寝たきり予防とリハビリ

講師:作業療法士 網田恵美子



1.はじめに



斉藤リハ部長:今年一番の暑いところをお集まりいただいて有り難うございました。我々のリハビリ教室も今年の1月から始まりまして、毎週やってきまして、今日が前半の最後になります。27回目になりました。最初はどれだけの人に聴きに来てもらえるか、いつまで人が絶えずに聴きに来てもらえるか、全く分からないで始めたんです。大変不安な気持ちで始めました。ところが回を重ねてみまして、だいたい24〜25名前後のかたがその都度お集まりいただけるということが分かりまして、僕達もこれだけのかたがいつも聴きに来てもらえるということで、内心ほっとしまして、安心いたしました。そしてずっと続けて聴きにいただけるということで、僕らの励みにもなっています。

今まで教室をやってきまして、前々回の僕がお話しした時にご指摘をいただきましたように、「寝たきり」という言葉には色々の問題があるんだということが分かってきまして、これからもそれ自体の言葉というのは、表現上の言葉という形で出てくるかと思いますが、出来るだけ「自立」というような言い方に変えていこうかなと、その方が聴く側にしてもしゃべる側にしても素直に言葉が行き交うことが出来るかなという感じがしまして、改めて反省いたしまして、ご指摘いただいたところは少しずつ素直に変えていきたいと思います。だから、どうぞ色々なことを言って下さい。指摘して下さい。そして、こういったリハビリ教室というのを続けることで、リハビリテーションというのはどんなものか、うちの中でも出来る種類のことなんだとか、日常的なことの中にリハビリテーションというものは組み込まれているものなんだということを、皆で知っていければいいなということでやっています。そしてこれからも続けていきたいと思っていますので、どうか宜しくお願いいたします。

後半が始まる10月からは第2と第4の金曜日にやっていきます。ですから回数としては減っていきますけれど、それだけ少しでも中身のあるようなお話が出来ればなと考えています。それから、このあいだ六條先生のお話を聴くことが出来て大変良かったと思いますので、これからも形成外科の先生とか神経内科の先生、それから口腔外科の先生にもお話をうかがう約束を取っています。お年寄り、あるいはあたったかたの口腔内の清潔・手入れというのは非常に重要なことなものですから、そういうような話も聴きたい。それから形成外科の先生にお願いして褥瘡(じょくそう、床ずれ)の話も聴きたい。薬局の先生にお願いして薬の飲み方とか薬の管理の仕方も聴きたい。栄養管理科の先生の話も聴いてみたい。看護婦さんの話も聴きたい。そういうぐあいに色々に盛りだくさんにやっていきたいなというぐあいに考えております。少しずつ進めていきますので、どうぞ皆さんも10月以降もまたお集まり下さい。


網田作業療法士:今日は本当に暑い中をたくさんお集まりいただきまして有り難うございます。第27回のリハビリ教室は「寝たきり予防とリハビリ」ということでお話ししたいと思います。

人間が人間らしく生きていくために、寝たきりになりそうなかたとか寝たきりになってしまわれたかたを身近にして、何をしたらいいんだろう、何をしてあげられるんだろうということを、心と体の両面から考えていこうと思います。皆さんのお手元にお配りしたプリントの説明をします。

寝たきり予防とリハビリ

「社会でのリハビリ」「訓練室でのリハビリ」「病室でのリハビリ」と並べてありますけれど、右側はその目的です。

下の2段は病院でのリハビリですね。「病室でのリハビリ」というのはおおよそ入院生活の自立を目的として行なわれます。次の段階として「訓練室でのリハビリ」。これは家庭生活の自立。他にも色々目的がありますけれど、主たる目的としてはだいたい家庭生活の自立を目的として行ないます。そして、線を引いてひとつ上の方に、退院されたあとの「社会でのリハビリ」。今回はこれについて深く触れていきたいと思います。この目的は「社会性の獲得」ではないかということにしました。

白い星印の上から順番にお話しして、「社会でのリハビリ」の中のクローバー・マークの5点についてお話ししていきます。




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