2019/5/12━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.256 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 毎年律儀にサクラの季節がやってきては散っていきます。 日本の年度初めの時期と重なって、サクラの開花は特別感がありますね。 サクラの開花がいつになるか。桜前線は今どこにいるか。 全国ニュースから地方ニュースまでかなり時間を使って取り上げます。 この現象は外国人にとってかなりビックリな事なようです。 「サクラの開花が毎年大きな出来事としてニュースに取りあげられる。日本はなんて平和な国。  それに比べて我が国の悲惨なニュースといったら…」 って事なんだそうです。 うん。そう言われてみればそうだね。(笑) 今日はそんな「サクラの花が咲く話」です。 ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm 「ラジオ山猫通信」も、ここから聞くことができます。↑ ━■サクラの花が咲く話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 春に咲くサクラのツボミは、前年の夏の7月から8月頃に作られます。 別にサクラだけが準備が早いのではなく、えてして草木は前もって準備しています。 だいたいの花咲く木は同じような仕組みですが、今回は代表してサクラでお話をします。 「春-サクラの花が咲く→夏-翌年の分の芽やツボミができる」という事です。 では、ツボミが出来ているのにどうして秋の暖かいときにサクラは咲かないのでしょう。 まずこの疑問についてちょっと考えていきます。 何のために花は咲くのか? それはタネを作って次世代に繋ぐためです。 夏にツボミを作って秋に花を咲かせると、冬の寒さのためにタネを残せません。 だからサクラは寒くなる前に「越冬芽(えっとうが)」という硬い芽の中に ツボミを包み込みました。 サクラはいづれ寒い冬が来るのを知っているんです。 しかも冬がいつ来るのかも判っています。 どうやって冬の訪れを知るのか。 気温が下がってきたからではありません。 それだと、暖かい秋や例年より寒い秋の年には冬の訪れの時期の判断を間違えてしまうことが あります。 植物はえてしてそうなんですけれど、葉っぱで夜の長さを計っています。 夜の長さが一番長いのは12月下旬の冬至の日。 そして冬の寒さが一番厳しいのは2月頃です。 だからサクラは、冬の最も寒い頃を2ヶ月先行して知っているってことです。 植物は、動物のような神経の伝達手段はありません。 夜の長さに応じて、葉っぱが「アブシシン酸」という物質を作って芽に送ります。 芽にその物質の量が多く送られるとツボミは越冬芽になって春を待ちます。 このような仕組みで越冬芽でツボミが包まれるので、サクラは秋に花咲くことはないのです。 そう。サクラは春に咲く…はずなんだけど、「なぜかサクラは秋に咲くこともある」 「狂い咲き」と言われる現象です。 たまに秋にサクラが咲くニュースが流れてきます。 一般的に言われる原因として 「この所の冷え込みでサクラが冬を通過したと勘違いして、この暖気で花を咲かせた」と 説明されたりしています。 この可能性もゼロではないかもしれないけれど、でも多くの場合はたぶん違う理由です。 秋に花を咲かせたサクラについて、 夏の頃の様子を聞けば多くの場合ある共通する前歴があります。 「夏に毛虫が大量発生して、葉っぱのほとんどが食べられてしまった」というのです。 またはこんな事例もあります。 2004年の夏の終わりに兵庫県神戸市で、雨の降らない台風が来て、台風の風が海水を 含んでいて、その塩分のために多くの木々の葉っぱが枯れてしまいました。 普通の台風だったら雨で塩分を流してしまうところだったのに。 この台風が過ぎ去った2週間後、神戸市内のあちこちでサクラの花が咲きました。 夏に葉っぱがなくなると、秋になっても夜の長さを感じることが出来ず、 芽にアプシシン酸が送られてきません。越冬芽は作られないのです。 ですから、春と同じような秋の暖かさの中で花が咲いてしまうのです。 では次に越冬芽のお話をしましょう。 越冬芽は、気温が低いために成長しないという印象があります。 でもちょっと違います。成長しないというより「休眠状態である」というのが正しいです。 春になって越冬芽のついた枝を切り取って、暖かい室内に置くと芽が成長します。 でも、晩秋や初冬の越冬芽のついた枝を、室内に置いても芽は成長しません。 越冬芽は眠っている状態なんです。休眠芽とも言います。 秋の夜長は、サクラの芽を眠りにつかせるんですね。 それでは、眠っている越冬芽はどうすれば目覚めるのか。 これは冬の寒さを芽が感じることが必要なんです。 「眠り」の状態は冬の寒さを感じると打ち破られてツボミが目覚めて、 暖かさに反応して開花に繋がっていきます。 寒さを感じることで、越冬芽を作っていたアプシシン酸が分解されます。 これが「目覚め」状態。 寒さを感じた後の暖かさで、ツボミの中にジベリジンという物質が作られて、 これがツボミを成長させて、開花を促進させます。 サクラの花を咲かせるには、一度寒さを経験させてツボミを目覚めさせる必要があるのです。 例年、ソメイヨシノの開花前線はニュースでかなりの時間を割いて報道されます。 暖かい地域から北上するように開花宣言がなされていきます。 でも時々、東京都心や横浜市や静岡市が、それより暖かい四国九州のサクラよりも 早く開花宣言する年があります。 たとえば2007年の開花は、東京都心が3月20日で最も早かったのです。 2008年は、東京都心と静岡市などが3月22日に最も早い開花宣言が出ました。 この東京のソメイヨシノが日本一早く開花する現象は、 東京の気温が四国九州よりも暖かいからではありません。 四国九州の冬の気温が高い事が原因なんです。 四国九州のソメイヨシノが、冬の気温が高いために春の暖かさに敏感に反応できず 開花が遅れてしまっているんです。 冬がちゃんと寒くないと、春の目覚めがよくないんですね。 四国九州よりも東京の冬の寒さは厳しいので、ソメイヨシノが春の暖かさに敏感に反応している んです。 サクラの目覚め実験があります。 2月の中旬に、暖かい鹿児島の奄美大島からソメイヨシノの越冬芽の枝を用意します。 そして北海道札幌市のソメイヨシノの越冬芽の枝を用意します。 これを同じ暖かさの場所に置き、どちらが先に開花するかを比べます。 結果は札幌のソメイヨシノが先に咲きます。 札幌のソメイヨシノの方が「よく目覚めている」という状態なんですね。 「梅は咲いたか 桜はまだかいな」という江戸端唄(はうた)があります。 これ、私の暮らす札幌では「ないない」なんですね。 梅も桜もチューリップもタンポポもレンギョウもスイセンもツツジも、もうほとんど何もかも いっせいに花が咲きます。 春に花咲く植物に、順番があるという概念がなかった私は、 長じて「梅は咲いたか 桜はまだかいな」の端唄を知って驚いたものです。 驚くほうが驚きますよね。(笑) 九州ではウメは1月下旬に咲き、サクラは3月下旬。 北海道ではウメとサクラは同じ頃に咲きます。 この現象を考察します。 暖かい地方代表を鹿児島、寒い地方代表として札幌、中間地点として京都で ウメとサクラの咲く頃の平均開花日と平均気温を比較してみます。 鹿児島市 ウメ 1月31日 6度〜9度  サクラ 3月26日 13度 京都市  ウメ 2月20日 6度〜9度  サクラ 3月28日 11度〜12度 札幌市  ウメ 5月 1日 6度〜9度  サクラ 5月 3日  9度〜10度    京都でサクラが咲くときの気温は、鹿児島よりも低いときに咲いています。 札幌でサクラの花が咲くときは、京都よりも低いんです。 北に行くほどサクラが開花する時の気温が低くなっているのです。 それに比べてウメは、どこでも6度〜9度で開花しているんです。 サクラは北上するに従って開花前線のスピードが上がっていて、 札幌あたりでウメに追いついているんですね。 サクラは「目覚めが良い」と、暖かさの程度が低くても花が咲くんですね。 私はサクラの花咲く季節が大好きです。 一番好きな季節である初夏の直前で、長く厳しかった冬が去った証ですもん。 関東以南で桜吹雪のニュースが来る頃、北海道ではホンモノの吹雪の事も 珍しくありません。 北国の桜吹雪は、無事に冬を越えた勝利宣言と、短くとも美しい夏到来の気配を感じさせます。 この季節は、大昔からそしてずっと未来になっても 北国に棲まう人間を含めた動植物共通の喜びの季節であります。 ━■みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「北海道アイヌと木綿の着物」 今回は、近代の北海道アイヌの人たちの話をします。 江戸時代に入る前までは、北海道のアイヌと和人は交易相手として対等な関係でした。 それが変ってきたのが、1604年、徳川家康の時代に北海道の道南に松前藩ができてからです。 当時北海道ではお米がとれなかったので、松前藩は俸禄の代わりにアイヌとの交易権を藩士に 給料として与えたんです。 これにアイヌ側は反発しました。 それまでの自由貿易ができなくなったって事ですからね。 そしてキリシタン禁止令から逃れてきた本州からの移民が砂金を求めて、 アイヌの居住地にどっと入ってくるという状況が生まれました。 アイヌの人たちの中で和人への不満が募っていきました。 そういう背景のもと、1669年に「シャクシャイン戦争」が起きます。 歴史上最大のアイヌ対和人の戦争です。 その当時、北海道のアイヌは5つぐらいのグループに分かれていました。 現在の日高地方の静内川を境に、シャクシャインをリーダーとするメナスンクル(東の人の意味) と、オニビシをリーダーとするスムンクル(西の人の意味)が対立していて、 争いの末にシャクシャインがオニビシを殺してしまいました。 スムンクル(西の人の意味)は松前藩と割と近しい関係にあったので、援助を求めて松前藩に 使者を送りました。 でも松前藩は、その申し出を受けたらメナスンクル(東の人の意味)と対決する構図に なってしまいます。それを恐れて協力を拒否して使者を追い返しました。 その使者は、帰り道で亡くなってしまいます。 使者は松前藩に暗殺されたと噂になって、 スムンクル(西の人の意味)と、メナスンクル(東の人の意味)が一転して手を組んで 松前藩に攻撃を仕掛けていきました。 他の3つのアイヌのグループは戦況を見守り、戦いには参加しませんでした。 シャクシャインは、和議といつわった酒宴で松前藩にだまし討ちにあって殺されて、 アイヌ側の敗北となりました。 これがシャクシャイン戦争です。 これを機会に松前藩はアイヌへの政治的・経済的支配を強めて 享保・元文期(1716年〜1741年)に「場所請負制」を確立しました。 「場所請負制」とは、商人に運上金を納めさせて、 各「場所」(アイヌとの交易地域)の経営を商人に請け負わせる制度です。 商人たちは利益を上げるために交易というまどろっこしい方法を取らずに、 アイヌの成人男女を魚場労働にかりだして、ニシン漁やイワシ漁に従事させたのです。 そのニシンやイワシからは〆粕(しめかす)が作られて、それが日本海を渡り、 若狭湾から瀬戸内海に運ばれて、綿花の良質な肥料として中国地方の綿花栽培に重要な役割を 果たしました。 つまりですね。 日本の江戸時代の木綿の着物というのは、アイヌたちの過酷な労働力によって 支えられていたのです! 今回、この欄で言いたい事はここです。 さらっと日本史をなぞっても北海道はまず関わってきません。 江戸時代の人々の木綿の着物を着ていた市井の人たちは、北海道アイヌの存在すら知りません。 アイヌの人々の過酷で不平等な労働の産物が、江戸時代の木綿産業を下支えしていたんです。 今回のこのお話は、やまねこ通信の扱うテーマとちょっと違くね?と感じる人がいるかも しれません。 そんな事はないです! 「すべての事象は関わりあっている」←ここがものすごくやまねこ通信的です。 ぽつんと存在しているものなどありません。 ましてやアイヌの人たちは、狩猟採取民というより交易の民です。 いくつもの民族を介して中国製品を手に入れ、それを和人に売ったりもしてました。 戦国武将にとても重宝された矢の羽根は、北海道のオジロワシの尾羽根です。 でもでも、矢の羽よりも、木綿の着物。庶民の日常生活の必需品に北海道アイヌの涙の 労働があったと少しでも多くの人たちに知って貰いたいと今回話題にしました。 この後、1789年には道東のクナシリ・メナシ地方のアイヌが 漁場の経営者らに対する使役の酷さに抵抗する戦いを起こしました。 この戦いで37人のアイヌが惨殺されて戦いは鎮圧。 これが「クナシリ・メナシの戦い」です。これが和人とアイヌの最後の戦いとなりました。 和人とアイヌはいつのまにか平和に暮らしていた訳ではありません。 15世紀から18世紀末にかけてたくさんの戦いの果てに現在があります。 和人側がアイヌ側を完全に武力制圧して経済的に支配下に置き、 明治時代にアイヌが日本という国に組み込まれていきます。 世界の少数民族はみな似たような経緯を経て現在を生きています。 多くは文字を持たない民族です。 今、私たちが知る事ができるのは組み込んでいったものの方の歴史です。 でも確実に少数民族は多数存在したし、彼らがいたから現在があるし、 皆、過去には関わりあって影響しあっていた歴史があったんです。 ずっとずっと前のやまねこ通信のどこかに、画家のカンディンスキーの言葉をたぶん書きました。 「すべての事柄は、関わりあって響きあわなければなりません」 この言葉は、ずいぶん前…30年くらい前?に、カンディンスキー展を見に行った時に知りました。カンディンスキーは、自身の絵の色や形の説明をするのに言ったと思うんだけど 彼は画家なのでその思想を色と形で表現したのでしょう。 でも、それは絵画という事に関わらず「すべての事柄は、」なのです。 「すべての事柄は、関わりあって響きあわなければなりません」 関わるだけではダメで「響きあわなければ」ならないのです。 「響きあわなければなりません」強い言葉です。 must (〜でなければならない)です。 have to(〜する必要がある)でもなければ、ましてや shall (〜しよう)でもないです。 カンディンスキーの絵よりも、この言葉が強く強く私の心に残りました。 それがやまねこ通信の根底にあって、今回のアイヌの不平等な労働が江戸時代の木綿の着物に の話が心に刺さり、紹介しなければの原動力になったのであります。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前号vol.255でメイン記事「オオカミはオオカミ。イヌはイヌの話」を書きました。 狼と犬は全然違う動物だというムツゴロウさんの主張する話の紹介です。 それを読んでやまねこ読者の少伯さんが感想メールをくれて、私と何度かやりとりしました。 ------------------------------- [少伯]さん 今回の記事も興味深く拝読しました。 いつもとても刺激的で勉強になります。 > さてここから少しずつ本題に入っていきます。 > やまねこ通信のどこかで語ったような気がするんだけれど(見つけられなかった) > ソ連時代のロシアで、ベリャーエフという人のキツネの実験の話です。 確かにありましたね。 2006年月19日配信の Vol.119「イヌがヒトを作ったという話」 で紹介されていました。 いや〜、長く続けていると覚えがあっても探すのが大変ですよね。 この記事の場合、私がみかりんさんのメルマガを読み始めてまだ1〜2年の頃でしたので 結構印象に残っていて探すのが簡単でした。 ------------------------------- [みかりん] vol.119にキツネの実験の話があったのを探してくれてありがとう。 2006年かぁ。13年も前じゃないですかー。 前号で、やまねこ通信はvol.255です。 2000年12月から配信しています。 間隔はとても詰まっている時期もあれば数ヶ月あく事もあります。 これだけ長い間書き続けていると、これは「連載もの」だなって私は思うのです。 時々途中で意見が変ることがあります。 時代が変わっていきます。 ネットの普及、遺伝子解析、AIの台頭。 新しい説が出てきます。 今までの説が否定されます。 それにしても前号の、「オオカミはオオカミ、イヌはイヌの話」は 私にとってエキサイティングでした。わくわくが止まりません。 この説を知ってからもずっと考えているんだけど 「イヌは、イヌとしてヒトと出逢った」よなぁ。 たぶん「カイコはカイコとしてヒトと出逢っている」なぁ。 そうじゃないと西陵氏はマユから絹をとって布を作ることができないよなぁ。 ------------------------------- [少伯]さん 創刊が2000年12月からというともう19年目なんですね。 あの頃は、メールマガジンが流行っていてマガジンスタンドも何軒かありましたが まぐまぐとメルマくらいしか残っていませんね。 あの当時の私は毎日100紙近くのメールマガジンを登録していましたが、 今も読んでいるのは全体で十数紙です。 さすがに20年近くも続いているメールマガジンはどれも刺激的で勉強になります。 > 途中で意見が変ることが時々あります。 > 時代が代わって行きます。 > ネットの普及、遺伝子解析、AIの台頭。 > 新しい説が出てきます。 > 今までの説が否定されます。 よくある話ですね。 でも、やまねこ通信は学術的なものというわけではないですし、 こう言う考えもあるよという紹介で充分役に立っていると私は思います。 正確であれば申し分ないですが、専門家の見解も変わりますし、 現在、正しいとされていることが必ずしも正しいとは限りませんから。 ずっと以前の記事で、「人類アクア説」を取り上げられたことがありましたよね。 あれは、自分にとって衝撃的で、紹介いただいた著者の本で翻訳されたものを片っ端から 読んだ記憶があります。 学会では全く無視されている説のようですが、素人の自分には偉い先生の説より説得力がある ように思うのです。 我々は学者ではないので、自分の感性で自由に解釈・楽しめられれば良いのかなと思っています。 そういう意味でいつも知的好奇心を刺激していただきとてもうれしく思っております。 ------------------------------- [みかりん] 人類アクア説(笑)vol.36で「水生類人猿説の話」としてメイン記事で扱っていますね。 うわぁ。今だったら絶対題材にしないな。 そういう意味でも20年近い年月は、私の成長?というか興味の変遷とかそういう意味合いも あるのかもしれません。 文章のテイストも何度も変っているしね。 > 我々は学者ではないので、自分の感性で自由に解釈・楽しめられれば良い > 知的好奇心を刺激 ↑これについては「やまねこ通信」の真骨頂だと思う。 当初から言っているように「文系が語る科学マガジン」で、 本人は科学を語っているつもりなんだけど、時に怨霊や呪いや秀吉なんて単語が出てくる。(笑) 「興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ」です。 ------------------------------- [少伯]さん 私はアクア説、好きですよ。 専門家は全く相手にしていませんが、真っ当な反論した学者も聞いたことがないので 個人的には興味があります。 以前、朝夕について投稿したことがありますが、これも専門家の言うことより 以前紹介したサイトの説のほうが感覚的に正しいと思う自分が居ます。 潮汐力最大になる満月や新月の時(大潮)を考えて見るとおかしいと思いませんか? 太陽や月がある方向が干潮になるんですよ。(お昼や深夜) 太陽や月が真横になる朝や夕方に満潮になるんですよ。 私はおかしいと思います。 これは絶対に海水が潮汐力により引っ張られるのではなくひびの入った卵の殻と でも言うべき地殻が引っ張られていると考えた方がしっくりきます。 過去にも定説がひっくり返った事は何度もおきています。 定説などより自分の感性を信じたい自分がいます。 ------------------------------- [みかりん] >潮汐力最大になる満月や新月の時(大潮)を考えて見るとおかしいと思いませんか? >太陽や月がある方向が干潮になるんですよ。(お昼や深夜) >太陽や月が真横になる朝や夕方に満潮になるんですよ。 これについて考えてみました。 確かにおかしい…。 で、色々検索してみました。 私は海辺の民ではないので(どっちかというと山の民)潮の動きについて体験や体感的に 語れるものがないです。 満潮や干潮の時間が知りたいと思い、ここに行き着きました。 http://tenki.wet.co.jp/tide/index.html どうも月齢によって満潮時間と干潮時間が変化するんですね。 何故月齢によって? というと、月の出の時間の変化ですね。 月の出はだいたい50分ぐらいずつ遅くなります。 月の動きは複雑で、30分だけ遅くなる事もあったり、1時間10分も遅くなる事もあります。 このあたりに何かあるような。ないような…。 あぁ〜。わからない〜。 ここを読んだどなたか、少伯さんの疑問にスッキリする回答の投稿をお待ちしています。 >過去にも定説がひっくり返った事は何度もおきています。 >定説などより自分の感性を信じたい自分がいます。 この感覚はすごくわかります。 前号の「オオカミはオオカミ、イヌはイヌの話」が私にとってまさにそれでした。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★元号が「令和」になりました。  このメルマガも平成から令和に時代を越えたようです。  書いてる私は昭和平成令和を生きぬいた老獪な者になりつつあるようでもあります。(笑)  とりあえず今号は令和になっての第一号ですね。と言いつつ実はあまり気にしていなくて  粛々と興味のおもむくままみかりんのしゃべりんぐです。 ★北海道には日本最大のフクロウであるシマフクロウが棲んでいます。  全長63cm〜71cm、翼開長175-190cmです。大きいです。  もちろん私の大好きな鳥です。  先日、私の大好きなシマフクロウのシマが「縞(しま)」ではなく「島」だと知り、  ひどく驚きました。  シマフクロウのおなかの部分は縦縞(たてしま)の模様が入っているように見えるんです。  縞梟(しまふくろう)ではなく島梟(しまふくろう)だったとは…!  シマフクロウのシマ「島」は北海道に分布(隔絶された地方)する事に由来するとの事です。  私の驚きをやまねこ読者のみなさんにも味わって欲しくて紹介しました。(笑) ★vol.256の参考にしたサイト&書籍      植物はすごい 七不思議編                 著/田中 修  中央新書    アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」         著/中川 裕  集英社新書    アイヌ民族博物館 アイヌ文化入門 http://www.ainu-museum.or.jp/nyumon/rekishibunka/      ★ラジオ山猫通信の過去の放送 (2010年1月4日第9回放送〜2015年12月22日第152回放送)が、  パソコン、スマートフォンから聴けます。  http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm  ↑ここの右側「ラジオ山猫通信」って所をクリックしたら聴けます。   ★私はいつも「やまねこ通信 E=MC二乗」の事が頭の隅にあります。  次回テーマは何にしようかと常に思っています。  「やまねこ通信 E=MC二乗」は、私みかりんを構成している大事な要素です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 生まれも育ちも北海道育の“みかりん”が、北海道の味覚を全国の方に広めるために 『蟹屋 山猫屋』を立ち上げました。一級品の道産品をお手ごろ価格でネット販売! 読み物としても楽しめるものを目指しているよ。    登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   山猫屋の蟹は冷凍ガニではありません。ボイルしたてを食卓に直送! 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹    ↑↑↑  私、みかりんのもうひとつのメールマガジン。  北の味覚。海産物。蟹おいしいよ〜。海水ウニもありますよー。  予算はこれくらい。食べる人数はこれくらい。と教えてくれたら、その中で  できる限りのご提案をします!山猫屋の蟹は冷凍物は扱っておりません!  さぁ、タラバ食べたいよう、毛ガニ食べたいようのメールをみかりんに書こう。  毛蟹の良いのが入荷してきています。  北の食材たちは脂が乗っておいしいです。  この機会に、どうぞ冷凍ではない蟹を!  ご贈答に、山猫屋の海産物を。 それじゃ、今回はここまで。 あなたのお便り待ってます。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 庭に隣接した土地に家が建ち、それがきっかけで1年ちょっと庭のバードテーブルに 鳥たちがまったく来なくなってしまった。 それが最近、急に鳥たちが来だして、出した餌を毎日食べつくされる事態に。 季節的にそろそろ餌やりはやめたい時期なんだけど。 鳥たちのSNSでバズってる?(流行の「バズる」を使いたかったの) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.256  2019年5月12日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さには  まったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。  それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━