16年度診療報酬改定で新設された認知症ケア加算1・同2は、認知症ケアに関わる看護技術が新たに評価された点数として注目され、道内でも多くの病院で届出ないしは届出準備の動きが急です。北海道医療新聞のまとめでは、5月1日現在、認知症に関するチーム医療を評価した同加算1を届け出ているのが4病院、病棟看護を評価する同2はまだ届出が無い状況になっています(表参照)。
今後、チームの要となる老人看護専門看護師(道内5人)、認知症看護認定看護師(同37人)、精神科認定看護師(同16人)を擁する病院は同加算1、今夏以降開催される所定研修を看護師が受講する病院は同加算2を目指します。身体拘束を実施した日は所定点数の100分の60に減算される画期的な規定をはじめ、こうした取り組みを通して、認知症のチーム医療における看護のリーダーシップ、病棟看護の質向上が大きく進展していくことが期待されます。
認知症ケア加算を巡る道内病院の取り組みと、道内唯一の認知症看護認定看護師の教育機関である北海道医療大学認定看護師研修センターからのメッセージとトピックス、日本看護倫理学会の身体拘束予防ガイドラインを紹介します。
|