2002/7/10━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 幽玄の森羅万象の散歩道 動物行動学からの性♂♀の話・動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学 興味のおもむくまま“みかりん”の しゃべりんぐ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━目指せ1万部! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆         やまねこ通信 E=MC二乗                                vol.73 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ こんにちは。 みかりんです。 真夏の満月は、高度が低いから赤っぽい色合いになるんだよ。 秋が深まるに連れて満月の高度が増して、その色合いは黄金色から銀色へと変化して いくんだ。 春夏秋冬それぞれの月。 ※もうひとつメルマガを配信する事になりました。  よかったらそちらの方も登録して下さいね。  詳細は編集後記の6つ目の★に書いています。 新しく登録して下さった人、はじめまして。  ここに↓バックナンバーがあるよ。『内容一覧』という所をクリックしてみて。 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ━■矢ガモの話━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 東京北区の石神井川のかかる紅葉(もみじ)橋。 ここが1993年に起きた矢ガモ事件の現場だ。 第一報を伝えたのは1月23日朝日新聞。「カモ惨殺! 背中から腹 弓矢で射抜く」 という見出し。石神井川で1月上旬からカモが次々と殺されていることを報じたけれ どこの時はあまり話題にならなかった。 2月1日毎日新聞。「ブスリ 非情の矢」の見出しで矢ガモの写真を載せてから、一連 の騒動が始まったんだ。 テレビのワイドショーでは連日、現場からの中継。 スポーツ紙は一面に矢ガモの飛ぶ姿を載せるといったことになって日本中の関心事を 集めたんだ。 可哀想だから早く矢を抜き取って欲しい。矢を射った犯人を捕まえて欲しい。たかが カモ一匹で大騒ぎするのはおかしい。矢ガモが可哀想?それじゃカモ鍋はいいのか!   と、とにかく矢ガモフィーバーだった事はまだみなさんの記憶にあると思う。 ハクチョウやカモメなどに類似の被害が報告され、釣り糸放置により野鳥への被害 や、アメリカで禁止されている鉛玉使用の被害、狩猟行為そのものの懐疑まで次々と 問題が吹きだした。 生態調査のための装着の是非や、傷病野鳥の保護の在り方、そして環境問題へと話は どんどん大きくなり、複数の新聞が社説に取り上げるまでになっていった。 矢ガモ目当ての見物人や、アマやプロのカメラマンが、石神井川へ押し寄せ、 マスコミ各社が報道自粛を話し合ったり。 海外まで報道されてカリブから義援金が送られてきたり、歌が出来たり。 区の職員や動物園関係者は、世論に尻をたたかれながら必死の努力で2月12日に 捕獲され、2月23日に無事放鳥。こうして3週間に渡る騒動は一件落着したのであ る。 さて。何故「矢ガモ」が生じたのだろう。 このカモは真上から射られたことは間違いない。たぶん犯人は橋の欄干などから身を 乗り出してボウガンで射った。 普通、野生動物は自分の体の上や背後に敵が来ることをとても嫌う。 それは死を意味するほど危険な状態だからだ。たとえ犯人が闇夜に乗じた犯行だった にしてもだ。 このカモはあまりに無防備だった。どうして野生のカモが無防備だったのだろう。 矢ガモで有名になった紅葉橋では10年来、季節を問わず毎日2度数十kgのパンを自転 車の前後に満載してくる人がいる。同じような人は何人もいるという。 他の川や池でも小型トラックに残飯類を載せてきて大量に給餌している人がたくさん いる。 散歩がてらのカップルや家族連れがスナック菓子を与えたり。 そうしてカモは人に対して無警戒になり、餌をもらいに近づいてくることすらある。 野生を消失させ、放し飼いのアヒルを作っているようなものでもあるんだ。 可愛いから餌をやる。やると、なつく。なつけば可愛い。 このパターンは日本中で日常化し、カモやハクチョウなどの水鳥だけではなく、 トビやヒヨドリ、カラスまで、人をみると餌を貰えると近づいてくる。 野鳥のドバト化だ。 野生動物のペット化。 給餌が野鳥の生態に及ぼす影響は大きい。 ━●みかりんの叫び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「地球物理学者の悲哀」 アフリカ東部には、大地溝帯という巨大な谷がある。 そこは地球のプレートが割れて、将来大西洋のような海になるだろうと世界中の地球 物理学者が注目している場所なんだ。 フランスでは大地溝帯があるジブチ国で、植民地から独立する以前から地震観測を続 けてきたんだ。 ジブチ国内のあちこに地震計を置いて、それぞれの地震計から信号をケーブルで中央 の観測所に集めている。 この観測でプレートの動きを観測しているんだよ。 けれど不幸なことに、他の多くのアフリカの国々と同じく、ジブチも独立後の経済の 困窮と政治的混乱で、治安は年々悪化している。近年では白人が国内を歩くだけで撃 たれるほど危険になってしまったんだ。 これは地球科学にとっても不幸なこと。続けてきた地震観測を維持するのも難しく なってきたんだ。 Lさんは、生涯をこの地域の地震活動の研究に捧げてきたフランス人地震学者だ。 そのLさんの目はうつろだ。 地震計から観測所まで這わせていた信号ケーブルが、切り取られてラクダの手綱に なっていると知らされて衝撃を受けたからだ。 銅の拠(よ)り線を塩化ビニールで覆った信号ケーブルは、子どもの指くらいの太さ で、しなやかで見栄えも良いから、ラクダの手綱としては最高の材料なんだ。 地球のプレート移動の観測というマクロなものと、ラクダの手綱という人間の営みの 生活臭の取り合わせが絶妙と感じたので紹介。 それでもプレートは移動するし、人間は今ある条件(信号ケーブルを手綱として利用 するのも、今ある条件の内)の中で生きていくんだね。 ━▲やまねこ投書箱━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 前号vol.72のみかりんの叫び「蓄えない平等社会」から。 ------------------------------- [口先天風]  動物って自身の死を簡単に受け入れるし、その瞬間まで恐怖を感じていないよう  にも思える。  蛇に睨まれた蛙なんかも、以外と簡単に死を受け入れてる。  そんな意味では大自然の中で公平に活きることを理解できてるし実践してんで  しょうな。  原住民の人達もそうだけど、この辺の死については受け入れていて、ジタバタして  ないですね。  ウルルン滞在記なんかを見ていても、礼儀正しいし親切だし共同体感覚って持って  るように見うけられますね。  この辺の大自然との付合いと言うか接点を切り捨てて便利さを追求した辺から  現代人の「不幸」と言うか「尽きぬ悩み」が始まったのでしょうか。 ------------------------------- ポイントは「大自然の中で公平に生きる」。ここでしょうね。 この「公平に」ってとこなんだよね。生き延びるも死を受け入れるのも「公平に」。 この意味は深いです。 次の投書は、同じく前号のvol.72からメイン記事の「地下生物圏の話」からの投書。           ------------------------------- [青嵐透]  「リソトロフ」の話は以前たまたまテレビで見たことがあります。地上・水中と  も、また全く違った世界がそこにあるのです。  そこから、異星人の可能性も想像されるようになったのですよね。  空間も酸素もない場所→火星や木星の衛星で活動する生命もいる、……という話  だった気が。  哺乳類とか脊椎動物とかの概念を越えたケイ素動物。どきどきしますよ。  人間は万物の「霊長」ではないのかもしれないのだから……。 ------------------------------- 人は、この地球上の生物しか見たことがないんだよ。 だから生命発生の条件は、地球にある条件の中にある。と思ってしまうのはしょうが ないことだよね。 だから想像するんだ。地球型の生命は、生命の基本なんだろうか異端なんだろうか。 他にどんなパターンがあるのだろう。いくつパターンがあるのだろう。 その中にコミュニケーションをとれそうな生命はいるんだろうか。 想像たくましく想いはつのるばかり。恋に似てるね。(笑) そうして何%かの人は、宇宙に魅せられその中の何%人のは実際に宇宙へ飛び出そう と努力し始める。 私は、銀色に輝く月を見ながら想像たくましく想っているのが好き。 ━●編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★矢ガモ騒ぎ真っ最中の頃の話。 TVで矢ガモ放送がセンセーショナルに放映していた。 「可哀想ですね、なんとかならないでしょうか。それにしても誰がいったいあんな 酷い事を。それでは次は料理のコーナーです。今日の料理はカモ料理」 すごいなぁ…。と思ってTVを観ていた私。(笑) ★ちょっとだけ今後の予告を。 今、妙にリキが入って執筆しているのが「モンゴロイドが何故、若く見えるか。また は奥手か。肌がきめ細やかでキレイか」この謎に迫る会心の作! たぶん4〜5回に渡る連載になると思う。 10月から11月にかけての頃になると思うよ。乞うご期待! ★「やまねこ通信E=MC二乗」では、あなたからの投書を受け付けています。  動物・植物・環境・宇宙・時間・哲学このメルマガの趣旨に合うような投書を  気軽にメールに書いてね。  過去に取り上げた記事からの話題も歓迎しています。 ★vol.73の参考文献       「大都会を生きる野鳥たち」  地人書館  川内 博       日付不明の北海道新聞の切り抜き     島村 英樹 ★次回配信予定は7月20日です。 ★メルマガ相互宣伝のコーナーを使って宣伝。えへへ。 私みかりんは、もうひとつメルマガを配信することになりました。 みかりんがネット販売の世界に。 単なるネットショッピングのメールマガジンではなく、読み物としても楽しめるもの をと思っています。 蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹     ★彡★彡★彡★彡★彡『蟹屋 山猫屋』★彡★彡★彡★彡★彡 北海道の生まれの北海道育ちの“みかりん”が、全国のみなさんに北海道の味覚を お手ごろ価格で味わって貰おう!と、北海道の海産物、農産品をネット販売!! 読み物としても楽しいメールマガジンを配信します。 懸賞もするよ。登録してね♪ 登録はここ→ http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/kani/   蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹蟹 『蟹屋 山猫屋』のホームページは、まだ未完成ですが、販売の方は受け付けていま す。 懸賞は、ある程度読者が増えてきたらメルマガ内でやろうと思っています。 『蟹屋 山猫屋』登録読者しか懸賞に応募できません。 やまねこ通信の読者からのお買い上げは、特にサービスしますので「やまねこ読者だ よ」と注文メールに書いて下さいね。(にこっ)←営業スマイル。 ★この濃い『やまねこ通信 E=MC二乗』だけでもいっぱいいっぱいなのに 本当にこれ以上こなせるのか! 『蟹屋 山猫屋』は不定期配信だから…たぶんできるよ。でも私は凝り性だからなぁ。 どうなる、みかりん。今後の展開をリアルタイムで知りたい人は、是非登録を。 (笑) やまねこ通信と蟹屋山猫屋の両方を登録していると、私のあたふたしている様子が判 るかもしれません。 え? やまねこ通信だけでも、あたふたしている様子がわかるって? まぁ、そう言わずに。えへへ。 ★みなさんの中にメールマガジンを発行している方はいませんか?  相互で宣伝しあいませんか?  連絡ください。  蟹屋の方でもやまねこ通信でも、どっちでもいいけど  両方宣伝してくれる人、特に募集。(にこっ) それじゃ、今週はここまで。 あなたのお便り待ってるよ。 daichi-m@phoenix-c.or.jp じゃね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そういえばしばらく月を見ていない。 今日、探してみよう。月みるの好きなんだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ やまねこ通信E=MC二乗 vol.73  2002年7月10日発行 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○発行編集者 みかりん daichi-m@phoenix-c.or.jp ○発行システム: ◆インターネットの本屋さん「まぐまぐ」ID:0000052530 http://www.mag2.com/ ◆メルマガ発行サービス「メルマガ天国」ID:3743 http://melten.com/ ○登録/解除 http://www.phoenix-c.or.jp/~daichi-m/yamaneko/yamaneko.htm ○週刊やまねこ通信は、素人みかりんが趣味で発行しているもので、情報の正確さに はまったく自信がありません。引用して弊害が起きても責任は持てないよ。 それから誤字脱字変換ミスは大目に見てね。気を付けるけれどさ。えへ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━