鉄が作れるようになりました。 1945年8月15日に玉音放送が流れ、戦争が終わりました。 その翌日8月16日にはもう大江山鉱山も大谷鉱山も採掘をやめてしまいました。 その他の「日本の無理やりニッケル鉱山」も、1945年のうちに廃坑になりました。 でも、銅や、鉛・亜鉛や、金山はそれなりに戦後も生き延びているので、 終戦翌日に終了となったニッケル採掘は、 どんだけ日本のニッケル資源が貧相であったかよくわかる話です。 ニッケル不足は戦争にどう影響したかをちょっと考察してみます。 例えば、米軍の爆撃機「B-29」に対抗できず、日本は焼け野原になりました。 その要因の1つが、日本軍の戦闘機が高空で性能を発揮できなかったからです。 豊かで技術力も日本よりも高かった米国は、B-29にターボチャージャーを装備して、 空気をエンジンに送り込む仕組みを備えることができていました。 B-29のエンジンは酸欠に苦しむことはなかったんです。 一方、日本はターボチャージャーが開発できずに、酸欠エンジンでB-29と戦っていました。 もちろん高度1万メートルで飛んでこられると勝負にならず、B-29は日本上空でやりたい放題です。 ターボチャージャーが開発できなかった要因の1つとして、ニッケル不足が挙げられます。 高温のエンジンの排気を受けるタービンは、自動車用のものでもニッケル基の耐熱合金で作られています。 代用金属で製造することはできなかったんです。 日本軍の兵器はニッケルがケチられているので、機械としての耐久性に難があり、すぐ故障し、 装甲に靭性がなく敵の弾が当たった時に割れてしまうし、兵器として情けないことが 頻発していたことは容易に想像できます。 ニッケルをケチるための代用材開発や、代用金属で何とか兵器を成り立たせるための開発は、 ニッケルさえ豊富にあればやらなくて済んだ事です。 日本は、それを戦争中にやっていました。 ただでさえ忙しい戦争中に、さらなる余計な仕事を発生させていたって事なんです。 もちろんニッケルがなかったのが敗因と言えません。 石油もなかったし、その他資源もなかったし、戦略も欠けていたし、政治も失敗しています。 でも、日本にニッケル資源がなかったことも、数多ある敗戦要因の1つに数えられるのです。 大江山の極低品質の鉱石から、ほとんど精神力でニッケルを精錬しようとした努力は、 技術力を大いに向上させました。 大江山の精錬所は、日本を代表するステンレスメーカー日本冶金の工場として現在も操業しています。 現在、日本には5か所のニッケル精錬工場があります。 外国からニッケル鉱石を輸入して精錬する工場です。 このうち、先ほどの日本冶金大江山製造所(1942年)と住友金属鉱山のニッケル工場(1939年)は、 戦争遂行のための建設された工場でした。 実は、現在日本は世界3位のニッケル生産大国です。 ニッケル資源はないし、金属精錬で多く使う電気の料金も燃料費も高いのに これほど金属精錬に不利な日本だけど、輸入ニッケルを精錬してニッケル生産が世界3位となっているのは 技術力の賜物です。 日本にそうした技術力が蓄積されたのは 戦時中、現在よりもさらに不利な環境で、努力を強いられていたことと無関係ではないんですね。 わずかにニッケルの気配がする石からニッケルを取り出そうとして、 否応なしに技術力が鍛えられたんです。 ニッケル不足で苦しんだ戦時中の苦労は遠い昔話のようです。 でも、資源が全くないという現実は、戦時中と何も変わっていません。 ニッケルがなければ自動車が作れないんです。 さらに現代では、新しいニッケル需要が発生しています。 ハイブリッド自動車、燃料電池車、電気自動車など、モーターを用いる自動車では、 電池でニッケルを大量に使用します。 現在、自動車の駆動用電池としてニッケル水素電池とリチウムイオン電池が用いられているんだけど、 その双方ともニッケルを使用します。 電池用ニッケルの需要はこれから拡大していくでしょう。 冒頭で紹介したロシアのノリリスクニッケル社は、パラジウムで世界のガソリン車を支えるだけでなく、 ニッケルと副産物のコバルトによって、電気で走る世界の自動車も支えていることになっています。 それに対して、ニッケル資源がない日本は、いかに技術力を磨こうが、生産世界3位になろうが いかに高品質の自動車やニッケル酸リチウムを作ろうが、支えられる側なんですね。 ニッケルの確保は、戦時中と同じく現在でも日本の産業界の生命線なんです。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「やっと満天の星空を見る」 今年のゴールデンウィークが終わった次の週、9日、10日、11日、 私は道北の遠別(えんべつ)町という酪農地域に行きました。 北海道の北の先っぽ、稚内(わっかない)市の手前の町です。 札幌から遠別町までは車で5時間。北へ北へと向かいます。 この頃、私の住む札幌はゴールデンウィークに桜が咲いたはいいけど、その後気温が下がり、 桜は散ることもなく咲き続けていました。 木々はやっと新緑の葉を出しかけた頃です。 車で北へ北へと行くと、少し季節が捲き戻ります。 桜は満開から5分咲き、3分咲きへ。 山陰の日当たりの悪い窪地には残雪が残っています。 車を走らせていると、空気はますます冷涼になって、 海沿い(日本海側)の道路には信号もない一本道がずっと続きます。 以前に来たときよりも風車が増えています。 左側は水平線、右側には丘陵とくるくる回る風車の列と頂上付近に雪を頂く道北の山々。 そして放牧されている牛。 前後に車なしの一本道がどこまでも続きます。 そうして札幌から車で5時間後に遠別町に着きます。 信号ないです。 お店ないです。 人、見かけません。 牛、たくさんいます。 ギョウジャニンニクなどの山菜、生え放題です。 良い温泉たくさんあります。 そして到着したその日、晴れていて海の向こう遠くに利尻島の利尻富士が見えました。 夕焼けに染まっていました。 その夜、見事に晴れ渡り、長年の夢だった「満天の星空」が見えたんです。 天気予報的にも全然期待していなかったので見れたことに驚きました。 「まぶしい」まずそう思いました。 そして「星、ありすぎ」とも思いました。 「わぁ、すごい。迫ってくるようだ」とも感じました。 大きな大きなプラネタリウムみたいです。 私は普段、北斗七星、オリオン座、カシオペア座くらいはすぐに見つけることができます。 けれど、満天の星空では星座はひとつもわかりませんでした。 星がありすぎて全くわからないんです。 星は大きさや色がそれぞれでした。 妙に赤く大きくまぶしかったのはたぶん火星でしょう。 数時間後にもう一度夜空を見た時には薄雲が出ていたのでしょう。 主な星しか見えなかったので、見慣れた星座たちはすぐに見つけることが出来ました。 「星々が、ささやきあう」こんな割と陳腐な表現は、 まんざら陳腐とも言えないなとも思いました。 星は、ピカーっとずっと電気のように光っているのではなく、またたいている様子が ささやきあっていると表現したって事で、それがこんなにもたくさん。 満天の星空。 多少、星座の形は違っても、大昔から、やっと二足歩行できたくらいのヒトも いや、それよりずっとずっと前の夜空を見上げることができたすべての生物たちが、 この星空を見ています。 大航海時代の人たちにとっては大事な道しるべです。 砂漠の民にも星は行くべき方向を教えてくれます。 それどころか、どこか遠い星の夜空を見上げることができる生き物たちも 満天の星空を見ていることでしょう。 満天の星空は宇宙です。 時空を越えた景色です。 今、ここの文を読んでいるあなたの頭上にも、見えないだけで満天の星空はあります。 雲があって太陽があって見えないだけでたしかにあります。 満天の星空は、田舎に暮らしている人は毎度の事なので 「え?星空?好きなだけ見て。でもそれより明後日、牛の品評会あるんだけど」と、 地元の人が私に言いました。 うん。 その日は札幌に戻る日なんで。今度、来るときは品評会に合わせて予定立てます。 牛の品評会には合わせる事ができても、満天の星空は見ようと計画を立てても 天気が大きく左右しますから見ようと思って見れるものではありません。 今回見れたのはホント偶然です。 冬の方が大気が澄んでいるので見れる確率はあがります。 月のない夜空を狙うのがコツです。 新月じゃなくても、三日月がさっさと西の空に沈む時でもOKです。 街灯りがない所の星があれほど明るいのなら、満月やそれに近い月ならどんなに明るいか。 星影や月影って言葉があるくらいだからね。 まだ満天の星空を見たことのない都会住みの、やまねこ読者さん。 どうかいつかは満天の星空を見てください。 そこには時空を越えた景色が広がっています。 いつだって自分の頭上にはアレが広がっているんだと思う事ができるって なかなかいいものだと思うのです。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前号の編集後記で、私は > ここの所、AI(人工頭脳)などのテクノロジー系の進出が世界を席巻しています。 > やまねこ通信としては本来ならどんどんこれらにも触れて行くべき話題です。 > バク宙するロボット、仮想通貨の普及と混乱、AIがAIを作ることに成功、 > 自動運転の車などなど、今、テクノロジー分野のニュースは熱いです。 > でも、私の理解が追いつかなくて(好きな分野だけど、そもそも理解できない(笑)) > 記事として取り上げることができなくてもどかしい思いをしています。 と、書きました。 すると読者のハル22さんから投稿メールをいただきました。 -------------------------------------- [ハル22さん] AIなどのテクノロジー、仮想通貨やブロックチェーンのお話、私も大好きです。 中でも、私が一番興味を持ってワクワクしているのがブロックチェーン技術です。 TEDでのドン・タプスコットさんの動画、もう見ていらっしゃるかもしれませんが、貼り付けますね。 (字幕で見れます) オープンな世界における4つの原則 https://www.youtube.com/watch?v=jfqwHT3u1-8 How the blockchain is changing money and business https://www.youtube.com/watch?v=Pl8OlkkwRpc ビットコインの解りやすい説明 https://jp.techcrunch.com/2015/03/31/bitcoin-essay/ 篠原ヒロさん という方 https://www.businessinsider.jp/post-100681 経済のお話 富の大転換が起きる 仮想通貨と経済危機と価値の保存 その1  https://www.youtube.com/watch?v=kjIW6yzkWz0 その2  https://www.youtube.com/watch?v=YGV3ZkA_YO8&t=2s その3  https://www.youtube.com/watch?v=FShjy6Fq4ok&t=978s ナカモトサトシのホワイトペーパー(解説書)内容   https://www.youtube.com/watch?v=Ek6Mni3uftw ビットコインの抱える問題   https://www.youtube.com/watch?v=LL7SFIujgn4 みかりんさんなら当にご存知の事ばかりかもしれません。 将来、お金も国家も中央集権から非中央集権になって、 改ざんされない記録になったら、ベーシックインカムも出来るでしょうし、 人は嘘をつきにくくなるので、穏やかな世界になるのではないかなぁと思っています。 -------------------------------------- [みかりん] テクノロジー系の話は好きっちゃ好きなんだけど、知識はほとんどゼロです。 色々紹介していただいた動画やサイトも初めて見るものばかりで しかも私にはまったく理解できません。ホントですってば。(笑) >将来、お金も国家も中央集権から非中央集権になって、 >改ざんされない記録になったら、ベーシックインカムも出来るでしょうし、 >人は嘘をつきにくくなるので、穏やかな世界になるのではないかなぁと思っています。 そうそう、この辺りなら語る事は出来ます。 お金ってそもそも幻想です。 「お金に価値があるよ」ってみんなが思うから価値があるんですね。 たとえば1万円札は20円ほどで作れるもので実質20円の価値です。 でも「1万円の価値があるよ」ってみんなが思うから1万円の価値があるんです。 またはその価値を国家が保障してくれているのが現在の日本銀行券(お金)です。 そういう意味で日本は「現金信仰が根強い」んですね。 中国がいち早く電子マネーが主流になりつつあるのは、偽札が横行する社会だからです。 この現象って興味深いなぁと思っています。 たとえば、電話。 固定電話が普及していた日本では、ケータイ電話の普及には時間がかかりました。 でも、固定電話が普及していない地域では、またたく間にケータイ電話は普及しました。 たとえば、飛行機。 道路網が発達して自動車社会になっている地域よりも ろくに道路がない地域の方が飛行機での移動が発達しています。 「先進国よりも発展途上国の方が、新しいインフラが早く広まる」という法則。 >将来、お金も国家も中央集権から非中央集権になって、 これ、実現したらすごいですね!人類史上画期的な出来事になります。 >改ざんされない記録になったら、ベーシックインカムも出来るでしょうし、 フィンランドが実験運用していますね。 結果にすごく興味があります。 >人は嘘をつきにくくなるので、穏やかな世界になるのではないかなぁと思っています。 うわぁ、これはどうだろう。人は嘘をつく動物です。どうやっても抜け穴を探すかな。 それとも嘘をつかないで生きて行く動物になれるのかな。 仮想通貨に思う事。 たとえばね、インターネットが出てきた時、ネットで何ができるんだろうって誰も判らなかったんです。 試行錯誤してここまできました。約20年です。 仮想通貨も同じなんだと思います。 仮想通貨は素晴らしい技術です。 ただこれでどんなことができるか人類はまだよく判っていないんです。 そんな段階だと私は思っています。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★世界のどこかにある大きな銀行の頑丈な扉の中に、たくさんの金の延べ棒が何年も何十年も そこに置いてあるといいます。 これって不思議だなぁと思うのです。 金鉱から金を取り出す、または砂金を集めて金を取り出すってそれはそれはすごい技術というか 大変さというか。砂金なんかも何時間も冷たい川に入りっぱなしで採れるのはごくごくわずかな もんです。 それが延べ棒になる程とか。それが何本もとか。 そんなものがたぶん世界中のいくつものどこかにずっとただただ置かれているんです。 メイン記事のニッケルのように利用するのに必要だから採掘して使うっていうのは判りやすいです。 何かに使うでもない、ただそこに置いてあるだけの金の延べ棒。 それを「所有している」という価値だけの存在で、所有者が毎日眺めにくるでもない物体です。 もしかしたらそこに「金の延べ棒がある」という事にして、「実際はない」という事でも世界経済は 同じく回るんじゃないか?って思うんですよ。(笑) 今回のメイン記事のニッケルの話と、投稿欄の私の現金信仰と仮装通貨の話と、この編集後記の金の話。 実はここまででひとつの話でもあるんです。 途中に満天の星空の話が入ってきて判りにくくなってしまってるけれど。(笑)    ★vol.253の参考にしたサイト     Japan Business press     http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52695     戦時中に培われた努力がEV時代に花開いた日本     ニッケル資源ゼロの日本が世界3位の生産大国に     株式会社スチール     http://www.steel.co.jp/html/oshiet.top.htm      ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ マルハナバチが好き。 もっというとエゾオオマルハナバチが好き。 初夏。 このふわふわもこもこのマルハナバチがよく観察できる季節。 いつかエゾオオマルハナバチのベストショットの写真を撮りたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.253  2018年6月10日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━