★ ウォームアップとストレッチング ★
 例外にもれず、ノルディックウォーキングにとっても準備運動は大切なものです。ウォーキングの前には必ずウォーミングアップをし、ウォーキングのあとには筋肉をリラックスさせるように軽いストレッチングをしましょう。

―― ノルディックウォーキング・ストレッチ ―――
 ノルディックウォーキングにとって、準備運動は大切なものです。ウォーキングの前には必ずウォーミングアップをし、ウォーキングの後には筋肉をリラックスさせるように軽いクールダウンをしましょう。
 幾つかの模範例を挙げておりますので、これらの動きを20回ずつ3度繰り返すと効果的です。

[ ウォームアップ ]

◎肩の運動

 膝を軽く曲げて立ち、大腿の高さで両手を肩幅より狭いくらい開いた状態でポールを握る。それから膝を伸ばし、少し上体を後ろに反らしながら、上体に近いところを通って、できるだけ高い位置までをポールを引き上げる。

(a)プッシュ・アップ

 両足を適当な幅に開いて立ち、両手を肩幅よりも開いた位置で、肩の高さでポールを握る。肘を伸ばしながらポールを上へ押し上げ、また肩の高さまで降ろす。
 同時にリズミカルに膝の屈伸を組み合すとより効果的である。

(b)上体の柔軟運動

 肘を90度に曲げ、頭の後ろでポールを持ち、上下に動かす。

(c)肩の回転運動

 両足を適当な幅に開いて立つか、あるいは背もたれの無い椅子に座り、ポールを肩の後ろ側にあて、腕を十分に離した位置でポールを支える。その姿勢で上体を左右にひねる。

(d)ステップ・スクワット

 ポールの肩の後ろで持ち、一歩大きく前方へ踏み出す。その時、後方の足の膝を下方に押す。

(e)スライド・スクワット

 ポールを肩の高さで、体の前、あるいは肩の後ろで持ち、片方の足に体重をかけながら横にステップする。背筋を伸ばしたままの状態で、反対側の足に体重を移動させる。

(f)膝の屈伸

 両足を適当な幅に開いて立ち、肘を伸ばして頭の上方でポールを持つ。肘と背中をまっすぐに伸ばした状態で膝を曲げ深くしゃがむ。バランスを保った状態で、ポールがリフトのように上下に動くように屈伸を行う。

[ クールダウン ]

◎側面のストレッチ

 バランスよく両足を開いて立ち、上体はまっすぐに起こす。ポールを頭の上で持ち、体の側面をわずかに曲げながら、片方の腕を上にあげる。

(a)胸の筋肉

 両足をバランスよく開いて立ち、腹筋を引き締め、後ろ側でポールをゆっくりと持ち上げ肩の前面および胸の筋肉を伸ばす。

(b)腰の屈伸

 ポールを体の正面で、地面に垂直に立てるそのポールを支柱にし、片方の脚を大きく後ろにステップする。その際、ステップしない足の膝は最大90度までで、できる限り深く曲げる。ステップしない脚と同じ側の腕はポールを持ったほうの腕と反対方向に伸ばされ、同時に腰を下方へ押す。

(c)伸筋のストレッチ

 ポールを背中側で、地面と垂直に持つ。
 その際、ポールの下側を握った方の腕は耳につけておく。その下側を握った腕を下側に引っ張ると、腕の伸筋が伸びる効果がある。

(d)大腿部前側のストレッチ

 バランスを取れるようにポールを地面につき、脚を掴み、踵が臀部につくように引っ張る。両足の膝はあわせたままで、真っ直ぐに立った姿勢で行う。

(e)背中のストレッチ

 ポールを地面に垂直に立て、両足は適当に開き、膝を軽く曲げて立ち、上体を前にたおす。
 この時、両手をポールの上部において置くことで、より効果的である。

(f)大腿部後ろ側とふくらはぎのストレッチ

 バランスが取れるようにポールを地面に垂直に立て、片方の足の踵を前方に出す。
 この時、足と脚の角度が90度になるように注意する。サポート側の脚は、膝を曲げ上体を使って、前方に出したほうの脚を下に押すようにする。

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