豪雪災害 復旧作業 開始!
 
   今月の「にゅーす」発行は、いつもよりかなり遅く月末になってしまいました。昨年同様、郵送の方には4月号と一緒の発送ということになりそうです。発行が遅れた理由としては、夏の間のように生産物の案内を急いで出す必要がないということもありますが、確定申告に向けての準備が忙しかったことが、一番の理由です。JRのアルバイトも終わりましたが、畑の方もすでに必要な作業が山のようにあります。でも、雪のあるうちは、まだ体がフルに働ける体勢になりません。慣らし運転といったところです。季節は順調に春に向かってはいますが、積雪が積雪だけに、雪解けまでには、もうしばらくかかりそうです。
 一昨年の大型台風直撃でも、皆様にご心配いただき、多大なるご支援をいただいたばかりですが、昨冬も余市は観測史上最高の記録的な大雪、そして今冬はそれをさらに上回る想像を超えた豪雪となり、施設の老朽化が進んでいた当園では、一昨年の台風被害を上回る大きな被害を受けてしまいました。北海道では、例年より雪の少ない地域もあるのですが、今年は通常なら他の地域に流れ込む雪雲が、この余市周辺の北後志地方に集中して流れ込み、北陸の山間部と同じように集中的な被害となりました。しかも、果樹地帯ということで、被害は甚大です。リンゴやナシ、サクランボ等では、背丈より低いところから出ている成り枝の大半が、雪解けと共に下方に引っ張られて折れ、通常は雪の下にならないブドウ棚も雪に埋まってしまい、針金が切れたり棚ごと潰されたりしています。少々の雪であれば、果樹にとっては寒さから身を守ってくれる恵みなのですが、これほどの豪雪には対応しきれず、深刻な農業被害となってしまいました。
 当園では、少しでも折れる枝を減らすためにスコップで雪を掘ったり、埋もれたブドウ棚に融雪剤をまいたり、倒壊してしまった斜面のブドウハウスを解体する作業(一本一本さびたボルトをゆるめてパイプを外す時間のかかる作業)などを始めていますが、まだ積雪は1m以上あるため、なかなか仕事は進んでいません。今回雪で潰れたブドウハウスでは、露地での栽培が難しい品種ばかりを植えていたので、何とか春(遅くとも5月中)までにハウスを再建したいところですが、間に合わせるのは容易なことではなさそうです。労力提供が可能な方がいらっしゃいましたら、お手伝いいただければ助かります。

>>>> えこふぁーむ・にゅーす見出し一覧