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講師:言語療法士 菅野栄子 1.嚥下障害はかなり重大な障害です 今日は「嚥下障害についてのお話」ということで、約3年前に嚥下障害に関してのリハビリ教室をやったことがあるんですけれど、そろそろ皆さんも忘れた頃かなと思いますので、もう一度嚥下障害についてというのをお話ししたいと思います。 まず「嚥下障害」ってこういう難しい字を書くんですが、あまり見ない字だと思います。「嚥下」は「飲み下す」という意味です。それに障害が起こるとどうなるかというと、まずご飯やお水が飲み込みにくくなるんです。全く飲めなくなる場合もあるし、お水が飲みにくくなったりという場合もあります。 もっと詳しく見ていくと、食べ物や飲み物はのどを通って胃の方に入っていくんですが、飲み込みがうまくいかないことによって、それがうまく胃の方に落ちないで肺の方に入ることがあります。皆さんも経験があると思いますが、気管の方に入ってしまって咳がひどく出たりとか、そういうことが常に起こる状態になってしまう場合があります。咳が出て、変な方に入った物が外に出ればいいんですが、出ないで肺の方にそのまま入ってしまった場合、それが原因になって肺炎を起こしてしまうことがあるんです。 そういう新たな病気を引き起こしてひどく熱が出たり、のどに詰まって窒息するということが起こったり、お水がうまく飲めないとかご飯が食べられないということで脱水症状を起こしたり、栄養が十分にとれなくて栄養障害ということが起こったり、何より大きく起こってくるのが、食べるのは楽しみですよね、皆さん。美味しい物を食べるのは好きですよね。そういう楽しみが奪われてしまうのが嚥下障害での一番大きな問題になってきます。もちろん、症状があまりひどくなると生命の危険ということも考えられるので、あまり耳にはしないかと思いますが、実はかなり重大な障害ということになります。 嚥下障害というのは、一緒に食事をしていて咳が出たり飲み込めないで出してしまうというのは見てわかるんですが、ご飯を食べていないときはわからない症状ですね。例えば怪我をして包帯を巻いているわけでもないし、杖をついてギプスをしてという形ではないので、外から見た場合にはわかりにくい障害の一つです。 訓練とか管理の方にも非常に危険を伴うもので、かなり神経質に管理しなければいけない時期というのもあります。この分野は最近になって色々と研究されたり、学会が新たにできて、色々な耳鼻科のお医者さんやリハビリを担当する者が集まって勉強会が始まったというような分野で、まだまだ研究され始めて間もない分野です。3年前に話したときにもプリントなんかを作ったので、もし興味があれば、今日は用意をしていないんですが冊子になっているかと思いますので、それを借りて見て下さい。 |