函館総合建設高等職業訓練校は、昭和40年、函館地区建築大工共同職業訓練所(建築科)を開設し、北海道知事の認可を受けて設立されたものです。
 昭和53年には、土木施工科と建築設計科を増設し、現在の函館総合建設高等職業訓練校に名称変更し現在に至っております。
 現在、普通職業訓練として、木造建築科・土木施工科を実施しており、訓練生は年間を通して勉学に励んでおります。
 普通職業訓練に派遣した事業所に対して、北海道ならびに雇用・能力開発機構より助成金が支給されます。


・入校対象者
  1: 中学校卒業者・高校卒業者または大学中退者・・・訓練期間2年
     木造建築科・・・訓練期間2年  土木施工科・・・訓練期間1年
  2: 国または道立の高等技術専門学院修了者・・・・・・訓練期間1年
                                   (2年生への編入)

・訓練の対象となる技術の範囲
  木造建築科・・・・木造家屋の建築における技能
  土木施工科・・・・道路・河川・護岸等の土木施工の技能ならびに測量における技能

・訓練を受ける内容  

  木造建築科
   専門学科・・・・建築概論・建築計画・建築構造・建築法規・規矩術・工作法
                  ・設計及び製図・仕様積算・安全衛生
   基本実技・・・・工器具使用法・施工基本作業  

  土木施工科
   普通学科・・・・数学「平行弦トラスを学び関数電卓を使用して
               トラスの応用の求め方を学ぶ」
   専門学科・・・・土木工学が異論・土木施工法・測量・安全衛生・関係法則
   基本実技・・・・測量・土木施工・安全衛生の各基本作業を行います。

・訓練期間
 木造建築科・・・・4月から12月までの間は各事業所で応用実技訓練を主体に実施し、1月から3月の期間に重点的に集合訓練(学科・実技)を実施します。
 土木施工科・・・・4月から8月の間は重点的に集合訓練(学科・実技)を実施し、9月から3月までは各事業所で応用実技訓練を主体に実施します。

・入校中あるいは修了後に技能五輪に出場
 毎年開催されている技能五輪北海道大会及び全国大会を経て国際技能オリンピックに北海道の青少年技能者が日本代表として派遣され、世界の青少年と技能を競い、現在までに金、銀、銅、敢闘賞などに入賞し、輝かしい実績を挙げています。

・修了したときの免許・特典
 技能照査を受け合格しますと、技能士補の免許が与えられます。また、修了1年以上の実務経験をしますと、2級技能士(建築大工)の受験資格が与えられ、その際学科試験が免除されます。

・訓練修了により取得できる受験資格または受講資格

  ・木材加工用機械作業主任者技能講習受講資格
      訓練修了後、2年以上の実務経験が必要。
      (4科目中、関係法令以外の講習免除)
  ・地山の掘削作業主任者技能講習受講資格
   及び土止め支保工作業主任者受講資格

      訓練校修了後、2年目以上の実務経験が必要。
      (4科目中、2科目の試験免除)
  ・2級建築士、木造建築士
      受験資格が短縮されます。

・事業主への助成制度
 事業所から訓練期間中訓練生を派遣し、訓練を受けさせて賃金を支払った場合には、雇用保険の制度による国からの助成を受けることができます。(通年雇用することが条件になります。)

  1:認定訓練派遣など給付金・・・・北海道(各支庁)より賃金の1/3が助成されます。
  2:建設教育訓練助成金(第4種)
    
・・・・雇用・能力開発機構より通常の賃金の日額から1の額を引いた金額。

・訓練費用
   年間訓練費は、60,000円です。(事業主負担)

・税制上の特典
 普通職業訓練の在校生については、「勤労学生控除」の控除を受けることができます。
 短期向上訓練 函館総合建設高等訓練校では、普通職業訓練のほかに短期向上訓練を実施しております。
 短期向上訓練とは 企業などで働いている人(在職労働者)が、技術の進歩や職場の配置換えなどのために新しい技術や知識を習得したり、さらに高めたりするための訓練です。
 技能向上訓練(木造建築科)や1級技能士課程、2級建築士講座などを実施しております。