2002/2/15━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆        週刊 やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.59 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 画家ゴーギャンの大作に 『我々は何処から来たのか。我々は何か。我々は何処へ行くのか』 という絵があります。 ヒトは、昔から人間存在の根源的な意味を問いかけていました。 答えはないです。 満天の星空は何も答えてくれません。 この「考えてもしかたがない事」を考える事が出来るようになった生物を 宇宙は望んでいたのかも知れません。 やまねこ通信は、2000年12月1日に創刊しました。 以来、週刊で(正確には月4回で)配信し続け、59号まで来ました。 多くの読者の方に指摘されたり、感想・応援・投稿メールをいただき、 楽しく配信してきました。 でも、これからも楽しく配信し続けるには週刊ではなく不定期配信にしたいと思うの です。 長く続けるには、そうする方が良いと判断しました。 という訳で次号からは「不定期配信 やまねこ通信 E=MC二乗」にしたいと 思います。 やめる訳ではありません。この濃さ長さで続けたいのです。 どうかご理解下さい。 そしてこれからも投書をよろしく! 新しく登録して下さった人、はじめまして。  ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■ガマガエルの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ヨーロッパのガマガエルは日本のよりもだいぶ小さくて、しばしばヘビに呑まれてし まう。それでガマはヘビをとても怖れているんだ。 地上を這っているヘビを見てもガマは平気なんだ。そういうヘビをまたいで歩くこと さえある。とぐろを巻いていないヘビは、いきなりガマを襲うことはできないから だ。 で、怖いのはとぐろを巻いて鎌首をもたげて、じっとこちらを見ているヘビ。 そういうヘビをに出会うと四肢を伸ばして体を高くもたげ、うんと息を吸い込んで 体を膨らまし大きく見せる。 それはヘビを威嚇すると共に、僕は大きくてお前には呑めないよと示す行為なんだ。 とぐろを巻いているヘビに出会うとガマはこの独特の姿勢をとる。ガマが相手を危険 なヘビと認識したという事だ。 それじゃぁ、ガマはヘビをどのように見ているのだろうか? ドイツの生理学者J・P・エーヴェルトという人は、ちょっと面白い実験をしてみたん だ。 水道管などに使われている塩化ビニールのパイプでヘビの模型を作ってみた。 まずは、リアルにパイプでとぐろの部分を模してその上にパイプを立てて首を作り、 てっぺんに少し太いパイプを短く切ったものを乗せてヘビの頭にした。 ガマはこれを見て、とたんに四肢を踏ん張り、体を膨らませて、威嚇姿勢をとった。 エーヴェルトは、模型をどんどん簡略化していったんだ。 そしてとうとう一本のパイプを水平に置き、その上に立てた一本の針金に短いパイプ の頭を乗せたものになった。 これはもう私たちヒトには到底ヘビには見えないものになってしまった。 でもガマは、この簡略化模型ヘビにも、典型的な威嚇姿勢をとったんだ。 それじゃぁ、という事でエーヴェルトは、白い紙に絵を描いた。 黒い横ラインをひき、そのちょっと上の方に黒い四角を配したもの。  こんなの↓ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/hebi.htm この絵をガマに見せると、とたんにガマはもの凄い威嚇姿勢をとったんだ! ガマにとっては、これがヘビだったんだ。 ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「脳のプライバシー」 人間が嘘をついた時に、目の回りの血流に微妙な変化が現れる事がこのほど発見さ れ、それを利用して、好感度で人間の顔の温度の変化を観測する装置にカメラやコン ピューターを組み合わせて、観測。嘘をついているかどうかを判断する事が可能に なったと、米ミネソタ州の研究チームが発表した。 現在のうそ発見器(ポリグラフ)とほぼ同じ83%の正答率という。 しかも短時間に、離れた場所で、簡単な装置で、熟練した担当者もいらない利点があ るらしい。 空港や重要施設のセキュリティーの向上に貢献するらしい。たぶんこういう事は知ら ぬ間に普及していくんだろう。 もっとすごい研究も進んでいる。 P300と呼ばれる特殊な脳波で、過去に記憶した情報と同じモノを見たり聞いたりした ときに発生する脳波を電気信号としてコンピューターで読みとって、「人が何を考え ているのか」を具体的な映像としてモニターに映し出す「人の心を探ろう」とする研 究。 犯罪捜査には画期的な成果を上げるんだろうか。 私の頭の中で考えている妄想が他人に知られてしまう時代が来るんだろうか。 「こんな事考えやがって!」と思っているだけの事で叱られるだろうか。 脳のプライバシーは無くなるんだろうか。 “ウソ”はいけない事なんだろうか。“ホント”ではないことは即“ウソ”なんだろ うか。 それじゃぁ、“勘違い”はどうなるんだろう? ヒトは誤った記憶をいとも簡単にでっち上げる。 こんな研究結果がある。 ディズニーランドを訪れた多くの人が、そこでバックス・バニーに会ったと信じ込ん でいるんだ。 バックスはワーナー・ブラザーズの人気キャラクターだからディズニーランドにはい ないのに。(笑) バックスの切り抜き人形のそばで試験をすると被験者の1/3がいたずらウサギに会っ たと言い、中には握手したとまで言う人もいる。 「原因推定」によって勝手なイメージを作り上げる例もある。 例えば、「地面にころがったオレンジ」を見た場合。 「積み上げたオレンジの山から一番下のオレンジを誰かが引っぱり出している」シー ンを、一度もそんな光景を目にした経験がなくてもイメージしてしまう。 これらの研究は、目撃証言の過ちを説明するのに役立つらしい。 ポリグラフや、顔のわずかな温度変化でウソを見破る新システムや、脳波のP300で は、バックス・バニーや、オレンジの山を崩しているシーンをありありとイメージ した場合はどうなるんだろう。 科学は私たちを幸せにする方向に向かっているのだろうか。 ヒトは機械で計ることができないもっと混沌としてあやふやで面白いものだと。私 はそう思っているのだけれど。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前号のvol.58で紹介しきれなかった「北半球と南半球の渦」の話。 まずは2つ続けて。 -------------------------- [cats]  「南半球では、お風呂の残り湯を穴から流す時に、穴に吸い込まれる水の渦の向き  も逆向き」というようなことは起きません。  「以前テレビで見ました。確か電波少年だったと思いましたがドロンズがアメリカ  大陸を縦断していたときに赤道の右と左では渦が逆回転になるという現地の人の  見世物でお金を取られていました。」というのも、まさに「見世物」で、お金稼ぎ  にやっているだけのこと、なんにも知らない人をバカにしただけです。  穴をふさいでいる指の離し方でどちらにでも渦は回るはずです。  台風のような大規模なものにはコリオリーの力が影響して、南半球では反対に回り  ますが、お風呂の残り湯を穴から流す時に、穴に吸い込まれる水の渦の向きは  どちらにでもなります。これは北半球でも同じです。実際にやってみればすぐわか  ります。  また、巻き貝もどちらもいます。  カタツムリでは、日本では左巻きが少ないのか、左巻きの大きなカタツムリには  ヒダリマキマイマイという名前が付いています。  植物の蔓の巻き方も同じ事です。 -------------------------- [Cage]  >赤道をまたいで長い容器に水を入れ、北半球側と南半球側と真ん中と、3つ穴を  >あけるんです。そうするとひとつの容器の中で逆回転渦巻き2つと、それとは  >違った流れかたをする水の3つを見る事が出来る……のでしょうか。  結論から言うと「できません」。  たしかに台風の渦巻きの向きなどは、北半球と南半球では異なります。  これは「コリオリの力(ちから)」が働いているからです。  コリオリの力とは移動するものにかかる力で、進行方向に向かって右(南半球では  左)方向にかかります。この力は赤道から離れるほど大きく、北極や南極の両極点  で最大になり、赤道上では全く働きません。  この力を証明するものにフーコーの振り子があります。  フーコーの振り子とは何の変哲のないでかい振り子で、これを振らせていると、  風もないのに、時間とともに振れの向きが変わってくるというものです。  例えば最初は東西方向に振れていた振り子の向きが数時間後に南北方向になって  いるというものです。  ちなみに極点では振り子の向きが一周するのに24時間、北緯(南緯)45度の地点  では48時間かかります。  ところが、この力はとても弱く、台風の渦巻きでも分かるように、風(空気)の  向きを曲げるのに数十km以上の距離が必要です。  水のような重いものの向きを変えるにはその数十倍の距離は必要でしょう。  つまり洗面器のような小さな容器では、コリオリの力で渦巻きはできません。  以下のHPを参照。ただし、英語です。  http://www.ems.psu.edu/~fraser/Bad/BadCoriolis.html  では、なぜ水の渦巻きが起こるのでしょうか?理由は二つあります。  一つは容器そのものの形状による場合です。  例えば、排水する穴に対して形状が点対称でない、わずかに傾いている、容器の  一部だけが汚れているなどの理由により、容器と水の摩擦に部分的な差が生じ、  渦巻きが発生するというものです。  この場合、何度やっても同じ渦巻きの向きになります。  もうひとつは水そのものが安定していないと言うことです。  水面が穏やかに見えても、水の内部は目に見えない様々な流れ(乱流)が起こって  おり、それによって渦巻きが起こるのです。  この場合、やる毎に渦巻きの向きはバラバラです。  逆にあらかじめ、ある方向に乱流を起こしていけば、渦巻きの向きは思いのままに  調節できます。  赤道周辺で「赤道の北と南では渦巻きの向きが違う」などと言い、穴の空いた  洗面器をなど持って観光客に見せたりする連中がいますが、あれはイカサマで、  現にそういったショー(笑)でお金を稼いでいます。  ドキュメントなんかのTVのクルーがそういった連中にダマされて、そのまま放映  したりするので、北半球と南半球では渦巻きの向きが違う、なんて迷信が信じられ  ているんでしょうね。 -------------------------- vol.58のnoriさんの説明とcatsさんとCageさんの3人の詳しい説明メールをいただき ました。 同じ事でも違う人が説明すると、ちょっとだけニュアンスが違ってきて、読み手も 色々な人がいるからAさんの説明ではピンとこなかったけどBさんの説明で解った、 とかその逆もありますんで。号をまたいでしまったけれど3人の説明を載せたかった のです。 私は、物理はまったくの専門外で「コリオリの力」も「フーコーの振り子の原理」と いうのも初めて聞きました。 「コリオリの力」って知らなかったんですよ。 たいしたもんでしょ、知らなくても科学マガジンを発行できるんです。(笑) で、「渦」の話題はこれで決着がついたわい。やれやれ、と思って砂糖抜きのミルク ティーをすすっていると、とても興味深いメールが届きました。(笑) -------------------------- [のりぞう]  >南半球では、お風呂の残り湯を穴から流す時に、穴に吸い込まれる水の渦の  >向きも逆向きなんだそうです。  以前オーストラリアに行った時に確認しました。  しかし、月の満ち欠けが逆なんて気づきませんでした。  水の吸い込まれ方よりもよっぽどわかりやすいことなのに。  人間の目って相当な「ふし穴」ですね。 見えているのに見えていないってヤツで  すか。 -------------------------- 南半球で実際に確認した方からのメールです! で、3人の説明を元にこの現象を説明すると「やる毎に渦巻きの向きはバラバラ」な ので、「たまたまそうだった」という事になるのでしょう。 月の満ち欠けは逆です。 北半球から見て左側が欠けている月を南半球から見るという事は、球の逆さまの位置 から見てるのと同じ事だから。 お? すると赤道付近ではどう見えるのかな? ええと、左側が欠けている月は、上が欠けている月になります…。うん。そうだ。 赤道付近では左右に満ち欠けというよりも上下に満ち欠けだな。 次はクジラ系投書を続けて6通。 -------------------------- [dokan]  鯨については同感です。助けるのに無駄なエネルギーを使うより、冷凍肉にして  飢えている世界の人に配るような優しさは欲しい。 -------------------------- [やまねこ]  私は肉も昔食べましたが,豚に比べて決しておいしくはなかった。鯨油も今では  石油に変ったしね。    個人的感情は別にして絶対捕獲禁止というのはやりすぎだと思う。  取りすぎると絶滅して生態系を狂わしてしまうけれど,増えすぎても同じだし。  天然動物として私たちにとって有益なものは適当に捕獲していいと思いますが。  取り上げた事件だっていただいたものとして食べても良いし,そのほかも利用して  良いのではないかと思います。  生息できるものは海に返す。死んでしまうようなものは利用できるものはすればい  い。 -------------------------- [のりぞう]  鯨の話。  普段あまりニュースを見ない私が、何度か目にした位ですから、かなり報道されて  いたんだと思います。正直かなりウザかったです。  あれがマグロなら大喜びですよね。  扱いの違いが生まれる理由は、鯨が哺乳類であるからでしょうか?  つーか哺乳類なら岸に打ち上げられんなよって感じです。 -------------------------- [凹シュウ]  10年くらい前は、人間が動物の頂点に居るかのごとく、他の動物を見下すような  「動物」=「物」扱いは不当と感じたものです。  今は動物を殺して食べていることから、逃げてはいけないと思うようになりまし  た。 (目の前でひねられた鳥を食べられるかどうかは、いまひとつ自信がありませんが。  目の前でさばかれた魚はおいしそうだと思います。やはり慣れでしょうか)  「たくさんの命の上で、自分の命をながらえている。それが自然なことなのだ」  と。  動物は人間に食べられるものだと思っていても、けっして動物を見下しているわけ  ではないと思うのです。むしろ、動物をありがたいものとする考えではないでしょ  うか。 -------------------------- [かとれあ]  鯨が14頭も迷い込んできて1頭だけ助かっただけで13頭もしんでしまったなんてか  わいそうです。  人は感情の動物だからかわいそうと思えば食べられません。砂のなかに葬ってあげ  たいと思います。  どうして迷い込んでしまつたのかしら?磁力や海流などの物理的影響か、または  リーダーの1頭の単なる暴走のせいかしら?学者さんに原因究明をお願いしたいと  おもいます。 -------------------------- [ぽん]  この前、知らない人から「動物保護HPを作っているのでメルマガで宣伝してくださ  い」ていうメールが来て。見に行ったら、実験動物の廃止を訴えるHPだった。  それはいい。でも、附属で「ワールドカップが行われる韓国で犬が食べられていま  す。これに反対運動をしましょう!」というコーナーがあって。  私はね、他国の食文化というのにはちょっと弱い。グリンピースに「鯨を食うな」  って言われてカチンときてるせいもあるんだけどね。  犬は確かにかわいそうだけど、それを言い出すと牛も、羊も、ウサギもかわいそう  だ。  嗜好として食べ、生きるため必要に迫られて食べるのとは違うからね。  でも、食文化として確立しちゃってる以上は、ありがたく、命に感謝しながらきれ  いに食べてやりたいと思う。  こんなこと言ってて、もし、自分ちの犬が捕まえられて食べられちゃったりした  ら、むちゃくちゃ怒るんだろうなぁ、私。 -------------------------- クジラ打ち上げニュースとその処理方法とマスコミの扱い方について、私ばかりでは なく多くの人がそれぞれの“ある部分”を刺激されたらしく前号に引き続き意見が殺 到しました。 多くの投書の中で私にとって異色だったのは、かとれあさんの「かわいそうです」と いう言葉でした。 私は、思うのですけれど、循環しなかった命(この場合は破棄のこと。でも別の視点 で見れば海のバクテリアなり小魚なりに分解されて循環はするのだけれど)の方が、 可哀想でもったいないと思うのです。 弱った個体や群は他の生物の命の糧となって、命を循環させていくものと思うので す。この掟に現在のヒトは組み込まれていません。これは不自然で奇妙でもったいな くて、そうして可哀想な生き物ヒトだと思うのです。 他にも同じように思う方がいらっしゃいましたら、未読ならHP版にバックナンバー があります。「やまねこ通信vol.28」の「みかりんの叫び」の「幸せなブタはおいし い」を読んでみて下さい。 可哀想とおいしいは、矛盾しないんです。 そうして、かとれあさんの「どうして迷い込んでしまつたのかしら?磁力や海流など の物理的影響か、またはリーダーの1頭の単なる暴走のせいかしら?学者さんに原因 究明をお願いしたいとおもいます。」という所まで踏み込んだ疑問は正しいです。 クジラは時々乗り上げて大騒ぎになる生き物です。 それは、クジラとはもともとそういう所がある生き物なのか、磁力や海流などの影響 なのか、海洋汚染によるクジラの暴走なのか、憶測ばかりで何も判っていないのが現 状です。 今回の現場の沖合いはクジラの回遊路になっており、昭和9年には、21頭が座礁して い るのです。 海洋汚染がない時代からクジラの座礁はあちこちであるんです。 vol.48で「ゾウの話」を書いたけれど、ゾウにしてもクジラにしても大きい動物は 象徴になりやすく、環境団体や動物愛護団体の格好の「感情に訴える」道具に利用さ れやすいんです。 今回の14頭の座礁したマッコウクジラは、全部オスだそうです。 クジラのオスは、ある程度大きくなったら生まれた群を離れ、オス同士で群を作りま す。 この群は割と若い少年期から青年期のオスの群だったそうです。 ぽんさんの言うように可愛がっている犬を食べられたら怒りますってば。(笑) で、自分んちでペットで飼っているクジラが食べられても怒られるだろう。(そんな んあるか!?) 野生のクジラを捕っても怒られる。ならば養殖クジラならいいのか?という発想で クジラ牧場をという計画が九州であるという。これはこれで問題山積なので実現可能 かどうかはかなり怪しいけれど。 クジラに限らずどうやっても命を食べなければならないし、すべての命はその上で成 り立っているし。 可愛いとか可哀想とかそういう次元ではなく語らなければならないのです。 可哀想、残酷というのなら、実験動物があります。 例えばウサギ。 肌に有害と思われる化粧品成分をウサギの目に塗りつける。全身の皮膚のうち、目が 一番敏感であるのはウサギも人間もかわらないんだ。 ウサギには涙腺がない。ウサギには地獄の責め苦のような苦痛だろう。目はただれ腫 れ上がる。 でも実験者は涙で洗われない方が都合が良いんだね。 化粧品メーカーはこのようなテストを行っているんだ。 欧米では、クルエルティー・フリー(残酷ではない)の化粧品を売っているんだよ。 こんな事は、ほんの一例にすぎない。 製薬会社、車の交通事故を想定した実験etc……。可哀想で残酷で理不尽で問題にし なければならないのはこういった事であって『食べる』という事ではないのです。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★だいたい「やまねこ通信」って長いし濃いよね。 こんなに長くしてしまって読者は全部読んでくれているんだろうか。って思うことは あった。 「まったく問題ないよ」「全然平気」という声もあれば「薄く伸ばして何回かに分け ればいいのに、もったいない」「もっとスリムに!」という声もある。 でも性分なんだね。この量と質で書いていきたい。 定期刊行という所にこだわるよりも、量と質にこだわっていきたいんだ。(量にこだ わっているつもりはないんだけど、ちゃんと伝えようと思ったら思いがけない量に なってしまうんだよ。) 創刊から1年3ヶ月の間、週刊のペースで書いてきた。メルマガ発行は楽しいし、未 知の人からメールを貰うのも嬉しいんだけれど、素人みかりんとしては、ネタの仕入 れと吟味がだんだん大変になってきたのも事実だし。 という訳で週刊ではなく不定期配信という事にしてみます。 「不定期配信は、休刊・廃刊への道」という法則があるようです。 その法則、やまねこ通信には当てはまらないようにしなくてはなりません。 ★2月15日から私用で一週間、お忍びで旅にでます。(笑) その間、パソコンに触ることが出来ません。 感想・投稿メールをいただいても、いつものようにすぐには返事が書けませんが、 戻り次第書きますので、返事が来ないと言って見捨てないで下さい。 (こういう時のためにノートパソコンが欲しいよぉ。) ★次回配信予定は3月1日です。 ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 ★メルマガ相互宣伝です!  バックナンバーを読んでみて、気に入ったら購読すると良いよ。 今号のやまねこ投書箱で投稿してくれた“ぽん”さんのメルマガです!↓ 〓★★〓tamanegi〓★★〓★★〓★★〓★★〓★★〓★★〓★★〓★★〓   ・・・・・洛中いぬ道楽〜京都のお笑いわんこ物語・・・・・ 京の下町に暮らす、2頭の雑種犬ぱる&ぷんての成長期とおもろい毎日 犬好きならきっとうれしくなる、たぶん笑える、トホホな味わいのなごみ 系エッセイ。はんなり京都弁で、京の四季の風情や情景もいっぱいどす〜 ★バックナンバーと登録は★ http://melten.com/osusume/?m=3611&u=1919 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓inudouraku〓〓〓 それじゃ、今週はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ おっ! 目玉焼きを作ろうとタマゴを割ったら、双子のタマゴ〜♪ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○週刊 やまねこ通信E=MC二乗 vol.59  2002年2月15日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: ◆インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ◆メルマガ発行サービス「メルマガ天国」ID:3743 http://melten.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○週刊やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━