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講師:言語療法士 菅野栄子 1/5.はじめに 皆さん、こんにちわ。今日のリハビリ教室は言語障害について、一般的なお話をさせていただきたいと思います。 今日お話しする言語障害という障害については、一般的に良く知られていない部分があると思います。耳慣れない言葉があるかも知れませんので、そういう言葉がありましたら、その時に質問して下さい。 まず、失語症の頻度など最初に失語症という病気についてお話しします。平成3年度の実態調査というのを失語症学会という学会が実施したのですが、その調査結果では、全国に約2万人の失語症の患者さんがいるというふうに出てきています。でもこれは、専門の言語療法士がいて、訓練や検査を実施している施設のみの数なので、実際にはもっと多いであろうと言われています。実際には、およそ30万人から50万人いるのではないかと言われています。その治療にあたる言語療法士、スピーチ・セラピストの略でSTと言いますが、STの数は今のところ全国で約2 千人程度です。50万人に対して2 千人というのは圧倒的に数が少ないですし、施設もまだまだ充実していませんので、全ての患者さんが十分な治療や訓練を受けられているとは全く言えない状態だと思います。 失語症の一般的なことでは、この病気は7対3の割合で男性の方に多いという調査結果が出ています。年齢としては60才代が一番発症しやすい年齢です。これは、脳血管障害である脳梗塞や脳出血などが60才代に一番多く、付随する障害としての失語症という病気なものですから、必然的に60才代のかたに一番多く見られるということです。失語症の原因というのは脳血管障害が90%以上を占めていまして、その他にも脳腫瘍や交通事故での頭部外傷、そういうものでも起こり得るということです。 |