魚見坂から外人墓地への道を更に奥へと進んでいくと、穴間と呼ばれている岩場の海岸に突き当たる。そこは函館山のちょうど裏側に位置していて、表からみたそれとは対照的に、断崖絶壁でゴロゴロとした岩が剥き出しになっているので、とても雄々しい印象を受ける。喫茶店が一軒あるだけなので、夏場でも波の音がうるさく聞こえる程静かである。その店でうまくもまずくもないアップルタイザーを飲むと、なぜかほんのりと和んで幸せな気持ちになれるので、写真を撮りに行った帰りに立ち寄ったりする。
 今回は私と私を取り巻くこの街の、幸福で淡々とした日常を紹介させてもらった。これを見ている人達が写真達から、きらきら輝く光の粒を見出してくれたならとても嬉しい。
                                             草々 小野知子

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