2018/11/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.254 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 「やまねこ通信 vol.241」で「2億年のイチョウの話」をしています。 今回はそれより3億年さかのぼった「5億年のイカの話」です。 メイン記事のタイトルはイカとしましたが、頭足類の話しをします。 頭足類とはイカ、タコ、アンモナイト、オウム貝など 頭から足が生えているものたちです。 今日は、その頭足類たちの生存戦略のお話です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■5億年のイカの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 数年前、私は札幌の街中のビルや地下街の、壁や柱や床に使われている大理石に浮かび上がる 「化石」をみつけて写真を撮り、ノートに貼り付け収集するという遊びがマイブームに なった事がありました。 https://www.visit-hokkaido.jp/korezo/detail/4 こんな感じですね。 アンモナイト、オウムガイ、ウニ、二枚貝や巻貝、サンゴ、石灰藻etc…。 まぁ、驚くほど街中で化石が見つかるんですね。 その中によく見かけるのが矢尻のような細長いシュっとしたベルムナイトという化石でした。 ベルムナイトとはイカだというんです。 この矢尻っぽいもののどこがイカなんだろうという疑問を持ちながらも深く追求せず、 「おっ、またベルムナイトだ。ベルちゃんじゃなくてもっと大物ないかな」などと思ったり したものです。 ベルムナイトは中生代の三畳紀の次の、ジュラ紀、白亜紀の地層から出てきます。 恐竜の時代のイカですね。 でも現在のイカは化石には残りません。 ベルムナイトには石灰質の殻があるんです。 でもそれは体に覆われていて軟体部分を支えていたものが化石になって、 大理石となって切り出されて札幌地下街の柱材として使われあぶり出され、 私に写真を撮られ「もっとレアなものが良い」とか言われてるんです。(笑) ベルムナイトはジュラ紀のイカですけれど、もっともっと前からその先祖はいました。 それを表にするとこんな感じになります。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/254.htm イカをずっとたどると、5億年前のカンブリア紀のプレクトロノセラスに行き着きます。 カンブリア紀です。イカの直系の祖先は地球の生物の初期メンバーなんです。 初期メンバーから派生して、アンモナイトの仲間は大繁栄を極めました。 でもアンモナイトたちは6500万年前の恐竜絶滅の時期を越えることはできませんでした。 地球の生物の大絶滅時代は5回ありました。 そのすべてを回避して生き抜いて現在の頭足類たちがいます。 イカの仲間、タコの仲間、そしてオウムガイです。 ちょっと時間を5億年ほど戻します。 最初の「捕食」の食う食われるの関係が現れた頃、軟体動物は小さな巻貝っぽい生き物でした。 軟体動物のトレードマークである殻は、防御として発達しました。 殻を大きく強くすれば捕食されにくくなります。 殻を小さいままにして「動く」にエネルギーを振り分けると新しい生息域が拓けます。 こうして種が分かれていきました。 でも、これはまぁ、平面の戦いです。海底を這ったり穴を掘ったりちょっと漂ったり。 ここに強大な生き物が出現します。 カンブリア紀最大の動物アノマロカリスです。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/254.htm 2番目の画像。これが体長2mもあって実際に泳ぎます。 アノマロカリスは、三葉虫なんかをバリバリ食べていたと考えられています。 三葉虫は、カンブリア紀からペルム紀にかけて約3億年ものあいだ地球に生息していた 節足動物です。生物史でも最も繁栄に成功した種のひとつとされています。 三葉虫をバリバリ食べるような怪物アノマロカリス対策として、 軟体動物たちは殻を大きくして対抗しました。 でも殻を大きくするのではない、もっと画期的な方法で対抗するものも現れました。 水中を浮遊する殻つき軟体動物です。 海底を這う2次元の動きから、上下運動を加えた3次元の行動圏です。 これらが頭足類の祖先です。 巻貝の中身は、身がぎっしり詰まっています。 水中浮遊する殻つき頭足類は、身は入り口付近だけで、殻の中身はいくつもの部屋に分かれて いて中は空洞です。 この空洞の部屋の、気体と液体を調節して水中を浮遊するのです。 殻は大きくなると重くなります。 殻の重さ問題は、殻を浮遊させることで解決し、殻はどんどん大きくなっていきました。 カンブリア紀の次のオルドビス紀には、直角石というまっすぐな殻が5mもの長さになったものが 現れました。 5mもの長さの殻を持つ頭足類が海中を浮遊して移動していたのです。 次のシルル紀には、魚の祖先が現れました。 そして頭足類は、あまりに長すぎる殻を自ら落として短くするものが現れます。 次のデボン紀は魚の時代と言われます。 生存競争はより加熱し、弱肉強食の淘汰圧が強くなっていきます。 魚はアゴを持ち、同時に頭足類はクチバシを持つようになりました。 頭足類は、長くなった殻の先っちょを切り落とすタイプは主流にはならず、 それよりも殻を巻くタイプが隆盛していきました。 巻きをきつくすると殻は厚くなり、食べられづらくなって都合も良いのです。 これらはアンモナイトとして種類も増え、白亜紀の大量絶滅まで大繁栄していきます。 三葉虫もトゲトゲで武装し始めて、ウニもトゲだらけになりました。 アンモナイトよりもちょっと早くに別系統で殻を巻いたのがオウムガイの祖先です。 オウムガイはシルル紀の終盤に殻を巻き、そうしてそのままあまり形を変えず、 現在まで繋がる生きた化石です。 似たような浮遊する巻貝、アンモナイトとオウムガイ。 かたや大繁栄時代を経て絶滅。 かたやずっと脇役ポジションで4億年を生き延び現在へ繋がりました。 この差はどこにあったのでしょう。 アンモナイトは短命で小さな卵を多数産みます。 オウムガイは長命で大きな卵を少数産みます。 この生存戦略の違いがあったのかもしれません。 でも普通は、短命で小さな卵を多数産む生物の方が、 環境の激変に対応しやすく有利とされています。 このあたりは謎です。 それでは、現在のイカ、タコに繋がる頭足類の祖先たちをたどってみましょう。 長くなった殻を切り落としたり巻いたりした仲間の他に、 「包み込む」を選択した一派がいました。 何を?って殻をです。 体内に殻を納めたものが出現するのは、アンモナイト類が出現したデボン紀の次の石炭紀です。 アンモナイトが絶滅する白亜紀まで、 イカに繋がる系列はオウムガイ同様、目立たない存在でした。 頭足類の主流はなんといってもアンモナイトだったんです。 オウムガイはほとんど変わらずに、イカの系列は地味なマイナーチェンジを繰り返していて 形はより流線型に、俊敏に、そうして重い殻を小さくそして体内に納めていきました。 そうして億年単位で時は過ぎ、ジュラ紀になってあの札幌地下街の壁や床の化石の べレムナイトになります。 べレムナイトはその後、1億年かけて多様化して中生代の海の重要な役割を演じました。 そしてこのあたりがイカとタコの分岐点です。 ただでさえ軟体動物で殻も小さくなって化石に残りづらく、よくわからないので、 数千万年、億年単位でざっくりですけど、たぶんこのあたり。 中生代の海は、捕食と競争で脅威に満ちていて進化圧が強かったのです。 殻は小さくなる方向に進みました。 水棲爬虫類(プレシオザウルスやモササウルス)や硬骨魚類(マグロやシャケ)の祖先など 役者も揃っています。 このべレムナイトあたりで、イカ、タコの特徴である吸盤や墨などが化石から判るように なります。 殻を失って墨を得たのですね。 オウムガイやアンモナイトには吸盤や墨はありません。 ここまで、ものすごくざっくりと2行にまとめてみます。   5億年前に発生した頭足類の祖先は、やがて3つに分かれました。   オウムガイ類、アンモナイト類、イカタコなどの鞘形類(しょうけいるい)です。 以上。(笑) 現在、イカタコなどの鞘形類は大繁栄しています。 そして食物連鎖の中でも「生態系のかなめ」と言われる重要なポジションにいます。 イカはおびただしい数の卵を産みます。 赤ちゃんイカの最初の捕食者は、魚の幼生など。 でもイカの成長は早く、形勢は数週間で逆転しこれまでの敵を捕食します。 大きくなったイカは、今度はもっと大きな捕食者を引き寄せます。 アザラシ、海鳥、サメ、クジラなど。 サウスジョージア島のゾウアザラシ60頭の胃の中身の96%がイカとタコだった報告があります。 計算するとこの島のゾウアザラシ全体で毎年少なくとも230万トンのイカとタコを捕食している ことになります。 マッコウクジラ1頭は、毎日700〜800匹のイカを食べることがあります。 イカは最初は小さくて急速に成長してかなりの大きさになり、しかも骨もないので食べやすくて 海にいるあらゆるサイズの動物の豊富な食料となっているんです。 みんなが喜ぶ完璧なエサです。 アンモナイト類が絶滅した現在、頭足類は、オウムガイ類と鞘形類がいます。 オウムガイは長い寿命とゆっくりとした繁殖速度で生き抜いてきました。(ちょっと不思議) 鞘形類は「何でも食べて急いで生き、若くして死ぬ」戦略です。 こういう生物は変化する惑星である地球に適応しています。 いくつもの大量絶滅をすり抜けてきた頭足類。 きっと次の大量絶滅もすり抜けて、形を変えながら次の5億年も生き抜いて行くはずです。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「札幌で150年ぶりに、ほぼ満天の星空が見られた夜」 今年9月6日未明、北海道胆振地方を震源地とする震度7の大地震がありました。 札幌は震度5。私はこんな大きな揺れを始めて経験しました。 今でも震源地付近の復興はまだ大変な状況ですし、 札幌の一部では液状化が起きて仮設住宅住まいの方も多数おられます。 でもほとんどの道民は、地震の被害よりもその後の停電の記憶が強く残ることとなりました。 メディアは「北海道で大地震」と報道しますが、 揺れたのは一部で北海道のほとんどは揺れていないんです。 でも北海道全域で停電だけくらったのです。 地震が起きたのは9月6日の午前3時過ぎ。 あまりに強い揺れに私は目が覚め、起きて揺れが収まってから パソコンとテレビをつけて情報収集をしました。 20分後、突然パソコンもテレビも電気も消え停電となりました。 何が起きたのか判らず、もう一度寝るしかなくなりました。 結局、私の所は40時間後に通電しました。 だから40時間の間、電気のない世界で暮らしました。 信号もついていません。 マンション住まいの方は、停電の他に断水を経験することになりました。 私は一軒家でしたので、幸い水は大丈夫です。水とガスがふんだんに使える環境でした。 季節は晩夏。家庭菜園をしている庭はちょうど収穫期で野菜には困りませんでした。 ピーマン、インゲン、トマト、キュウリ、ジャガイモ、セロリ、ダイコン、ミョウガ…etc。 ご飯は土鍋で炊きました。炊飯器よりも美味しく炊けました。 情報はラジオから得ていました。 夜の闇は携帯用ランタンとヘッドライトが重宝しました。 この日は雲のない爽やかな日でした。 札幌は(ってか北海道全域は)どこも電気が通っていなくて真っ暗です。 「もしかしたらすごく星が見えるんじゃないか?」 そう思った私は真っ暗な外に出てみました。 月齢は26夜で月はまだ昇ってきていません。 ものすごくはっきりと大きく北斗七星が見える! 火星が見える! あの薄ぼんやりと見えるのは天の川! きらめく多くの星々たち。 まさか、光源の多い札幌でほぼ満天の星が見えるとは! 北海道開拓の頃から夜の歓楽街を有した札幌がこんなに暗いのはたぶん150年ぶりです。 札幌での150年ぶりの星空を充分堪能した夜でした。 翌日も停電。 2晩目の停電の夜を覚悟した夜7時半過ぎ、通電。 電気のある生活に戻ってきました。 2晩目の天候は曇りだったので、 あの時の星空は本当に一晩だけの150年ぶりの星空だったのです。 何百年後か数千年後か、はたまた万単位の年を経た数百万、数千万、億年単位でもいいです、 いつかは判りませんけれど、ヒトがいつかこの地からいなくなった時、 あの星々はまた天空に現れます。 たとえ曇天や光源で見えなくても、あの星たちは頭上にあるのですから。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ スイスにお住まいの越前さんから「ウシの痛み」というテーマでメールをいただきました。 ------------------------------- [越前]さん スイスは国民投票の国だということ、ご存知でしょうか? いろいろなことを国民投票で決めます。民意が高い?それは微妙。 投票数が50パーセントをきるものもありますし。 それからスイスでは10万人の署名を集めると個人でも国の行き先さえ決められる(理論的には) 発議をできるんですね〜。これはイニシアティブと呼ばれています。 近々投票があるんですが、その中に「牛の角を切らない農家に助成金を出す」という 議題が出てきました。 多分イニシアティブだと思いますが、曰く、角を切るとき牛は相当な激痛があり、 子牛のうちにすることなのでトラウマも残る。 動物愛護の姿勢としては受け入れられないものがある。 しかし、お互いが傷つけあうこともあるし、人間にとっても脅威になりかねない、 牛小屋もそれぞれの場所を拡張しなければならず効率が悪い、等々農家にも理由があるので 角きり禁止というわけにもいかないので、切らない農家に助成金を出そうではないか。 北風と太陽では、太陽作戦をとった動議ということになります。 この痛み、という点に関してどのようにお考えでしょうか? ------------------------------- [みかりん] 「百姓貴族」という荒川弘の漫画をご存知でしょうか。 日本で大人気の漫画です。 この中にウシのツノを切る話があります。 子ウシはめんこくて人懐こくて可愛い。 で、ツノを切ったあとは、あれほど懐こかった子ウシがしばらくは皆人間嫌いになる。 ただ切るだけじゃなく傷口からバイキンが入らないように焼きゴテでジュゥ〜と焼くんですね。 まさに肉の焼けるにおいが漂い、飼犬が寄ってくると描写されていました。 残酷です。 でも理解して欲しいと作者は描いています。 ウシのツノは危険でツノを切らないと畜産家は命を落とすし、ウシ同士も怪我をする。と。 ウシが大きくなればなるほどツノに神経も血管もしっかりと通っていますので なるべく早く、生まれて早いうちにツノを切るほうがウシのストレスが少ないとされています。 何か良い方法はないものか。 検索したら、ツノカバーというものもあるようです。 http://www.zcss.co.jp/sizai/yougyu-rakunou/usi14-1.html これ良いですねー。 今年の春、道北の遠別町で酪農に従事している所に遊びに行きました。 今写真を見返すと乳牛たちにはツノがなくて、肉牛たちにはツノがありました。 そのあたりをちょっとその酪農業の人にきいてみますね。 家畜に対して残酷という事であれば、子ウシの柔らかい肉をとるために 生まれてすぐに親牛から離し、運動をさせずに(筋肉がつくと肉が固くなる)狭い狭い所に閉じ込めて数ヶ月間身動きさせずに育てて、屠殺(とさつ)します。 これが最高に柔らかく上質な子ウシのステーキ肉とされています。 こんな残酷なのがもてはやされ高値で取引されるのなら、私はこれを食べません。 「幸せな豚はおいしい」私はこっちの方のを支持します。 vol.28に書いた話です。    ============ 私の持論に「幸せなブタは、おいしい」というのがある。 清潔で快適な畜舎があり、土をほじくり回したり、泥遊びがふんだんに出来、走り回 ることが十分にできるスペースがあり、その恵まれた環境でそよぐ風の匂いを感じ、 太陽を浴び、豊富で栄養豊かなエサがあり、飼い主は愛情込めてブタに接し、ブタは 健康で幸せで。 ブタは幸せで、私たちはおいしく命をいただく。 幸せは伝播する。    ============ 動物を利用して私たちは生きています。 でも骨、肉、皮、すべてを利用して生きてきた歴史は数千年からどうかすると もっとかもしれません。 痛みはないにこしたことはないし、あっても少ないにこしたことはありません。 ツノカバー良いじゃありませんか。 将来的に主流になるかもしれません。 家畜の幸せは私たちの幸せである。 こういう視点に立つ事ができれば、少しずつでも良い方向に向かえるかもしれません。 やまねこ通信の216号のメイン記事に「魚は痛みを感じるかの話」があります。 ここでは「他者の痛みについて」というテーマについて語っています。    ============== 動物愛護の精神を、痛いと感じるか否かで線引きするのは違うと思うんです。 ミミズだってオケラだってアメンボだって、 みんな痛いかもしれないし、痛くないかもしれないけれど、 命をぞんざいに扱っていい動物とそうでない動物に線引きする権利は人間にはないんです。    ============== それから250号の「頭が赤い鳥のシャア仮説の話」では、 アカポッポという鳥の保護をするのに、ネコの捕獲から始める話を紹介しています。 ネズミは殺すけれどネコは捕獲して保護する。そうしないとアカポッポを絶滅から救う協力を 得られないんです。 命を選んでいるんです。ヒトは。 ------------------------------- [越前]さん 線引きする権利はないけれど、命を選ぶのも仕方がない場合もあるという話でしょうか? 牛の角きりについては相変わらず考えています。 角サックもひょいっと被せるものではないようですが、一つの回答にはなるかもしれませんね。 飴とムチの飴に焦点を当てた助成金動議、さて、どちらに投票するかもう少し考えます。 しあわせな豚理論は全く賛成です、その点で考えると牛のトラウマも考慮するべきかも。 肉牛の角切りがないのは、乳牛より人間が近寄る機会が少ないからかなとも思います。 スイスの牛は春から秋まで放牧されているのが多いから 日本の牛より幸せ度は高いかもしれません。 その分筋肉質で味は落ちますが(笑) ------------------------------- ここで私みかりんは、現役の道北の酪農家にスイスの国民投票の事を伝えて意見を貰いました。 酪農業の羽田恭さんからの投書です。どうぞ〜。 ------------------------------- [羽田恭]さん 肉牛はストレスかけないために切らない。 肉質の維持のためだね。 肉にしない予定のメスは切る場合がある。 乳牛はでかいし、人が怪我するので危ないし。だからツノを切る。 子どもの頃に切るから乳質に影響はないかも。 肉牛である和牛は小さい方だから切らずにすんでいる所があると思う。 ホルスタインの凶暴なヤツにツノがついていたら悪夢でしかない。 例えるなら体重的に暴走する軽トラにツノつけた感じだよ。 オスなら体重1.5トンいくんだよ。考えたくないレベルだ。 そういえばスイスなら、ウシはブラウンスイスという品種が主流かな。 ブラウンスイスはあまり大きくない可能性が。 ホルスタインは少ないのかなぁ。 たしかにツノを切るのはウシのトラウマになりかねない。 ただ除角クリームで、ある程度ツノが伸びるのを抑えることができる。 でも中にはクリームを使っても延びるヤツもいるみたい。 人命を守るため切らざるをえない面があることを理解して欲しい。 今年は肉牛のツノの先端だけ切る作業に借り出された。 ノコギリで切るんだよ。 血が出るからバーナーで焼いて止血。 ただワイヤーで切ったら摩擦熱のせいか血があまり出なかった。 ウシも痛いかもしれないけれど、ツノで怪我したら人も痛い。 下手したら死んでしまう。 ウシはかなり目が悪い。 しかも臆病で暴走しやすい。 その上、発情したらベテラン酪農家でも予測が難しい。とても危険。 なので生えてしまったツノは切るべき。 スイスの投票結果、すごく興味があるので是非教えて欲しいです。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★あの停電の時、すぐ電池や懐中電灯などは売り切れましたけれど、  他にも以外なものがバカ売れしていました。  それは木炭です。  冷蔵庫や冷凍庫にある肉がダメになる前に食べてしまおう。  どうせなら木炭で焼いて食べればいいよねって層がたくさんいたんですね。  道民、けっこうタフです。(笑) ★やまねこ投書箱の、スイスのウシのツノの投票結果は次回やまねこ通信でおしらせします。  この件で意見があるかたは是非メールをください。 ★実は私はウシが好きだ。中でも水牛系が好き。  今生では水牛に縁のない人生だった。(まだ終わってないけどさ)  前世で縁があったのかなぁ。  よくわからないけれどウシが好き。  それも田んぼを耕すウシなんだよ。  前世はベトナムあたりの百姓でウシと田をおこしていたのかもしれない。  昔からなんだけど、嵐の晩に風雨がどんどん強くなって「心配だからウシ小屋を見てくる!」 って家を飛び出す状況に憧れていて。(笑)     そういう妄想をよくしている。うん。自分でも訳わからん。(笑) ★vol.254の参考にした書籍     イカ4億年の生存戦略 著/ダナ・スターフ 監修/和仁良二  X-Knowledge      ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギョウザを作ろうとタネを作って、いざ皮で包む段階で気づいた。 これはシュウマイの皮だ…。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.254  2018年11月18日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━