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講師:リハビリテーション科部長 斉藤裕 1/20.寝たきりのお年寄りが増える理由 前回の私の教室では、「寝るということの良い点と悪い点」ということで、最初にお話しさせていただきました。その時にお話ししたのは、「1日の生活の中にリズムがあって、寝る時間というものが長すぎても良くないし、短すぎても良くないし、その人その人に適切なリズムがあって、それが崩れていくと寝たきりにつながったり、悪いことが起こる」というお話をしたと思います。 今回は、寝たきりを予防するためにどうしたらいいのかというお話をいたします。その前に、前回の作業療法の網田先生からのお話にあったと思いますが、寝たきりのかたが実際に60万人から70万人いると言われているんですね。 これは、統計をとる場所とその時期によって、10万人くらい違ったりしますけれど、だいたい70万人前後だろうと言われています。これは平成2年の段階です。そして、その70万人ぐらいいる寝たきりのかたのうち、だいたい20万人ぐらいが施設というところにいるんだろうと言われています。あとの半分の25万人は病院というところにいます。あとの25万人ぐらいが家庭にいるんです。自宅にいると言われているんです。これくらいの多くの寝たきりと言われているかたが、自宅にいるんだと言われています。そうすると、自宅で寝かせきりを少しでも防ぐことが出来れば、こんなに良いことはないのではないかというぐあいに私は単純に考えています。 それで、25万人くらいの自宅で寝たきりのかた、25万人の病院にいるかた、20万人の施設にいるかた、こういう方たちが、全部合わせて70万人も世の中にいる。そして、65才以上の老人の占める割合が12%、13%、15%というぐあいにだんだん上がってきています。なぜそういうぐあいに、寝たきり準備状態になるような多くの老人が出てきたのか。3つの理由があります。 |