原発を世界からなくそう!
 
 3.11は日本を変えた。いや、世界を変えるかもしれない。少なくとも、これから日本が生き残れるかどうかは、とにかく原発を止められるかどうかにかかっていると言っても良い。原発が動いている限り、福島と同じような事故が必ずまた起こるだろう。そして、次に同じような事故がおきたら、もう日本には誰も住めなくなるかもしれない。
 しかし、たとえ事故が起きなくても、微量の放射能は原発から出続け、放射性廃棄物はどんどんたまるのであり、その処理方法さえまだ確立していないのだ。核燃料が発電の役目を終えてからも、使用済み核燃料を何年も電気によって冷やし続けなければならなかったなんて、そんなとんでもない技術だと知らなかったのは、私だけじゃないだろう。
 こんな不完全で危険極まりない技術による発電施設が、今までどんどんこの地震列島の上に建設され、さらに増設される計画だったのだから、日本人は何と愚かなことをしていたのだろうか。福島の事故は、不幸なことであったが、それは必然だったのであり、我々に愚かさを気づかせてくれたのだから、我々は福島に感謝しなければならない。これから少しでも、放射能の被害が広がらないことを祈るばかりである。しかし、まだ原発事故は収束の目処さえ立たず、食品などの放射能汚染により今後どれほどの健康被害が日本人に現れるのか、予想もつかない。とにかく、今ある原発を一日も早く一つ残さず止めることが重要である。このために、あらゆる手を尽くしたい。
 ヒロシマとナガサキの惨事が2度とあってはならないと我々日本人は世界に訴えたが、これからは、チェルノブイリとフクシマのような事故が2度とないように、原発を世界からなくす運動も始めなくてはならない。原子力は、人間の手に負える技術ではないことが、もうはっきりしたのだから。 

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