夕張から鹿ノ谷駅に入る直前のD51変則重連です。夕張線の夕張-鹿ノ谷間のとくに上り列車にはこう言う形態の変則重連が一日何本かありました。この場合鹿ノ谷に向かって一方的に下りなので牽引定数が原因で重連にしたわけではありません。この場合は列車本数を節約するのと速度をある程度維持するのが目的でした。この列車は牽引してきた石炭車は鹿ノ谷駅で夕張鉄道に引き継ぎます。先頭の正面向きの機関車はこのまま単機で清水沢へ向かい、そこで大夕張鉄道で運ばれてきた石炭車を牽引して追分に向かいます。次位の逆向きの機関車は鹿ノ谷で夕張鉄道で野幌方面から来た貨車を連結し再度夕張へ向かうという寸法です。また正面向きの機関車が先頭についているため、逆向き牽引での速度制限に引っかかりません。そういういろいろな目的のある変則重連でした。