2001/10/19━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆        週刊 やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.43 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 気が付けば43号まで配信している。すごいすごい。 ここまで来るとバックナンバーで調べ物をしようとしても、どこに何が書いてあるか 判らなくて不便な思いをしていた。 で、一覧表を作ってみた。 やまねこHPの「内容一覧」って所をクリック。 「もう一度、あの記事を読んでみたい」という方、 「読んでいないバックナンバーを読みたいけれど、自分の興味のある記事はどれか」 という方。 是非利用してみて下さい。 新しく登録して下さった人、はじめまして。 自己紹介もあるよー。 バックナンバーがあるので、ここ↓チェックしてみてね。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■テラフォーミングの話(1)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ほかの惑星を人間が住みやすいように地球のように作りかえてしまおうという取り組 みを「テラフォーミング」という。 実際に、火星を地球のように改造しようとしている計画が進んでいて、多くの科学者 が取り組んでいるんだ。 まったく馬鹿げている話しではないんだよ。 火星のテラフォーミングの第一歩は、マイナス60度という気温を上げること。 それには(オゾン層を破壊しないタイプの)フロンガスで温室効果を促す。原料の フッ素や炭酸は火星に豊富にある。 それによって20度上昇させ、火星の南極にあるドライアイスを溶かし、二酸化炭素 が大気中に放出し、それもまた温室効果ガスとして働きはじめ、火星の温度はさらに 上昇していく……。という考えがあるんだ。 「温室効果ガスの力で太陽エネルギーを逃がさないようにすることが出来れば、火星 はわずか10年で暖かくなるはず。そして50年か100年のあいだに濃い二酸化炭 素の空気で満たされるはず」 これが科学者の思い描くテラフォーミングの第一歩だ。 ここに日本の大学生にテラフォーミングについてのアンケート調査がある。 {賛成} ・興味として人類の技術的可能性を試してみたい。 ・100年程度の科学技術の発達を考慮すれば、実現可能。 ・宇宙に進出することによって、新たな科学技術進歩が期待できる。 ・テラフォーミングの研究は地球のほかの問題を解決することにも応用可能。 ・今の地球を元に戻すよりも、他の天体を地球化する方が早い。 ・人類は発展することに存在意義がある。 ・人類は地球という巣から巣立つべきである。 ・文明と経済は物理的な活動範囲が限定されてしまうと停滞した社会になる。 {反対} ・今、住んでいる地球でどうにかやっていく方が大事。 ・現在利用されていない砂漠を利用すればなんとかなる。 ・エネルギー技術の改良などをするほうが有意義である。 ・テラフォーミングするお金や時間があったら、人口問題その他を解決できる。 ・時間がかかりすぎる。 ・地球を使い捨てにするのは間違いである。 ・環境に対する影響が少ない原始生活に戻るべきである。 ・未知なる宇宙に手を出すことは間違いである。 ・侵略行為であり、ほかの天体に対する帝国主義的な植民地化である。 ・野生の惑星に対しての環境破壊である。 ・ほかの天体の環境そのものを変えることに感情的に抵抗を感じる。 ・人類が地球以外の環境で、精神的身体的に正常であるとは思えない。 ・私が生きている間、地球が持てば良し。無理に人類を生き残らせることはない。 アインシュタインの再来と呼ばれるイギリスの天才物理学者スティーブン・ホーキン グ博士は、2000年秋「地球の終わり」を語りだした。 「地球温暖化によって、人類は今後1000年以内に滅亡するでしょう。気温が上が りつづけ、自然災害が絶えなくなる。最終的には金星のように煮えたぎる惑星になる でしょう。人類が生き残る唯一の道は、地球を離れて別の惑星に移住することです」 今後、人口の爆発的増加によって温暖化はますます加速されていく。 現在61億の地球人口は、2050年には93億になると予想されている。 人口増加率が多い発展途上国の生活水準が上がれば二酸化炭素はさらに増え続けるだ ろう。 地球のキャパシティーをはるかに越える規模まで、人類は増えようとしているんだ。 だから、ここにきて人類の目の前にテラフォーミングという選択肢が出てきたんだ。 科学者の中にも反対意見はある。 「科学的にできるからといって、やってもいいものか…。科学技術の進歩は、人間に 豊かさだけではなく、さまざまな弊害をもたらしてきたことを忘れてはいけない」 「自分たちの世界を広げようとするあまり、他の世界を壊すことにはならないのか。 先住民が住むアメリカ大陸やオーストラリア大陸を征服したとき、キリスト教世界を 広げるためと正当化した。火星移住はそうした懸念はないのか」 テラフォーミングの第一人者NASA研究所のマッケイ博士は 「人間は拡大する運命にある」と主張する。 「地球に生まれた生命を地球で絶やさずに、他の星に伝播させること。こんなことが 出来るのは人類しかいない。火星移住は人類の使命といえる」 テラフォーミングから見えてくるものはなんだろう。 それは次回に。 ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「H2A打ち上げ成功のニュースに思うこと」 今年8月末にH2Aロケット打ち上げ成功のニュースが新聞の一面を飾り、オレンジ色 の炎と白煙を残し、飛び立つ寸前の写真が誰の目にもとまった。  日本の次期主力大型ロケットH2A1号機が種子島宇宙センターから初めて打ち上げ  られた。  順調に飛行し、約40分後、軌道確認用レーザー測距装置を静止遷移動軌道に投  入、打ち上げは成功した。   先代機H2は1998、99年と相次いで失敗。打ち上げ成功は97年以来3年9ヶ月ぶり。 ええ? そうなの? なんとなくそんな気はしていたんだけれど、毎年打ち上げてい たの? でもあれでしょ、ロケットって高いんでしょ。高く上げるからロケットだって? い え、その高いじゃなく、お値段の事。高いんでしょ。  衛星打ち上げの国際市場をにらみ、徹底的にコスト削減。H2は打ち上げに140〜190  億円。H2Aは国際水準の85億円以下を目標にしている。 ちょちょちょっと待ってよ。何? 単位は億? 100億単位で失敗してるの? う〜ん。 このお金って……。税金……。 もうちょっと新聞を読んでみよう。  今回の成功で、日本の宇宙開発は信頼回復に向けて踏み出し、世界の商業用ロケッ  ト市場に参入する道を開いた。NASDAの理事長は「これを機に、日本の宇宙開発を  前進させたい」と述べた。 そりゃね、NASDAの理事の立場ならそう思うだろう。その気持は解るよ。でもね、そ んな税金の大金を使ってまで世界の商業用ロケット市場への参入って……それはたぶ ん国民の真意ではないと思うよ。 もっと安定性のある出来上がった他国のロケットを利用させて貰えばいいんじゃない の? 使用料払った方が絶対安いって。 その分、別のことに使おうよ。ロケットのようなハードの部分は他国に任せて、ソフ トっぽい所で勝負するの。 あれ? 新聞で毛利衛さんが妙な事を言ってるよ。  「信頼性を高め、日本人の宇宙飛行士が日本のロケットで打ち上げられる時代が来  て欲しい」 毛利さん。どうしたの? 急にナショナリズム全開になっちゃってるよ。 毛利さんが宇宙に飛んで帰ってきた時、あなたはこう言っていたんですよ。 「宇宙から地球をみたら、国境の線なんてないんですよ。地球はひとつの星なんで す」 って。 日本製ロケットに米国人パイロットが乗ったっていいじゃない。中国人だってイラン 人だっていいじゃないか。 毛利さんだってUSA製ロケットに乗ったんだから。 国家の威信などという時代錯誤な物言いはやめようね。 米ソの冷戦がロケット開発の推進力になった時代は終わったけれど、商業競争という 力がロケット開発の推進力として現在ある。 宇宙、ロケット、科学……。発端はロマンだった。誰にとってもロマンだったはず だ。 合理化、経費削減、サービス、競争、シェア争い、宣伝力。ロケット産業もそういう 道をまぬがれないんだろうか。 H2Aロケット1号機の打ち上げ成功で、日本の衛星計画が再び動き始める。 それは幸いなことなのだろうか。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [かえる]  軍事基地と自然保護の文について、わたしも似たようなことを考えたことがありま  す。国後、択捉の北方領土がそれです。  国後も択捉もロシアが管理している現在、手つかずの自然が豊富に残されているよ  うです。それは、ロシアに開発する金がないということだけなのかもしれません  が、理由はどうあれ残っていることは事実なのです。  もし、日本に返還されたらどうなるでしょう。  あっという間に本土資本により乱開発!?  アセスメントも都合の良いようにやって・・・。  豊かな自然は消えてなくなってしまうのではないでしょうか。  返ってこい北方領土とはとても素直には言えない。 ----------------------- はい。そのテーマで私はvol.32のみかりんの叫びで「北方四島に思うこと」というタ イトルで思う存分語っています。編集後記でも語っている。 で、何号で語っていたっけ……。って今までは探すのに面倒な思いをしていたんだけ れど内容一覧を作ってからは、簡単に見つけることが出来るようになった。わぁい! なんて言っていないで、他に投稿もないのでスペースはたっぷりあるし、「北方水域 は賄賂の海」って事についてちょっと語ってみようかな。 私は北海道在住なのでこういう情報は入ってくるのです。 (北海道新聞に書いてあるんだよ) ロシア海域の漁業は、ロシアが推定資源量をもとに漁獲高を決め、日本船は入漁料を 払って操業するんだ。でもね、実体はそんなもんじゃない。 まずロシア船から密漁として道内の根室港に入ってくる。 ロシア船船長の部屋にはいつも100万円の束がある。「だからロシア国境警備隊は一 生懸命『仕事』するんだ。密漁をみつければ大金が入るから」 ロシア人密漁者は語る。 「今春、ウニ密漁を見つかった。船長が相場の50万を渡した。その後、ウニを根室港 に水揚げしたら600万になった」 わいろを惜しんで漁船を没収され船長が逮捕された別の船を知っている。密漁がなけ れば失業する。と言う。 日本も事情はそう変わらない。 「スコーリカホーテェシ」これは「いくら欲しい」というロシア語なんだ。他にロシ ア語はしらない漁労長。 ロシアの二百海里内での北転船にはロシア人オブザーバーが同乗するんだ。 でもカレイ、タラを400トン獲ってもロシアには150トンと報告する。それを可能にす る魔法の言葉が「スコーリカホーテェシ」なんだ。 乱獲に悩んだ末、徹底した取り締まりに転じた米国。 根室で、北洋サケ・マス船の漁労長が自嘲気味に小話を。 「オブザーバーの子は、父親の乗る船が日本船だと大喜び。米国船だとがっかり。日 本船ならおみやげがどっさりだから」 日本の水産庁国際課の見解。 「違反や賄賂はあってはならない。規則を守って順守していると思っている」 北洋サケ・マス漁は、従来漁獲高を守っていては採算に合わないとされているんだ。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★テラフォーミングの話は3週連続です。 毎回違う観点から語ります。  私は、宇宙や星の話は好きなんだけれど「人間はどんどん宇宙に出て行くべきだ」 とは思わない思考をするタイプの人間なのです。が、どんどんテラフォーミングの事 を知っていくと、妙な気持になってきました。 人間は、そうまでして「外」に出たがる生き物なんだろうか。ってね。 ★HPの内容一覧の表を利用して「そうそう、あんなことについて書いてみたかった んだ」と思い出した人、どうぞこの機会に投書してみて。 ずっと前に扱った話題でもいいんだよー。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 ★メルマガ相互宣伝です!  バックナンバーを読んでみて、気に入ったら購読すると良いよ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          あなたの潜在能力を最大に引き出すメールマガジン           潜在意識を活用すると奇跡が起きる                自己実現、潜在能力開発                     ↓↓↓           詳細はこちら http://yogananda.hoops.ne.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ それじゃ、今週はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 筋肉痛。 しかしその原因が思い当たらない。 私は昨日何をした? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○週刊 やまねこ通信E=MC二乗 vol.43  2001年10月19日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: ◆インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ◆メルマガ発行サービス「メルマガ天国」ID:3743 http://melten.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○週刊やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━