2001/7/27━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆        週刊 やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.32 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 恐竜好きの、みかりんです。 カバヤ食品で発売しているお菓子玩具「ダイノワールド」シリーズがちょっと気に なっている。 全20種類。現在半分ほど集めてしまった。このまま全部集めてしまうのかなぁ。 プレシオザウルスが嬉しい。(にこにこ) 新しく登録して下さった人、はじめまして。 バックナンバーがあるので、ここ↓チェックしてみてね。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■偶然と必然の話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アドバルーン業者の話し。 「同じ場所で2人でそれぞれのバルーンを揚げる。片や垂直に昇っていき、もうひと りのは風に流されて揚がらないことがある。風ってのは気紛れだから? いや、それ は違う。長年の経験でそう言うことではない。イライラしている日は、揚げている人 の心の状態に反応して風のスジまで変わる」 運送業者の話し。 「安定した気分で運転しているときは、周囲の車も平静な走行をしている。逆にこち らがイラついていると、周りの車までイラ立つような運転になっている。その割合が 暗示や示唆の域を越えている」 プロドライバーの話し。 「そんなことは職場では常識。例えば車同士の事故などは、両者とも似たような生命 の傾向性をもった人の場合が多い」 ユングは、普遍的無意識(集合的無意識)を発表したけれど、心の内側にあるもの は、同時に外側に移るという事で、人の思いが瞬時に周りにも伝わって外在化するの はよく知られたことだ。 小林秀雄は「外的偶然」は「内的必然」であると書いている。 東洋思想にも「依正不二(えしょうふに)」があって、依は周りの環境のすべて、正 は自分の心身、影の身に添うように両者は不可分と説く。 そうだとすると、人間だけではなく、動植物や物までがお互いに密接な関連のもとで 存在していることになる。 周りに対する思いやりの心や温かいまなざしが大切ということだろう。 幸せというのは、自分さえよければという“エゴ”と反りが合わない。エゴが大きけ れば、幸せが入る余地がないということなんだね。 ━■動物行動学からの性♂♀の話 (29)━━━━━━━━━━━━━━━━ 「世界は男と女と(1)」 このコーナーで、まったくの素人の私が、良く判らないままただ興味があって知った 事をコツコツと紹介してきた。 で、前回をもって大体満足してしまったんだ。 特に紹介したかった話しは、22号「動物としてのヒトは本当の所、一夫一妻制なの だろうか?」だ。 その前段階で19号〜21号にかけての「江戸の色事」。それらの前置きとしてそれ までの昆虫や動物たちの性の話しがあったんだ。 私は長い間、男と女の差など、体格差と“産む性”“産ませる性”だけの違いで、根 本的な根源的な差などなく、あるものは習慣や差別のたぐいと考えていた。 男、女と言ったって同じ人間じゃないか。そう違うものではないだろう。そう思って いたんだ。 そして、とうとう話しは前回の「男は、バカなのだろうか?」まできてしまった。 あぁ、なんてことだ。近頃は脳科学の面からも随分違うという指摘があるし、前回紹 介したように染色体からも違うと指摘できる。 何故男はそんなフウに考えるのか。そんなフウに女は感じるのか。行き違い、勘違 い、誤解までも脳科学で説明できてしまう時代だ。 私が長い間、男と女、そう違うモノでもあるまい。という漠然とした思いは、まった く見当違いだったのか。 何よりもこのコーナーが始まってから私自身が色々な例をあげてそれを説明してき た……。 “違う”という事に真正面に向き合った所から理解しあわねばならない。らしい。 そう思っていたら、まったく違う視点を持つインタビュー記事を見つけた。                                                             次回へつづく ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「北方四島に思うこと」 「返せ!北方領土!」というスローガンのもと北方四島返還について長きに渡り、 返還運動が続けられてきている。 首相が変わるたびにまたは外相が変わるたびに、北方四島返還運動についてロシア側 にどれだけ強固に迫れるかの姿勢が問われてきた。 北海道に住んでいると、日本の漁船がロシアに拿捕(だほ)されたとか、たぶんあま り全国区ではないニュースがよく入ってくる。 北海道はロシアと身近だ。ロシアマフィアの暗躍とか、北海道の港町の人たちとロシ ア人漁船員との摩擦とかね。 で、北方四島返還について私が思う事なんだけれど……実はあまり熱心に返還されれ ばいいのにとは思わないんだ。というよりは返還運動に懐疑的でさえある。と書くと 語弊があるのかなぁ。 北の野生動物に特に思い入れのある私としては、北海道で絶滅寸前のシマフクロウも 北方四島ではまだたくさん自然のままでいるのに感動しているんだ。あそこにはまだ まだかつての北海道のように北の動物が暮らしているんだ。生きていける自然がある んだ。 日本に返還されてしまったら……また一時的なブームでリゾート開発がされすぐに飽 きられて廃墟とゴミの山と自然破壊が残されるんじゃないかと。信用していないんだ よ。私。日本人のそういう所。 かつて北方領土に住んでいた人たちが熱心に、墓参りをしたい、返してくれ、帰りた い。と願うのは自然な感情だ。 でも今そこにロシア人がもう50年も住んでいる。完全に返還してしまったら、こん どはその人たちが同じ立場になってしまう。 墓参団はどんどんビザなし渡航で行けば良い。 日本がなんとかして返還をと願うのは、豊富な水産資源が目的だ。でも日本のものに なってしまったら獲り尽くしてしまうんじゃないかなぁ。 元島民の心情と、国益としての水産資源確保の外交的なものとは、切り離して考えな ければならないのではないかなぁ。 このまま日本のものではない方が手つかずの自然が残るのではないかなぁ。 そう思うのです。   ※この件に関して、いつになく自信なさげな語尾になっているのには理由がありま す。 私の住む北海道という所は北方領土返還運動が盛んな土地です。 新聞が「あきらめるな!四島返還運動」なんて書こうモノなら「“あきらめるな”と いう消極的なモノ言いは何だ!」という抗議の文が寄せられる土地柄なのです。 それでも北の自然と動物を愛する私は、声を小さくしてでも(弱虫)言いたい。 なんか違うんじゃないか。 水産資源も含めた手つかずの自然が今どれだけ貴重なの か。自分のモノと主張する愚かしさに気付いてもいいんじゃないか。と。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [セロリ]  30号の「キツネの話(3)」面白かったです。  そういえば動物園のサルなど、とても毛並みが悪くて狭い場所で飼われるストレス  かなぁと思ってたんですが、人がお菓子をあげることもその原因の1つかもしれな  いですね。  (これからは動物にお菓子は絶対あげないつもりです。) --------------------------- どうも人間には動物が食べているのを見てみたいっていう欲求がある。 札幌から日帰りコースで行くことが出来る小樽水族館には、たくさんのトドがいるん だけど、そこではエサになる小魚が売っていて、観光客が小魚をトドにやる事ができ るんだよ。 で、そういうシステムだという事を知っているカモメがその小魚を狙っているんだ。 どのトドにやろうか割り箸に小魚をはさんだまま振りかぶって迷っていていると、 小魚をカモメにかすめ取られるというマヌケな事態になる。そういう時は人もトドも がっかりさ。(笑) 動物園で動物にお菓子をやらないでね。野生動物にもお菓子をやらないでね。 私、動物園に行くたびに思う事があるんだよ。それは、動物たちに生きたエサを やってみたいなっていう欲求なんだ。 例えば、クーラーボックスに入れて持ってきた生きた魚を、こっそりペンギンプール に放してやる。ライオンゾーンにウサギを放してやる。 動物たちにはもの凄くストレス解消になるんじゃないかなぁって。 いえいえ、しませんけれど。はい。 次に紹介する投稿も30号の「キツネの話(3)」からです。 私の文章の最後の方「私はこの件は人災と考えている。キタキツネは悪くない」とい う言葉について。 --------------------------- [じろ]  人災という言葉は現在の世の中で起こっている、ほとんどの災害をカバーしてしま  えるのではないですかね。    僕は人間も動物の一種だから自分達、つまり人間が生きる、楽しむためにこういう  世の中にしてきたことは、これもまた自然の流れなのではないかと思っています。  そして、自分達が生きるため、快楽のためにしてきたことが、逆に自分達を苦しめ  始めている。これもまた自然の流れ。なんて思ったりしています。 --------------------------- まず“人災”について。はい。そうなんです。実は書きながら、「あららん」とは 思ったのですけれどね。えへへ。 それと「人間も動物の一種でこれも自然の流れ」という意見について。 私も最近「人間も野生動物の一種なんだよなぁ」と考えるようになってきたのです。 で、現在メルマガストック分で執筆しているテーマで「テラフォーミングの話」とい うのを書いているのです。(掲載は10月以降になると思いますが) 人間が他の動物とはあきらかに違うこれら行為の意味みたいなのに言及できればと 思ったりしているんです。 うまく伝わるように書くことが出来るようパソコンに向かっています。 キツネの話(1)(2)で、あまりに科学と離れてしまった反省からか反動からか、 9月10月は、とても科学科学しています。 科学度に波があります。波がある自称科学マガジン「やまねこ通信E=MC二乗」で す。どうぞよろしく。(にこっ) --------------------------- [ikekun]  10年位前に体温と同じ気温というのが気象関係でよく言われたけれど、今や微熱も  通り越してます。  この勢いなのに、平均では1℃も上がっていません。  あと100年以内に平均6℃ってすごいことなのに。  このままじゃダメってことですね。京都議定書批准するようにメールを出しましょ  う。 --------------------------- 本州以南は、今年なかなかの暑さのようですね。 特に関東圏は40度近い日も多いとか。ニュースで見て驚いています。 40度と言ったら人間では高熱。 クーラーの廃熱、アスファルトの照り返し、木々の減少。そして温暖化の原因とされ る二酸化炭素排出量問題。 ボンで開いている地球温暖化防止会議は、京都議定書の運用ルール合意に向けて閣僚 交渉に入ったね。 これから多くの発展途上国が人口増加と経済成長を迎えるし。 実感として、札幌も私の子どもの頃の冬よりかなり暖かいです。雪質が違いますも ん。 むかしむかし、恐竜の頃、今よりずっと二酸化炭素が多く気温が高かったんだ。 それがどうやって冷えていったか。そのメカニズムが解れば現在の状況にも応用でき るかも知れない。 地球の気温は、昔と今とは違うんだ。サハラ砂漠も昔は緑の大地だった。サハラには 今はいないキリンなどの岩絵が残っていることからもわかる。 今は氷の国のグリーンランドも暖かかったのだろう。なにしろグリーンランドという くらいだから緑あふれる国だったんだろうな。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★記事で哲学っぽい事を扱ってみた。 外側でおきる現象は偶然ではなく、内的に必然な事なんだ。というお話です。 ★北方領土の色丹島・歯舞諸島(しこたん島・はぼまい諸島)の周辺水域でロシア船 によって密漁されているウニの全量が日本に輸出されていた事が判った。 ロシア側の今年の四島水域でのウニ漁獲枠は、資源調査用の「科学目的枠」として、 択捉島(えとろふ島)周辺水域でわずか50トンが認められている。 根室に輸入されたウニは、今年1月から5月末まで役2500トンに達し、 年間漁獲枠の50倍以上に達している。                     (7月19日付 北海道新聞より要約抜粋) ありゃぁ、と嘆く前に、「トン単位のウニ」っていうのが私の脳の許容量を越えてし まってただただ驚いてしまった。 あぁ、ウニ丼。 丼に溢れんばかりに盛られたウニを想像するのが精一杯なのに。(笑) 北方水域は豊かな水産資源に恵まれている。 こりゃぁ、日本が欲しがる訳だ。 どうもロシア人は日本人ほど、ウニやカニを食べないみたいだね。密漁してどんどん 日本に売るらしい。日本は喜んで(密漁と知っていて)買うらしい。 ★vol.31でのCageさんの投書の中で「琉球大学の生物学者、本川達雄教授」というく だりがありましたが、M.Nさんから「本川達雄教授は東工大の教授です。現在本川さ んはホヤを使ったサイズの生物学やキャッチ結合組織などの研究をしているはずで す」という指摘がありました。 で、Cagoさんに連絡を取った所、以下のような訂正文が送られてきました。  1971年東京大学理工学部生物学科(動物学)卒業。東京大学助教授、琉球大学講師  ・助教授を経て、1991年より東京工業大学教授。  専攻は生物学。理科教育を親しみやすいものにしようという考えから、生物学の歌  も作っており、歌う生物学者としても知られている。 本川教授本人の名誉のためにも訂正して下さい、とのことでした。 で、気になったのは「生物学の歌」です。 聞きたいです。歌詞はどんな歌詞なんでしょう。キャッチ結合組織などのフレーズが あるのでしょうか? 謎です。学問は奥が深いです。と思っていたら、M.Nさんから本川教授についてのURL が送られてきました。 http://www1.bio.titech.ac.jp/~tmotokaw/ ここです。凄いです。歌が載っています。楽譜付きです。ダウンロードして歌が聴け ます。 歌詞が凄いです。ほんのちょっとだけさわりを紹介。 筋肉動かす ATP 繊毛べん毛 ATP 体を動かす 体のガソリン それが ATP ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 ★メルマガ相互宣伝です!  バックナンバーを読んでみて、気に入ったら購読すると良いよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━┯┯┯┯┯┯━━━   窓<ココロ・言葉・体の不思議なドラマ> ┃   事実は、小説より  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛    <気>│なり!?  心、言、体の間で境界線の切れた不思議な臨床記録!  └┘└┘└┘  整体による「簡単で効果的な手当て法」「体の季節変動を健康法に‥」 登録: http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php3?mag_id=000108 URL :http://www2.justnet.ne.jp/~yuta-o/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それじゃ、今週はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 夜、少し走った。 半月が伴走してくれてるのに気付く。 月と一緒に走っている私。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○週刊 やまねこ通信E=MC二乗 vol.32  2001年7月27日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: ◆インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ◆メルマガ発行サービス「メルマガ天国」ID:3743 http://melten.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○週刊やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━